自分だけが過剰な激務に悩まされている気がする。そんな風に感じた事はありませんか?
ふと社内で周囲を見廻してみると、皆はこの様な激務を納得し受け入れている様にすら見えます。その上時折「仕事が辛いのは皆同じだ」などの厳しい言葉を発する人も、見かけますね。しかし本当にそうなのでしょうか。
もしもあなたが今の仕事であまりの激務に悩んでいるのなら、休日などに1度立ち止まって考えてみてはいかがでしょう。
そこでその仕事があまりにも辛いと感じるのは本人の甘えなのか、もしくは他の人が客観的に見てもあまりにも過酷な労働を強いられているのか?を冷静に判断をする必要があります。
このページでは、今就いている職場の仕事量や就業時間などに疑問を感じた時の対処方法をまとめましたので、ご参考にしてください。
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76%の人が激務の仕事が辛く辞めたいと悩んだ経験がある
この記事の目次
働く社会人100名に上記のアンケートを実施した結果、76%の方が仕事が激務で辞めたいと悩んだ経験があると回答しています。どうやら、早朝から終電近くまで働いている方が、激務と感じる傾向にあるるようです。
朝9時から勤務で残業は連日午前3時くらいまで。直属の上司との打ち合わせは毎日ですが恫喝・暴力・机やドアの破壊、図面破りの繰り返し。その上の上司はパワハラを知っていても知らんふり。
営業職でしたが、ノルマが多く、達成するまでは残業と毎日帰宅時間が遅かったです。妊娠していたのですが、トイレにも行けない程の忙しさで、体調崩して辛かったです。
朝は8時半出勤、帰宅は終電が通常。ミーティング資料の準備(コピー等)を自分の仕事中にやっていては作業が進まないので昼休憩の間に済まします。必然的に昼休憩は殆どない状態となっていました。16時間労働が常でした。
深夜残業が毎日続き、昼もご飯をゆっくり食べる時間がなく、夜も睡眠時間をほとんど取れなくて辛かったです。
36%の人は激務が原因で仕事を辞めている
仕事が激務で辛くて・・・悩んだ経験があると回答された方の中で、実際に36%の人が辞めたと回答しています。辞めた方に共通しているのは以下の2つでした。
- このままだと体を壊してしまう
- 残業代を払ってもらえないのでやってられない
辞めたと回答した人の声
精神的にも体調的にもダメになってしまい、休みがちになってしまったので勤務し続けるのが難しくなってしまいました。
身体を壊して鬱病にもなったため。仕事量も増えるいっぽうで、このままつづけていたら過労死するなというおそれがあったため。
長時間勤務により体調とメンタルを壊したため。質の低いお客が多く、メンタルを抉られる仕事をこの程度の給料で続ける意味があるのか、と思ってしまったため。
残業代が支払われないのは、今後家庭を持ったときに養っていけないと思いました。精神的にもこのまま働く意欲が失せてしまっていたため説得されましたが押しきったかたちとなりました。
辞めなかったと回答した人の声
まずはやれるだけやろうと思いやっているうちに、会社の上の人たちがあまりにも自分が疲れているのをみて、組織改革をしてくれたから。
体調や集中力に影響してきていたので、他の部署への異動を願い出て、それが叶って翌年は他の仕事をしていたから。
会社の人が良い人が多かったので続けることができました。職場の雰囲気が良いのは本当に救いだったと思います。
仕事の先に顧客があったことと、一種の責任感のようなもので、 なんとか耐えしのいだ。 そのうちにそんな生活が当たり前になってしまった。
仕事が激務で辛くて辞めたいときの対処法5つ
ストレスになっている過剰な労働の原因を分析してみる
何が辛いのかを客観的に考えてみて、解決できそうにない場合は会社にいても仕方がないので、辞めても良いと思います。
まず自分が悩んでいる激務がどの様な種類のものであるかを分析してみると良いでしょう。例えばあらゆる分野の仕事で数多く見受けられる悩みとしては、「就業時間が長過ぎる」という時間に関する問題があります。
