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私は昔から食べること大好きでした。また初対面の人と話をするのにも抵抗がなく、喋るということに長けていると思ってました。

そのことから大学での就職活動も「食品に関わる営業」を探すことにしました。就職活動をして行く中でたどりついたのが「食品卸売業の営業」です。

スーパーとメーカーをつなぐことが出来る食品卸売業の営業マン。私にとっては天職ではないかと感じていました。

しかし私は天職と感じていた食品の卸売業の営業マンを1年間で辞めてしまいました。

もしかしたらこの記事を見ているあなたも自分が選んだ食品卸売の営業の仕事を辞めたいと悩んでいるのではないでしょうか?私もあなたのように悩んだ末に転職したんです。

この記事では私の悩みや経験をお伝えしますので、あなたの転職のご参考になればと思います。

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卸売業の営業を辞めたくなった理由

売りたい物が売れない

卸売業のメリットは様々なメーカーの商品が扱えるということだと思ってました。メーカーが頑張って作った商品をお客さん(スーパー)に売りそこでまた消費者の方に手に取ってもらう。

私はそんな仕事が出来ることをワクワクしていたのを覚えてます。しかし実際には自分の売りたい物は売れないんです。。。

営業として就職したからにはノルマというものがあるのも私は分かっていました。前職も例に漏れず「売上」と「利益」のノルマがありました。

しかしそれ以外にも「PB商品」のノルマが存在したんです。毎月商品は変わるが3ヶ月に一度は同じ商品のノルマが回ってきます。

あなたのご存知の通り消費者の方は馴染みのないPB商品よりも馴染みのあるメーカーの商品を手に取ります。PB商品の勝てるところはメーカーの商品より安い所です。

しかし、前職の会社ではメーカーの商品よりも質の良い商品としてスーパーのPB商品よりも高い値段の商品を売れと言われていました。自社商品だから売るのが当たり前だ!とも言われていました。

なんなら個人の売上、利益の達成よりもPB商品を売ってこいと。まあ、売れませんよね。私は売れないものを無理にでも売ることに段々と疲れて行きました。

それでも増していくノルマ

売れないPB商品。しかし3ヶ月に一度前回よりも増してくるノルマ。このノルマは支店全体でのノルマの為一人が売らないと他の売れる人が売るしかないんです。

熟練の営業マンは昔からずっと担当しているお客さんには無理くりお願いすればなんとかなるんです。でも、新人の私にはそんなゴリ押しの営業は出来ないんです。

結局売れる人に頼むしかなくなるんですが、もちろん文句言われますよね。

「はぁーまたか。たまには土下座でもして頼んでこいや!」

それしかないと思った私はすぐお客さんのところに行って土下座して頼み込みました。その時は「今回だけで!二度とするなよ」と言って1ケースだけ売れたんですがそんなやり方は毎回は使えません。

3ヶ月後には同じ商品がノルマとしてまた数が増して来るんですから。

お客さんからのクレーム

どうしても売れなかった私はいつもノルマを達成している先輩に相談しました。そこで返ってきた答えは私の想像の斜め上でした。

「1ケースだけ付き合ってくれってゴリ押しして売って5ケース送れば良い。客から電話があったら間違えたとかいえばなんとかなるわいや」

普通に考えてあり得ないですよね、、、

今考えるとその先輩は冗談だったのだと思います。ただその時の私はどうしても売らなければならないという思いが必死すぎて冗談を真に受けてしまったんです。。。

もちろん実際にやったことで私はお客さんから大クレーム、上司と支店長にまで呼ばれ大問題になってしまいました。

ただその時に支店長が「そこまでして売ろうとしたお前の考えは悪いとは思わんけど、やり方がおかしい」という言われ方をされたんです。

今考えると考え方も間違ってますよね。そこまでしないと売れないノルマって意味があるの?って感じでした。

ノルマから逃げられない

ベテランの営業マンの人でもノルマを達成できない人はいます。前職にいたある営業マンの人は他の人がキツいからちょっとでも売ってくれと言われようが、「無理です。嫌です。売れません。」と断固拒否。

