仕事場で新人なのに放置されてしまう。仕事をしたいのに、どうやったらいいのか教えてもらえない。
ましてや、何の仕事をしたら良いのかすら分からない。結果、周囲が忙しく働いているのに、一人でポツンと座っていることしかできない。
あなたの辛さ、辞めたいというお気持ち、よくわかります。放置される辛さ、時間を持て余す辛さ、仕事ができないと評価される辛さ。周囲は忙しく働いているのに、自分だけ戦力になれない申し訳なさ。
気がつくと心が苦しくなって、職場にいるのが辛くなる。いつしか、会社に行くこと自体がキツくなり、毎朝通勤電車の中で泣きたくなってしまう。
こんな悩みを持っているのはあなただけではありません。
ですが、退職や転職を考える前に、是非この文章を最後まで読んでみてください。心が追い詰められると、人は冷静な判断力を失ってしまいます。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
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42%の人が新人のときに放置された経験がある
この記事の目次
働く社会人100名に上記のアンケートを実施した結果、42%の方が新人時代に放置され悩んだ経験があると回答しています。状況としては、「仕事は自分で覚えろの方針」というパターンが多かったです。
仕事を進めていく上で分からないことがあって上司や同僚に相談したが、自分で考えろと言われたり忙しいからとたらい回しにされた。自分で考えた結果失敗すると、なぜ相談しないのかと叱責された。
仕事を与えられたまま、上司や先輩はサボっていて自分は教えられていない仕事を見おう見まねでやりました。
自分は新人であるが故に仕事がわからなかったが、既にそこで働いていた経験者達も私に仕事を教える余裕が無く、雑用ばかりやらされて放置同然の状態だった。
やることを簡単に言われ、その後は新人のことは放置。「仕事は見て盗め」というような考えの上司だったため、仕事も大して教えてもらえなかったので覚えるのが大変でした。
23%の人が放置に耐えきれず実際に仕事を辞めている
新人時代に放置され悩んだ経験があると回答された方の中で、実際に23%の人が辞めたと回答しています。
辞めたと回答した人の声
職場のリーダー的な人によるいじめが酷すぎて、辞めるのも嫌なので頑張ってたのですが、体調に異変がでだしたので仕方なく仕事を辞めました。
結局、最初の頃になにも教えてもらえず、営業に行っても仕事をなかなかもらえずに上司からも文句を言われて腹が立ち辞めた。
分からない事を聞いても、自分は分かっているから人に教える時に適当になる。理解出来ず再度聞くと怒る。そんな険悪な雰囲気に耐えきれず辞めました。
結果的に会社内で何かしらの成果を残す事が出来ず、経験を積む事が出来ず時間だけが過ぎて行く事に嫌気がさしたため、退職しました。/p>
辞めなかったと回答した人の声
その先輩と組むとまともに仕事できないので、別の先輩に相談してしばらくその先輩の手が空いてる時はついてもらえることになりました。放置した先輩は仕事したくない人だったので私が別の先輩と仕事に行っても人間関係が悪くなることもなかったので辞めずにすみました。
仕事の経験がないので悩みはしましたが、考え方を変えれば「好きなようにやっていいということだ」と思い直して前向きに取り組んでいきました。
周りの人に相談したら、放置される状況は私だけではなかったこと、教えてくれる側の先輩が時間と気持ちに余裕がないと新しい事を教えてくれない人だと知り根気よく耐える事にしました。できる業務が増える毎に仕事も振ってもらえるようになりました。
作業の内容を見ていたら反復作業をしている人がいたので手伝わせてくださいと一声かけてみたら、要領のいいやり方などを教えてもらえるようになったので、どんどん自分からやることを見つけようと頑張った。
新人で放置され辞めたいときの対処法
何度も辞めようと思いました。ですが、辞めたら負けですから、絶対見返してやるという思いで頑張りました。結局辞めずに今に至っています。あのとき、辞めなくてよかったと思っています。
何が分からないのかを把握する
まず行うべきは、『あなたが何が分からないのか』を把握することです。この時重要なのは、頭の中だけで考えず実際に書き出しててみることです。
自分が今知りたいことを頭の中だけでなく、紙かパソコンに表現してみましょう。最初は大まかでも構いません。どうせ誰かに見せるわけでもないので、恥ずかしがらず思うままに疑問点を羅列してください。
