「社会貢献性が高い」や「困っている人にアドバイスをして生活の安定を供給できる」というイメージを持って、人材派遣の営業を考える方が多いかと思います。
求職者だけでなく企業側にも「ありがとう」と言われる職業と思い、志望する人も多いですね。私も人材派遣の営業を実際にするまでは、そう考えていて、非常に感謝される職業だと思っていました。
ですが、実際に仕事をスタートしてみると人が商品ってこんなにも大変なのかという驚きと、こんなに約束を守らない人がいるのかと戸惑いが多かったです。
私は最終的に謝罪することに疲れたため辞めましたが、もしかしたら、あなたも当時の私のように悩んでいるのかもしれません。本当に辛い毎日ですよね。精神的にあと1歩のところまできていないでしょうか?大丈夫でしょうか。
この記事では、そんなあなたに私の経験を包み隠さずお伝えさせて頂きますが、自分でできる限りのことをやったけどもう限界・・・という状況でしたら、勇気を出して辞めることを視野に行動することも大事ですよ。
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人材派遣営業を辞めたくなる理由
この記事の目次
人を疑う自分がイヤ
派遣の営業は、派遣スタッフさんを疑う所から仕事がスタートします。
例えば、初めてお仕事を依頼して明日から仕事をスタートする派遣スタッフさんの担当があなただとしたら「ちゃんと明日仕事行ってくれるかな」とか「遅刻や早退しないかな」など、必ず1回は頭に過ります。
どれだけ派遣スタッフさんと話をしていたとしても不安になるものなんです。プライベートですらそこまで疑うことがないし、信用したいのに若干は疑ったり不安視したりしてしまいます。
そんな疑ってばっかりの自分がイヤになり、「人を信用できなくなりそう」という理由で辞める人は多いです。
謝ってばっかりの日々がイヤ
派遣の営業は意外と謝っていることが多いです。誰に対して謝ることが多いかというと企業さん側です。
例えば、予定していた出勤日に派遣スタッフが出勤しない・遅刻をしてくる・勤務態度が悪いなど、派遣先は派遣スタッフに直接注意できない分、派遣営業に怒る=クレームを言ってくることが多いですね。
その為、自分の失態ではないのに「申し訳ございません」と言っていることが多いです。気が付くと「なんか毎日謝ってるなー」と感じてしまうでしょうね。
そんな毎日は想定していなかった分、嫌気さして辞めるという方もいますよ。
意外と営業目標が高い
冒頭にもお伝えしましたが「社会貢献性が高い」「感謝される」という考えで人材派遣営業をスタートすると意外!っという印象が真っ先に浮かぶと思います。
派遣先=企業さんを増やすために、テレアポや飛び込み営業から始まりますし、人を派遣したら売り上げが上がるため、どれだけひと月に多くの派遣スタッフを企業さんへ送り込めるかが営業成績になります。
派遣スタッフは平均3ヶ月から半年で離職すると言われているため、毎月数名が辞めるという現実があります。派遣スタッフが辞める=売上が下がるということになるため、毎月辞める人数以上の派遣スタッフを企業さん側へ紹介しなければ、目標達成しないということになります。
入社するまで分からない部分になりますし、毎月こんなに人が辞めるという衝撃もあり、目標が高いという印象になるのかもしれませんね。
ライフワークバランスが取りにくい
派遣スタッフを送り込む企業によるのかもしれませんが、人材派遣営業は会社に出社していなくても仕事をしないといけない事が多々あります。
良くも悪くも時代が便利になりすぎて、携帯電話やパソコンが会社から支給されます。そのため、派遣スタッフからの電話や企業さんからの連絡はあなたがお休みでも受けなければいけません。時には企業さん側へ謝罪へ行く場合もあります。
中には休みは休みで全く対応しない営業もいるのは事実ですが、派遣スタッフや企業さんからの信頼度が下がってしまう可能性も秘めています。
