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ITソリューションを手掛ける企業で約6年間勤めた後、東日本旅客鉄道株式会社(以下JR東日本)に転職しました。駅業務を経験してから管理者を目指すコースでの採用です。他業界での経験・スキルを活かしてほしいと面接官に言ってもらい入社を決めました。

しかし入社してみると、様々な非効率性や非常識さを目の当たりにしました。

日々お客様の案内業務(以下改札業務)をし、切符を販売すること(以下出札業務)を「スキル」だと考える人が多くいること、またこれらの業務は様々な点で生産性が著しく低いことなどは、この記事をご覧いただいている貴方もご存知の通りでしょう。

この記事をご覧のあなたも、現状に危機感をお持ちではないですか?もしJR東日本からの転職をお考えであれば、私の思いと経験をお聞きいただけませんか?

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JR東日本を辞めたくなった理由

業務生産性の低さ

改札業務も出札業務も、無駄な仕事が多すぎると思いませんか?

券売機の売上データをわざわざ紙に出力して、管理者チェックを受けてから保管する。毎月たんまりと溜まった書類を段ボールに詰め込んで支社に送る。

たまにあるチェックでミスが見つかれば、修正してまた紙で出力して再送付・・・。全部電子データでやり取りできる内容ですよね。

出札業務では、券売機でも買える切符をわざわざ販売員を介して販売していますよね。

そして日々の業務は作業ダイヤで縛られていて、どんなに暇な時間であってもその改札や窓口にいなければならない、と制限を受けていますよね。

これらのことを当たり前の事として捉え、業務生産性があまりにも低いという事実に気付けない社員が多すぎます。

大体、これらの業務は決して正社員でなくとも出来る仕事なのです。正社員の仕事は「改札・出札業務を極める」ことではなく、

「業務生産性を高め、収益を上げる取組みに集中させる」ことではないかと思うのですが、如何でしょうか。

社会常識を知らない社員が多すぎる!

なぜ自らの業務生産性の低さを認識できないのでしょうか。答えは至って簡単でして、

「JR東日本しか知らないから」

ですよね。自分たちの常識を世間の常識だと考えてしまうのです。

お客様にタメ口をきく、電話の取り方や掛け方を知らない、ビジネスメールを打てない、名刺交換などのビジネスマナーを知らない。指示しなければ動けない。

新卒でJR東日本に入社した社員は、支社など非現業に異動しない限りはこういった社会常識を身に着けることができません。

会社も積極的に「社外との交流を持つように」と言ってはきますが、何かしらイベントを企画する際にも、結局提携パートナーがグループ会社ばかりなので本当の意味で社外の人間と接する機会は皆無です。自然と内向き志向になってしまいます。

そういう意味では可哀想ですが、そのまま社会常識を身につけることなく中堅以上になってしまった非常識な社員が、業務効率の改善を著しく阻害しているのがJR東日本の現状ではないでしょうか。

現状に危機感がない!

業務効率を抜本的に改善するには、現場社員が危機感を持つことが必須です。しかしほとんどの社員は危機感を持っていません。現状に満足してしまっているのです。

少子高齢化社会で生産人口が減少し、鉄道事業における大きな収入源たる通勤定期券の売上はこれから大きく落ちていくという、危機的な状況の中で。

それは何故でしょうか。

①日々の業務をこなすだけで給料が入る
②人事評価基準が不透明だから

結局はこの2つに集約されると私は思っています。順番に説明します。

①日々の業務をこなすだけで給料が入る

改札業務も出札業務お客様が来なければやる事がありません。駅現場は24時間の泊まり勤務ですが、個人に課される売上目標はありません。

暇な時間を使って何か自己研鑽に励んでも、或いはただボーっと突っ立っているだけでも、24時間経てば交代が来て勤務終了です。勤務終了後に会議がなければそれで帰れます。改善活動に取り組む者と、そうでない者の給料の差は残業代くらいです。

よってほとんどの社員は24時間を職場で過ごして帰るだけです。現在、こういった現状を変えようと様々な施策がなされていますが、すぐには変わらないでしょう。

②人事評価基準が不透明だから

ではそのような勤務の中で、どのように社員を評価するのか。昇進試験やボーナス評価はどのように査定されているのでしょうか。

答えは「不明」です。

目標がない以上、査定基準もわからず頑張ったから、など社員側から見たら何をどう評価されたのかが分かりません。

傾向としては改善活動に積極的な社員はきっちり評価されますが、消極的な社員も何故か高評価を受ける場合もあり、周囲が納得できない時もあります。

適当に形だけ整えておけばいい、と考えて適当な改善活動だけやってお終いにしようという社員が続出しているのです。真面目にやっている社員がバカを見るような評価制度は、社員の意欲を削いでしまいます。

