失業保険を受給するには自己都合退職であれ会社都合退職であれ求職活動実績が必ず必要になりますよね。
今すぐにでも再就職をしたいという場合は、積極的な転職活動をするだけで特に何も対策しなくても問題なく失業保険は受給できます。
ですが、今すぐにじゃなくて数ヶ月は休憩期間で少しゆっくりしたい場合もありますよね。私も前職で上司のパワハラに少々メンタルをやられてしまい、1ヶ月休憩しつつ失業保険を受給できればという思惑がありました。
求職活動実績はハローワークでの活動に限定されているわけではありません。ハローワークに行くまでの交通費がかかりますし、自宅にいながら求職活動実績を作る方法もあるんですよ。
この記事では、失業保険受給経験者100名へのアンケート調査を元に、王道の求職活動実績の作り方から裏ワザとも言える実績作りの方法までまとめましたので、是非ともご参考にしてください。
【調査概要】
- 調査対象:全国の働く男女
- 調査期間:2021年10月16日~10月19日
- 調査方法:クラウドワークスによる任意回答
- 調査人数:100人
- 調査内容:初回の説明会・職業相談を除き、あなたが失業保険を受給するに当たり実際に行った求職活動を教えてください。(※複数選択してください)
【100名へのアンケート結果】みんなが行った失業保険の実績作り
この記事の目次
活動実績 | 回答数 |
---|---|
職業相談 | 91名 |
求人応募 | 45名 |
職業訓練相談 | 32名 |
就職セミナー | 28名 |
資格試験 | 10名 |
民間就職セミナー | 3名 |
この結果から43.3%の方が職業相談を利用して、求職活動実績を作っていることが分かりました。実際、就職活動のふりをして失業保険を受給している人はごく少数にすぎないでしょう。
1位:ハローワークでの職業相談(回答数:91件)
ハローワークでその求人に応募しなくても現在の応募状況や会社の内容など質問して問い合わたりすれば相談実績になるので、認定日ハローワークに行ったら相談してくるのが良いと思います。
2位:転職サイトなどを使った企業の求人への応募(回答数:45件)
求人サイトを見て応募、オンライン面接を受けても求職活動実績になります。そして、もし受かっても自分の意思で辞退したとしても就職活動実績になります。納得がいく仕事が見つかるまで、就職活動実績を作る方がいいと思います。
もし、そこを詳しく知りたいなら「求職活動実績はインターネット応募で辞退してもOKなのか?」の記事をご覧ください。
3位:ハローワークの職業訓練相談・説明会への参加(回答数:32件)
ハローワークの紹介で職業訓練校に入校しました。前職とは異業種への就職を志し、当初は独学で勉強していましたが、入校後は切磋琢磨する仲間もでき、目標以上の成果を得て就職することができました。給付を得ながらとはいえ家計は苦しいですが異業種へ飛び込みたいと考えている人には入校も選択肢の一つとしてお勧めします。
4位:ハローワークの就職セミナーなどへの参加(回答数:28件)
ハローワークが主催している就職セミナーは数種類あるので全て受けたほうがいいです。特に、履歴書作成のセミナーと面接のセミナーはためになると思います。
5位:資格試験を受ける(回答数:10件)
資格取得はいいと思いますが種類にもよります。特別な資格が必要な所は「○○資格を持つ方は手当を支給します」とある所もありました。やはりその資格を持っていると採用率も高くなります。ただ資格を取得するだけではなくてどんな資格を勉強するのかも考えた方がいいと思います。
6位:民間会社の転職セミナーや転職フェアなどに参加(回答数:3件)
就職説明会やセミナーなどは求職活動実績にはならないものもあるので、参加する前にしっかり確認しておいた方がいいです。
実績作りの王道は職業相談?2回相談したらOK?