生真面目な性格だと、無視できない又は着信内容が気になるため結局、対応してしまうという営業も存在します。私がこのタイプでしたね。
このようにライフワークバランスが取りにくい、家族との時間が保てないという理由で辞める人も私は見てきました。
ストレスが多い
派遣スタッフからの契約更新した直後に退職相談をされる、企業側さんからクレームが入る、退職者の代わりの人材を手配しなければいけない、勤務当日に派遣スタッフが行かないなど、多くのトラブルが発生します。
その度に企業さんへ謝罪したり、派遣スタッフさんの退職の処理をしたりと一気にやることが増えてきます。
更に、それが土日祝日ですと余計にストレス倍増です。自分は休みでも企業さんから電話やメールは来るし、怒られるしと三重苦となりますね。
私の場合は休みの日に企業さんからのクレームで目を覚ますや派遣スタッフから体調不良で休みたい連絡でよく起こされていました。
それが毎週、毎週発生するから、週末が怖いしイヤだなーって思いながら過ごしてしましたよ。同じような経験をしている方もいるでしょうね。
私は謝罪することに疲れて辞めました
実際、私も人材派遣の営業で最も辛くてしんどいと思ったことは「毎日の謝罪」でしたね。
どんなに説明したり、当日欠勤(当欠)や遅刻しないでねと言っていても起こりうる内容です。特に無断欠勤は一番最悪でした。
派遣会社は雇用している責任があるため、雇用している派遣スタッフが当日欠勤&音信不通になると安否確認が必要になり、緊急連絡先へ連絡し状況の説明を行い、本人から連絡するように緊急連絡先の方へ依頼し、24時間待って連絡ない場合は自宅へ行き倒れていないか自殺や事件に巻き込まれていないかを確認する義務があります。
ほとんどの場合は、仕事に行くのがイヤだからとか、気まずくて連絡していなかったというケースが多いため、「社会人として常識でしょ」って思う事が頻繁に起こります。
自宅に行く時間や経費が最も無駄に感じますし、極めつけは企業さんから怒られるというオチなんですよね。謝ることも仕事ですが、やっぱり人間ですから「私が悪い事してないのに!」という苛立ちが湧いてくるものです。
派遣スタッフのマネジメント次第では、この突発で欠勤することは減らすことはできますが0名にすることは難しいです。何故ならば、派遣スタッフ自身が「所詮、派遣やし」という認識だからです。
この考えや思考を変えさせるのは至難の業ですよね。育ってきた環境や躾が大きく影響するからです。
中には真面目で慕ってくれる派遣スタッフもいて、もう少し頑張ろうと思えたりしていましたが、そういう派遣スタッフの方が圧倒的に少ないです。10名の担当スタッフが居て1名いるかどうかのレベルです。
毎週、週末が不安でしたし、携帯電話の電波が悪くなることが怖くて、常に携帯電話を肌身離さず持ち歩いていました。
また思っていたより感謝されることが少ないとも感じました。企業さんからお礼を言われることも少ないですし、派遣スタッフから感謝されることもありません。
派遣スタッフに関しては文句や愚痴が多いものなんですよね。4年間ほど派遣営業をした際に、いい加減ゆっくりした不安のない休みを取りたいし、もう不満や愚痴を聞くのも疲れたなと思い、思い切って退職することを選びましたね。
派遣営業を始めたばかりは人から裏切られたりすることがショックでもあり、ツライと感じていましたが、この感情は3ヶ月から半年したら慣れが生じて気にしなくなりましたが、私が退職を決意した「謝罪することに疲れた」という感情は4年間の間で解消したことはありませんでした。
あなたも同じ気持ちになることはありませんか?派遣営業をしている方は一度は思う感情ですよね。
人材派遣営業を辞めるべき人・辞めないほうがいい人
毎日、同じことを繰り返していくと「このままで良いのかな」や「もっと違う事をしたいな」など、色々考えてしまうものですよね。だからといって転職という部分に今一つ行動へ移せないなんて経験はありませんか?
