仕事にミスはつきものです。誰でもミスをしながら仕事を覚え、ミスを通して様々な事を学びます。つまり、成長する上でミスは欠かせないものです。 しかし、仕事のミスにも小さいものから大きいものまであり、重大なミスを犯した時にはク・・・
仕事でミスが多いときの対処法!ミスばかりで辞めたいとお悩みのあなたは必見です!
完璧な人間などいないので、仕事でミスをすることはあります。その際、上司などに報告し謝罪しますが、その仕方を誤ると、事態をややこしくしてしまいます。
また、ミスをいつまでも引きずっていると、その後の仕事に支障が出てしまい、ミスがミスを呼ぶ悪循環に陥ってしまう可能性もあります。
もしかしたら、今あなたは、ミスばかりで辞めたいぐらい悩んでいるのかもしれません。
だからこそ、早めに気持ちを切り替えて、次に進む必要がありますし、ミスの原因と対策を考えて今後に生かさなければなりません。その際、その会社での仕事自体に原因がある場合は、転職したほうが自分にも会社にもプラスになるケースもあります。
このように、仕事frミスをしてしまうだけで、様々な問題が生じてしまうのです。それを踏まえて今回は、仕事でミスして落ち込んでいる。または、ミスが多く悩んでいるあなたに向けて、当面の対処法から辞めたいときの対処法まで、どうすればよいのかをご説明しましょう。
目次
ミスをしたときの報告の仕方と謝り方
当然ですが、ミスをした時には、相手に報告をし、謝らなければなりません。ただ、その報告の仕方や謝り方が不適切だと、相手を不快にさせ、事態をかえって難しくし、自分の信用も失ってしまいます。
そこで、どう報告し、いかに謝るべきか、注意が必要です。その方法について、例えば、上司に提出する書類に関して、添付データにミスがあり、上司に報告して謝罪するケースで考えてみましょう。
まずは、何についてどういうミスをしたのか端的に伝え、謝罪します。「昨日提出した報告書について、データの計算ミスがありました。申し訳ありません」などと伝え、率直に謝りましょう。
すると、上司からより具体的に説明するように言われるでしょう。そこで、ミスしたポイントを中心に詳しく説明します。「顧客満足度のデータについて、入力ミスがあり、その影響で分析コメントも不適切になっていました」などと説明します。
その後は、上司の判断に従い、すぐにミスを訂正するか、しばらくそのまま待つかなど、指示通りにします。なお、上司から言われるまでもなく、ミスの原因を分析し、再発防止策を考えておきましょう。
上記のように報告し謝罪するわけですが、その際の姿勢として大事なのは、まず言い訳をしないことです。ぐだぐだと言い訳を聞かされても不快になるだけで、迅速な対処もできなくなります。よって、無駄な弁解はせずに誠実に対応しましょう。
また、傷口を広げないように、必要なことは包み隠さず伝えるべきです。ミスをした場合、怒られたくなくて、どうしても隠蔽したくなります。しかし、事態を悪化させるほうが問題だと自覚し、悪い情報ほどオープンにしましょう。
さらに、自分の意見よりも事実を優先して伝えることが大切です。上司は対策を講じるために、どういうミスがあったのか、事実をまず知りたいのです。よって、自分の意見は後回しにして、事実のみ明確に伝えるようにしましょう。
ミスをして落ちこむのは仕方がない。切り替えが大事。
とりあえず、上記のように報告と謝罪という最低限やるべきことを済ませれば、対外的にはよいかもしれません。ただ、自分自身としては、やはりミスしたことに対して自己嫌悪に陥り、気にして落ち込んでしまうでしょう。
それでも、いつまでもくよくよしていると、仕事に気持ちが入らず、一向にはかどりません。また、集中力に欠けてミスを重ねてしまいます。さらに、沈んだ気分でいると、周りにも不快な思いをさせてしまうでしょう。
そこで、何とか気持ちを切り替える必要があります。まずは、「ミスは誰にでもある。別に珍しいことではない」と自分に言い聞かせましょう。この世の中に完璧な人間など一人もいないのです。
ベテランの上司でさえ、今でもミスすることもあるでしょうし、若かったころならなおさらミスをしていたはずです。世界で活躍するスポーツ選手でも、日々ミスをし、修正を重ねながら、成長し続けているのです。
そう考えれば、もし自分が知識や経験が不十分なら、なおさらミスして当たり前だということです。それを自覚するだけでも、少し気が楽になるはずです。少なくとも、過剰に自分を責めずに済むでしょう。