たとえば、
- そもそも、何の仕事をすれば良いのかが分からない
- 仕事の優先順位が分からない
- 誰に指示を仰げば良いのか分からない
- 何かを持ってくるように頼まれたが、それがどこにあるのかが分からない
- 資料作成を頼まれたが、どんな書式で書いたらいいのか分からない
- 仕事で必要な道具がどこにしまってあるのか分からない
- パソコンの使い方が分からない
などなど、いくつでも構いません。分からないこと、知りたいことをどんどん箇条書きにしていきます。
文字に起こして疑問点を書くだけでも、ぐちゃぐちゃだった考えがまとまっていくはずです。同時に、ザワザワしていた気持ちも、少しは落ち着くかもしれません。
どうしたらいいのか分からないときは、まず今抱えている問題点を書き出してみる。これはあらゆる場面で使えるテクニックです。
嘘だと思ったら試してみてください。きっと役に立ちますよ。
疑問点を理解する方法を考える
せっかく時間があったので、極力先輩のやり取りや専門書などから情報を得て、放置されているなりに仕事を理解しようとした。
疑問点の整理ができたら、次はどうすれば疑問が氷解するかを考えます。せっかくですから、これもパソコンなり鉛筆なりで書き出してみましょう。
疑問点ごとに、方法はいくつかあるでしょう。
- 上司に相談する
- 同僚や先輩に質問する
- 過去の先輩達の成果物を参考にする
- 参考書やマニュアルを熟読してみる/インターネットや書籍で調べる
他にも色々な方法が考えられるでしょうが、ここで注目すべきことがあります。それは、解決策は大きく2つに分かれるということです。
一つは誰かに尋ねる方法で、もう一つは自分で調べる方法です。上記の例で言えば、前者2つが誰かに聞く方法であり、後者2つが自分で調べる方法になります。
最初に書き出した疑問点に対して、それぞれ、自分で調べられることなのか、それとも誰かから教わらないと分かりようがないことなのかを分析しましょう。
これを怠ると、あなたの評価が下がってしまいかねませんので、とても重要です。
あなたが放置されていると感じるならば、もしかすると常日頃から、本来ならば自分で調べるべきことを一々誰かに尋ねているからかもしれません。
自分で調べられることは調べる
なんとか自力で調べられることは調べ、仕事を覚えました。そして仕事を教えてくれなかった先輩は転勤となり、なy味もなくなりました。とにかく、めちゃ頑張りました。
学生時代と違って一般の会社では、自分で調べて解決できる問題は、できる限り自分で解決することが求められます。例え新人であってもです。
- 「会議室はどこか」という疑問ならば誰かに尋ねるまでもなく、社内の地図を見れば解決するかもしれません。
- 「道具の使い方が分からない」という疑問であれば、マニュアルを読めば理解できるかもしれません。
- 「パソコンソフトの使い方が分からない」というならば、パソコンの参考書を書店や図書館で探してみます。インターネット上にもヒントがあるかもしれません。
- 「資料の作り方が知りたい」というならば、まずはこれまでに諸先輩方が作った同種の資料を閲覧して参考にしてみましょう。
このように、自分で調べられることを上司や先輩に安易に尋ねてしまうと、あなたは『自分で考えない人』、『努力しない人』といった評価をもらいかねません。
そして、一度そういう評価をもらってしまうと、上司や先輩達も、だんだんとあなたの相手をしてくれなくなってしまいます。
あなたはもう学生ではなく社会人であり、相手は教師ではなく上司や先輩だからです。学校や塾ならば、たとえ教科書に書いてある事柄でも質問すれば丁寧に教えてもらえます。
同じ質問を何度しても丁寧に教えてくれるでしょう。なぜならば、学校や塾の教師は『教えることが仕事』だからです。
しかし、会社の上司や先輩の仕事は『あなたに教えること』ではありません。それも仕事の一部ではあるかもしれませんが、仕事全体の中ではごく僅かなパワーしかさけない程度の事柄でしかありません。
この点を勘違いしてはいけません。本来は上司や先輩達はあなたに教える必要は無いくらいに考えた方がいいでしょう。その方がむしろ気が楽です。
上司や先輩は、あなたの指導よりもずっと大切で緊急の仕事をたくさん抱えていることでしょう。あなたを指導するとき、上司はそういった仕事を後に回して時間をわざわざ作ってくれているのです。
とてもとてもありがたいことだとは思いませんか?
