• 言語聴覚士は理不尽なことが多すぎる
  • あれだけ誇りに思っていたハズなのに、正直後悔しかけてる
  • 今の職場を辞めたいけど、もしかすると言語聴覚士そのものが嫌になったかも
  • 今さら他の仕事ができるか自信も無い
  • 結局、このまま仕方なく続けるのかな。でも言語聴覚士の将来性に危機感がある

転職を考えているあなたは、このように漠然と悩んでいることでしょう。私は、言語聴覚士としてのキャリアを十数年重ねてきましたが、あなたと同じように悩んできました。その間、急性期の公立病院も含め4回の転職を経て、今は地方にある小さな病院に勤務しています。

そんなあなたに、私の転職経験をふまえ本音でお話しさせてください。転職で悩んでいるあなたのご参考になれば幸いです。

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辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

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言語聴覚士を辞めたくなる理由

人間関係が嫌になる

私が学生だったときの話です。長期実習先の病院にT先生という言語聴覚士がおられました。とても感じ良く、若くして自信に満ちた素敵な先生です。

「T先生のような言語聴覚士になりたい」。私はT先生に強い憧れを抱きました。ある時、私はスタッフルームでT先生がある先輩から執拗な叱責を受けている姿を目撃しました。ロッカールームで声を押し殺してずっと泣いているT先生。

その先輩はずっとイライラしながら、毎日T先生の悪口ばかり言っています。他の職員も同調しているようです。身体的特徴をあざ笑う、人格否定するような言葉も聞こえます。

指導と称して場所を選ばずに叱責する金切り声を度々耳にし、私が実習を終える頃にはT先生の姿を見なくなりました。長期休みに入られたそうですが、理由は察しがつきます。生々しい人間関係を目の当たりにして、私は大きなショックを受けました。

国家試験を合格した私は恩師らの縁故をたどり慎重に職場を選びましたが、それでもこれまで勤めてきた病院では、理不尽なハラスメントと人格否定が横行。

スタッフルームの奥に鎮座する気分屋のお局さまと仲良しグループによる耳をふさぎたくなるような会話。これは、まさに実習で見たあの光景と一緒です。

自分に攻撃の目が向かないように、逃げ場のない職場内で気配を消す日々は、まさに緊張の連続。病院で働く以上、こうした異様な人間関係は避けられないと思い、何とかこれを受け入れることにしました。

単位(売上)重視が嫌になる

コスト意識を持つことは大切なことです。しかし、それが過大な要求になると、どこかに歪みが生じてきます。

特にリハビリの場合、わかりづらい訓練効果よりも、こうした単位実績が個人を評価するうえで重要視される、管理しやすい項目であることは間違いありません。

かつて私が勤務していた病院では、単位実績がそのまま声の大きさであり、リハビリ室での絶対的な序列になっていました。

単位に追われる日々は、やがて患者を選別するようになり(非協力的な患者よりも単位を多く取得できる協力的な患者を優先)、カンファレンスはもちろん患者の家族とのちょっとした会話ですら無駄な時間に思えてくるのです。

これじゃ患者さんに興味を持たなくなりますよね。

勉強会や会合が多くて嫌になる

病院内でおこなわれる職員向けの勉強会や研修はもちろん、休日には地域の言語聴覚士会の活動にも参加しなければいけません。

当然、士会への加入も参加も任意です。しかし職場によっては、特に新人にはこうした地域の活動に参加するのは当たり前という、暗黙の了解があります。士会の活動に熱心な上司や先輩がいたとしたら、出席するのはもちろん、準備や手伝いにも駆り出されることでしょう。

私は、士会の研修会で講師の接待を任されたことがあります。遠方なので宿泊するためのホテルを借り、接待に付き合いましたが、その費用はもちろん自腹。

翌日は早朝から会場の設営や資料作成と受付。私にその役を任せてきた当時の上司は手伝いに行くと言っておきながら、「子供の発表会がある」との理由で結局来ませんでした。

言語聴覚士の先行きが不透明で嫌になる

養成校のパンフレットやホームページでよく目にする『全国に言語聴覚士を必要としている人(問題を抱えている人)はおよそ○○○万人』という、お決まりの文言。

ある養成校のホームページには、その数30万人。また別の養成校では650万人と記載しています。これは数え間違い、もしくは誤差の範囲内でしょうか。実際の現場を知ると「将来性ある」なんて言えませんよね。

言語聴覚士の需要は診療報酬によって決まります。患者の絶対数が減っていく中、医療職は安泰だなんて今は昔。その中でも言語聴覚士は、特に先行き不透明な状況でしょう。

当然、給与が今より上がることはありえません。

リスクが高くて嫌になる

嚥下障害は、常に高いリスクが付きまといます。当然、医師の指示の元におこなわれる診療補助行為ですが、多くの医師は言語聴覚士に丸投げです。

嚥下障害を扱うには、経口摂取の可否や食事形態の変更、食事の中断や食止めといった、その場で見極め判定を下す能力が求められます。患者や家族から厳しく詰め寄られることもあります。