また、そのスポーツ選手のように「成長するチャンスが得られた」と前向きにとらえることも大切です。ミスをする時というのは、自分がどんな場合にどういうミスをしやすいかがわかる機会でもあります。
そこで、ミスをするたびにその傾向を分析していけば、今後ミスを減らしていける確率が高まります。そのように成長の機会だと前向きに考え、「転んでもただでは起きない」と開き直れれば、必要以上に落ち込むこともなくなります。
とにかく、落ち込むにしても1日だけにして、このように自分を責めず前向きに考えていきましょう。そのうえで、気持ちを切り替えて、冷静に原因と対策を考えて対処していくことが大切です。
仕事でミスをしてしまう原因7つとそのミスを減らす対策
では、具体的に何が原因でミスをしやすいのか、よくあるケース7つを取り上げ、各々について対策を考えてみましょう。指導されたのに、ミスを改善しない。同じミスを繰り返してしまうとなれば、クビにされる可能性もゼロではないので、注意が必要ですよ。
関連仕事でミスをしてクビにされるんじゃ・・・と怯えているあなたへ
悩み事や疲労などがある
仕事であれプライベートであれ、何か悩み事を抱えていると、目の前の仕事がおろそかになりがちです。また、残業続きなどの長時間労働で疲労がたまっている時も、意識がもうろうとして集中力に欠けてしまいます。
そうなると、普段では考えられないミスを犯してしまいます。特にデータの入力や分析など、元々ミスをしやすく、細かく神経を使う作業の場合、集中力が欠けるほど余計にミスしてしまいます。
そこで、まずは原因となっている悩み事を解消しておく必要があります。
また、疲労がたまっているなら、休暇をとったり、長時間労働を辞めさせてもらったりなど、上司や会社と協力して、仕事に集中できる環境を整えるべきです。
新入社員など未経験の仕事をしている
初めて取り組む仕事の場合、何をどうすべきか、わからないことが多々あります。また、どこでミスをしやすいのかも読めません。そのため、手探り状態で仕事をしてみて、実際にミスしてしまうのです。
しかし、いくら未経験でも、対策の立てようはあります。例えば、その仕事を過去にやったことのある上司や同僚に、その内容や進め方、ミスしやすいポイントなどを、予め聞いておくのです。
また、人に直接聞くだけでなく、過去に取り組んだ際の資料があれば、それも借りて目を通しておきましょう。それらをもとにイメージトレーニングをしておき、実際に取り組む際にもミスしやすい点に特に注意して臨みましょう。
いつも行き当たりばったりで仕事をしている
過去に経験のある仕事でも、毎回行き当たりばったりで適当にこなしていると、やり方が一向に身に付きません。また、ミスしても学習しないので、同じ過ちをいつも繰り返す羽目になります。
そうならないように、一回仕事をしたら、そのやり方をマニュアル化してまとめておきましょう。また、二回目以降も気づいたことはメモしていき、ブラッシュアップを図りましょう。
特に、自分がミスしやすい点はもれなく記載して、ミスを防ぐ方法も考えて書いておくべきです。それをこまめに見直して、頭の中に刷り込んでおけば、ミスする確率も下がっていくはずです。
上司のプレッシャーなどで緊張してしまう
上司とデスクが隣なだけで緊張していミスをしてしまうなど、上司に監視されていると意識するだけで本来のパフォーマンスを発揮できないケースがあります。
特に、何か行動を起こすごとに怒鳴り散らすパワハラ上司であれば、怒られるのが怖くてミスをしてしまいます。
こういうケースは、自分の意識改革だけで解決するのはなかなか難しいです。慣れることで問題が解決できるかもしれませんが、度が過ぎる上司であれば辞めるしかないのかもしれません。
上司が異動するか、あなたが異動するかを待てればいいですが、非常に悩ましい問題です。
仕事が合っていない
もし、あなたが毎日手を抜かず努力して仕事をしているにも関わらず、仕事でミスが減らないなら仕事が合っていない可能性があります。
仕事にも得手不得手がありますから、努力では解決できない問題なのかもしれません。そのため、3年以上前向きに取り組んでいて合っていないかも感じているなら、転職するのも一つかもしれません。
ただ、上述しましたが新入社員で仕事が合わないと判断するのは時期尚早です。最低1年は働いてから判断するようにしましょう。
関連仕事が合わないから辞めたいあなたへ!辞めるべき・辞めてはいけないケースをそれぞれまとめました!
