労働問題にはパワハラや不当解雇、労災など、いろいろな問題があります。その中でも「残業」は特に身近な問題であり、仕事をしていれば誰もが経験する事です。 残業代が支払われないサービス残業は当然、違法ですが、残業代が支払われて・・・
ブラック企業を辞めたい?88%は辞めている実態から今すぐにでも退職すべきですよ!
きっとあなたが求人を見たときは「社員同士が仲が良く楽しそうで、お給料もそこそこ良さそうだしといい会社そう」と思って今の会社を選ばれたのではないでしょうか?
私もその一人で実際入って見て、まさかこんなに仕事がきついなんて・・と、入社したことを毎日後悔していました。朝から晩まで仕事ばかりでプライベートなんて一切ない。毎日眠くて体力は限界、頭は回らない状態。
もうプライベートがなくてもいいからせめて寝させてほしいとさえ思っていました。もしかするとあなたも当時の私と同じように悩んでいるかもしれません。
このカテゴリでは労働環境でお悩みの方に見ていただきたい記事を集めていますが、特にブラック企業に勤めて辞めようか悩んでいるようでしたら、是非ともご参考にしてください。
目次
ブラック企業を辞めた人の割合は88%!
ブラック企業に勤めていた100名にブラック企業を辞めたかどうかのアンケート調査を実施しましたが、辞めたと回答した人の割合は88%にも及びました。
辞めたと回答した方の理由は以下の通りです。
このままでは、体が壊れてしまうのと、プライベートも仕事で潰されてしまうので、辞めました。
休みが取れず体調を崩し限界だと思った。医療事務は割と求人が出ていたので再就職出来ると分かっていたため。
こんなにブラックで死ぬほど給料が低いところに居続けても将来が不安なだけでプラスにならないから辞めました。
お昼ごはんを食べる時間もなく、営業の仕事もお客様サポートセンター終了後の19時以降にしかできず、労働時間が1日平均14時間になり体がもたないと感じたから。
「体調を崩した」「このままだと体が壊れてしまう」「明るい未来が想像できない」などの理由からブラック企業を辞めたと回答した人がほとんどでしたね。
私も同じ理由だったので、お気持ちがよく分かります。では、仕事を辞めなかった方はどういった理由なのでしょうか?
また入社2年目であり、そして会社よりもデイサービスの利用者さんとの関係を大切にしたいから
近年はブラック化が顕著であるが、もともとの会社には愛着があったこと。お客様に支えられて、辞めてもらっては困ると言われたこと。
若ければ探せば転職先はいくらでもある一方、まだ入社して間もないから辞めなかったという意見。そして、お客さんの存在が退職を引き止めたという意見が多かったです。
また、忙しくて辞めるタイミングを逸したという声もありました。
仕事量が多く、迷惑をかけないように「現在進行中の仕事が終わって暇になったら、やめよう」と思いながら、結局次から次に仕事があって暇にならず、やめるタイミングを逸した。また、新規採用の男の子ががんばっているのを見ると、言い出せなかった。
責任感が強い方ほどなかなか決断できない現状があるんでしょうね。
もちろん、お客様の存在などしんどくても頑張れる何かがあれば大丈夫ですが、モチベーションになるものもなく、精神的に限界な状態なら辞めるのを第一に考えるべきです。
うつ病になってしまえば元も子もありませんからね。
ブラック企業の特徴は劣悪な労働環境・パワハラ上司!