説明を求められても、医師は「じゃあ、あとの説明お願いしますよ、センセイ」と離席。そもそも、言語聴覚士がやってることって、誰にでもできそうなこと。責任だけ押し付けられちゃたまりませんよね。

私は自分の居場所を探し続けるため4回転職しました

言語聴覚士に限らず、医療職の場合、同じ職場に居続ける人は、そう多くないと思います。転職が容易なため、おそらく誰しも一度は転職を経験していることでしょう。

私は、言語聴覚士として4回ほど転職をして、現在勤務している病院にたどり着きました。これまで勤務してきた病院では、いずれも似たような問題を抱えていました。そして、私は挫折の連続。

人間関係に思い悩み、給与の低さに焦り、伸びない単位で上司から激しい叱責とハラスメントを浴び精神を病むことも。専門職である以上、スキルと知識も身につけたいけど、今のところじやそれは無理。

私は、都合のいい理由を見つけては、すがるように次の職場を追い求め居場所を探し続けました。

言語聴覚士を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

なぜ、あなたは言語聴覚士を辞めたいと思うようになったのですか?言語聴覚士を廃業するのと職場を変えるのとでは違います。今のあなたはどちらの考えに近いですか?あらためて冷静に確認してみましょう。

辞めるべきではない人

  • 入職して3年未満の人
  • 人事異動がある人
  • 同じ地域で働きたい人

上記にあてはまる場合、辞めるタイミングはもう少し待ちましょう。医療職の転職は他業種に比べて活発ですが、それでも特別な事情の無い限り、短期間しか勤務していない転職者への評価は低いようです。

特に言語聴覚士の場合、専門職としてのキャリアをアピールするには、最低でも3年くらいは必要です。

国公立病院や幅広く事業を展開しているような大規模病院に勤務されている場合、転勤や配置換えといった人事異動があります。この人事異動に期待してみるもの良いかもしれません。

また、次の職場も同じ地域で・・・と考えている場合も慎重になりましょう。同じ地域の場合、転職先の上司や先輩が、元職場の上司と知り合いだったなんて話はよくあること。良い情報も悪い情報も、同じ地域内ではすぐに共有されます。

ネガティブな噂を立てられたらたまりません。特に閉鎖的な地域、言語聴覚士の人数が少ない地域の方々は気を付けてください。私もコレで痛い目にあいました。

辞めてもいい人

  • 居続ける意味がないと思える人
  • 精神的にしんどい人
  • 廃業して異業種へ転職したい人

この3つのどれかに該当すれば辞めていいかもしれません。特に、精神的に追い詰められている人は、そのような精神状態で無理して続けても悪循環ですよ。

「精神的にしんどいときには、退職など大きな決断をすべきでない」とアドバイスしてくる人もいます。確かにそうしたケースもあるでしょう。しかし、このまま疲弊し続けると、あなたのすべてを犠牲にしていきます。

私も精神的にしんどかったとき、退職すると楽になりました。環境を変えてみるのも良いと思います。ただし、医療機関で治療中の場合は主治医と相談してください。

言語聴覚士そのものへの未練が無ければ、異業種への転職も選択肢に入れてみましょう。つまり言語聴覚士を廃業するのです。

他に資格や免許がある、家業を継ぐ、言語聴覚士を続けるよりもっと良い給与の仕事が見つかった、など理由は様々です。

このままズルズルと言語聴覚士を続けずに、思い切って異業種の世界に飛び込む覚悟があるのなら、それは辞めていいかもしれません。

言語聴覚士を退職するときのアドバイス

退職の時期は年度末がベスト

辞めたくなった時が退職する時期とは思いますが、やはり年度末が一般的です。準備期間も考慮し、退職希望日の一カ月以上前には、あなたの直属の上司へ伝えましょう。

退職理由の伝え方ははっきりと

あなたの上司に個別に時間をとってもらい、はっきりと伝えることが大切です。そこから先は上司の仕事です。退職にむけてあなたは上司の指示を仰いでいきます。

退職届の書式、保険証の返還、引継ぎ、その他の必要書類など、上司や事務方から退職へ向けてのレクチャーがあると思います。

医療職の場合、離職者が多いので、こうしたレクチャーは、あなたの上司や事務方にとっては慣れたことかもしれません。

退職金はあってないようなもの

「退職金いくらもらえるの?」気になりますよね。私は退職金を4回もらっているハズです。・・・ハズということは印象にないのです。つまり、その程度でした。

公立病院と民間病院の違いはあります。以前勤めていた民間病院の規定では、「勤続年数×(基本給×1/2)」で勤続〇年以上在籍して退職時に支給と規定がありました。他の病院でもこの公式を聞いたことがあります。

