私は大学を卒業した後、市役所に17年間奉職しました。元々、あまり体が丈夫でないことに加え、利潤を追求する民間企業よりも公共の福祉に資する公務員の方が向いていると思い入職した次第です。

入職後は介護保険課で賦課・徴収関係の業務に従事した後、教育委員会に配属され、社会教育と学校教育関係の部署で働きました。現在は社会福祉協議会で働いており、2年目を迎えています。

私の場合は市役所時代、慣れない環境の中で慌ただしく業務に追われる毎日を過ごしていました。今ここをご覧になっているあなたも、似たような境遇なのではないでしょうか。

そして、当時の私と同じように、あなたも色々と悩み、仕事を辞めたいと考えているかもしれませんね。そんなあなたに、私の体験談が少しでもお役に立てればと思います。

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市役所を辞めたくなった理由

理不尽な人員配置

私が最後に異動した部署は翌年度に新施設の開館を控え、建設事業の佳境を迎えていました。そして、赴任した年度から新制度も稼働するという、とても厳しい状況だったのです。

にもかかわらず、実質的に人員が増えない体制で業務にあたることを余儀なくされました。また、部下の職員は時短制度を取得している上に休みがちで、自分の主義主張のみを押し通す庁内でも札付きの有名人でした。

このような、状況を全く鑑みない人事のあり方に、私は心の底から呆れ返ってしまいました。それまでも、役所の人事には失望させられてきましたが、今回だけはどうしても納得できませんでした。

残業の嵐

このような体制で新年度をスタートしたこともあり、私と上司は毎日のように残業していました。通常で22時~23時、遅いときは日付が変わることもありました。

平日だけでは処理しきれないので、最低でも土日のどちらかは休日出勤するという有様です。日々業務に追われ、なんとか期限ギリギリで間に合わせるという、綱渡りの状況が続きました。

残業時間は、だいたい月150時間前後、多い時は170時間以上にもなることもありました。その時、私は思ったものです。

月200時間以上残業する人がいるのが、信じられないと。 毎月150時間、残業するのも辛いのに、それより50時間以上も働く世界を想像できなかったのです。

心身の不調

このような毎日を過ごすうちに、徐々に体調が悪化していきます。私は持病があり、医師からなるべく過労とストレスを避けるように言われていましたが、そんなことを言っていられる状況ではありません。

持病の発作を抑えるため、強力な薬を常用せざるを得ませんでした。ところが、今度は薬の副作用により、今まで経験したことがない体の不調に襲われます。

それは、ある休日のことでした。澄み切った青空が広がる秋晴れの下、私は疲れ切った体を引きずりながら職場に向かうべく駐車場まで歩いていました。

こんなに素晴らしい秋の日に、私はまた仕事なのか…と思った瞬間、言葉では言い表せない虚無感に襲われたのです。その時に違う人生もあるのではないか?との思いが胸中をよぎりました。

きっと、体調の悪化に加え、精神的にも限界に近づいていたんだと思います。こうしたことを繰り返すうち、私は退職を決意するに至ったのでした。

市役所を退職し社会福祉協議会へ転職した理由

  • 他の企業よりも高賃金だった
  • 民間企業よりも公務員時代の経験と知識が役立つと思った
  • 介護保険課で勤務していたので、福祉のイメージがしやすかった

私は現在、社会福祉協議会の嘱託職員として週4日勤務しています。市役所時代の経験から週5日以上、みっちり働くのは遠慮したい気持ちがあったからです。

なぜ社会福祉協議会へ転職したかというと、3点ほど理由があります。

まずは、他の企業よりも賃金が高かったことが挙げられます。私が希望していた非正規職員枠で比較すると、時給換算で200円~300円ぐらい高賃金でした。

もっとも、私の場合は市役所勤務による前職加算が多少あったようなので、それも幸いしたようです。

2点目は、社会福祉協議会は民間企業という建前はあるものの、実質的には役所の外郭団体ということもあり、ほとんど公務員と変わらないと思ったからです。

実際に入職すると、組織的に異なる点もありましたが、決裁や文書の記述方法などは類似点があり、それほど違和感はありませんでした。

一方で、民間経験者の中には、いろいろと戸惑う方も散見されるようです。最後は、市役所時代に介護保険課で福祉行政に携わっていたので、福祉に対するイメージを持ちやすく抵抗がなかったことが挙げられます。