キャリアアップに後ろ向きな人間が多い

改札業務・出札業務において身につけたスキルは、同業界では多少の役に立つかもしれませんが、他業界においては何の役にも立ちません。
また駅業務が子会社に委託されていく流れがある以上、必要以上のスキルを身につけてもコストパフォーマンスが悪すぎると私は考えます。

早く支社や本社などの非現業機関に異動し、キャリアアップを目指していきたいのですが、このことに関して後ろ向きな社員が多いです。周りの社員に意識が高い者がいると、比較されてしまうからでしょう。

後ろ向きな社員は現状に満足し、現状維持だけを目標にしているのですから。(それくらい現場業務は楽ですよね)

酷い職場では、キャリアアップを図る人間を「裏切者」と称して非難する輩もいます。某労働組合の力が未だに強い職場には、こういう社員が未だにいて、意欲のある若手社員が損をさせられている事実もあります。

現状に満足せずにキャリアアップを図りたい社員の足を引っ張るような社員が多いことは悲しいことですよね。

飲み会や社内レクが多すぎる

これも職場によるでしょうが、何かにつけて飲み会や社内レクをやりたがる傾向があり、プライベートの時間を削られていくことに我慢なりません。意外と私が最も会社を辞めたくなった理由はコレかもしれませんね。

異動者が出ては「歓迎・送迎会」を行い、職場で何かあれば「反省会」、休みの日に「社内レク」、これに加えて以前は「組合活動」もありました。

現場業務はプライベートの時間が多いのですが、上記のような飲み会やレク活動によって、その時間を削られるのが我慢なりません。新入社員などは強制参加で、不参加だと怒られてしまうので可哀想です。

仕事の時間とプライベートの時間とをきっちり分けたい、私のような人間にとっては非常に多くのストレスが溜まります。あなたの職場ではどうでしょうか?

私がJR東日本の退職を踏みとどまった理由

  • 給与は悪くないこと
  • 社内改革が進行中であること
  • 自身の裁量で仕事の幅を広げられたこと

色々と愚痴を連ねてきましたが、私は未だにJR東日本に踏みとどまっています。それは上記3つの理由によるものです。

まず給与は悪くありません。ここ数年はボーナスが年間6か月以上出ていますし、基本給以外の手当や家族手当や住宅ローン援助などの福利厚生は充実しています。

他の会社で働いた事のない社員は「ウチは給料が低い!」と言っていますが、世間から見れば高給です。労働強度から勘案すれば贅沢をしています。

次に、現在進行中の社内改革により現場業務の大幅な改善が見込めます。日々の業務を縛る作業ダイヤも徐々に廃止され、業務効率が改善されつつあります。

※恐らく某労働組合が弱体化した影響もあるでしょうが・・・。

こうした改革は社員の意識にも変化をもたらしています。

「自分の業務を効率化しなければならない」「普段の業務以外にもスキルを磨かなければならない」

新入~3年目の若手社員などは特に、このような考えを持つようになってきました。

そして進む社内改革と、グループ会社の業務などを知ることにより、自身の仕事の幅を広げることができたことが、今も会社に留まっている最大の理由になります。

駅ナカの運営会社の方とタッグを組み、グループ外の企業などとも連携してイベントの運営や企画に携われるようになりました。

前職の営業マン時代の経験を活かし、日ごろから駅近くの企業の方とコンタクトを取り続けて関係性を構築してきた成果です。またグループ外の企業と連携した取組みが評価されて本部長表彰までいただくこともできました。

辞めたい理由を長々と書き連ねてきましたが、自身の努力不足だった点もあったと自覚し、仕事の幅を広げるために努力してきたことが結果として現れたことが本当に嬉しいです。

今はモチベーションも高く、意欲的に仕事に励んでいます。

JR東日本を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

もしあなたが「JR東日本を退職したい」思っているのであれば、少しだけ考えていただきたいことがあります。自身の現状を認識し、市場価値を見極めなければ後悔することになるかもしれません。

辞めるべきではない人

  • 新卒入社3年未満
  • 現場のみしか経験がない
  • 本業務(改札・出札など)以外に何か取り組んだことがない

上の3つに当てはまる場合はJR東日本を退職するべきではありません。ハッキリ言って転職市場における価値は、同年代と比べて圧倒的に低いからです。

作業ダイヤに忠実に従い与えられた仕事をこなしているだけの人間には社会で通用するスキルは身についていません。エクセルを使う機会はありますか?

グラフや関数などを使いこなせますか?そもそも名刺交換したことありますか?

