「人の生命や財産を守る仕事」

それが警備業界の主な仕事です。とても責任感がある一方でやりがいも感じられる仕事だと思います。私自身も、その責任とやりがいを求めてこの会社に入社しました。

しかし、実際に入社をすると思い描いていたものとはかけ離れた現実に苦しむことになりました。私は大学卒業後、綜合警備保障株式会社(通称ALSOK)で2年間務め、その後地方公務員へと転職しました。

あなたはかつての私のように警備業を続ける自信がなく、転職を考えてはいませんか?もしあなたが転職を考えているのであれば、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。

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ALSOKを辞めたくなった理由

地獄の研修

まず最初に私が会社をやめたくなったのは研修のときです。ALSOKの研修は「地獄の研修」と呼ばれ、テレビ番組でも取り上げられていました。

2週間の間、研修施設に宿泊し座学講義や実技研修を行うのですが、自由時間はほぼありません。自由時間に設定されている時間は自主練習に充てられます。

さらに、常に鬼のような教官が目を光らせており、挨拶や身だしなみなどの生活そのものから警備員としてのいろはを叩きこまれます。一緒に入社した同期の中には、研修中に逃げ出すように辞めていく人もいました。

この2週間は人生で1番長く感じた2週間であり、心身共にきついものがありました。

不規則なシフト勤務の体制

警備会社は24時間365日稼働していなければ意味がありませんよね。そのため、現場で働く警備員はシフト制で交代勤務を行っています。

もちろん基本は夜勤勤務ですし、24時間勤務もありました。

人が足りなくなれば長い連勤もあり、睡眠不足からプライベートの時間はほとんど睡眠に使っていることも少なくはありませんでした。

また、自分が体調を崩して休むことになれば、他の同僚が代わりに勤務に入ることになり、迷惑をかけてしまうため、体調が悪くても休むことはできませんでした。

今思えば、あの頃は自分の体を犠牲にして働いていたと感じています。

お客様への対応

警備会社の業務上、警報が発生し駆けつけたときにお客様の警備操作ミスということが少なくありません。

その際、有事の際に正確な警備機能を果たすためにも人的ミスによる警報の発生を防ぐよう、注意喚起を行っていました。

しかし中には毎回警備操作を誤り警報を発生させているにも関わらず、こちらの注意に対し怒り出すお客様がいらっしゃいました。

警報の発生に対し、万全の準備をして迅速に対応に向かうと、お客様の操作ミスであり、その上怒り出してしまうということは、精神的に疲弊することが多かったですね。

上司・先輩からのパワハラ

警備業界は体育会系であることが多いため、パワハラ気質の上司が多かったです。理不尽なことで怒鳴られることも多く、またその上の上司も同じような気質であるため相談できる人がいなかったのも辛いところでした。

交代勤務だったため、交代時間に引継ぎに行ったところ、遅いと怒られることもありました。交代前に上司に指示された仕事を終わらせて、交代時間に遅れたわけでもないのに怒られることを理不尽に感じていましたね。

自分の機嫌によって態度が変わる上司もいて、機嫌を伺いながら仕事をしたり怒鳴られることにビクビクしながら仕事をしたりすることに疲れてしまいました。

もちろん、全社的にそういう風潮なのかはわかりませんが、私が勤務していた部署ではこのようなことがあったことも事実です。

2年でALSOKを退職し地方公務員へと転職した理由

規則正しい勤務体制

警備会社とは違い、地方公務員の勤務は基本的に規則正しい生活を送ることができます。残業はありますが夜勤はないですし、土日が休みであり、プライベートの時間を確保することができます。

長い間夜勤をやっていたため、最初の頃は朝起きれなかったり、昼に強烈な睡魔が襲ってきたりと生活リズムを戻すのに苦労しましたが、今となっては心身ともに健康に過ごせており、将来の自分の体のことを考えると転職してよかったなと思っています。

