有名大学を卒業して、有名な企業に入れば公私ともに充実した生活が送れると思い、一生懸命に就職活動をして、晴れて有名企業の一角に入社。これから憧れの社会人生活が始まると思っていたらいきなり地方に転勤。4−5年は地方都市で足を棒にした営業。これはどの企業の話だと思いますか。

これは本当にあった話、というか日本の損害保険業界ではいつも起こっている話です。

私は東京の有名私大を卒業して、東京海上に入社。丸の内での勤務を想像してたらいきなり地方転勤となりました。

私の場合は地方での実績を買われて、もう二度と地方に行かされることはありませんでしたが、これは本当に一握りの選ばれた者だけ。社員(総合職で入社した者)の大半は一生地方転勤を繰り返します。家族とも離れ離れになって、一人で地方で仕事をがんばっている人たちがたくさんいます。

この記事を読んでくださっている方々は東京海上をやめようと考えている人かもしれません。東京海上のような企業をやめたら一生後悔するのではないか、そう思っているかもしれません。そういった読者の皆さんに私の転職体験談がお役に立てば幸いです。

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東京海上を辞めたくなった理由

転勤が多く家族の負担が大きい

最初にも書いたとおり、東京海上はとにかく転勤が多いです。丸の内勤務に憧れて入社してくる若者が多いですが、丸の内の本社に勤務できるのは本当に一握りのエリートのみ。基本的には地方勤務が多いです。

私もそうでしたが、独身のうちは別に良いのです。地方は地方で色々な楽しみ方もありますし、地方勤務の方が任される仕事の範囲が広くて楽しいという社員もたくさんいます。

でも、結婚したらどうでしょう。奥さまが仕事をしていて会社員であれば、一緒に地方を回ることはできません。実際に社員の奥さまの多くが専業主婦です。余談ですが、社員が独身で転勤すると公私ともに良くないので、奥さま候補としてたくさんの美人の事務職を全国各地で損害保険会社は採用しています。

子供ができたらどうでしょう。社員の多くは子供が小中学生くらいまでは一緒に 転勤することが多いです。転校は子供に負担がかかります。大きな子供のいる地方社員は単身赴任が多いです。

一緒に暮らせない家族になりたくない、私はそう思い東京海上を辞めることを検討し始めました。

何もスキルが身につかない

これは損害保険業界で有名な話ですが、この業界にいると何もスキルが身につかず、転職ができなくなります。10年いれば他では使いものにならなくなる、東京海上でよく自虐的に言われている言葉です。

よく考えてください。東京海上は大学生の就職ランキング上位の常連で、入社する学生は本当に選ばれた優秀な人間です。でも、スキルが身につかないのは仕事の中身のせいです。

東京海上の社員の多くは代理店営業をします。代理店は東京海上の商品を売ってくれている人たちなので、基本的には社員と同じ側にいる人たちです。この代理店を回って代理店管理を行うのが東京海上の営業社員の仕事です。

こんな楽な仕事があるでしょうか。切った張ったのやりとりもなく、日々仲間である代理店を回って代理店のご機嫌取り、こんな仕事をしていたら他の業界で使いものにならなくなっても仕方ありません。

他で通じるものがないから会社にすがりつくそんな社員をたくさん見てきました。そんなビジネスマンにはなりたくない、私は強く思いました。

社会的な立場が低い

損害保険業界と関係ない人たちから見ると東京海上の社員はエリートのように見えるようです。私も色々な人たちから言われました。

でも、現実はそんなことはありません。常に代理店からは便利屋のように使われますし、全ての業界がお客さまなので常に社外ではお客さまと保険会社という立場となってしまいます。

例えば製造業であれば、取引先には顧客と納品業者がいると思います。でも、金融機関である東京海上には納品業者は基本的におらず、取引先イコールお客さまです。常にお客さまと接しているストレスは非常に強いものです。

もう少しストレスのない生活がしたいと思っている東京海上の社員は少なくないはずです。

手もとに残るお金が少ない

東京海上は給与が高いで有名な企業です。これがあるので、学生の就職ランキングでは毎年上位をキープしていると言っても過言ではありません。

でも、手元に残るお金は少ないのです。これはどういうことでしょうか。

先程書いた顧客が多いということと関係するのですが、取引関係で購入するものが多いのです。有名なもので言えば車です。

損害保険業界にとって売上の大半を占める自動車保険の主要な販売代理店は自動車ディーラーです。自動車ディーラー代理店に気に入ってもらうためには、車を買う顧客を紹介することが大事ですが、なかなか車を買ってくれる人など紹介できるものではありません。そうなると社員自身が買うことになるのです。

