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私は、大学卒業後、地方銀行に就職し、融資部門、個人リテール部門、ローンセンターなど様々な部門を経験しました。私は現在、製造メーカーで人事・採用担当のマネージャーとして勤務しております。

私が銀行を辞めようと思った日のことは、鮮明に覚えています。その日は辞める2年くらい前、子供が生まれた日の事でした。営業の出先だった私に病院から、子供が生まれるので、すぐ来て欲しいとの電話がありました。

私は、一刻も早く早退させてもらおうと上司に相談をしました。ですが、上司からの答えは「NO」でした。その日は月末だったということもあり、なんとしてもその月のノルマをやり遂げなければならないという事は理解していましたが、その瞬間に私の中で銀行で働き続けることに疑問が湧きました。

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銀行営業を辞めたくなった理由

ノルマが非常に多い

銀行のノルマは預金獲得や貸出金額増加、金融商品の販売手数料など多岐に渡ります。

ただし、銀行の収入の根幹はお金の貸し付け(融資)です。これは商品として、差別化が難しい上に、例えば、金利を安くすれば、顧客が増えることは期待できそうですが、銀行が得られる1人当たりの利益は少なくなります。

そういう理由から低金利な融資案件については、本部の承認が得られない上に、億単位での融資増額目標が課せられます。さらにはどんな先(企業や個人)にもお金を貸せるのではなく、融資とど基準に合致する先にしかお金を貸出することが出来ません。

従って目標をクリアすることが非常に困難です。

プライベートの時間も拘束される

銀行では、行員のレベルアップを推進しています。その一環として、通信教育について受講を強制されます。通信口座1口座あたり8,000円から15,000円位受講料が必要で、銀行からの金銭的な補助はありません。

口座を受講しないと、人事考課がマイナス査定される仕組みとなっており、昇格するのに必須な講座も設定されていることから、プライベートを犠牲にしても受講を余儀なくされます。

次に、銀行内行事など上司を接待するイベントが複数あります。飲み会は歓送迎会や期末などの節目の業務終了後に開催され、若手行員は幹事を任されます。ですので、店選びの下見や、スケジュール調整など様々なことを業務時間以外に計画しなければなりません。

さらに、ゴルフコンペについては、支店ごとにブロックに分けられ順位を競い合うイベントですが、本業の成績さながら、このイベントでの成績を気にする上司も多いので、プライベートの時間であっても。

ゴルフ打ちっぱなしに通ったり、練習ホールなどを回ったりまど良い結果が残せるように入念な準備が必要となります。

役職が付かなければ低賃金のまま・発言権も与えられない

銀行では、役職が付かなければ賃金は他業種の同年代と比較してかなり低位にあると思います、私も20代後半で年収400万円にギリギリ届くかのような水準でした。私の勤務していた銀行では、係長になれば550万円超、支店長代理になれば700万円超と支店長で1000万円超という給与水準でした。

また、支店長代理になれば、業務の一部が人的なマネジメントになります(人事考課の査定者となる)。ですので、支店内での扱いが変わります。具体的には飲み会などではスケジュールを聞かれる側(接待を受ける側)になります。

このような理由の為、多くの行員が支店長代理にいち早く昇進しようと必死になります。

昇進を目指す上で辛いことは、銀行では1度ついた評価を消すことは出来ません。具体的には、「営業ができない」や「協調性がない」等です。

私も子供が生まれた日に自身の早退を争点として、上司と大口論したことが、転勤する行く先々でもずっとついて回り、その時に付けられた「人間的部分に問題あり」という評価が昇格の時期に影響を及ぼしました。

具体的には同じくらいの成績を上げている同期と比較しても二年程度、昇格のタイミングは遅くなりました。

私は自分は銀行員として未来がない事を知り銀行を辞めました

私は、自身が銀行員としての将来性を感じられず、銀行を辞めました。私が勤務する銀行では評価基準を上期(前半6か月)下期(後半6か月)に分けてボーナス及び昇進を判定します。

したがって、期が終わることに支店長からその期に対する評価と昇進昇格に関しての面接がありました。私が在籍していた銀行では、ノルマは年々増えていく一方で100%達成することは非常に困難でした。

それでなくても銀行全体の業績悪化などから、賞与カットだとか働く上でモチベーションを低下させる暗い話題ばかりでした。ですので、私はがむしゃらに働くことを辞め、仕事と家庭のバランスをとるようにしていました。

