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あなたが貿易事務の仕事に就いた理由は何でしょうか?流暢な英語を操り、世界をまたいで華麗に働く華やかなイメージがあったからでしょうか?

実際に私も貿易事務を志した理由は漠然とした憧れからでした。そして働いている当時、職種を聞かれて貿易事務と答えると「かっこいい」なんて言われる事も少なくありませんでした。

しかし貿易事務の仕事をして5年後に辞める頃、私は心身共に疲れ果てていました。実際の仕事は想像よりもはるかに地味で、地道な作業を繰り返すハードワークだったのです。

もしかすると今まさに同じような状況から脱出したいと思われているあなた、是非私の経験談を参考にしてみてください。

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貿易事務を辞めたくなる理由

地味なルーティンワークが多い

貿易事務のお仕事を簡単に説明すると、輸出に関する業務と輸入に関する業務があります。

輸出業務では通関書類の作成、通関手配、運送便の手配、支払い手配などを行い、輸入業務では出荷の指示、輸入通関手配、関税・消費税の納付、商品の納入管理などを行います。

その仕事内容のほとんどが書類の作成、確認と業務連絡です。そしてこの作業は専門性が問われる上に一貫して行われる必要があり、どうしても仕事量が集中する傾向にあります。

最初は書類の多さや特殊性、数字の細かさに不安になったり、覚えることも多くて夢中になるかもしれません。しかし慣れてくると基本的に同じ書類の応用でしかなく、作業の流れも毎回ほとんど変わらないため淡々と仕事をこなす事になります。

とはいっても仕事量が多い上、重要書類を扱うので予断は禁物です。特に締め日が近づくと、時間に追われる中で集中して作業をこなす必要があり、身体的にも精神的にも大変苦労します。

残業時間が長い

貿易事務の仕事に残業はつきものです。なぜなら海外とのやり取りが多く、時差が発生するからです。またお国柄や文化の違いもあり、こちらの要求通りにはなかなか仕事が進みません。

日本以外の取引先はルーズな場合が多く、午前中に取引先のレスポンスをイライラしながら待ちぼうけしていたかと思えば、午後の終業時間間際に連絡が来ることがしばしばありました。

しかも急に納期の迫った製品の出荷手配依頼を受け、結局残業をして輸出書類を作成するはめになったなんてことも日常茶飯事です。

また、日本からの輸出入には基本的に航空便か船便を使用します。長距離での輸送時にトラブルはつきもので、その理由の一つが天災です。特に日本を含むアジアでは夏になると何度も台風が発生します。

そのため航空便がキャンセルになったり、船が停泊したり、最悪の場合には製品が水没し全廃棄となったという事例もあります。そしてその度に貿易事務のフォローが必要となります。

保険を請求したり、納期の立て直しや損害状況の確認など、仕事は増える一方です。就業時間以外にも製品の到着を心配したり、通関業者や運送業者から緊急の連絡があったりと、公私の分別が難しくなる事もしばしばです。

責任が重い

貿易事務の仕事で取り扱う書類は輸出入や支払いに関する大変重要なものです。

ちょっとした書類の記入不足から通関できず貨物保留となったり、住所の記入間違いで納期に間に合わなかったり、小さなミスが、会社全体の重大なトラブルに発展しかねないのです。

そのため、書類の作成時には毎回2重、3重のチェックが必要です。コツコツと地道な確認作業が得意な方にはおすすめな仕事ですが、そうでない方には神経がすり減り、かなり辛い作業と言えるでしょう。

また先ほども記載した通り、出荷時にはトラブルがつきものです。予想外の天災で貨物が予定通り到着しなかった場合、本来は誰の責任でもなく避けようのないことですよね。

それなのに当時の私は異様に責任感が強く、過度に心配したり、上手く手配できなかった自分を責めたりと出荷の度にかなりのストレスを感じていました。

語学が活かせない

語学が堪能で格好よく仕事をしているイメージの貿易事務ですが、実際は語学力は二の次で、トラブル発生時を除いては流暢な英語を活用する場はほとんどありません。

欧米企業との会話ではフォーマットを使用した業務連絡(コレポン)で十分であり、会社にもよりますが、ある程度の読み書きさえできれば対応は可能です。

また会社によっては国内の取引先と日本語での会話が主で、得意の語学が全く活かせないという可能性もあります。近年では、アジアの取引先に日本人または日本語が堪能な現地スタッフが常駐している場合が多く、なかなか語学のレベルアップは望めません。

国内では日本のフォワーダーとのやり取りが主ですのでもちろん英語を使う機会はなく、「想像と違った」とがっかりしている人も多いのではないでしょうか。

コミュニケーション能力が必須

パソコンでの書類作成などデスクワークが多い貿易事務ですが、同様に大事なのは各所責任者とのコミュニケーション能力です。会社によっては業務が細分化されておらず、幅広い業務をひとりで担当する場合もあります。