ただこの先輩は売上と利益の目標は毎回達成するんです。私はなんだか羨ましく感じどうしているのか聞いてみました。

すると「怒られている時間だけ我慢すれば後は売上、利益のノルマ達成しとけばクビにはならない」という回答でした。

確かにそれはそうかもですけど、周りの人が辛い思いをしながら売っているのを横目に私も同じことが出来るのかと考えました。出来ないですよね。

それが出来さえすれば良いでしょうけど、人間関係をグズグズにする覚悟がないと難しいですよね。

実際その先輩も私が話を聞いた1ヶ月後には他の支店に飛ばされてしまいました。

売れない商品を買う人がいれば。。。

そもそもPB商品が売れないのは売った先のお客さんのところで売れていないからだ!と思った私はとんでもないことをします。

そう、自分の売った商品を自腹で買い取ったんです。それも1本とかの単位ではなく12本入っているものを1ケースとか。考えられないですよね。

その頃の私の家には使いもしない調味料が馬鹿みたいな本数あったのを覚えています。ただそんなことをしてお金が続くはずもなく、すぐに出来なくなりました。

給料をもらう為に給料を使って自腹で買う。これほど馬鹿なことはありませんよね。その頃には私はもう限界でした。

食品卸売会社を退職しプラント設備工事会社へと転職した理由

  • 営業は向いていない
  • 食品にはもう関わりたくなかった
  • 挑戦したかった。人生を変えたかった

最終的に私には営業は向いていないじゃないのかと感じていました。どんどん来るノルマを達成するのに必死でお客さんが消費者に売りたい物を売ることも出来ていませんでした。

あなたもそうじゃありませんか?

メーカーから出る新商品やこのスーパーにはこういう商品が売れるんじゃないかと自分で考え商談する。そしてお客さんのスーパーを一緒に良い店にしていくというのは夢の又夢です。

私の場合商談の約束をしていてすっぽかされるとか、はたまた居留守を使われるということもありました。信頼しあうはずの関係のお客さんから邪魔がられていたんです。

自腹で商品を買っていたことで経済的にももう限界でした。そんな経験から私はもう卸売業の営業だけでなく食品の業界からも逃げようと思ったんです。

それほど嫌になっていました。そこで私は今までの自分では全く考えられない技術職につくことに決めました。大学の時に就活する時も昔から不器用だと自覚していた私は技術職なんて絶対に出来ないと考えていました。

しかし食品の卸売業の営業に向いているという自己分析は結果的に間違っていたんですよね。そのため私は次に就職する際には今までとは全く違うことをしようと決めたんです。

もちろん全くの畑違いの業種なので苦労は絶えないことは分かっていましたが、今までの自分を変えたいという意味でも思い切ってプラント設備工事会社へ就職したんです。

卸売業の営業を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

私は結果として卸売業の営業を辞めました。ただあなたには辞める前に考えて欲しいことがあるんです。

私は向いていないと判断し辞めましたがあなたはどうでしょうか?私なりに考える辞めるべきではない人と辞めるべき人を列挙させていただきます。

辞めるべきではない人

  • 仕事に対してある程度不真面目でもいいと考えられる人
  • 良い先輩、良い上司など人間関係がいい人
  • 支店が複数あり希望を出せば他の支店に移れる人
  • 売りたくないものを売ることを仕事だと割り切れる人

あなたが上記に該当する項目があれば辞めるタイミングを少し考えてみることをおすすめします。

仕事に対してある程度不真面目でもいいと考えられる人

仕事ってある程度不真面目でもいいんです。それこそ営業マンは売りさえすれば車で漫画を読んでてもいいっていう考えの人もいるくらいに。あなたはどうですか?