これ以外では過度に社内の物を購入させられる、必要以上な責任を負わされるなどもあります。
また、現在勤めている企業は慢性的に残業が多いのか?もしくは今何かの事情があって過度に忙しいのかを見極める事も大切です。
例えば何か大きなプロジェクトが進行していて、途中トラブルがあったから忙しいというのであれば、その問題が解決すれば激務も消え去る可能性があります。
しかし、慢性的に常に人が足らず、いつも皆が残業している様であれば、そのオーバーワークをあなた1人の力で変える事は難しいかも知れません。
また、自分の担当外の仕事を無理に押しつけられたり、頼まれたりする事が多くないかも考えてみましょう。人が良い人や他人からの頼み事を断れない人は、あの人は頼みやすいからという理由で皆に依存されている可能性もあります。
どのぐらいの時間、他の人の仕事を手伝っているのかを具体的に測ってみるのも良いでしょう。この様な事を身近な所で曖昧にしているとその内、他部署の仕事を無意味に頼まれる可能性も出てきます。
あなたにもしも部下がいるのであれば、その被害は部下にも行き渡る可能性があると考えて慎重に頼み事を聴く様に心がけます。
また、あなた自身が仕事を欲張って取り過ぎていないか?きちんと部下に仕事を与えているか、なども見直してみます。
更に、今あなたに課せられている激務は、納得がいく類の業務内容であるかどうかを検討します。どの様な事でも苦労はしたくないというのではなく、これなら他の人よりも耐える事が出来るというジャンルの激務を背負うのが理想です。
例えば雑誌などの編集の仕事に就いている人は、2日徹夜をしても入稿に間に合わせるべく努力します。これは雑誌が好きで良い物を出版したいという気持ちがあるからこそ、モチベーションもアップし乗り越える事が出来るものだと考えられます。
しかし、この類の仕事を「体を動かすのが好きで、読み書きが苦手な人」がやれば、当然のことながら到底こなす事は出来ないでしょう。
この例は少々オーバー過ぎてあまりにも当たり前な事に思えますが、案外この様なパターンに知らず知らずの内にはまっている事もあります。
友人など社外の人に相談し、客観的な意見を求める
辞めたいのであれば無理してやる必要は無いが、今の会社が嫌だから転職を無理にするのは、また同じような状況になる可能性が高い。周りに相談するのも解決策の一つとして考えてみてはどうでしょうか
企業など1つの組織の中で働いていると次第に視野が狭くなり、その組織内で働く人の発言に感化されやすくなります。例えば周囲に10人の人がいる環境で働くのであれば、たった10人の人の意見に左右させる様になりがちです。
これは考え様によっては大変恐ろしい事ではないでしょうか。客観的に見れば、なぜあの人はあの様な企業で過酷な労働に耐える事が出来るのか?と疑問を抱くようなケースもあります。
それはその組織の中のサイクルにどっぷり浸かり、身動きが取れなくなっているからではないでしょうか。
この様な状況の時に友人にお酒でも飲みながら悩みを打ち明けたいと思っても、時間的にも体力的にも許されず無理なケースが多々見受けられます。
しかし、少しでも暇が出来たら外部の情報をくれる友人や恋人に会って、外の世界の空気に触れる様心がける事をお薦めします。更に友人らが「それは君の甘えだよ」と助言するか、「そんな会社はすぐに辞めた方がいい」と言うか意見を求めてみます。
また、相談をする親しい友人がいない場合や、忙しくて共にお酒を飲む時間が持てない場合もあります。そんな時は本を読んだり映画を観たりして解決の糸口を探るのも一つの方法です。
本は具体的な指南を示すビジネス書でも良いですし、小説の様な文学作品でも良いでしょう。
映画を鑑賞するのであれば、似た様な境遇を抱えている主人公を探すのも効果的です。例えばディストピアSFの様に現実味が無く、自分とは全く関係のない話に思えても、普段は考えもしなかった問題に対するヒントが隠されていたりします。