やはり、実際に経験した業種の方が馴染みやすいと感じました。

市役所を辞めてOKな人、NGな人

これは退職してから実感したことなのですが、市役所職員は本人が思う以上に世間的な評価が高く、待遇的にも恵まれているという一面があります。ですので、退職する前にもう一度、辞めることによるメリットとデメリットを冷静に比較検討してみてください。

辞めてはいけない人

  • 一度も人事異動を経験していない人
  • 能力に自信がない人
  • 健康に不安がある人
  • 健康に不安がある人

上記4点は、あくまでも私の経験談なので個人差はあると思いますが、もう一度再考してみる価値はあると思います。

もし、あなたの仕事を辞めたい理由が業務内容や人間関係である場合、今しばらく辛抱して他部署への人事異動を待ってみては如何でしょうか。

市役所は異動が頻繁にあり、通常3~5年、場合によっては1年での異動もざらにあります。

部署が変われば、それこそ転職したのと同じぐらい仕事の内容がガラリと変わるので、たとえ今の仕事が合わなくても適正のある業務の担当になるかもしれないからです。

また、人間関係も部署が変わることにより、好転することも珍しくありません。あるいは、自分が異動できなくても、問題の人物が異動で居なくなることにより、職場の雰囲気が一変することもあります。

公務員も当然、能力により出世に差が出ます。しかし、年功序列制度は旧態依然としており、たとえ地位や役職に差ができても、そこまで大きな給与格差になりません。

むしろ、万年平社員の中には、他業種では絶対にここまでの所得を得ることが不可能だと断言できる人もいます。逆に課長職に目をやると、あの激務で給料が安すぎでは?と思う人も当然います。

つまり、能力が低い人ほど市役所職員は恩恵を受けるんですね。能力が低く、経済的なことを最優先に考える方は辞めないほうがいいかもしれません。

そして、民間と違い、公務員は滅多なことではクビになりませんよね。極端な例では、病気になり3年以上連続で休んでも退職せずに済みます。なので、健康に不安があるのなら、身分保障が手厚い市役所職員の地位を捨てるのはもったいでしょう。

こういう制度のため、稀にそれを逆手にとって長期休職を繰り返す税金泥棒が存在します。

また、せっかく市役所に入ったのに、何の知識やスキルも身につけていないのは非常にもったいないと思います。市役所の仕事は市民生活に密着しているので、税金や福祉をはじめとし、様々な業務が今後の実生活で役立ちますよね。

転職にするにしても、社会人としてのスキルが碌に身についていないのでは不利になるでしょう。

辞めていい人

  • 何度か人事異動を経験した人
  • 能力に自信があり、成果主義を希望する人
  • 精神的に追い込まれて、新しい環境で心機一転やり直したい人

あなたが、これらに該当するならば、辞めてもいいのではないかと思います。当たり前ですが、辞めてもいい人は基本的に、辞めてはいけない人と反対になります。

何度も人事異動を経験した上で、それでも辞めたいというならば、それは仕方がないのではないでしょうか。よほど市役所という職場の業務や雰囲気に合わないのでしょうから。

また、自分の能力に自信があり、人事考課や成績が給与等に色濃く反映する成果主義に魅力を感じるならば、市役所は向いていない可能性が高いです。

それは、辞めてはいけない人で触れたとおりとなります。年功序列ではなく、実力次第で給与が上がる能力主義を採用する企業の方が、適性があるのではないでしょうか。

そして、最後は精神的に参ってしまった場合です。これも程度によりけりで、社会に出て働く以上、どんな仕事に就いても辛いことや苦しいことがあるのは当たり前でしょう。

しかし、社会復帰が難しくなるほど心を病んでしまったり、死にたくなるほど絶望的な状況に追い込まれたりした場合は、辞めることも有りだと思います。自分のことは自分しか分かりませんよね。

時には、辞めることは決して逃げではなく、自分を守るための勇気だと覚えておいてください。

市役所から転職するときのポイント

退職の手続きをスムーズに行う

私の退職理由は主に体調面によるものだったため、上司や関係課の所属長の勧めで休職することになり、すぐに辞めることができませんでした。この期間は、精神的にとても辛かったことを覚えています。