私は逆に真面目すぎるくらい真面目にしてしまいました。ノルマが割り振られたら意地でも売らなければならない。それこそ自腹を切ってでもと思うくらい馬鹿真面目に仕事に取り組んだことで結果的に自分の首を段々と絞めていっていたんです。

もちろんやらなければならないことはやらなければいけませんが、いつも全力100%を出す必要はないんです。あなたは何事も全力でやってしまっていませんか?

ある程度力を入れるところと抜くことが出来る人は無理に今すぐ辞める必要はないと思います。

良い先輩、良い上司など人間関係がいい人

人間関係も重要です。私の場合どうしても売りたいという思いから色々な先輩や上司に相談してきました。しかしみんな自分自身のことで必死だったためまともにアドバイスをもらうことはありませんでした。

むしろやり方が悪いとか説教されることばかり。あなたには信頼できる、相談できる先輩や上司はいますか?

もしいるのならいっそのことその先輩に自分の今の悩みを打ち明けてみて下さい。その先輩もあなたと同じ道を辿ってあなたの先輩や上司になっているんです。

あなたが今悩んでいることが解決できることであればきっと今の現状を変えられるアドバイスをもらえますよ。

支店が複数あり希望を出せば他の支店に移れる人

支店によっても今のあなたの状況は変わります。食品の卸売業はエリアがすごく重要ですよね。私の担当していたエリアでは小さな個人がやっているスーパーが多く、近隣に大型スーパーができ

ただでさえ売上が下がっている店舗ばかりでした。その状態で売れもしないものを必死に売りにくる営業マンを相手にしたいと思いますか?思いませんよね。

もしあなたの会社が他にも支店があれば異動届を出してみてください。今の現状よりもいい環境で仕事が出来るかもしれません

売りたくないものを売ることを仕事だと割り切れる人

営業マンってものを売るのが仕事なんです。それも会社が売りたいと思っているものを。あなたの意思はほとんど関係ありません。

私はそこを割り切れませんでした。お客さんが欲しいと思ったものを売りたい。でもそれは会社が売りたい物じゃない。営業マンとしては正直前者の会社の売りたい物を売れる営業マンが正しいんです。

あなたは今自分の売っている商品を売る際に嫌だなーと思いながら売っていますか?

それとも仕事だからと割り切って売っていますか?もし後者であれば営業マンの素質があると思います。

辞めてもいい人

  • お客さんの為になることをしたいと考えている
  • 周りの人を見たときに尊敬できる人がいない
  • うつ病(新型うつ病含)になってしまうほど追い込まれている

逆に上記に該当している方は思い切って辞めてしまってもいいのではないかと思います。

先ほども言いましたが営業マンとしては会社の商品を売ることが一番の仕事です。そこからプラスαでお客さんのためになる商品の提案をしていくんです。

あなたはプラスαの方ばかり優先したいけどそこまで手が回らないと考えていませんか?私の経験上食品の卸売業ではそれは不可能に近いです。

何年も会社のノルマを達成するために動き、評価されることでようやく多少のプラスαが許されるんです。

それがしたくて入ったのにという人は言い方はキツいですが私と一緒で業界のリサーチ不足という面が否めません。いっそのこと辞めるのも手だと思います。

あなたの周りには尊敬できる先輩や上司はいますか?

あなたがこのまま10年、20年と今の会社で頑張っていくと先輩や上司のようなポジションを与えられて働くこととなります。今あなたが辛いと思っている仕事。

あなたの周りの先輩や上司はもっと辛い、キツいと言いながら仕事をしていませんか?もしそうならあなたの環境は今よりも悪くなっていくばかりです。

私は前職時代会社に行くのが嫌で嫌で仕方ありませんでした。先輩に相談すると「流行りの新型うつじゃの」と馬鹿にされるだけ。

確かに休みの日とかは多少元気になりはするんですが、仕事に行く日は本当に嫌で何もしたくなくなります。

あなたはどうでしょう?もし私と一緒なら辛いですよね。もしそうなら我慢し続けて体がおかしくなる前に辞めてしまいましょう。

卸売業の営業からのおすすめ転職先

卸売業の営業から公務員

定番ですが同期や先輩で辞めて転職した先で一番多かったのが公務員です。警察や消防士、または市役所に勤務しているものもいます。

公務員試験は本当に勉強してようやくつける大変な仕事ですが、今あなたが辛い思いをしているのならば勉強して新しい人生が待っていると考えると、頑張れる気がしませんか?

