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理系の大学を出た人であれば、技術者として社会に出て会社や社会のため、世の為にと研鑽を積んでいき、自分の技術で社会を変えようと意気込んで仕事をしている人も多いことでしょう。

私もその理想を追った1人でした。しかし日ごとに仕事はどんどん増えていき処理しきれないが、何とかこなしていく、という最低限の日々。そのうちに技術力が上がるということの実感が出来なくなっていました。

私はメーカーでの工場付きの技術者を約7年間続けてきましたが、失敗を積み重ね、業務に埋もれ、ある一時を境に仕事への魅力よりも精神的な苦痛が上回ってしまい、毎日色のない世界で暮らしているような心境でした。

もしかしたら、あなたも何の為に仕事をしているのかわからなくなってしまい、苦しんでいるのかもしれません。そこで、技術職を辞めたいと悩むあなたに私の経験と現在の考えについてできる限りお伝えするので、よろしかったら参考にしてください。

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技術職を辞めたくなる理由

技術職は業界や所属、立場によって色々と求められることが違うので、一概に言い切れるものでは無いですが、悩む根本的なことは同じだと思います。私の場合もいろいろな悩みが出てきた結果、辞めたいと考えるようになりました。

その理由について5つお話します。もしも同じような経験があれば私のお話を参考にしていただけると思います。

圧倒的な物量・スピード感に処理が追いつかない

なんと言っても技術職の悩みはこれに尽きると思います。私の場合開発職でしたが、市場の最先端を行っていた私の会社では当然新製品を他社よりも早く、しかも高品質でリリースしていかなければなりません。

私は電子部品の分野での開発職でしたので、小型化が主な課題になり、しかも過去にリリースしている製品の諸特性をクリアしなければなりません。多くの評価項目があり、しかも最短を求められます。

しかも新製品となればお客さんに評価もしていただかなければならず、サンプルを作製しながらの製品特性評価・改善となるのでどうしても時間を意識しなければなりませんね。

さらに、開発職であれば作り方も決めていくので、設備が使えなければ話になりません。そのため設備の動かし方、条件の出し方を知っています。そのため、トラブル時には狩り出される側面もあります。

そして厄介なことが、技術の仕事は常に「さらに良くする」という、終わりの無いゴールに向かって走っている点です。

当然製造の条件を整え、どこまでも突き詰められるという意味ではやりがいは大きい職種なのですが、ゴール設定を上手くできないとどんどん泥沼にはまっていき、仕事が無尽蔵に増え行きます。

結果として仕事は無限にあり、生産を急ぐため全てに対して性急な対応が求められます。製品開発の立場であればそれプラスで最短で新製品を出さなければならないので、常に時間に追われることになりました。

これは個人の話だけではなく組織としての話も同じです。ですので、相談しに上司に持って行ってもメンバー皆が同じだけ案件を抱えているので、後回しになることもしばしばでしたが、お客さんは待ってくれないのでそれなりの対応を自分の判断でしなければなりません。

このような圧倒的物量の中で「常に最短」で仕事しなければならないといった部分で私は自分の心が持たないと思うようになり、辞めたいと思う一つのきっかけになりました。

終わらない業務と時間削減の板ばさみ

技術職の仕事は前項でもお話したとおり、ゴールがない改善というのが常ではないでしょうか。あなたも時間に関しては苦しんでいるのではないですか?

改善はどうしても時間がかかります。そんな中で設備に入り込んで100%まで改善を完了したいと言うのが技術者の想いですよね。ところがここに時間的な制約がいろいろ絡んできます。

生産用設備であれば止めている時間は損失になるので「はやく動かせ」と製造からはクレームがきます。そのため、納得いくところまで作業できなくても当面の課題が完了できれば設備をスタートさせることがしばしばでした。

また、新製品のサンプルを流す際もそうです。当然条件が決まっていないので、条件を出しながら流すのですが、未知の作業に対する時間を見積もり、それ以下の時間での対応を製造からは要求されます。

そういった、技術・製造間の交渉をしながら関係もこじれて働きづらい環境になるということもありました。

時間に関しては技術・製造間だけの問題ではなく、経費面からも言える内容ですよね。私の職場は時間管理での職場でした。業績が悪くなると、残業はそうたくさんはさせてもらえません。