本人が強硬に主張すれば退職は可能ですが、それまでの人間関係の密度によっては、なかなか上司の承諾がないと難しい場合もあります。

私のような例は珍しいかもしれませんが、体験談として少しでも参考になればと思います。

ハローワークや転職情報サイト等に登録する

インターネットの求職・転職情報サイトやフリーペーパーの求職情報誌を活用し、職探しをしていました。

世の中には様々なジャンルの仕事があり、賃金もまちまちなことを改めて知ることができ、とても参考になります。

明確なビジョンがあれば希望する業界を目指せばよいのですが、職種を絞り切れない場合、まずは世の仕事の多様さに触れ、業務内容・賃金・休日などを判断材料にして総合的に検討してみてはいかがでしょうか。

それと並行してハローワークにも通い、面接の受け方や履歴書の書き方についてもアドバイスをもらうなど初心に帰った取り組みもしました。

市役所務めが長いと、世間とのギャップが生じている可能性があると思い至ったからです。結局、私はハローワークの職業紹介で現職に就くことができました。

面接に落ちてもめげずに応募する

自分が働きたい職場が見つかったら、どんどんチャレンジしましょう。私は40過ぎの中年男性だったこともあり、職探しが厳しいことは覚悟していました。

ましてや、市役所職員という恵まれた職種を辞めたのですから、好奇な目で見られるのは当然です。中には、面接までいけずに書類選考で落とされたことも1度や2度ではありません。

あなたが若ければ、比較的仕事が探しやすいと思います。でも、年を取れば取るほど、難しくなるでしょう。

でも、プライドという鎧を脱ぎ捨て、新人になったつもりでチャレンジするのです。過ぎ去った栄光にしがみついてはいけません。

あなたが新人としてぶつかっていければ、たとえ不本意な結果になっても必要以上にプライドが傷つかずに済みますよね。

市役所を辞めたいあなたに最後に伝えたいこと

自分の価値観、譲れない原則に則った仕事を探す

あなたにとって、これだけは譲れないという原理原則は何でしょうか。市役所時代、あなたも自分の価値観とは相いれない業務命令を下され、理不尽な思いを飲み下した経験がありませんか。

せっかく市役所を辞めて新しい職場で働くならば、自分の良心に沿った仕事に就くことを目標にしてみてはどうでしょう。

社会人になると、もちろん目を瞑らなければならぬことも、多々あります。でも、自分の原理原則、良心だけは守れる仕事につけると幸せですよね。

市役所を辞めるということは不安定に身を置くこと

ご存知でしょうが、市役所職員は非常に安定しています。夕張市のような例外はありますが、ほぼ破綻することはありませんよね。

しかし、市役所から一歩外に踏み出した途端、そこは安定などとは程遠い現実が待っています。誰しもが、そのことだけは痛感すると思います。辞める時は、そのことを肝に銘じてください。

世間の評価・体裁は気にしない

世間一般として、公務員は民間に比べて気楽でヌルイ仕事だと思われがちです。

ですので、公務員も務まらなかったヤツが民間でやっていける訳がない…という偏見に満ちた厳しい視線にさらされるかもしれません。

ですが、事情も知らずに先入観で物事を判断する人間には、言わせておけばいいのです。そんな偏見に遭遇しても、決して自分を卑下することなく、堂々と顔を上げ生きていってくださいね。

なんら恥じることはないのですから。

まとめ

私はひとつだけ、あなたにお願いしたいことがあります。それは、市役所を辞めるにせよ、続けるにせよ、あなた自身で決断して欲しいのです。

なぜならば、人に決められたレールに乗って失敗した場合は、後悔が残るからです。人は口を出しても、結果については責任を取ってくれませんよね。つまるところ、最後に責任をとるのはあなた自身なのです。

私の好きな言葉に、「人生の達人はどんな時も自分色の人生を持ち、そして、どんな時も自分らしく生きる」というものがあります。

仕事は一生のことですし、生きる糧です。ある意味、人生で最も重要なことの1つかもしれません。

しかし、忘れてはいけないことは、あなたがあなたらしく生きることです。あなたが幸せになれる、そんな未来が待つ選択をできるよう心よりお祈りしています。

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この記事の監修者

株式会社eia 大嶋

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaの大嶋です。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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