100名アンケートで91名が職業相談を利用したと回答しているので、求職活動実績の王道は職業相談で間違いありません。
ハローワークで検索して良いのがあったら2.3個ピックアップして相談に行くように話を聞いてみるのが自分には一番良かった。話を聞いて合わなかったり惹かれなかったら無理に面接に行かず断る。そうしないと時間の無駄になってしまいます。
ハローワークに足を運ぶ必要はありますが、求人に応募しなくても実績になるというのがポイントなのかもしれませんね。
認定日 | 自己都合 | 会社都合 |
---|---|---|
1回目 | 3回 | 1回 |
2回目以降 | 2回 | 2回 |
自己都合は2ヶ月の給付制限後に受給できますが、自己都合も会社都合も初回の「雇用保険説明会」は強制参加なので、ここで1回分の実績としてカウントされます。
さらに、ハローワークによっては初回の受給前に強制的に職業相談に回されるので、これも1回分としてカウントされます。
よって、自己都合であっても1回目の受給時に必要な求職活動は1回となります。この1回と2回目以降の2回を何で作っていくかを考えることになりますが、ハローワークが自宅近くにある場合は、職業相談をするのが手っ取り早いかもしれませんね。
それと、認定日当日には必ずハローワークに行くことになりますが、そこで認定手続後に職業相談をついでにする方が多いですよ。
認定日前日までの活動が今回の求職活動実績、認定日当日は次回の求職活動実績になるのでご注意ください。たとえ、認定手続き前であっても、当日の活動は次回分となります。
ハローワークの職業相談の際はハンコなしはNG?もらい忘れないように注意しましょう
ハローワークで職業相談をすると、上記のようなハンコがもらえます。このハンコが求職活動をしたという証明になるので、もらい忘れがないように必ずもらうようにしましょう。
仮に、もらい忘れがあった場合はハローワークで職員に相談をすると、利用履歴を調べてハンコを押してもらえるのでご安心ください。
職業相談以外であれば、ハンコがなくても求職活動実績として認められるので、もし求職活動として認定されるか不安な活動がもしあれば、職員に相談するようにしましょう。
地域によって認められたり認められなかったりがあるので。例えば、ハローワークの求人検索です。
ハローワークへ行って求人検索パソコンで求人を検索したりするだけでは求職活動実績にはならないので注意が必要です。
ハローワークで求人検索を行えば実績になるので、それが一番早くて簡単な実績を作る事だと思いますよ。それで良い仕事があれば、その求人について職業相談すると良いと思います。
コロナでハローワークの求職活動実績は免除されるってホント?
緊急事態宣言中は、上記のように失業認定報告書に「新型コロナウイルス感染防止のため、求職活動が行えなかった」と記載することで求職活動が実質免除されていました。
ですが、緊急事態宣言があければ、今まで通りの求職活動実績が失業認定には必要となります。
地域によっては対応は異なりますが、基本的に緊急事態宣言が発令されていなければ免除されることはないという認識でいましょう。詳しくは最寄りのハローワークに個別にご確認ください。
失業保険の求職活動が面倒なときは裏ワザを使ったらいい?
活動内容 | 活動証明 | 認定は即日か |
---|---|---|
ハロワ職業相談 | 押印 | 相談日に即日 |
ハロワ職業訓練相談 | 押印 | 相談日に即日 |
ハロワセミナー | 受講証明書 | 受講日に即日 |
Web求人応募 | なし | 在宅・即日 |
上記を比較して分かるように、裏ワザとまでは言えませんが、認定日前日に足りないときでも在宅で即日で実績を作れるのがWeb求人応募です。
例え、インターネット経由でも応募した時点で実績としてカウントされるのがポイントですね。合否は関係なく選考中でもOKなんです。尚、1企業の応募で1回分としてカウントされるので、同日に2企業応募すれば2回分の実績を即日で作れます。
転職サイトから求人へ応募するだけで求職活動実績となるので、選考に進むかどうかは別として実績だけを作るのはこれが一番手軽でした。
私は主に転職サイトに掲載されている求人から応募していました。早く仕事を見つける為にも複数のサイトに登録して転職活動をすることをお勧めします。
クラウドワークスのアンケート調査では、リクナビNEXTを使い求人応募された方が多かったので、リクナビNEXTを使えば間違いないですよ。
就職活動のふりは論外だけど、面接辞退しても大丈夫
認定日に提出する失業認定申告書には上記のように記入したら問題なく実績として認定されます。
上述したように、認定日当日の求職活動は次回認定日の実績となるため、応募するなら認定日前日までです。失業認定申告書の応募日は認定日と同じ日付で記入しないよう注意してください。
尚、面接辞退をしても問題はありませんが、特段の理由なしに応募辞退するのは控えましょう。ハローワーク職員が詳細に確認することは基本的にありませんが、仮に不正応募とみなされれば、失業認定を受けられなくなる可能性もあるのでご注意ください。
就職活動したふりをして失業保険を受給するのは厳禁ですよ。
失業保険を受給するための求職活動というのも重要ですが、どうせ活動するのであれば意味のある活動をして実績を作った方が良いと思います。
ネット応募辞退、不正受給について詳しくは「求職活動実績はインターネット応募で辞退してもOKなのか?」の記事をご覧ください。
まとめ
面倒でも最低月に1回はハローワークへ通いましょう。普通に求職活動をしていれば、特に何の問題もなく活動実績を作れると思います。
普通に求職活動をすれば、ハローワークで職業相談をしたりリクナビNEXTなどの転職サイトに登録して求人応募をするものなので、求職活動実績が足りない…と悩むこともないでしょう。
当面、再就職を一切考えていないのに就職活動するふりをして受給するのは論外ですが、注意すべきなのは数ヶ月休んで求職活動を再開したいというケースです。
1ヶ月程度であれば問題ないですが、特段の理由なしに空白期間が増えれば増えるほど再就職する上ではハンデになってくるので、求人リサーチなり職業相談なり、空白期間にこれをやっていたという正当な理由付けになる何かはやるようにしましょう。
慎重に次の仕事を探す期間にあてるなど、目的意識をもって受給期間を過ごしていただけますと幸いです。