プライベートを充実させたかった

警備会社で働いている頃は、仕事中心の生活になってしまい、プライベートの予定を立てることができませんでした。友人とも休みや生活リズムが違うため、次第に疎遠になってしまいました。

その点、地方公務員は土日が休みであることから、周囲との予定も合わせやすく、旅行に行くなどプライベートを充実させることができます。

仕事だけでなく、プライベートも充実させたいと考えていた私には転職によってその願いを叶えることができました。

今では休日にディズニーリゾートに行ったり、北海道や沖縄に旅行したりと、大好きな旅行を満喫することもできています。

地元に貢献できる仕事がしたかった

ALSOKは、全国転勤がある仕事でした。私は見ず知らずの場所で仕事をするということを繰り返す全国転勤をあまりしたくはありませんでした。

地方公務員は基本的にその都道府県、市町村の中での転勤になるため、地元で働き続けられるというメリットがありました。そして自分が生まれ育った地元のために貢献できる仕事がしたいと思うようになり、地方公務員の道を目指しました。

地方公務員の業務では地域のイベントやお祭りを企画するなど、地元を盛り上げる活動をすることができました。

【補足】転職後の正直な感想

地方公務員へ転職し、想定していた通りプライベートの時間を確保することができ、旅行にも行けるようになったりと充実した生活を送ることができました。

しかし、良いことばかりではなく悪いこともありました。それは金銭面です。公務員は「給料が良い」というイメージがあるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

特に若手職員の給料はとても低く、入社時は手取りで10万円と少しといった感じで、転職前と比べ約半分の給料になりました。特に1年目は住民税が前年所得基準で課税されるので苦しかったですね。

警備会社では夜勤手当や時間外勤務手当などの手当が加算され、年齢の割には高い給料を貰えていました。そこから半分ほどの給料になったため、節約することを余儀なくされましたね。

ですが、それを踏まえてもプライベートや自分の体のことを考えると転職してよかったと思っています。

ALSOKを辞めるべき人・辞めないほうがいい人

辞めるべきではない人

  • 研修中の人
  • 現在の金銭感覚を崩したくない人
  • 成長したと思えない人
  • やりたいことが明確にできていない人

上記のうち、1つでも当てはまる方は今の仕事をやめない方が良いでしょう。

現在研修中の人は、たしかに研修はかなり辛いと思います。私の同期にも研修中に辞めていった人もいますし、気持ちは分かります。しかし、研修が終わった後、私がそうだったように、確実に人間として成長していると思います。

研修後、実際の業務にあたってから考えるのでも遅くはないのではないでしょうか。

また、現在警備会社で実際に業務をしていて、現在の金銭感覚が当たり前になっている人も注意が必要です。警備会社の給料は、夜勤手当や時間外勤務手当なども含めると、高い給料になっています。

他の会社に転職したとしても同じ給料を貰える会社は少ないでしょう。給料が低くなったとしても、節約などをしていける人でないと厳しいと思います。

現在の仕事を通して、あなたはどんな成長をしましたか?

「こんな技術が身についた・こんな知識が身についた・人間性が成長した」

どんなことでも良いので見つけてみてください。

私は警備会社での経験を通して、生活面での成長ができたと思います。だらしない性格でしたが、だらしない人間が警備の業務を担当することはできません。

だらしないことで、お客様の生命や財産を危険に晒してしまう可能性がありますよね。研修や業務を通じてこのだらしない性格を直すことができました。

こんな小さなことでもいいので、自分の成長した点を見つけてみましょう。

経験は人を成長させます。成長した点が見つからない人は、どんな仕事についても自分と向き合うことができず、また転職したい気持ちが出てくるので、今は転職をせず自分と向き合う時間を作ると良いでしょう。

さらに、今は仕事をやめたいという気持ちが強いかもしれませんが、その後なにをやりたいのか明確に出来ない人も転職はストップした方が良いです。やりたいことを見つけ、そのためにどんな行動をすれば良いのかを考えましょう。