そんな中で業務を遂行しなければならないので、効率化が求められますが、繰り返しになりますが、ゴールの無い改善が業務です。区切りを上手く付けられないと時間がずるずる過ぎていき、何もできず一日が終わります。

時間を削減しなければならないから適度に区切ることもありましたが、「もっとできただろう」などと言われてしまっては、モチベーションをどこに保てば良いのかわからなくなります。これが私の辞めたいと思った2つ目の理由でした。

時間に関してはどの職種でもシビアに求められる内容かとは思いますが、製造直結の技術職ですと緊急対応案件も毎日のように発生する中で、生産を止めずに改善となるので、より早い流れの中で仕事をしなければならないと感じました。

プライベートの予定が立てられない

技術職であれば緊急対応は当たり前です。そのため、休日に呼び出されて出勤するなんていうことも珍しい話ではないですよね。

いくら時間を削減しなければならないといっても生産活動ができないのでは話になりませんので、どうしても出勤しなければならなくなります。加えて、開発職であれば客先からの要求に応える為に休日も出勤しなければならないこともよくあります。

最短納期でのサンプル要求などでは休日も作業を続けてサンプルを提出しなければならないこともしばしばです。そんな中でトラブルが起こった場合などは、家には寝るためだけに帰るような状態になります。

私の場合、帰省の予定や旅行の予定などもたびたびキャンセルして休日対応をしたり、場合によってはキャンセルのきかない飛行機を放棄して対応することも何度かありました

そのため友人からも「呼んでもどうせ来れない」などと言われ誘われなくなってしまったり、疎遠になってしまった人もいました。もちろんこれは同じ部署の人は同じ苦悩を経験しているんですけれどね。

私にとっては、「これはさすがに何か違うな」という感覚でした。それでも、「新しいものを作ることはやりがいのある仕事」「自分が対応しないと困る人がたくさんいる」といって自分を奮い立たせていました。

しかし、忙しくなってくるにつれ精神的にもつらくなってきて、こういう一つ一つのことからダメージを受けるようになってしまいました。

怒られることばかりで、時には人格否定まで

これは今の日本の職場ではたいがいこういう環境かも知れませんね。できることはできて当たり前、できないことは怒られる、という傾向は私の会社にもありました。

ただし技術者はやった仕事が結果として見えやすいので、いい結果であれば「助かった」などといっていただけることもあるという点ではやりがいをもてるのかもしれません。

しかし同時に失敗も大きく目立ってしまうのも特徴です。怒られたことを力にできる人ならば問題ないのでしょうが、言われたとおりに捉えてしまう人にとっては非常に苦しい叱責を受けることになります。

「事業を潰す気か」といわれたことも何度もありました。助けてくれと言われて、専門外なのでできる限り、という仕事を受けたときも十分に改善しきらず、このような言葉を言われたこともあります。

事実、技術職の失敗と言うのは事業の進退に少なからず影響してしまうことがあります。そのため失敗に対する叱責は厳しく、私の場合は定時後に3時間説教を受けた後、翌朝一番にする打ち合わせの資料を作り、朝からまた責任者の面々に怒られる、という日もありました。

言われたとおりに仕事をしても、ニュアンスがちょっと違ったことで「意味がない」と一蹴されてやり直しということもしばしばあり、そのうちに自信がすっかりなくなってしまいました。

やりたいことができない

技術職というと、製造等と違ってマニュアルどおりというわけではないので、融通が利くかと思いきやそうとは限りません。私もそのようなイメージを持っていたのですが、そうそう思い通りには行かなかったのです。

基本的に技術では結果がよければそれをマニュアル化していく、ということが多いんじゃないかと思います。なので何をやっても良いかというと、私の職場ではそうは言い切れなかったです。

例えば、評価のやり方など、自分でこの評価が必要と思ったら評価を進めたくなりますよね。

でも、進めたい評価を進めたい場合でも、それを進めてしまうと「なぜ勝手にやった」と言われてしまったり、データのまとめ方にしても効率化のためにまとめなおしたとしても「他の人と同じにしなさい」と指導され、改善が難しい場合もありました。

