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外資系コンサルティング会社、こう聞くと途轍もないスーパーマンの集まりだと思うでしょうか。私もそう思って外資系コンサルに行きさえすれば自分の将来が開けると思っていました。でも現実はどうでしょうか。

私は日系大手金融機関で10年ほど営業の仕事をしたのちに、アクセンチュアへ転職しています。アクセンチュアでは主に金融機関向けの仕事を二年ほどしています。

外資系コンサルというと聞こえはよいですが、将来の姿が見えず自分の未来に自信がない、私もそんな部類の一人です。この記事では色々と迷いながらも私が転職をせずに現在もアクセンチュアで仕事をしている理由などをお伝えして、そんなあなたの参考になれば嬉しいです。

コンサル未経験からアクセンチュアへ転職したい方におすすめの記事

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アクセンチュアを辞めたくなった理由

(思ったよりも)給与水準が低い

アクセンチュアに入社・転職してくる人は外資系コンサルという職業の高給に着目してくる人が多いです。ただ、そういった高給のコンサルはいわゆる戦略系コンサルと呼ばれている人たちで、アクセンチュアのような総合系コンサルは思ったほどの高給は出ません(もちろん製造業などと比較すると高いことは高いです)。

アクセンチュアに入ってくるような優秀な学生の周りの人は皆同じような境遇にいる人たちが多いはずです。そうなると、周りの人間も日系の大手金融機関や商社など日本企業でも高給な人たちとなります。

そういった人たちと比べて総合系コンサルが高給かと言うと、そんなことはありません。私も日系大手金融機関から転職をしていますので、給料は横ばいもしくは若干下がったかなという感じです。

プロ意識にかける人たちが多い

コンサルタントは士業ではありませんが、プロフェッショナルとして広く認知されている職業です。したがって、そこにいる人たちは当然プロフェッショナルであるべきですが、残念ながらそんなことはありません。

さすがに仕事の納期は守りますが、日々の出勤や会議などへの遅刻は日常茶飯事、言葉遣いやビジネスマナーなどもプロフェッショナルとはかけ離れたものというのが正直なところです。この点においては、私の前職である日系大手金融機関のほうが圧倒的に優れていました。

アクセンチュアは比較的若いコンサルタントが多いからかもしれませんが学生のようなノリの社員も多く、もう少しプロフェッショナル意識を持ってほしいものです。

仕事の内容が地味

アクセンチュアに限らず総合系コンサルは、求人などでは戦略系コンサルティング企業と競うために企業経営の上流のプロジェクトが多いように謳いますが、実際にはそんなことはありません。

総合系コンサルティング会社の多くのプロジェクトはシステム開発とセットです。多くあるプロジェクトは、システム開発の開発側に社内のITコンサルが大量に入り、ビジネス側に経営コンサルタントもしくはマネジメントコンサルタントが多少入るという形式が多いです。

経営コンサルタントは、顧客がこのシステムを使って実現したいことなどをヒアリングしたり、一緒に考えたりして、システム開発に提案していくというのが主業になります。したがって、普段の仕事はプロジェクトが遅れないように調整を進めることとなり、非常に地味な仕事が多いです。

私がアクセンチュアの退職を踏みとどまった理由

  • ビジネスのハードスキルにまだ改善の余地がある
  • 自由な社風は働いていて気持ちがよい
  • ワークライフバランスがよい
  • 昇格/昇給が早い

上記4つの理由により、私はアクセンチュアからの退職を踏みとどまっています(とはいえ、近い将来検討する可能性は高いですが)。

ビジネスのハードスキルにまだ改善の余地がある

「仕事が地味」と辞めたくなった理由に書いていますが、仕事の大半でマイクロソフトのExcelやPowerPointを使用しています。すでに転職して二年ほど経ちますが、まだまた改善の余地があると思っています

社内にもそれぞれの達人が多数いますし、日常業でここまで使う業種は少ないため、やはりここまでハードスキルを学べる環境は少ないと思います。

やり切ったと思えるまではハードスキルの向上に努めたいと思っています。

自由な社風は働いていて気持ちがよい

アクセンチュアは良くも悪くも自由な社風です。仕事さえちゃんと結果を出していれば、日系企業みたいに見た目とか上司に対するマナーとかでうるさいことは言われません。

むしろ、マナーとか気にする時間があれば結果出せみたいな雰囲気です。転職当時はこの社風に違和感を持ちましたが、慣れてしまえば非常に楽です。

ワークライフバランスがよい

私もいろんな人から言われますが、「外資系コンサルって超ハードワークでしょ?」と世間一般の人は思うようです。これは一面正しいですが、一面は異なっています。

私のような転職組は残業時間が短いのが一般的です。逆にアクセンチュアに新卒で入社した人たちは昔の働き方がしみついているようで深夜まで働きます。

日系企業と違って飲みニケーションも少ないので、家にいる時間は前職よりもだいぶ長くなりました。

昇格/昇給が早い

最後が待遇・給料に関するものです。アクセンチュアは昇格・昇給が日系企業と比べてとてつもなく早いです。マネージングディレクターと呼ばれる一般企業でいう部長職になるのに早い人だと十年かかりません。