私の知り合いでは毎年新車を買っている人もいましたし、私自身も 東京海上の社員であった時代には車検を通したことがありませんでした。

あとはスーツやクレジットカード、お歳暮の時期などは贈る先もないのに買わされるのは日常茶飯事です。

社員同士の飲み会も非常に多いです。予定を調整しなければ週に3−4回は飲みに繰り出します。

こんなことをしているために給料は高くても実際に手元に残るお金は非常に少ないのです。

東京海上を退職し外資系コンサルへと転職した理由

  • 転勤から解放されたかった
  • 会社にしがみつかない生き方をするためにスキルを身につけたかった
  • 仕事以外で色々と縛られる生活から脱出したかった

転勤から解放されたかった

転職した理由の一つ目は転勤生活からの脱出です。私は幸運にも新人時代以外は意に反した転勤はありませんでしたが、残っていたらどうなっていたかわかりません。毎年の異動時期には転勤があるかないかを恐れて待っていたかもしれません。

私だけであればよいのですが、私にも妻がおり子供もいます。私の仕事の都合で彼女らの人生をかえるわけにはいきません。

自分の住むところ、生活するところは自分で決めたい。そんな当たり前のことが転職をした理由の一つ目です。外資系コンサルであればプロとして扱われますので、自分のキャリアは自分で創ることができる、私はそう考えました。

スキル

スキルが身につかない→会社にしがみつくしかない→意に反した人事異動も受け入れざるを得ない、これが東京海上の社員が直面している負のループです。これを抜け出すためには、スキルを身につけて他社から声のかかるビジネスマンになる必要があります。

外資系コンサルは士業ではありませんが、プロフェッショナルと認められている数少ない業界の一つです。意にそぐわないことが生じれば他社に行って活躍できる、その自信を得るために私は外資系コンサルへの転職を決意しました。

仕事以外のストレス

仕事でのストレスは当然に負うものですが、仕事以外の不要なストレスはないほうがいいに決まっています。

東京海上時代は見た目にも気を使わないといけないですし、子供の学校行事とかでもお客さまと会って気を使わないといけないなど仕事以外でのストレスが多かったです。

外資系コンサルであれば仕事でのストレスは非常に多いですが、見た目も自由ですし、プライベートでお客様に会う確率も非常に低くなります。仕事以外での自由を手に入れたい、これは私が転職を決める上で非常に重要な要素でした。

東京海上を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

転職を検討するにあたり、損保業界を出るのか残るのかが非常に重要な分かれ目ですので十分に検討してください。

特にある程度の業界経験(10年程度)がある人は損保業界を出ると一般的には現在の待遇を確保することが難しいです。自分がやりたいことと待遇の優先順位をよく比較する必要があります。

辞めるべきではない人

  • 入社15年以上たっている人
  • 専業主婦の奥さまがいる人
  • 企業営業の経験がない人

上記いずれかに該当する方は東京海上からの転職をするべきではないと私は思います。順に説明します。

入社15年以上たっている人で損保業界以外への転職を考えている人はやめたほうがよいです。基本的に、東京海上での仕事では他業界で通用するスキルは身につきません。

そんな人で年齢も30歳代後半の人間を欲しがる会社がいますでしょうか。転職活動で疲れて普段に仕事も身に入らず、会社での評判を落とす、そんな結果が目に見えていますのでやめたほうがよいです。

専業主婦の奥さまがいる人もやめたほうがよいです。専業主婦であれば転勤にもついて来れますし、東京海上をやめる理由の一つはクリアになります。

それに専業主婦だと生活費を稼ぐのは夫の給与のみとなります。東京海上の給料水準を出せる会社は業界内外を問わず少ないので、転職すると生活水準を落とす必要があります。一度身についた生活レベルを落とすのは難しいため、転職をすべきではないと思います。

東京海上で企業営業の経験があれば、損保業界内で東京海上と同水準の給与がもらえる国際保険ブローカーへの転職という道があります。一方、企業営業の経験がないと業界内で待遇面において同水準が確保できる転職先がなく、他業界を探すことになります。