データが共有化しやすいように、という意味で意図は理解できるのですが、これによって自由度が非常に狭くなってしまって、技術職の醍醐味だと思っているフレキシブルな評価ができるという意味で魅力を失ってしまいました。

あなたの会社ではいかがでしょうか。

結局精神的に病んでしまい、退職することになりました

いろいろと苦しいところはありましたが、それでもしばらくの間、仕事は続けたいと思っていました。ところが、大きな失敗を一回して以降精神的に病んでしまうことになりました。周囲の人によるとその前から表情が消えていたそうなんですがね。

そして心療内科に通い始め、現在は休職中で転職へ向けての活動をしているところになります。休職中にゆっくり考えて、自分の中でこの会社でつらかった部分を考えてみると以下の部分がありました。

  • スピードが早すぎてついていくのが難しい
  • プライベートのスケジュールが立てられない
  • 自信の持てる仕事がほとんどなくなってしまった
  • 自分の味を出した仕事ができない
  • 決まりごとが多くて、守れないと厳しく叱責されるが、仕事も多くて忘れてしまい守りきれなかった

何よりもスピード感が厳しく、即座判断するだけの自信を持てる仕事がないのに即座判断を求められ、失敗して、自身のない部分が増えてしまう、という悪循環に入ってしまったことが原因でした。

最終的には会社の人の顔を見ただけでその人との仕事での失敗がフラッシュバックしてしまう様になってしまい、パニック障害が発症するようになってしまい、休職をさせていただくことになりました。

さらに、発達障害を持っていることもその診断の途中で発覚し、自分の向いている仕事が何なのかということを見つめなおすことにした結果、退職して転職する方針に決めました。

この検討の中で改めて自分にとって何が合うのかというのが本当に大事なのだと思うようになりました。あなたも迷っているのなら、ぜひともゆっくりと自分の特徴について見つめなおす時間を作っていただけたらと思います。

技術職を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

おそらく、あなたは技術職の仕事を辞めたくて仕方がないことでしょう。ただ辞めるのはリスクもありとても勇気がいるものなので、すぐには決断できないと思います。すぐ辞めれる人間であれば、とっくに辞めていますからね。

そこで、私なりに「辞めてもいいのでは?」というのはどんな人かというのを考えてみましたので、ご参考にしてください。

辞めてはいけない人

まず、新入社員は辞めるべきではありません。これは技術職に限らずですが、1年未満で結論を出すのはいくらなんでも早すぎます。

1年目は社会での最低限のルールを覚えるという期間でもあります。一番成長する時期は得てしてしんどく、つらいものです。気持ちはわかるのですが、1年は自分の社会での生き方を見つける意味でも、続けたほうがいいでしょう。

また、1年未満で辞めた人間を、転職市場では「根性がない」という評価をされがちです。あなたが経営者だとして、1年未満で辞めた人間を欲しいと思いますか?

もし、1年未満でも将来の道がしっかりと見えているのであれば辞める手もないではないと思いますが、よっぽどでない限り1年目で辞めるのは得策ではないと思います。

あとは、ネガティブな「辛いから」というだけの理由で辞めるのも得策ではないです。

これはもちろん、「辛くて辛くて、これ以上続けるくらいなら死ぬほうがマシだ」というところまで悩んでいる状態の人に辞めるなというものではありません。そこまで悩んでしまった人はむしろ早く辞めたほうが良いと思うくらいです。

では何かというと、辞めた先の展望を見ることが大事ということです。それが見えていないが辞めたい、という人は、辞めるよりも先に仕事を休ませてもらってゆっくり考える時間を作れないか、検討してみるほうが良いでしょう。

前を向くことがなぜ大事かというと、後ろ向きな感情だけで辞めて転職したとしても、次の職場でも同じことを繰り返してしまう可能性が高いからです。

  • なぜ辞めたいのか
  • どこなら活躍できるのか
  • 何が自分にとっては辛いことなのか
  • どんな辛さなら頑張ることができるか

など、自分に合う職場は?を探すための転職活動にすれば、きっと道は開けると信じています。

辞めてもいい人

まずは仕事を続けるくらいなら死んだほうがマシと思う人はすぐにでも辞めたほうがいいです。後ろ向きにしか考えられない負のループに陥ってしまったときは、復活するためには十分な休息が必要になります。