辞めるのを第一にすべきということは分かって頂けたと思いますが、そもそも自分の会社がブラック企業なのか?という疑問もあることと思います。下記はwikipediaに記載されているブラック企業の特徴です。
- 従業員への過重な負担
- サービス残業の恒常化・過重な責任
- 人事考課制度や給与システムの恣意的な運用
- 薄給の上に経費が自腹
- 会社の宗教化
- ノルマ未達成の苛烈なペナルティ
- スキルアップとキャリアアップは皆無
引用元: ブラック企業の特徴(wikipedia)
あなたが働いている会社はいかがでしょうか?上記のような特徴があれば、まずブラック企業と考えて間違いないでしょう。以下で、アンケートの声もご紹介しますので、自分の状況と照らし合わせてください。
回答をみる限り、「サービス残業」「給料が低い」「休みがない」「理不尽な上司」が共通したキーワードでした。
労働時間が長くサービス残業&給料が低い
毎日22時以降まで残業が当たり前でした。それなのに残業代を申告できない社風でした。基本給は一般的な水準より安かったので、実質的に最低賃金以下で働いていたことになります。心身ともに疲れてしまったので辞めたいと思いました。
一日の労働時間が10時間を超えるのは当たり前で繁忙期になると15時間労働を毎日しなければなりませんでした。それに見合った給料を貰えればまだ頑張ろうと思えましたが、何だか分からない引かれものをされて実質タダ働きになっていました。この会社で働く意欲が無くなり辞めたいと考えるようになりました。
とにかく給料が安い。大卒で、基本給が15万。毎年の昇給は100円しかあがらない。おまけに定時退社はまずなく、残業はすべてサービス残業が当たり前な感じ。辞めたいと思います。
ホテルのフロント業務だったが、残業がほぼ毎日発生しているのに、その日の責任者(チーフ)から「今日の残業は○時まで計上」とその都度指示があって、それが例えば19時まで仕事をしていたのに18時までしかつけられないというサービス残業が当たり前だったこと。
社長・上司のパワハラがひどい
大量に募集しては辞めていく人が跡を絶たず、実際職場環境が人として扱われないような場所であったため、管理者側の人間も上から目線で傲慢でちょっとのミスでも許さないという横柄な態度の人間ばかりだったので辞めたいと思いました
上司の命令は絶対で、手柄は上司の手柄、失敗は部下の責任の体制だった。毎日書類の訂正で何時間も立たされ罵倒されていた。休日も休めないほど、仕事がたくさんあってやってもやっても終わらなかった。
社長が気に入った人間と嫌いな人間の差が激しく、嫌いな人間には仕事も与えないしボーナスも下げて支給する。その件を飲み会などで不特定多数に話す。終了間際に膨大な量の仕事を与え残業させる。
店長がかなりの人でした。自身も体罰を受けながら働いていた人間だったので、自分も同じ様にして良いと言う感覚で指導されました。セクハラまがいな発言は当然です。気に入らなければ備品を蹴ったり、大きな音を立てたりしながら威嚇します。その癖オーナーが来た時には部下の手柄も自分のモノにする人でした。
【まとめ】改善の見込みがないなら辞めるべき
サービス残業が続いたうえにパワハラを受けた。精神的、肉体的に病んだので辞めざるを得なくなった。。
もう、上記の方のように明らかなブラック企業でどうしようもないならすぐに辞めてください。うつ病になるまで頑張る必要はありません。
心療内科に通いながら仕事を続けていましたが、病院通いもしづらい雰囲気に耐えられなくなり、辞めました。
もちろん辞めたくても辞めれない状況もあるかもしれないですが、こんな状況にはなりたくないですよね・・・。
もしあなたが今うつ病の可能性があり休職しようか辞めようか検討しているのであれば、今すぐ病院に行って診断書をもらい、とりあえず数日休んでからどうするか考えてください。
診断書さえあれば、失業保険も退職後すぐに貰えますし、給料の2/3を貰える傷病手当金制度も利用できます。しっかり逃げ道も用意されているので、会社の奴隷になる必要は決してありませんよ。
関連失業保険の受給資格やもらえる金額について!2倍以上貰える方法もご紹介!関連傷病手当金はうつ病でも貰えます!但し、軽度の場合は退職後はすぐに失業保険に切り替えましょう!
ブラック企業は辞め方も要注意!ばっくれで退職するのはリスクが高いです!