それなのに、質問の内容がパソコンの参考書を読めば誰でも分かる『Excelの使い方』だったら、上司はどう感じるでしょうか。
地図を見れば直ぐに分かる『会議室の場所』を聞かれた固めに、大切な仕事を中断させられて喜ぶ人はいるでしょうか。
もしもあなたが、これまでそういった質問を繰り返していたならば、上司から無視されてしまうのもある程度自業自得と言わざるをえないですよね。
尋ねるべき事は尋ねる
はっきりと先輩に、仕事を教えて下さいと伝えました、その気持ちが先輩に伝わり、やる気があるならと言われ解決しました。
一方、人に聞かないと分からないことなのに、教えてもらえないときはどうしたらよいでしょうか?
答えは簡単です。質問すれば良いのです。ただし、きちんとした形で。
誰に聞けば良いのか分からないならば、まず直属の先輩に「◯◯についてはどなたにお伺いすればいいでしょうか?」と尋ねましょう。
そもそも、今、なんの仕事をしたらいいのかわからないならば「私、今手が空いております。何かお手伝いはできませんか?」と上司に申し出ましょう。
ここで肝心なのは、自分から質問するということです。決して、教えてくれるのをただ待っていてはいけません。そして、教えてもらうのが当然だと考えてもいけません。
教えてくれるのを待つというのは、社会人として失格です。分からないのだから教えてくれるのが当たり前だという考え方は捨てるべきです。
それは学生の態度であって、社会人の態度ではありません。むしろ、学生であってもあまり良い態度ではないでしょう。
そして、尋ねるときは最初に書き出した疑問点をしっかり整理してからです。自分が何を分からないのか、どうしてそれを知る必要があるのかをきちんと相手に伝えましょう。
もちろん、質問をする前に「失礼致します。今少しだけお時間をいただけませんでしょうか?」といった気遣いをするのは当然の礼儀です。
「今ちょっと時間が無いから」と言われたとしても、上司を恨んではいけません。
「分かりました。では何時ごろならばお時間をいただけますでしょうか?」と尋ねましょう。さすがにそう聞かれて「おまえにさく時間は永遠に来ないよ」という人はまずいません。
繰り返しになりますが、上司や先輩は自分の仕事をたくさん抱えています。あなたの指導に費やせる時間はごく僅かです。
その僅かな時間を戴くことに感謝し、無駄にしないようにしましょう。尋ねたいこと、知りたいことは書き出して手元に持っておきます。
何度も時間を取らせないよう、分からないことは極力まとめて一度に尋ねます。また、これも重要なのですが、教えてもらったことはその場でしっかりとメモを取るべきです。
たとえ暗記できる自信があったとしても、教えてもらっておいてメモすら取らないのは礼儀に反します。
そして、一度教えてもらったことをもう一度尋ねるのは恥だと思ってください。同じ質問を二度すれば、怒鳴られても仕方が無いのが社会人というものなのです。
もちろん、教えてもらったら最後に「ありがとうございました。お時間を戴いてもうしわけありませんでした」としっかりお礼を言うべきです。
本来、他人になにかを教えるという行為は、心理学的には快感や優越感を伴うそうです。きちんとした礼儀と準備をした質問に対して答えることは、上司や先輩にとって必ずしも嫌なことではありません。
しかしながら、
- 分からないことがあるのに質問すらしない
- 質問の内容が要領を得ない
- 教えてもらうのが当然だと考えている
- 何度教えても同じような質問を繰り返す
- 上司の仕事の時間を奪うことに一切の躊躇を見せない
- せっかく答えているのに、メモすら取らない
- 教えてあげたのにお礼すら言わない
・・・こんな態度をとっていたらどうなるでしょうか?上司の立場に立って考えてみましょう。