実際、どういう人が辞めた方がよくて、辞めない方がいいのでしょうか。あなたがどこに該当するのかをチェックしてみてください。
辞めるべきではない人
- 次の転職が定まっていない人
- ある一定の役職をお持ちの人
- 次の転職先で今までの経験をリセットできない人
- 派遣営業に慣れてきたと感じる人
派遣営業は求職者とお話をすることが多いですよね。特に若い方の派遣スタッフを雇用している会社なら社会人としての先輩として、色々教えてあげる側の経験はたくさんありますが、自分が教わる側になった際に、違和感を感じる可能性もあります。
だからこそ、今までの経験を良い意味でリセットする必要があります。
更に人材派遣営業は経験数が長ければ長いほど、個人差はありますが収入が上がりやすいです。特に役職者でしたら年収も、今までの経験や実績をもリセットする必要があります。
その勇気がない場合は、現状維持がベストだと思いますね。
辞めてもいい人
- 精神的に疲れていると感じる人
- 人と話す事に疲れた人
- 実績が上がらない人
- 新規の営業や既存顧客との関係構築が上手くできない人
人材派遣営業の離職でよく聞くのが精神的=メンタルが崩壊しそうだからという内容が多いです。私が過去に在籍していた派遣会社では、大阪支店長が飛ぶというまさかの事態が起きた経験があります。
社会人として明らかにおかしいという行動をしてしまう前に、会社側へハッキリと退職の意思を示した方が、他の方に迷惑を掛けずに済みます。
人材派遣営業は、人=商品です。どこまでやっても人と話すのが仕事です。そこに疲れたや関係構築が上手くできないとすると、あなたの性格に仕事がマッチしていない可能性も考えられます。
4つに該当する箇所があれば、一度転職を視野に入れてみることをオススメしますよ。ただし、1年以上続けている方限定ですけどね。
退職時に注意してほしいこと
退職時に注意してほしい点は退職時期です。人材派遣の繁忙期と言われる時期は外して退職をするようにしなければ、会社側からの引き止めが入り、なかなか辞めにくいことになります。
また派遣スタッフや企業さんの引継ぎもありますので、退職したい2ヶ月前に会社へ退職届を提示し、引継ぎを行い、有給を消化することがスムーズに退職できますよ。
私は担当していた派遣スタッフが多かったため、退職したい月の3カ月前に退職届を提出し、希望退職日ギリギリまで引継ぎを行いましたよ。
もし退職を考えている最中でしたら、今の担当スタッフと担当企業数を算出し、引継ぎを誰に行うことができるか考えてみることをおススメします。
人材派遣営業からのおすすめ転職先
人材派遣営業のを経験すると、転職先で活躍しやすい職業は幾つかあります。例えば、営業職でも有形商材ではなく、無形商材の提案営業がオススメです。
目に見えない商品だからこそ、提案する難しさがある分、提案力を上げることができますよ。企業側も人材派遣営業の経験者求めていることが多いです。
是非、下記の業界を見て頂きたいですね。
広告営業
求人紙ではなく、インターネットを使って拡散させるのが広告営業です。無形商材であり、勉強と違って正解がある仕事ではありません。ふたを開けてみないとあなたの戦略が正解・不正解なのか分かりません。
しかし、世の中の流れをくみ取り、どこにどんな写真や言葉を入れると人は見るのか、インターネット上に導線を引くセンスが磨かれる仕事です。
企業さん側の求める人材やニーズをくみ取ることは、人材派遣営業で身に付いている力ですので、キャリアアップを考えるとオススメです。
得意とする業界の人事
人材派遣営業で面接や面談を実施していたからこそ、人事として力を発揮することができます。派遣営業のように担当している企業さんの求人を把握していたが、企業の人事だとその企業の特徴や良い所・悪い所を把握するだけなので即戦力になれます。
更に、面接の調整連絡にしても言葉遣いやビジネスメールも、人材派遣営業で手馴れているため、企業側さんからすると教える手間も省かれます。
中小企業によっては一次選考を任されるケースもあります。また、派遣営業は個人情報保護法についても、コンプライアンスなども熟知しているため、採用する企業側としても安心でき、採用される率も非常に高いですよ!