上記3つに当てはまる若手社員の多くは、そのような経験はありません。何もスキルが無い状態では転職市場で評価されません。

本業務の生産性向上、業務効率化に取組みましょう。今まで誰も取り組んだことのない仕事をやってみましょう。

そこに「指示」は存在しません。自ら仕事を作るのです。0から仕事を作り出す力は「企画力」となり、転職のアピール材料になります。

辞めてもいい人

  • 非現業機関(企画部門)の経験がある
  • グループ企業への出向経験がある
  • 年齢が35歳を越えていないい

上記に当てはまる方は転職市場でも評価されるでしょう。現場業務と違い、非現業機関の仕事は激務です。

1人が抱える業務量が多く、自然と業務効率化を行う力が身につきます。部門によっては企画力を徹底的に鍛えられます。

グループ企業の中には、本社よりもずっと生産性の高い優秀な企業があります。そこでの経験や身につけたスキルは必ず転職で有利な材料となりえます。

特に小売系のグループ会社は競合が多い関係から常に競争に晒されているため、日々成長していかなければ置いて行かれる環境です。スキルアップや将来転職を目指す方には、出向はぜひ経験してもらいたいです。

あとは35歳以上になると自然と年収が高くなり、世間の平均年収を越えてきます。この年齢より上の方は、転職すると年収が下がる可能性があります。

JR東日本からのおすすめ転職先

鉄道業から航空業へ

主に現場業務の経験が長い方は、同じ交通インフラ業界である航空会社に転職される方が多いです。同じ接客業でもありますので経験は活かすことができます。

私の知っている方は、非現業機関での経験を活かして航空会社の企画部門への転職を果たしました。

鉄道と航空では業界の仕組みなども全く違いますが、非現業機関で自身が手掛けてきた企画をアピールして、その力を見込まれての採用だったそうです。
 

鉄道業からコンサル業へ

これも非現業機関の経験者が主です。自ら課題を見つけ、解決に向けて自分も他人も巻き込んで、リーダーシップを発揮できるような者はコンサル系企業に転職します。

もちろん課題解決のためのプラン策定などの企画力も必要になります。

現場業務の中での業務改善活動では、高いレベルのスキルを身につけることは難しいですが、非現業機関であればより高いレベルのスキルアップを目指せるチャンスがあります。

キャリアアップとしてはコンサル系企業はおすすめです。

鉄道業から地方公務員へ

主に現場業務経験者における転職先候補ナンバーワンは地方公務員です。「公共」への意識が高く、市民・住民のために仕事をしているという使命感は共通しています。

またJRの現場業務と考え方が一緒であり、安定していて変化はないが指示に従っていれば問題なく過ごすことができます。

こういった点から地方公務員への転職者は毎年一定数います。他の民間企業への転職と比較すれば、これまでの経験やスキルなどは重視されない点も、人気の一つかもしれません。

JR東日本の退職を検討しているあなたに最後に伝えたいこと

本業務の無駄を減らす改善活動をしよう

現場業務を担っている貴方が今できるのは「業務効率化・生産性向上」に向けた取組みです。仕事の本質を知りつつ、無駄を削減していきましょう。

その無駄を減らすために職場の人間をどう動かすか、動かすためにはどうするかの企画力を身につけましょう。これすら出来ていなければ、転職市場での貴方の価値はありません。

グループ会社などに出向してプチ転職をしてみよう

現場業務だけしか知らない貴方はもったいない!グループ会社に出向して、これまで経験したことのない未知の業務に携わってみましょう。

出向することを「プチ転職」と捉えてイチから仕事をしてみるとJR東日本の良さも悪さも違う視点から見ることができるようになると思います。転職を考えるのは出向を経験してみてから考えても良いのではないでしょうか。

社外との交流を積極的に持とう

私は友人と会うたびに、JR東日本の考え方と世間の考え方のズレを認識します。鉄道業界で当たり前と考えているルールは、世間にとっては理解し難いものが多いことに気付かされます。

「それは鉄道会社側の勝手なルールだ。こうすれば使いやすいのに」と友人に指摘されて初めて認識することができ、それを改善活動に活かせたこともあります。

普段JRをご利用頂いている方の意見は非常に貴重であり有用です。友人や知人の意見にぜひ耳を傾けてみてください。そして客観的にJR東日本を見る癖をつけましょう。転職後になって「JR東日本って良い会社だったなぁ」と後悔しないために。

まとめ

JR東日本に限らず働いている会社への不平・不満は必ず出てくると思います。しかし、まず自分でそれを改善する努力はしてきたでしょうか。業務効率の改善、

生産性向上に向けた活動に取り組んでいますか?自らリーダーシップをとっていますか?

転職経験者として申しますが、転職活動においては「何ができるか、その経験やスキルが何の役に立つのか」を具体的に説明できる必要があります。今のあなたにそれが出来ますか?

どうしても辞めたければ、まず先に転職エージェントに登録してみましょう。何故辞めたいのか?辞める必要はあるのか?転職するだけの価値はあるのか?

エージェントが面談などで分析してくれますよ。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

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辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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