加えて昨今ではインターネットの普及により、多くの人がおのおのの個人的な悩みをブログにアップしています。あなたと似た様な過度な労働に悩み困っている人が他にいないのか、検索してみると良いでしょう。
もしも見つけた場合、その人は問題についてどの様に考えるのかなど情報を把握しましょう。だらだらと読むのではなく、共感出来る内容の物を積極的に見つけ出すという意気込みでやると効果的です。場合によっては、それらをメモに取って持ち歩いても良いでしょう。
あなたがもしもあまりにも過酷な労働を強いられているのなら、この様にする事でこれまで押しつぶされそうになっていた自分自身の心の叫びを正当化出来ます。
そこまで酷くはない場合にも、少なくともあなたが思っている事にも一理はあるのだと考える事が出来るかも知れません。
あらゆる面において無駄な部分はないかどうかを考える
今やっている作業が本当に必要なのか検討して、仕事量を減らしていく。手伝ってもらえる人がいないか探してくだい。
非効率的な部分を徹底的に探し出すというのは、何も仕事に限った事ではありません。もちろん業務の無駄を探し、現状を少しでも改善するのは大切です。いかなる場合にもやはり本人の不手際により、過労になるのは避けたいものですね。
仕事をより効率的にする為の創意工夫は、現状を良い方向に変える可能性を秘めていますので、機会があれば実践してみる事をお薦めします。
例え後々転職したとしても、この様なスキルやプチ成功体験は転職後の企業で役に立ちます。根本的な対策を何も考えずに日々に追われるよりは、何かを変える事で幾分精神的に楽になる事もあるかも知れません。
またこれ以外では現在の生活で、収入から無駄に支出している部分がないかどうかを考えてみます。ストレスによってコンビニでの無駄使いが増えていないか?残業で最終電車に乗り遅れて、タクシー代を使いすぎていないか?など冷静に見直します。
もしも5万円程無駄な出費があるのであれば、それは今より収入が5万円低い会社に勤めても大丈夫と言う事になります。ここで大切なのはその無駄に出ていく出費を今すぐに抑えるべく、努めてみる事です。
日々オーバーワークな状況に陥ると節約という観念が薄くなり、コンビニを利用する回数が増え料理をしなくなりませんか?自動販売機でバンバンジュースを買っても、もったいないと思わなくなってきます。
疲れていて時間も労力も惜しいのでちょっとでも楽をしたいと考える様になり、お金が湯水の様に流れていきます。
しかし内心ではもったいない事をしている事に気付いている為、ストレスを感じ「こんなに仕事がハードでなかったらなあ」と考えがループしてきます。
残業が多い会社のビル内の自販機はコーヒーや紅茶、お茶などがいつも売り切れになっているケースが多々見受けられます。勤務先のビルではこの様な部分がないかどうかチェックしてみるのも良いでしょう。
とりあえず習慣化している浪費を止めてみると、それだけでも精神的にゆとりが出来、視野を広げて物事を見る事が出来ます。
忙しいとハイテンションで能動的になっている為、何かを変える事や新しく始める事ばかりに気を取られがちですが、逆に何かを止めてみると思いの外ゆったりとした気分になれる事があります。
今の仕事は本当に自分に向いているのかを考える
あなたはどうしたいのか?頑張りたいなら頑張ればいい。でも、向いていないのに耐えるの時間の無駄。自分の代わりはいくらでもいるので、自分の人生を大切にして。
あなたにとっては耐え難い程の業務の内容や量であっても、社内の他の人達にとってはそうでもないと言う事もあります。これは単に適応の問題もあるかも知れません。
特にオーバーワークになっている場合、自分の事で精一杯で人を観察する暇などありませんから、気に掛けた事がないという人も少なくはないはずです。
もしも周囲の人があなたより楽々と仕事をしている様に見えるのであれば、そこには何らかの理由があるはずですね。例えば社内恋愛をしているとか、昇格を目標に頑張っているとかあなたとは違う何かがあるはずなのです。
全体的に皆が忙しい会社であれば、入社1年目の人はまだまだ体力がありますが、入社7年目の人は疲れ果てているという場合もあります。