生命保険の営業
人のライフイベントに大きく関わってくる保険関係。こちらも無形商材で必ず必要というものではありません。
「もしも」のために備える商品になるため、お客様へのクロージング力が磨かれると同時にお客様に想像させる力が身に付きます。またお客様との長い付き合いとなり、お客様のライフプランを目の当たりにするのが仕事です。
あなたが営業=お客様を増やせば増やすほど、人脈が広がり、色々なお客様とお話することができます。
更に保険会社の営業さんは外資系の保険会社なら、個人経営者という位置付けになります。経費も仕事時間もお休みもあなた自身が決めることができます。自分で全て段取りをするため、実績が伴われなければ他責にできません。
そうした責任感も必要とされる仕事なので、人材の雇用をしていた人材派遣営業は重宝されます。人脈に自信がある人や、稼ぎたい人、将来的にやってて良かったと感じてほしいという思いがあるなら、非常にオススメです。
人材派遣から転職するときのポイント
気になる企業を絞り込む
通勤電車の中や休憩時間、営業の移動時間を使って携帯やPCから求人情報を、まずみましょう。在職中の転職活動であれば、気になる企業をエントリーしすぎても、面接に行く時間が取れないということに成り兼ねません。
どういう企業や仕事内容が良いかを吟味し3~4社に一括エントリーをし、書類選考を受けるのが一番最初のアクションとなりますね。
面接で退職理由以外に聞かれること
仕事の合間、又は休みの日、有給を駆使して面接へ挑みます。この時に、鉄板で聞かれる志望動機と退職理由は明確に且つ、マイナス印象を与えないようにしっかりと整理しておきます。
何かしらの不満は誰にでもあることは企業側も知っています。不満=辞めたいと思ったや感じたんだと思われないように細心の注意を払いましょう。
また面接時に現在の職場での実績を話せるようにしておきましょう。月毎の実績、達成率や進捗率なども答えれるようにしましょう。
私も経験ありますが、数字に対して意識しているか確認するために、実績を詳しく聞いてくる企業さんもありました。答えれない=日々の数字意識が低いと思われてしまうなんてことがないように気を付けましょう。
現在の職場に退職の意思を表明する
面接が数回あり、あなたも良い会社だと感じ、企業さん側の反応も良いなと思えば在職中の企業にいつで退職したと考えているという意思表示をします。
ここで大事なのが「辞めた後の事も考えている」ということをアピールすると非常に穏便に物事は進みますよ。
2か月後に辞めたいと思っているなら「辞めるまでの間に人を採用した場合は、その方が独り立ちできるように協力します」や「引継ぎの方法や期間」を明確に提示してあげると、あなたが居なくなることは寂しいでしょうが、残された人の負担を心配したり、業務が回らなくなることを企業は一番最初に心配するポイントです。
この心配ポイントを解消してあげるとスムーズに物事が進められますよ。
引継ぎを速やかに始める
上司に退職届を提出し、引継ぎ方法と期間を明示し、承認頂いたら速やかに引継ぎを開始してくださいね。
人が商品なので想定できない出来事も発生することが多い職業です。事前に計画をして前倒しで進めていくイメージで行動しなければ、間に合わないということになります。
早め早めに行動しておいてもギリギリ間に合ったとなると思いますので、速やかに開始しましょうね。
まとめ
人材派遣の営業は他社との競合が年々激しくなり、求職者の取り合いとなっている市場です。働きたい人材を確保することができたら、今度は他社に流れないようにフォローをしていく必要がありますよね。
どんなにわがままなスタッフでも時には機嫌を取ったり、愚痴を聞いてあげたりと本当に大変な仕事です。
もっと楽な仕事があるのかもしれない、気持ちが落ち着かないなと感じているあなた。一度、求人情報を見てみましょう。
求人情報を見ることで、人材派遣営業のままが良いと感じるのか、やっぱり違う仕事が良いと感じるのか、自分の感情を整理することができますよ。メンタルが変になるぐらいまで頑張る必要はありません。
転職を考えているが一歩踏み出せないなら、リクルートエージェントなどに相談をしてみるのもいいでしょう。是非、参考にしてくださいね。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)