実際に元同僚達も同じことを言って勉強していました。

卸売業の営業から美容師

あなたはお客さんの為になる商品を売りたいと思って今の職についたのではないでしょうか?となれば美容師は適任です。

お客さん一人一人の立場に立ってお客さんの求める髪型を一緒に目指すのですから。実際営業マンから美容師になって今では自分の店を持っている知り合いもいます。

もちろん大学卒業するまでは美容師の勉強をしたこともない人間です。要はやる気さえあればどんな仕事でも始めるのに遅くないんじゃないかってことですよね

卸売業の営業からガス会社

私は今現在ガス会社のプラント設備を工事、検査する会社で働いています。そこで知ったのがガス会社ってすごいんです。

オール電化などで段々とガスを使わない家も増えてきました。しかしガスは地方や工場などではまだ必要とされるものです。

実際ある社員50名ほどいるガス会社さんでは一つの団地(約1200戸ほど)にガスを供給するだけで他のことをしなくても会社がやっていけるくらい儲かっているんです。

またガス会社の方って意外と中途採用された方が多いんですよね。ですので、あなたが今まで転職先にガス会社を候補に入れていなかったとしたら、一度調べてみることをおすすめします。

卸売業の営業から転職するときのポイント

転職サイトを覗いてみる

まずは転職サイトを覗いてみましょう。自分が出来る出来ないは別にして色々な業種、職種を見てみましょう。世の中にはあなたが思っている以上に知らなかった仕事が存在しています。

色々な仕事を知る中でそこから自分なりにも調べてみるのもいいですね。そして自分が将来どう日々を過ごしたいかを考えてみてください。

仕事は知らないだけで無数にあるんです。知らないというだけで関われなかったらもったいないですよね。

知り合いなどにも色々な話を聞いてみる

知り合いに仕事の話をする、そして聞くのもとても大切です。今中小企業ではどこも人材不足と言われています。

もしあなたが知り合いに話を聞いていいなと思ったら人事の方に話を通してもらえる可能性もゼロではないんです。また知り合いに話を聞くことでその仕事の良いところばかりではなく悪いところもしっかりと聞くことが出来ます。

実際私も色々な人に話を聞いていく中で最終的には知り合いの会社に就職しました。

退職の意思は早めに伝えよう

退職の意思を伝えてもすぐ辞められるわけではありません。大体卸売業の営業はルート営業が多いので引き継ぎ期間があるためです。

そのため早めに意思を伝え引き継ぎをすぐにしてもらうように動いてもらいましょう。ここで大事なのが自分の都合ですぐ辞められるわけではないということです。

最後までしっかりと社会人としての行動をしていきましょう。

まとめ

私は食品の卸売業の営業を辞めたことを全く後悔していません。むしろ早く辞めたことで今の職に出会えて本当に良かったと思っています。

あなたは今の仕事に満足していますか?仕事だからと割り切って嫌なことも我慢していませんか?

あなたの人生はあなたのものなんです。あなたは今この記事を読んでいるということは仕事を辞めたいと思っていますよね。

ただなかなか勇気が出せない。でも辞めずにいるのもどうしたものかと悩んでいる。

あなたの人生はあなたが最終的に決めなければいけません。キツいように聞こえるかもですがあなたの人生の決定権はあなたにしかないんです。

私の経験があなたの人生の決定に少しでも関われたのなら幸いです。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

(以下のように診断結果が出ます)

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辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

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問:あなたが解決したいお悩みは?
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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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