ミスを連発しているならADHDなど発達障害の可能性がある
近年、ADHD(注意欠陥・多動性障害)という言葉を耳にすると思いますが、下記のような特徴を自覚しているのであれば、ADHD(発達障害の一つ)の疑いがあります。
- 不注意性(集中力がない)
- 多動性(じっとしていられない)
- 衝動性(考えずに行動してしまう)
そのため、自分でも分からないけど何度も同じミスをしてしまい、同僚や上司から使えないやつ扱いされ、余計ミスをしてしまうなど負の連鎖に陥ってしまいます。
正直、ADHDであれば事務職など、正確性や細かな仕事が求められる仕事は向いていません。そのため、ADHDを受け入れ、自分に合った部署に異動するか転職することが、1番の解決法となります。
シンプルに本気で取り組んでいない
発達障害でもなく、仕事の相性も悪くない、かつ上司にも恵まれている。それでも、ミスが多く、ミスを連発してしまうのはあなたが本気で仕事に取り組んでいないだけなのかもしれません。
そうであれば、自分でも自覚しているはずです。やはり、手を抜いて仕事をしていたらミスは自然と起こるものです。
もし、最近たるんでいるという自覚があるのであれば、気を引き締めて本気で仕事に向き合ってください。それだけで、ミスを減るはずですよ。
どうしても辞めたいときの注意点
以上のように、ミスをしないように努力しても、ミスを減らせないこともあります。それはもしかしたら、自分のせいではなく、会社や仕事自体に原因があるかもしれません。
その場合は、思い切って会社を辞めたほうが身のためでしょう。そこで、実際に辞めるときの注意点について、3つご説明します。
当然ながら、ミスを放置したままでは辞めるべきでない
これまでお話ししてきたように、ミスをしたら謝罪と報告、原因分析と対策実行をしなければなりません。当たり前のことですが、それをきちんとしないと、無責任だと思われ、周囲に迷惑もかかってしまいます。
そして、会社を辞めるときには、より一層この点に注意しなければなりません。会社を辞めると、後任に任せることになります。もしミスの後始末をしておかなければ、後任に迷惑をかけてしまいます。
また、同じ業界で転職する場合、世間は意外と狭いので「あの人はミスを放置したまま辞めていった」と悪評が立ち、その後仕事がしづらくなります。
そこで、自業自得にもならないように、ミスを放置したまま辞めないようにしましょう。
ミスしない実力を身につけてから辞める
ミスを繰り返すのが嫌で、会社を辞めるのは仕方のないことかもしれません。しかし、今後も仕事を続けていくわけであり、そこでまたミスしやすい場面に遭遇する可能性は十分あります。
それなのに、ミスの克服の仕方を身につけていなければ、今後も同じミスを繰り返す恐れがあります。それが嫌でまた会社を辞めても、結局同じことの繰り返しになってしまうでしょう。
だからこそ、ミスしない実力を身につけておくべきです。前述のように、仕事のマニュアルを作ったり、ミスしやすい点をメモしたりして、自分なりの克服の仕方をマスターしておけば、自信をもって今後仕事をしていけます。
辞める場合に「ミスしたから」と正直に言う必要はない
会社を辞める場合、普通は直属の上司に報告します。その際、大抵の場合「なぜ辞めるのか」を聞かれます。そこで、自分と会社のいずれに主に原因があるにせよ、「ミスに耐えられない」と正直に言うと、辞めづらくなってしまいます。
「誰にでもミスはある。今後挽回すればいい」「人事異動させてあげよう」などと言って、引き留め工作にあう恐れがあります。特に人手不足の場合、簡単に辞められると上司も責任を問われるので、必死に引き留めるでしょう。
上司に付け込まれる隙を与えないためにも、「ミスしたからだ」と正直に言わないほうが無難です。個人的な事情を伝えたり、一身上の都合とのみ言ったりして、うまく切り抜けましょう。
関連会社の辞め方の手順!仕事を辞めるときの悩みを解決します!