営業成績については、中の上になる事だけを意識して営業活動していました。そんな私の活動が気に入らなかったのか、上司から嫌がらせを受けるようになりました。

私は最初の内は耐えていましたが、子供の出産の立ち合いの為の早退を拒否された時には我慢が出来ず、上司と激しい口論となりました。最終的に支店長の面前で互いが謝罪をするという事でその場は収まりました。

後日、人事部から私を面接したいとの連絡があり、面談を受けることになりました。面談の趣旨は、先日の支店内のいざこざを社外に広言しないことを諭す事と、上司との相性が悪いので私を異動される事を予定しているという2点でした。

異動先の支店では有給取得や水曜日の早帰りに関しても励行されており、プライベートが充実と言われていたので、異動先支店は伏せられていたものの内心期待して、人事異動の発令を待ちました。私の名前、私の直属の上司2人の名前が異動のリストにありました。

直属の上司は昇格をして、他支店の副支店長になる言わば栄転でした。一方で、私は小型店で住居転居を余儀なくされ、昇格は無しという左遷のような内容でした。

異動発表の後、私は銀行で働くことのモチベーションは一ミリも残っていませんでしたが、働きながら転職するための情報収集を始めることを開始しました。実際に転職を実行したのが1年後の3月です。

銀行を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

銀行を辞めるという決断をする前に、考えて頂きたいことは2つあります。

1つ目は、辞める理由について納得出来ているかという事、2つ目は次にしたい仕事が見つかっている事です。1つ目は、どうしても職業にはそれぞれいい面と悪い面があります。銀行もまたしかりです。

あなたが、銀行を辞める理由を明確にし納得できていないと、後で後悔することになりかねません。2つ目は、あなたが銀行を辞める時は新たな事のスタートです。

あなたは、次の仕事では成功する為に銀行を辞めるのですから、その仕事が見つかっていないような状況で銀行を辞めても良いスタートは切れません。

辞めるべきではない人

  • 銀行員でいることに未練を感じる人
  • 周囲のアドバイスに対して 銀行を辞める事に迷いが生じる人

銀行の仕事は、お金を必要とする人に融資する事が生業として出来る数少ない職種だと思います。無事に融資する事が出来て、お客様から感謝の言葉を頂いた際には何とも言えない達成感と高揚感は他の職種では得られないものだと思います。

加えて、勤務先が銀行というと世間体にも響きはよく言うに困りません。このようなことにメリットを感じられるであれば、銀行を辞めるべきではありません。

また、家族等や友人などの周囲のアドバイスなどで転職に対し迷いが生じるようなであれば、自身の中で決心がついてない段階であり、そのような状況で転職をしても後で後悔が残るリスクがあります。

辞めてもいい人

  • 銀行員に微塵の未練も無くなった人
  • 転職先のでの働くための準備が出来ている人
  • 精神的・肉体的ストレスから病気を発症した人

もし、あなたが銀行での仕事になんの未練も感じずに、銀行員という世間的な評価に対して微塵の魅力を感じないのであれば、転職すべきです。ただ、そうゆう状況になった場合は、新しい就職先を見つけた上で、いいスタートが切れるように準備をしましょう。

具体的には、全く未経験の仕事であれば、新しく就労する事務や仕事の流れなどをつかむ為にビジネス本を読んだり、関連する資格取得の勉強をするなどがあげられます。

もし、あなたが銀行での精神的・肉体的ストレスから鬱などの病気を発症した際には、一刻も早く辞めるための準備を始めるべきです。あなたが病気のまま銀行にしがみついてもメリットはないように感じます。

銀行を辞めるときの注意点

  • 辞める日については明確に伝える
  • 転職する企業名は伏せておく

銀行は、人の異動の時期は決まっています。もしも退職時期が人員の異動がない月であれば慰留します。その理由は、営業ノルマも残された人員で割りなおすことになり、1人当たりの負担が増加するだけではなく、また顧客の管理などの面でも十分な負担増となる為です。

とは言え、もしあなたが新しい転職先より、入社日を伝えられているのであれば、そちらを優先すべきでしょう。従って、退職する日付については明確に伝えておいた方が賢明です。

銀行は企業にお金を貸しています。お金は企業活動の生命線であったりします。従って、転職する企業が、銀行のメインバンクのような場合は注意が必要です。

例えば、あなたが正直に転職先を伝えたことで、銀行から転職企業に電話が入り、あなたの転職後に不利益を受けてしまったり、最悪内定自体がご破算となってしまえば元も子もありません。

銀行からのおすすめ転職先

銀行から経理職

まず、銀行員であれば損益計算書や貸借対照表等の決算書類は融資判断の際によく目にします。加えて、入行後の研修や自己啓発などで簿記であれば2級程度は取得出来るだけの知識は有します。