「なんとなく」で転職してしまうと今と同じことになりかねません。なにがやりたくて、そのためにどんな行動をすればいいのかまで明確にすることが大切です。

辞めてもいい人

  • 心身の健康に不調がある人
  • 金銭感覚を変えられる人
  • 今後やりたいことが明確である人

上記のうち、1つでも当てはまるのであればあなたは転職を考えても良いと思います。厳しい勤務体制やパワハラなどで心身の健康に不調がある人であれば、まずは病院で診察を受けましょう。その後、体調を整えて転職活動を行っていきましょう。

また、先ほど説明したように、転職後は給料が低くなることが多いと思われます。現在の金銭感覚を変えて、節約などをして生活していく覚悟があるのであれば、転職に進んでも良いと思います。

あなたが今後やりたいことを明確にできているのであれば、そこに向けてのビジョンややるべきことが分かっており、あなたの経験を活かして行動していくことができると思います。

あなたが今転職するか悩んでいるのであれば、客観的に自分を見て、体調や今後のことを考えてみると良いでしょう。今後のことが明確に考えることができていれば、転職しても良いタイミングだと思います。

ALSOKから転職を考えるあなたに最後に伝えたいこと

退職後の行動を明確にする

まずは退職後にあなたがどのような行動をとって、どんな仕事に転職するのかを明確にしなければいけません。退職前に他社の試験を受けたり、退職前に資格を取って転職に備えたり、退職前にできることもあるはずです。

退職を決めたその時から、次の行動に移せるようにしましょう。

また、周りの人に退職を説明する際も、自分の今後の行動が明確になっていなければ理解を得ることはできないでしょう。ぼんやり考えるのではなく明確にすることが大切です。

会社へ退職する旨伝える

退職するために、会社との話し合いは避けては通れません。会社側は人材不足になるため、あなたの引き止めをしてくることでしょう。

あなたが退職の意思を固めているのであれば、自分の想いや今後のビジョンを説明して理解してもらいましょう。理解してもらえないときは他の上司に相談するのも一つの手です。

信頼できる上司がいるのであれば、事前に相談してみても良いですね。親身になってアドバイスをくれる上司もいると思います。

私の場合はそういった上司がいなかったので家族に相談していました。自分1人で考えるだけでなく、人に相談することも大切なことだと思います。

覚悟を持って行動に移す

会社に退職を伝え、準備が整ったら行動に移しましょう。あなたが退職後に転職する際になにが必要なのかを考え、行動しましょう。

退職が決まればもう後はありませんから、全力で覚悟を持って転職活動に臨みましょう。

私の場合は地方公務員になるための試験対策を行うことでしたが、就きたい職種が明確になっている人は転職サイトやリクルートサイトに登録するのも便利ですよね。

ただ、残りの期間はきちんと仕事をこなすことは必要です。私の場合は試験勉強に打ち込むあまり、会社では仕事への向き合い方が足りないと思われたのか「もうやめるから仕事はどうでもいいのか?」と言われてしまいました。

円満退社をするためにも、残りの期間しっかり仕事はしましょうね!

まとめ

ここまで読んで頂いたあなたは、本気で転職を考えていると思います。まずは一度冷静になって、自分の現在とこれからについて考えてみましょう。

以前の私のように、今の仕事を続ける自信がないと思っていたり、こんな仕事をしてみたいと思うようになっていたりしていれば、この記事があなたの役に立てることを願っています。

仕事は人生の時間の中でも大部分を占めるため、続けていくことに悩むこともあると思います。自分が好きな仕事であったり、モチベーションが保てるような仕事がしたいですよね。

いろいろな情報を収集したり周りのアドバイスを吸収したりして、悩み抜いて結論を出すことが大切だと思います。

今の仕事でしてきた経験は必ずあなたを成長させてくれているはずです。その成長経験を活かして、これからも経験を積んでいきましょう。

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この記事の監修者

株式会社eia 大嶋

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaの大嶋です。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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