そうなると転職活動も困難を極めますので、あまりおすすめできません。

辞めてもいい人

  • 本社企画部門の経験者
  • 海外勤務の経験者
  • 入社3年未満の人

上記いずれかに該当する人は転職を検討しても問題ありません。

本社企画部門の経験者は私が転職したコンサル業界での受けがよいです。外資系コンサルは顧客が大企業の企画部門となりますので、顧客側の仕事の進め方を理解している人は面接での評価が高く、コンサル業界で転職先も見つかりやすいです。

海外勤務は業界内外問わず、評価が高まります。日本の多くの企業では海外人材が足らず、多くの企業が喉から手が出るほどほしいと思っています。

海外勤務経験がある方は転職活動も容易に進めることができますし、海外経験がアドバンテージとなるので給与面でも優遇される可能性が高いです。

最後に入社3年未満の若手です。東京海上に入社できている時点で一定の品質を持っている社会人であることが担保されています。

東京海上は研修制度もしっかりしていますので、ここで社会人としての基本スキルを身につけて、ポテンシャル採用で他業界へ行くというのはありだと思います。

若いうちなので給与もまだ上がっていないので、待遇面も大きく下がることはありません。

東京海上からのおすすめ転職先

コンサルティング業界

戦略系コンサルを抜かすとコンサルティング業界では業界軸の部門を抱えています。日本の金融機関の多くがコンサルを活用しており、東京海上出身者であればコンサル会社の金融サービス部門などに転職のチャンスがあります。

給与水準については一度凹ませる必要があるかもしれませんが、特に外資系コンサルは昇給も早く、すぐに東京海上の水準に追いつき、追い越すことが可能です。

スタートアップ企業

最近、東京海上をやめていく先として多いのがスタートアップ企業です。東京海上の社員は社会人としてのマナーなどは非常にレベルが高く、重用されるようです。

また、スタートアップの顧客の多くは日本の大企業ですので、日本の大企業での勤務経験があり理解していることは強みのようです。ただし、給与水準は下がりますので、自分でやりたいことがあって、待遇面のダウンを受け入れられることが条件になると思います。

国際保険ブローカー

同じ損害保険業界ではありますが、損害保険会社が保険商品の製造者であれば、国際保険ブローカーは保険商品の販売者です。

東京海上で培った保険商品の知識が武器となりますし、優秀な損保マンを欲しているブローカーは待遇面でも東京海上と同水準のものを用意してくれます。海外志向のある方には特におすすめします。

頻繁に海外とのやり取りもありますし、海外出張もかなりあるようです。東京海上での企業営業経験がある方にはおすすめの転職先です。

東京海上から転職するときのポイント

まずは損害保険業界から出るのか出ないのかを決めることです。これを決めることでアクセスする転職エージェントも違いますし、準備も異なってきます。

決めるにあたっては上記で書いたおすすめ転職先を参考にしてください。損保の仕事が好きでこの業界から出たくない人は自然と行き先も決まってくると思います。

私の場合には、過去の経験なども踏まえて色々と行き先を考えることができましたので、せっかくなら業界を出よう、外資系コンサルティング企業にチャレンジしてみようと思い、その業界に強いブティック系の転職エージェントに連絡しました。

損害保険業界内での転職であれば、大手転職エージェントが良いような気がします。

外資系コンサルを目指すのであれば、一通りの書類を準備したのちにケース面接対策です。私の場合には本を読んで準備しましたが、対策学校に行く人もいるようです。

損害保険業界内での転職であれば現職での経験をしっかり伝えることができれば大丈夫ですので、自分の経験を頭の中でまとめてしっかりと話せるようになれば大きな問題はないと思います。

まとめ

ここまで記事を読んでくださった方は、東京海上からの転職を考えている人が多いのではないでしょうか。

不安はもちろんあると思いますが、自分を信じて一歩踏み出すと良いと思います。転職活動自体にはお金はほとんどかかりませんので、やらずに悔やむよりやって悔やめです。なかなか転職先が見つからない場合もあるかと思いますが、それはそれで良い経験になります。

転職先が見つかった場合には、しっかりと条件を確認しましょう。今の待遇と比較して上がるのか、下がるのか。下がる場合には、生活は耐え切れるのか。家族の同意も必要です。

本記事があなたの迷いを少しでも軽減できればとてもうれしいです。

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