ミスを理由に転職するときのポイント
会社を辞める際には以上の点に注意すべきですが、転職においても気を付けるべき点があります。転職するときの流れとともに、以下で見ていきましょう。
転職エージェントを利用する
ミスが原因で辞める場合を含め、転職するときの基本的な流れに大差はありません。独自に進めるか転職エージェントを利用するかして、応募し、書類選考と面接などを受けて、内定の獲得を目指します。
ただ、ミスが原因で辞める場合は、特に転職エージェントを利用するほうがよいでしょう。ミスが業種や職種などにありがちなものか、キャリアコンサルタントが客観的にみてくれる可能性が高まります。
また、それをふまえて、適切な業種や職種の求人を紹介してくれるはずです。さらに、ミスに関してどこまで話せばよいかなど、面接での受け答えのアドバイスもしてくれるでしょう。
聞かれなければ、自ら進んで過去のミスを言う必要はない
その面接においては、普通前職の退職理由を聞かれます。その際、当然嘘はついてはいけませんが、何もかもすべて明らかにする必要もありません。ミスが原因で辞めたにしても、聞かれなければ自ら進んで言わなくてよいでしょう。
むしろ、前向きな理由を述べるほうが大切です。
例えば、「新たにやりたいことが出てきたが、前職では困難だと判断し、新たな環境で挑戦したいと思った」などのキャリアアップの意思を伝えるほうがよいでしょう。
採用する側も、過去の実績は当然重視しますが、それと同じかそれ以上に、今後どれだけ自社に貢献してくれるかに注目します。だからこそ、聞かれない限りは、過去のミスよりも将来の意欲をアピールすることに努めましょう。
聞かれた時も、ミスを克服したことまでアピールする
「これまでミスしたことは?」などと聞かれた場合は、たしかに正直に答えなければなりません。それでも、エピソードは選んで話すべきです。
あまりにも致命的なミスで、会社や顧客に損害を与えた話では、面接官も不安を覚えます。
それよりも、仕事で通常ありうるミスの話を選び、しかもそれを十分克服できたことを説明するようにしましょう。そうすれば、ミスを正直に話せる誠実さと、克服する意欲と能力が伝わり、好印象を与えられます。
なお、その話をする際は、卑屈になって自信喪失した素振りは見せないようにすべきです。自信満々に話す必要はありませんが、ミスを克服して今の自分に不安はないということは伝わるようにしましょう。
まとめ
仕事でミスした時に大切なのは、必要以上に自分を責めないことです。完璧な人間など一人もいないので、ミスをゼロにすることは不可能です。自信喪失して仕事に支障をきたしては意味がないので、あまり落ち込まないようにしましょう。
また、安易に会社を辞めるのは避けるべきですが、会社などに原因がある場合は、辞めて環境を変えるほうが自分のためにもなります。しっかりミスを克服しておきさえすれば、転職も視野に入れてみましょう。
会社にとどまるにせよ転職するにせよ、ミスに対して過剰に落ち込まず、その都度克服していくことが大切です。そうすれば、どこでどんな仕事をする場合も、前向きにより正確に仕事をしていけるようになるでしょう。