いつもいつも、ちょっと調べれば分かることを細かく尋ねてきて、お礼も言わなければ、メモも取らない。しかも同じような質問を何度もして、教えてくれないのが悪いという態度をとる新入社員。
いつしか無視されるようになってしまっても仕方ないですよね。
それでも放置されるならば転職を考えればいい
働きがいが全く感じられなかったし、自分のキャリアアップに繋がらないことが極めて深刻な事態だと思い転職しました。こんなところで飼い殺されるくらいなら早く辞めて、もっと自分のキャリアアップに繋がる職場で働いた方が絶対に有意義だし、一度きりの人生なのだから楽しんだもの勝ちと考えました。
あなたが新人でありながら、きちんと自分で検討し、調べられることは調べ、それでも分からないことを礼儀正しく質問したとします。
それにもかかわらず、あなたがいつもいつも無視され、邪険に扱われているというならば、一体どうすればいいのでしょうか?
何を聞いても「うるさい」「お前に教えることなどない」と言われてしまったら。もしも、それが一人の上司だけというならば、他の上役に相談することもできるでしょう。
しかし、それが一人の上司だけでなく誰に聞いても同じ反応だとするならば?あなたの質問の仕方や態度には一切非がないのに、そんな扱いを常に受けているのであるとしたら?
部下に仕事を教えるという文化が一切無いような会社だとするならば?
そのような職場だというならば、その時は退職や転職を検討すべきです。なぜなら、そういった職場には往々にして以下のような問題があることが多いからです。
- 部下に対して不当な扱いをすることが社内の文化として根付いている
- 時代遅れの体育会系精神が正しいと経営者が考えている
- 会社の経営が苦しく、新人を相手にしている時間が全く取れない
- 上司や先輩に与えられた仕事が不当に多く、いわゆるブラック企業化している
- 根本的に上司や先輩の人間性が悪い。あるいは人間教育ができていない
- 純粋に、上司や先輩があなたを理不尽に嫌っている
これらはあなたの責任ではなく、会社そのものの問題点と言えます。残念ながら、全ての会社が素晴らしい経営をしているとはいえません。社員を理不尽に扱うことがまかり通っている会社もあります。
そのような会社ではではあなたは今後、辛く苦しい思いをします。社会人になれば、会社にいる時間は家で起きている時間よりも遙かに長いでしょう。
今は耐えられても、その会社に10年、20年と勤める人生はを想像してみてください。中々につらいですよね。
なによりも、経営が苦しかったり、人間教育が出来ていなかったりする会社は、今の時代早晩潰れる可能性が高いです。そんな会社にしがみつくくらいならば、いっそ新天地を目指す選択肢もあるでしょう。
中には「会社のが悪いというならば会社を改革してみろ」という人もいるかもしれません。ですが、それは理想論ではあっても、株主でも社長でも役員でもないやはりあなたにそれを求めるのは暴論でしょう。
それならば、もっと社員を大切にしてくれる会社を探す方が、あなたの人生にとって有域だと思いますよ。
まとめ
- 職場で放置される
- なかなか教えてもらえない
- 質問がとてもしにくい
- 何をしたらいいのか分からない
それはとてもとても辛いことだと思います。
ですが、そうなった原因が誰にあるのか、今一度考えてみましょう。もしも、あなたのこれまでの対応にも問題点があると感じたなら、そのまま転職をしても、きっと次の職場でも同じ悩みに襲われるだけです。
まずは疑問点をきちんとまとめて、自分で調べる努力をして、礼儀正しく質問して、きちんとお礼を述べてましょう。
それでも周囲があまりに理不尽だと感じたら、その時初めて転職を考えればいいです。そまでは、安易に辞めることはオススメしませんよ。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)