日系企業で高給と言われる商社や金融機関だと30歳で年収1000万がイメージに近いですが、アクセンチュアでも平均でそれくらいは可能です。

また、日系企業だとそこから昇給が鈍化してきますが、アクセンチュアはそのままの勢いで伸びていく感じです。

アクセンチュアを辞めるべき人・辞めないほうがいい人

アクセンチュアを辞める前に、自分の目標についてしっかりと考えることをおすすめします。外資系コンサルを経験すると非常に多くの企業やヘッドハンターから声がかかります。

それに単純に乗っかると40歳とかになったときに、あまり使えない人材になる可能性が高いです。

辞めるべきではない人

  • 入社二年未満の人(アナリストからコンサルタントに昇格していない人)
  • 自分が担当してきた業界が中途採用に積極的でない人
  • 順調に昇格/昇給してきている人

上記いずれかに該当する人はアクセンチュアを退職するべきではないと私は思います。順に説明していきます。

まずは、入社二年未満の人です。アクセンチュアではロジカルシンキングやPCのハードスキルなど今後のビジネスに活かせるものの多くを学ぶことができます。

これを二年未満で身に着けることは難しいため、中途半場な状態で卒業することになります。中途採用する側としてはコンサル経験者にはこういった能力を求めて採用するので、転職後も期待値に届かず、昇給・昇格で苦労することが目に見えています。

アクセンチュアで身に着けられるものがしっかりと身に着けてからの転職を個人的にはおすすめいたします。その一つの目安としてアナリストからコンサルタントへの昇格があると思います。

次に、自分が担当してきた業界が中途採用に積極的でない人です。これはどういうことかというと、外資系コンサル卒業者の行き先に関係してくるものです。

外資系コンサルを卒業したあとの行き先としては、同業他社か事業会社に行くのが一般的です。同業他社であれば良いのですが、事業会社に行くとなると基本的にはその業界のプロジェクトにかかわっていたかが転職時の評価の対象となります。

したがって、事業会社に行くのあれば今まで自分が担当していた業界がメインとなりますが、その業界自体が中途採用に消極的だと転職活動を苦労することになります。

製造業などを担当していれば行く先はたくさんありますが、私のように金融機関担当だとなかなか行き先を見つけるのは難しいでしょう。

順調に昇格・昇給してきている人も辞めるべきではありません。アクセンチュアで活躍していると他でも活躍できそうな気がしてきますが、これはわかりません。

アクセンチュアでは一般企業で求められるようなビジネスマナーなどは評価の対象になっていないので、こういった側面が足りない人でもプロジェクトで結果を出していれば、マネージャーやシニアマネージャーなど順調に昇格することができます。

ここに過信をして一般企業に転職すると、一発で「失礼なやつ」という烙印を押されてしまい、その後の昇進ができなくなります。

したがって、アクセンチュアで順調に来ている人はそのまま残って自分が適合している環境でそのまま仕事をすることをおすすめします。

辞めてもいい人

  • 転職組かつ辞める時点で二年程度の勤続年数となる人
  • 順調(入社後2-3年)にアナリストからコンサルタントに昇格できた人
  • 製造業など中途採用に積極的な業界を担当してきた人

上記いずれかに該当する方はアクセンチュアからの卒業を検討しても良いかもしれません。それぞれ行き先の違いはあると思いますが、転職後もある程度の待遇を期待できると思います。以下で詳細を説明します。

最初に、転職組かつ辞める時点で二年程度の勤続年数となる人です。これに該当するあなたは、元々の業界に戻るもよし、アクセンチュアの同業他社である外資系コンサルに行くこともできると思います。

元々の業界に戻るとしても二年程度のブランクであれば問題ないでしょうし、そのブランク期間は外資系コンサルとして元々の業界では身に着けることが難しい各スキルを学んでいます。元々の業界での経験値とコンサルとしての経験値を掛け合わせることで活躍できることでしょう。

同業他社に転職する場合で気を付けるべきは「アクセンチュアで通用しなかったからうちに来ようとしているのでは」という疑念に対する回答です。これを払拭するためには二年程度の経験があれば大丈夫でしょう。