貿易事務の仕事は、例えば会計部、営業部、製造部などその他の部署と常に連携して業務を行う場面が多いです。

そういった社内の様々な部署との連携はもちろん、取引先の貿易担当者、通関や運送会社、銀行担当者など社外各所との交渉事や、ひとつのプロジェクトを取りまとめる能力が必要となります。

地道な事務作業は得意だけど、人とのコミュニケーションが苦手という人には、かなり難しい仕事だと言えます。

私は毎日のルーティーンワークに疲労困憊し貿易事務の仕事を辞めました

毎日の残業と終わらない事務作業で最初に不調が出始めたのは体です。一日中パソコン画面や書類を見ているため、仕事中には目が乾き、疲労で頭痛がすることもしばしばありました。

そして約30年間裸眼で生きてきましたが、勤務して3年目頃からだんだんと視力が落ちはじめ、ついには遠くを見る際に眼鏡が必要になりました。

肩こりもひどく、作業の合間に休憩をとっていても帰宅する頃には首が回らない程の疲労がありました。体調が悪くなるにつれて仕事のプレッシャーから精神的にイライラしたり、落ち込んだりと不安定な時期も多くなり、この仕事にだんだんと嫌気がさしてきました。

国際的に働けるという面では貿易事務の仕事は大好きでした。しかし私の様に会社で仕事の細分化がされていないと、毎日のこなし作業に神経をすり減らすだけで、スキルアップや新しい仕事へ挑戦する時間なんてありません。

「本当にこれが私のやりたいことだったのか」と自問自答をする日々を1年以上続けて、最終的に転職することを決めたのです。

だってどうせ毎日働くなら、将来の自分にワクワクできる仕事がしたいと思いませんか。

貿易事務を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

今の仕事を辞めてしまいたい理由は人それぞれあると思います。ただ注意してほしいのは、会社に行きたくない、自由になりたいと思う時って誰にでもあるということです。

貿易事務という仕事は忙しい上に責任もあり、確かに大変な仕事です。でもその分やり遂げた後の達成感や充実感を味わうことができます。また、専門性が高いので経験を積めば積むほど会社でも重宝されますし、一生続けられる仕事だと言えます。

一時的な気の迷いや飽きで辞めてしまうと、後悔することになりかねません。もう一度、あなたはどうして貿易事務の仕事についたのか思い出してみてください。

語学を上達させたいから、デスクワークが好きだから、海外に出張がしたいからなど、何かしら動機があったはずです。そして、その最初の動機が今仕事で実践できているかどうかも併せて、今一度冷静に、辞めた時のメリット・デメリットを考えてみてください。

辞めるべきではない人

  • 入社1年未満の人
  • 辞めたい理由が明確に言えない人
  • 給与や待遇だけに不満がある人
  • 辞めた後にやりたいことが定まっていない人
  • やり残した仕事がある人

もしも上記のいずれかに当てはまる人は、もう一度考え直してみてください。

まず、どこの会社に就職しても最初の一年が一番大変だと思ってください。最初のうちは覚える事も多く、自分で仕事をコントロールできていないが当然です。もし自分の希望する職に就けたとしても、仕事が楽しいと感じるのは2年、3年目以降の後輩ができた頃です。

辞めたい理由を洗い出しておくことは非常に大切です。明確な理由もなく辞めれば、次の職場でも同じ過ちを繰り返してしまう可能性が高いです。そして理由がわかれば、辞める前に解決策を探してみてください。

上司に相談したり、仕事のやり方を提案したり、スキルアップを図ったり、あなたが少し行動することで、状況が好転するかもしれません。

辞めたい理由が給与や待遇への不満の場合、まずあなたの会社への貢献度とその対価を書き出してみてください。人手が足りない場合は何人必要なのか、希望昇給額はいくらなのか、できるだけ具体化し、会社側へ伝えてください。

私は実際、1年に1度の面談で自分の仕事量と報酬について直談判し、希望額へ昇給したことで退職を留まった経験があります。辞めてしまえば終わりです。

待遇以外に不満がないのであれば、まずは勇気を出して上司へ相談してみてください。

それでも辞めたい場合、次にやりたいこと、やるべきことを定めてから辞めてください。退職後に転職するまでの空白期間が長ければ、今後の転職活動で採用側に悪い印象を与えます。

正直言って、転職先に目星をつけてから辞めるのがベストです。もしやり残した仕事、プロジェクトがある人はもう少し頑張ってみてください。

「飛ぶ鳥跡を濁さず」と言いますが、今後どんな経緯でまた今の会社のお世話になるかわかりません。やるべき仕事は全て片付けてから円満退社を目指してください。

辞めてもいい人

  • 次にやりたい事や転職先が決まっている人
  • 3年以上働いた人
  • 体調を崩した人

仕事を辞める時に一番大切なのは余裕です。しっかりと次のプランを練ってから新しい挑戦を始めることが大切です。プランが決まってしまえば速やかに退職の意思を告げましょう。