更にこれは意外に重要視されない事ですが、自宅と会社との距離が近い人ほど有利である事も頭に入れておきましょう。
あまりにも当たり前な事ですが、もしもあなたが片道50分かけて通勤しているのであれば、5分で通勤出来る距離の地区に住んでいる人よりは不利であると言う事です。
1日の通勤時間でも1時間半違いますが、5日間で換算すると7時間半も自由に使える時間が少ないと言う事になります。大して変わらない事の様に捉えがちですが、これが1か月、1年となってくると差は更に開いていきます。
また社内に自分と同じ様な疑問を持っている人物がいないかどうかも、観察してみましょう。この様な仲間を見つけ積極的に意見を交わし合う事で、一時的にストレスから解放される事もあります。
転職を具体的に考えてみる
長く続けた仕事ほど辞める際には躊躇うが、メンタルを壊すぐらいなら辞めたほうが良い。体調よりメンタルを壊す方が危険。ただし、勢いで辞めて転職するのではなく、転職活動してから辞めた方が良いとは思う。
もしも過剰な労働の原因が外部にあり、あなた自身でどうする事も出来ないのであれば転職を考えてみるのも1つの方法です。しかし勤務年数が長ければ長い程、転職する事に対してのリスクが大きいと捉えがちです。
ただ、もしも今転職に踏み込めず後半年先延ばしにしたのであれば、半年後転職について考えるプレッシャーは今よりも大きくなっている可能性が高いでしょう。
例えばあなたが映画を観ていたとします。そしてその作品はあまりにも自分にプラスにならない内容だと、上映開始後40分の時点で気付いたとします。しかしその映画代は払ってしまっています。
その上、上映後40分という時間を費やしているので、残りの90分も鑑賞し時間を無駄にしてしまう事はありませんか?
このような時すぐに映画館を出るという判断が出来る人は聡明かも知れませんが、この様な行動を取る事はなかなかできません。長蛇の列に2時間も並んでいる時や、UFOキャッチャーで何千円も使ってしまった時などもこれに当てはまります。
ここまでやったのだからと思うと、何かが惜しくて現状を手放せないでいる可能性もあるのです。
転職を躊躇う気持ちはある意味これらの気持ちと類似しているかも知れません。しかし新しく職を見つけた時の未来のあなたの観点からすれば、準備は早ければ早い方が良いのです。
未来の自分からの視点で物事を見るのは難しいかも知れませんが、もっと早く転職し今の仕事に就けば良かったと、後で思うケースもあると言う事は念頭に置いておきましょう。
転職する事のメリットやデメリットを紙に書き出し、簡単なグラフにして視覚化してみるのも良いかも知れません。紙に書き出しアウトプットする事で、気持ちもスッキリし自分が置かれている状況を客観的に見る事が可能になります。
もしも本格的に転職を考える様になったのであれば、それを上司などに相談するのはある程度意思が固まってからの方がいいでしょう。
この様に皆が激務を抱えている企業は、あなたの将来よりも人員の確保を優先しないとは限りません。
あなたが言った事に対して色々な形で引き止められる事を覚悟しておくと、辞める意思をはっきりと伝える事が出来ます。しかし気持ちがぐらぐらする時に相談という形を取ると、逆に失敗する可能性もありますので注意が必要です。
まとめ
この様に過度な労働を日々強いられる問題は、社会的な問題や個人の業務に対する適応、仕事をする上でのモチベーションなど様々な問題が複雑に絡み合っています。
いずれにしても現在抱えている激務は、自分で解決出来るのか否か見極める必要があります。もしも解決出来ないと判断した場合、転職を考えた方が無難ではないでしょうか。
次の一歩に踏み込む為には勇気が要りますが、問題を先延ばしにしても事態は一向に変化しない場合が多いのです。転職後にあの企業に勤めた2年が無駄だったと嘆いても仕方がありませんから、早めに問題と向き合う事をお薦めします。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)