アクセンチュアだと早い人だと数か月でダメになって出ていく人も多いですので、その中で二年がんばることができれば同業他社でも通用する可能性が高いです。

次に、順調(入社後2-3年)にアナリストからコンサルタントに昇格できた人です。

これは採用する側の目線で見れば一目瞭然ですが、アナリストからコンサルタントに昇格できた人はロジカルシンキングやPCのハードスキルなどが一定の基準までいけた人という評価を受けることができ、転職活動もスムーズに進むと思います。

採用する側としては、コンサルで強いスキルを身に着けた若者(新卒で順調にコンサルタントに昇格するのは20歳台半ば)を採用できるのであれば御の字です。

あとは、アクセンチュアで身につけることは難しいかもしれませんが、転職組の人などからビジネスマナーなどの社会人としての常識も学ぶことができていれば満点です。

最後に、コンサルティング業界からでる人については、今までどういった業界を担当してきたかが重要です。先ほども書きましたが、私がいるような金融機関を担当している部門だと業界を出る場合には基本的に行き先は金融機関になります。

しかしながら、日系の金融機関はあまり中途採用に積極的ではなく(特に総合職)、そういった業界を担当してきた人は転職が難しくなります。

一方、中途採用を積極的にしている業界であれば、外資系コンサルの卒業生は引く手あまたです。辞める検討をするときには人材エージェントにしっかりとコンタクトして情報収集することをおすすめいたします。

アクセンチュアからのおすすめ転職先

戦略系コンサルティング会社

以前は難しかったようですが、最近ではアクセンチュアのような総合系コンサルティング会社から戦略系コンサルティング会社への転職が増えてきているようです。

戦略系コンサルティング会社ではその名の通り、企業の中期経営計画策定やM&Aなどの上流工程(戦略)に関するプロジェクトを専門に請け負うことが多かったですが、最近では策定した計画の実行フェーズやプロジェクトマネジメントの仕事も受注するようになってきています。

こうなってくると今まで戦略系コンサルティング会社でプロジェクトを担当してきた人と異なる能力を持つコンサルタントが必要となってきます。その有力候補としてあがるのは、その分野を得意としてきた総合系コンサルティング会社出身者となるわけです。

また、一般的には戦略系コンサルティング会社のほうが待遇はよいため、転職後の待遇ダウンの恐れも限られてきます。

自分が今まで担当したことがある業界の事業会社

自分が今まで参画してきたプロジェクトの業界も有力な選択肢です。

コンサルとしてのロジカルシンキングやPC系のハードスキルなどを身に着けており、かつ業界の知見もある人であれば転職先の企業に喜んで受け入れてもらうことができます。

一点注意してほしいのは待遇面です。外資系コンサルと同等の待遇が可能な一般事業会社はそう多くありません。待遇面の交渉を素人である転職者が行うのは難しいので、しっかりとした人材エージェントを起用して交渉してもらうようにしましょう。

スタートアップ企業

こちらも最近多い転職先です。スタートアップはどこも人材不足であり、プロフェッショナルとして名高い外資系コンサルティング会社出身者は高く評価されるでしょう。

ただし、待遇面のダウンは避けることが難しいです。そのため、スタートアップ企業に転職する際には、待遇ダウンを受け入れるほど自分が強い興味を持って取り組める事業をしている企業を選ぶことが重要です。

リスクはありますが、上場に成功するような企業にすることができれば、将来は億万長者になれる可能性もあるスタートアップはおすすめです。

アクセンチュアの退職を検討しているあなたに最後に伝えたいこと

アクセンチュアには良いところも悪いところもたくさんあります。退職を検討する際には悪いところだけではなく、良いところについても再度考えてほしいと思います。

アクセンチュアのように自由な社風の会社は早々ありません。この記事を読んでいるあなたはハードワークに疲れてもう耐えきれないと思っているかもしれません。でも、一度周りを見てください。

しっかりと労働時間を管理して充実したワークライフバランスを達成している同僚はいないでしょうか。もしくは、アクセンチュアの中でも他部門に異動することもできるかもしれません。

アクセンチュアという会社を使い倒してから退職するかしないかの決断をしてほしいと思います。

もし転職を前向きに検討しているなら、業界最大手のリクルートエージェントを利用して、自分の市場価値含めどのような会社に転職できるかを相談してみるのもいいでしょう。

まとめ

色々と書いてきましたが、アクセンチュアのような外資系コンサルティング会社を代表する企業で経験を積めたことはあなたの今後に間違いなくプラスになると思います。

退職を検討する際には、しっかりと自分のゴールを考えてほしいと思います。これがないとただ転職を繰り返している信用のおけない人になってしまいます。自分のゴールを決めてそこに向かうストーリーを作っていただくことを強くおすすめします。

この記事をここまで読んでくれたあなたはアクセンチュアからの卒業を考え始めている人かもしれません。そんな人に私が書いたこの記事が、背中を押すことでも、もう一度踏みとどまられることでもよいので、参考になればとてもうれしいです。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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