ずるずると居続けたりせず、辞めるタイミングを逃さない事も重要です。

3年以上働けば、会社の方針や将来性、業務の可能性も大体わかってきます。その上で辞めるか迷った場合、悩みながらあと2年働いても状況は変わらない可能性があるという事を頭に入れておいてください。

転職時に優遇される経験年数は大体3年からです。転職活動で自信を持って言える実績や功績が十分にある場合、年齢の若いうちに今の状況に見切りをつけて次の分野に挑戦するべきかもしれません。

仕事の内容や仕事量が原因で体調を崩してしまった場合は、無理をせずに辞めるべきです。最初に述べたように、貿易事務の仕事は会社によって任せられる範囲や仕事内容が変わってきます。

今の経験を活かしてもう少しあなたに合った働き方ができる会社を探してみてください。

貿易事務からのおすすめ転職先

貿易事務から通関士

地道な作業が得意で輸出入の仕事を極めたいという方には通関士という職業はいかがでしょうか。

輸出入業務で唯一国家資格の必要な通関士の仕事は難易度は高いですがその分一生の仕事となるでしょう。大まかな仕事内容は、輸入、輸出の税関宛、申告書をシステムに入力し作成することです。

まずはフォワーダーや物流会社に転職し更なる実務経験を積みながら通関士を目指す方法もあります。

貿易事務から海外営業

語学やコミュニケーション能力に自信のあるあたなは、そのスキルを海外営業で活かしてみてはいかがでしょうか。

多くの会社には営業アシスタントがいて内勤でサポートしてくれるので、貿易事務の細々とした書類業務が苦手な人でも大丈夫です。外交的な人や柔軟でダイナミックに動ける人材が重宝されます。

また基本的に事務職よりも営業職の方が収入のアップも期待できるので、収入に重きを置きたい人には特におすすめです。

貿易事務から企業の購買、バイヤー

輸出入の一歩手前の業務ともいえる購買やバイヤー業務への転職もおすすめです。貿易事務よりも更にコミュニケーション能力、語学力を活かせる仕事です。海外出張などのチャンスも多いでしょう。

貿易事務で培った物流の知識は、取引先と納期や金額を交渉する際にあなたの強みになります。

食品、アパレル、電子製品などあなたの興味のある業界で挑戦してみてはいかがでしょうか。

貿易事務から転職するときのポイント

職務履歴書を書いてみる

私が退職を決意してから、まず一番最初にしたことは職務履歴書の作成です。辞める前に自分の実績や功績を書き出すことで、これまでの経験を詳細に振り返ることができます。

辞めてからでは振り返る手段が手元に無いために記載漏れがあったり、評価されたエピソードを思い出せないと勿体ないですよね。

そして今の仕事で自分が得意・不得意な部分を明確にすることもできます。例えば数字管理に苦手意識のある人は私の経験上2年、3年経っても、ストレスやミスへの不安に慣れることはありません。

人と話すことが苦手な場合は、なるべく話さなくても済むような仕事の方法に固執してしまっているかもしれません。職務履歴書に書き出すことで、次の仕事で活かしたい、伸ばしたい分野を絞ることができるのです。

求人情報を確認してみる

求人情報を見てみると、年間を通して時期によって需要が異なるのがわかります。ハローワーク等公的機関や転職エージェントに登録をすれば、転職先について相談することもできます。

自分のスキルが人材市場でどの様に評価されるのか、辞める前に実情を把握することが重要です。私は大手のリクルートエージェントにお世話になりましたが、元同僚もリクルートエージェントに相談して良かったと言っていたので、あなたも相談してみると良いかもしれません。

理想とする会社が求人を出しているか、更に収入アップを望むにはあと何か月待った方が良いのか等、計画的に転職することができます。

退職の意思を伝える

次なるステップに向けて全て準備が整ったら、退職の意思を告げましょう。退職理由は「将来独立するために~の経験が積みたいため」「~の分野へ転向したいため」といったポジティブ且つ明確な内容を伝えましょう。

会社に不満があったとしても敢えて告げず、あくまで自分のステップアップの為であるという事を念頭に置き、円満に退職できるよう心掛けてください。

まとめ

すでに貿易事務という仕事についているあなたは、きっとどこか既に人より優れた面があるのではないでしょうか。それは語学力、コミュニケーション能力、または事務処理能力かもしれません。

まずはその中でどの能力を一番活かしたいかを考えましょう。そして貿易事務という仕事で今幅広く担当している中で、どの仕事をしている時間が一番楽しいのかを思い出してみてください。

これからさらに国際化が進む中で貿易事務の職務経験は絶対に無駄にはなりません。

あなたの強みを最大限に活かせる新しい世界を見つけられるように、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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