ブラック企業を辞める決意をした。でも、このまますんなりとは辞めさせてくれないのが、ブラック企業と呼ばれる一つの理由です。
- 従業員側からは短期間かつ単純には辞められない。「どこに行っても通用しない」「違約金を払え」などと脅迫したり、退職日を勝手に先延ばしする。一方で会社側からは自由に退職(実質的には解雇)させられる。
- 退職の理由欄に「自己都合」や「一身上の都合」などと記入させたり退職届と称して辞表を提出するよう強制し、いかなる理由であれ「会社都合」として処理しない。再就職に影響が出ると脅す場合もある。
- 退職届を受理せず、全て懲戒解雇にしたり、さらには退職後に会社から損害賠償や違約金を請求してくる(いずれも労働基準法第16条の賠償予定の禁止になる)。悪質になると家族に請求する。
引用元: ブラック企業 退職(wikipedia)
退職をしたいと申しいれた時に、理由を伝えたら、病院からの診断はつけるなと言われ、一身上の都合としてくれと言われた。
店長が変わり、売り場の売り上げが伸びないことを私の服のたたみ方が悪いせいにされて、嫌味を言われたので、もうこんなところで働きたくないと思い辞めたいと思いました。
退職理由を病気扱いとしてくれませんでした。「その理由では退職は受け付けられない」と何度も言われ、最終的に自己都合退職にさせられました。
退職する旨を伝え上長に退職届を提出するも、その後、人事や社長と面談が必要ということを理由に辞める時期を伸ばされた。未払い賃金を請求するために弁護士に相談していたので、最終的には弁護士の方にも協力いただいた。
退職後に退職金が支払われず何度連絡しても後ほどお掛けくださいと取り合ってもらえず結局退職金が支払われたのは1年後でした。
中にはバックレてもすんなり辞めさせてくれる会社もありますが、自己都合で退職させようとしたりすぐに退職させてくれないというのはよくあるケースです。
不当な懲戒解雇までいくと会社側にはデメリットの方が多いのでなかなかないケースですが、懲戒解雇にしてくる会社もゼロではあります。
あなたの会社にばっくれて辞める同僚が多かったのであれば、電話で連絡するだけで退職できるかもしれませんが、引き止めにあうことが予想されるのであれば、しっかり対策を考えた上で辞める必要がありますよ。
もしばっくれを考えている場合はリスクが高いのでオススメはしませんが、退職できないことはないので詳しくは以下の記事をご参考にしてください。
ブラック企業の見分け方!転職時にこんな会社は要注意!
ブラック企業を無事退職できたら、次に考えることは転職先を探すことです。
もうブラック企業に入社しないために、気をつけることをまとめてみましたので、企業を選ぶ前に今見ている企業はこの条件に当てはまっていないかを必ず確認してください。
大量募集、大量退職
求人を大量に募集している会社は要注意です。大量に募集するということは、それだけ人の確保が難しい状態になっているということです。イコール大量に退職をしていて、安定して人が勤めていない場合が多いです。
就職を焦っているときは「少しでも早く就職したい」「たくさん募集している会社に応募した方が受かる確率も上がるかも」と思い、応募してしまうかもしれませんが、就職すればずっとその会社に行かなくてはならなくなります。
焦る気持ちはわかりますが、しっかり見極めて仕事探しをしましょう。
個人経営や家族経営で常に求人募集している
個人経営・家族経営の会社は独自のルールで仕事を行なっていることが多いです。
ほとんどが小規模なので、しっかりした福利厚生なども整っていない可能性もあります。少数人数の会社の中で、個人に対しプレッシャーを直接かけてくるので、ノーとは言えず辛い思いをする人もたくさんいるかと思います。
信じられないくらいのみなし残業を強いられたり、勤務を要求されることも珍しくありません。特にその中でも気をつけるべきなのは常に求人を募集している会社です。
人が入ってすぐに辞めている可能性があります。すぐ辞めるということは何かしらその会社に対して我慢できないほどの不満をすぐに抱くということです。こういった会社に引っかからないよう毎週掲載されていないかなどもしっかりチェックしてください。
アットホームで社員同士仲が良いことを強調している
会社の社員同士が仲がいいということを強調している求人広告、よくみるととても多いと思いませんか?