命に代えられるものなど何もないと私は考えます。そんな心境になってしまったら、ふとしたきっかけで事を起こしてしまうこともありえますので、まずは休むことに専念しなければならない状況です。

次は、うつ病になった人、なりかかっている人です。うつ病と言ってもピンとこないと思いますが、私の経験からは、

  • 人に会いたくない
  • 家から出るのに時間がかかってしまう
  • 表情が消える
  • 好きだったことが気が乗らなくてできなくなる

といったあたりがサインになるかと思います。

こころが健康でないときは正しい判断をしていくことが難しいです。そしてその状態のほとんどは環境が作り出していますので、環境を変えることで改善するのであれば転職する選択は間違いではないでしょう。

こころが健康でない状態で仕事を続けると失敗が増えることにつながりますので、結果的に悪い方向へ進む可能性が高いです。

ただし「辞めたい」から「うつ病」ではないか、と思う程度であれば、もう少し考える必要があるかもしれません。

上記のように辞めざるを得ない状況を除いては、先の道がしっかり見えていれば辞めること自体は問題ないと思います。辞める理由は人により違いますが、ポジティブな理由を必ず持つようにしましょう。

転職する際に、「なぜ前の会社を辞めましたか」と聞かれて、「辛かったから」とは答えらないですからね。

何をよくしたいのか、何を求めるのか、将来どうしたいのかを見ることができれば、意欲的に次の活動もできるものです。あなたにはそんなものがありますか?

ないようなら、少し時間をとってそのあたりを考えることをお勧めします。

技術職から転職するなら転職エージェントには相談に行くべき

転職の際には転職エージェントに相談することをお勧めします。特に異業種へ転職を考えている場合は必須です。リクルートエージェント・DODAなど、転職エージェントは対面でキャリアアドバイザーが求人紹介や履歴書作成などを手伝ってくれます。

自分の進みたいキャリアや、こんな風土の会社に行きたいなどという希望に対して持っている限りの情報も提供してくれます。転職サイトには掲載していない非公開求人も多数ありますからね。

私は、大手の転職エージェントであるDODAに相談をしており、今の会社は決まりが多いのが厳しいと伝えれば、「確かにその会社はそういった風土ですよね」という具合に理解をもらえ、「それであれば◯◯の会社はいいですよ」などの提案をもらえました。

今のところは同業他社を紹介してもらっていますが、業界を変える方針を伝えてまた面接をお願いすることにしています。というように、一人ひとりにあった転職プランを提案してもらえるので、何かしらのヒントは得られるはずです。

転職エージェントは無料登録するとエージェントからメール・電話があり、後は面談日程を相談して面談を受ける流れとなります。

また、転職にかかる期間は、本格的に活動を始めてから平均で3ヶ月程度ということなので、あなたの今後の動きの目安にして、動きを決めていく参考にしてもらえればと思います。

まとめ

技術職を辞めるべきかどうか、という問題に対しては人により理由が違うので明確に答えるのは難しいですが、先の人生をどうしたいか、どこを良くしていきたいかなどの思いがあればそれにしたがって辞めることはいい選択肢の一つだと思います。

とくに私の場合は発達障害という診断を受けたこともあり、人よりも自分に合う職場というのが少ないことがわかったので、より詳しく自分の特徴を理解することが必要になっていますが、これは働き方を考える上ですごく大事なことと感じるようになりました。

最後に私が会社で先輩から言われた言葉を紹介します。「やりたいことがみつかったんなら、それに向かってみるのも人生のあり方だと思う。ただ、その途中誰に何を言われたとしても、気にしないで頑張るんだぞ」

やはりそれなりの覚悟とリスクはつき物です。その中でもやりたいことが一つでも見つかったのであれば、その実現に向けて行動あうることはとても価値があることだと個人的には思います。

上述の言葉を私の言葉の代わりに送り、あなたの今後の活動を応援します。

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問:あなたが解決したいお悩みは?
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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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