つまり、民間病院の退職金の一般的な相場ではコレくらいかなと思います。公立病院は長く勤めない限り、民間より低めに設定してあったかと記憶しています。

言語聴覚士からのおすすめ転職先

施設系・訪問系

言語聴覚士協会によると、約75%の言語聴覚士が病院に勤務しています。しかし、最近は施設や訪問など病院外で働く言語聴覚士も以前に比べて増加してます。これらの多くの職場では、自分で判断しながらの仕事になります。

そのため、ある一定以上の経験者を優先して採用している所が多いようです。まさに経験者が転職しやすいおすすめ第1位といえるでしょう。

介護支援専門員(ケアマネージャー)

介護支援専門員の資格者の多くは、看護師や理学療法士、介護福祉士といった関連資格を持っています。この介護支援専門員の資格を持っていれば、転職時にはとても有利で、さらにその後のキャリアアップの道も開かれると思います。

自分で事業を立ち上げたいときや管理職になるために必要な資格となるはず。地域を問わずに求人も多いことから転職先としておすすめです。

なお、介護支援専門員の資格取得には時間と費用がかかるので、計画的に取得をめざしましょう。

異業種への転職

言語聴覚士の給与や将来性に不満があるなら、異業種で好条件な仕事を探すのもいいかもしれませんよ。今より充実していて、やりがいのある仕事に出会えるかもしれません。

営業職やサービス業、運送業といった一般就労のほか、家業を継いだ元言語聴覚士も知っています。せっかく言語聴覚士を続けてきたのに…とは思わずに、可能なら思い切って異業種への転職も視野に入れてみましょう。

言語聴覚士⇒言語聴覚士に転職するときのポイント

情報収集

まずは希望する地域の求人情報を調べましょう。気になる病院の規模や福利厚生といった基本的な情報はもちろん、施設基準や対象疾患、リハビリスタッフの経歴や学会・士会の活動歴、そして雰囲気。あなたの希望と一致しているか病院のサイトで把握しておきます。

並行して、転職支援サイトに登録しておくのも良いかもしれません。登録しておけば、仕事をしながらでも情報は得られますし、今後のスケジュールも立てやすくなります。

退職の希望を伝える

できるだけ円満な退職を心がけるようにします。施設基準に影響するような欠員だと、病院の売り上げに大きく影響してきます。施設基準変更となると書類や申請も変わります。

今後の円満な話し合いのためにも、あなたが退職することで生じるであろう影響は把握しておきましょう。また、後任が見つかるまで退職は待って欲しいと言われるかもしれません。

雇用契約・就業規則にこれらの規定がないかをしっかり確認しながら退職の合意を得ることが大切です。

退職に向けて

退職の意向をしかるべき人に伝えると、退職希望日を聞かれます。それにあわせて病院側は、あなたの後任となる言語聴覚士の募集をはじめます。

さて、退職日も決まったところで、いよいよ引継ぎの準備です。引継ぎに関して、私の場合は、きちんとレポートにまとめて欲しい、と言われたこともありました。しかし、急性期では患者の入れ替わりも早いので悠長なことはありません。

それよりも○○委員会といった院内業務や実習生受け入れに関する引継ぎのほうが多かったと記憶しています。滞りなく転職するためには、いずれにせよ早めの準備が必要ですよね。

退職日直前

会報や各種学会誌、協会の登録事項の変更は意外と忘れやすいので早めに済ませましょう。退職後に「会報があるから取りに来て」なんて連絡が来たら恥ずかしいですよね。

あとはロッカーや机の整理、持ち込んだテキストも忘れずに持ち帰りましょう。私は、計数万円ぶんの専門書を持ち帰るのを忘れ、今さら取りにも行けずに後悔しています。

PTOTSTワーカー

私が現在の病院へ転職した時には、転職支援サービス「PTOTSTワーカー」を利用しました。登録すると、求人情報が電話やメールであなたに提供されます。退職時の手続きや必要書類、きめ細やかなカウンセリングにも対応してくれるので心強いはずです。

退職から次の職場への入職スケジュールも考えてもらえるので円滑な転職活動がおこなえます。

一方、地域によっては求人が少ないようです。そのため、遠方の病院を紹介されることもあり、それには正直困惑しました。また、病院側と直接連絡とりあうのは禁止。

雇用契約が結ばれると、転職支援サービスへ雇用主が規定の金額を支払うシステムなので、病院によっては避けられることもあるようです。

転職支援サービスを利用する際には、メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、登録してください。

まとめ

あなたは、辞める理由がみつかりましたか?行動にうつせそうですか?もし行動にうつせないとすれば、その理由は何でしょうか。

行動にうつせないのなら、 まずは言語聴覚士という仕事と真正面から向き合ってみましょう。そしてあなた自身に問いかけてみます。「今のまま」ですか?「転職をする」ですか?あるいは「異業種」ですか?

どれを選んだとしても、それはあなたが自分で導き出した結論です。私は転職経験が決して無駄ではなかったと改めて確信しています。

あなたが導き出したその結論に、私の経験が少しでも役に立つことができたとしたら嬉しいかぎりです。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

(以下のように診断結果が出ます)

診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。

辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

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