私は元求人広告の営業をしていて、このような広告を腐るほど作ってきました。なぜ仲よさそうなことを前面に推してくるのかというと、ズバリ他に強調するようないいところが残念ながらないからです。
普通の会社であれば、もっとアピールしたいいいところは1つ2つはあるはずです。ですが、ブラック企業はほかにアピールするところが残念ながらないことが多いです。ですので仲がいいと言うことを広告で押し出すブラック企業が多いです。
また求職者を安心されるという意味でも、ブラック企業の広告では社員の仲良しアピールを使うことが多いです。やはり人間関係がいいというのはこれから入社する身としては嬉しいことですよね。
ですがその裏にはブラック企業という落とし穴が潜んでいることが多いので、あなたも必ず気をつけてくださいね。
仕事内容の割に給料が高い
お給料が高いことは求職者にとってはとても魅力的ですよね。それも大変な思いをしてなら当たり前ですが、そんなに大したことをせず、お給料がたくさんもらえればラッキーです。
ですが、やはりそううまい話はほぼなく、やはりそこには何かしらの理由があることがほとんどです。入社して見たら、信じられないほどの残業の嵐だったり、飛び込み・テレアポ、上司からのプレスなど誰もが辛い・嫌だなと思うようなことが隠されているでしょう。
そうでないと普通の会社で、それほどの仕事内容でないのにお給料が高いということはありません。
今の仕事よりもいいお給料を求めることもとても大切なことですが、仕事は毎日のことですし、居心地よく働ける会社を探すことをオススメします。特にお給料が高すぎると思う会社は、一度口コミなどで調べてみるなどした方がいいと思いますよ。
急速拡大中の会社
急速に拡大しているために求人を募集していると言う求人広告、とても多いですよね。とてもよくみるこのような謳い文句、実は求人会社が広告を作るときにとてもよく使う手段の1つです。
「急速に拡大しているから、たくさん募集している」と言えば常にたくさん募集をしていてもおかしくないなんて思われないですよね。その上、「急成長している会社」と言われれば、会社への期待感も持つと思います。
ですので、この罠に引っかかり、安心して応募する方も残念ながらとても多いです。ですが、あなたはこの会社の罠に引っかからないようにしてくださいね。
新人ばかりで管理職も若手の会社
管理職が若手と思うと、「自分でも早く出世できるかも」と期待する方も多いのではないかと思います。ですが、通常の会社はピラミッド構造と言われるように、若手ばかりで、尚且つ管理職まで若手ということはほぼありません。
少なくともある程度の年齢の人が管理職には付いているはずです。ですが、若手ばかりで成り立ってる会社というのは、入社しても長続きせずある程度の年齢になる前に辞めてしまうということです。
もしあなたがこの会社に入社したとしても長続きせずキャリアに傷がつくだけになってしまうかもしれません。このような会社を見つけた際は必ず気をつけてくださいね。
面接で賃金や業務内容をはっきり教えてくれない
これは論外ですよね。はっきり言って、賃金や業務内容を提示できないのは会社としてまず欠陥があると思います。聞いたことをつつみ隠すということは、やはり伝えたくないことがあるということです。
ですので、もし面接に行った際、このようなことがあれば要注意です。またこのような会社に引っかからないためにも、面接ではしっかり質問をすることをオススメします。
どうしても面接ではよく見られたいと思ってしまい、聞きたいことを聞けないということも多いと思いますが、就職する前にしっかり確認するべきことはした方が良いですよ。
まとめ
ブラック企業に勤めていて、いざ辞めようかと考えるようになると本当に今辞めていいのかなど思い悩むと思います。
私の場合は自分の体が限界を迎え、ドクターストップを伝えられたことがきっかけになり辞めましたが、このことがなければなんだんかんだ続けていたのではないかと思います。私のように限界になり急に辞めてしまうと次の仕事をどうするかなど考えることがないままなんとなく辞めてしまうことになる場合が多いので、辞めた後すぐに就職できないことが多いです。
ですので、もしあなたがやはり辞めようかと思うのであれば、辞める前にその後どうするか?をしっかり検討しておくことが大切です。
どうあれ、後悔しないような決断をぜひしていただきたいと思います。
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