私も転職活動の際には2社ほど面接を受けさせて頂きましたが、2社とも内定を頂きました。ですので、銀行員としての知識を生かして、一般企業で事務職という事であれば、経理事務がお勧めです。

銀行から公務員

あなたが、銀行に入行されるた志望理由が困っている人にお金を融資して助けてあげたいというものであれば、現実のギャップに苦しんだことでしょう。銀行は営利企業です。

少なくともお金を返してくれない人へはお金は貸すことはないのです。もし、あなたが公共の福祉に興味があれば公務員を目指すべきです。私の同期で銀行を去ったものの多くが市役所などに就職し、第二のスタートを始めています。

銀行から不動産営業職

これは、営業が得意な方で、自身の成果が賃金やボーナス等で正当に評価されたいと思う方におススメな職業と思います。私の同期でも銀行員時代の年収から2倍近く年収が上がったというものもいます。

ただし、仕事とプライベートの両立は難しいそうです。これは、私の友人の話ですが、ノルマが達成できないとボーナスや給与の歩合連動給が下がってしまい、それを恐れて、休みも返上して働いてしまうのだそうです。

私が人事部(採用担当)へ転職した理由

私が人事部(採用担当)という銀行員時代の知識を全く必要としない先を再就職先として選んだ理由をお話しする前に、私がどうして銀行に就職を決めたのかをお話しする必要があります。

銀行への就職を決めた最大の理由は、人事担当者の人柄に惹かれたことがあります。説明会などで銀行での働くことへのやりがいなどを熱く語る様子は活き活きしていてまぶしく見えた事を10年近く立った今も鮮明に覚えています。

その時に、いつかこの人達と同じ部署で働きたいという人事担当に感じた憧れが、私が銀行で働くモチベーションの1つでした。(私が勤務する銀行では人事部はエリート部署の1つだった)

私は、銀行では叶えられませんでしたが、転職する際には、必ずこの夢を実現したいという強い思いが再就職先を選んだ理由です。

銀行から転職するときのポイント

転職する理由を明確にし、しっかり準備をする

今は、求人数は星の数ほどあります。ですので、まずはあなたがしたい仕事が「何なのか」明確になっていないと、求人を探す上で非効率です。私は、「したい仕事」、「勤務地」などを転職する上での譲れない条件を明確にしたうえで転職先を探すことを心がけました。

また、再就職する職種の勤務経験が無かったので、人事・総務といった関係性のある範囲の一通りの仕事を調べて、転職後のミスマッチが起こらないようにしました。

転職サイト(転職照会サービス)を利用する

私は、大手転職サイトに登録するのと同時に、転職先を紹介してくれるサービスにも登録しました。これは、転職先を見つける上で非常に効果的でした。どうしても働きながら転職活動する上でネックとなるのが時間です。

このサービスは、自身で就職先を探さなくても、就業を希望する条件に近い求人があれば、メールで連絡があり、少しでも気になれば就職アドバイザーに詳しい就労条件について問い合わせる事が可能でした。

このサービスおかげで、就職先を調べる作業が減り、また、面接の日程調整もスムーズに行う事が出来ました。

転職する先の情報を収集する

私は、転職する先で失敗する事が怖かったので、企業を絞り込んだ後は情報収集を念入りに行いました。

元社員の口コミを回覧できるサイトであったり、財務内容を公開している上場会社であれば、会社のHPを念入りにチェックし、非上場会社であれば、帝国データバンクのサービスを利用して財務情報を確認していました。

加えて、気になった会社には面接に行き、可能であれば配属部署の方にお話を伺う機会を頂けないかお願いなどもしました。

まとめ

まず、転職したいとあなたが強く思っているなら、「どうして転職したいのか?」「転職先ではどのような仕事がしたいのか?」この2点を明確にしましょう。一番してはいけないのは、感情的に行動してしまうことです。

私の同僚の中にも、一旦けじめをつけないと踏ん切りがつかない事を理由に転職先が決まる前に銀行を辞めた者もおりましたが、あなたに冷静に考えて頂きたいことは、面接を受けても希望先の就職先に合格出来る保障はありません。

しかも、決まらなければ無職です。そのようなリスクを自ら背負う必要は、私はないと思います。

加えて、もしあなたが、上司のパワハラなどを受け精神的に病んでしまったような場合でも、一旦は休職という形をとり、療養に重点を置きながらも転職するための準備をすることをお勧めします。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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