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「誰かの役に立つ仕事をしたい!」そう考えて医療職を目指した方は多いのではないでしょうか。病気で苦しんでいる患者様の役に立つなんて、とてもかっこいいですよね。

私自身も「誰かの役に立ちたい」と思い医療職への道を志しました。そんな医療職の中でも臨床検査技師は、より専門的な知識を使って陰ながら患者さんを支える、病院にとってなくてはならない存在だと思います。

私は大学卒業後4年間総合病院やクリニックで生理検査や一般検査を担当し、その後SMOにて1年間治験コーディネーターを経験させてもらいました。

この記事を開いてくださったあなたは、きっと転職を考えておられるのでしょう。そんなあなたに、私の転職経験についてお話しします。少しでも参考になれば幸いです。

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総合病院の臨床検査技師は何がつらい?

24時間体制がつらい

臨床検査技師を辞める理由として一番多いのが、夜勤やオンコール体制が辛いということではないでしょうか。私自身もそうでしたし、同じ臨床検査技師の友人もそう話していました。

新卒で若い頃は、夜中に仕事をしてもすぐに生活リズムを取り戻せていましたが、歳をとるにつれて本当に辛くなりますよね。

私自身が働いていた総合病院はオンコール体制でした。オンコール当番の日は定時17時になったら自宅へ帰って待機しますが、翌朝8時半までいつ電話がなるのかと緊張しっぱなしでした。

もし電話がなったらすぐに行かなくてはいけない・・・と考えるとゆっくりお風呂も入れません。

夜勤体制では夜勤明けの日はお休みであることが一般的ですが、オンコール体制の場合は当番の翌日も普通に出勤です。もし夜中の2時に呼び出されて1〜2時間仕事したとしても、定時の朝8時半には出勤でした。

寝ることが一番の楽しみであった私にはほんとうに辛かったです。真冬の夜中に呼び出された時なんて、自宅へ帰っても身体が冷え切ってなかなか眠れなかったです・・・。

仕事量が多い

臨床検査技師は医師や看護師ほど表に出る職種ではありませんが、病院の裏方作業は意外と忙しいですよね。

朝一で入院患者さんの検体を処理し、その処理が終わらぬうちに午前の外来患者さんの検体が届き、さらにその処理が終わらぬうちに救急患者さんの検体が届き・・・。外来からは「◯◯さんの検査結果はまだ出ないの?」と急かされ・・・。

ひと息つく間もありません。

生理検査では特に患者さんのペースに合わせて検査しなくてはならないので、自分のペースでは進められないですよね。裏方仕事が多い臨床検査技師ですが、唯一患者さんと関わることができるのが生理検査です。

患者さんと関わることはとても楽しいですが、あと◯人も次の患者さんが待っている…と考えると、楽しいはずの患者さんとのお話しもそれどころではなくなってきます。

学会での発表を強要される

臨床検査技師としての経験を積めば積むほど強要されるのが学会での発表です。もともと臨床検査技師を目指す人は、縁の下の力持ちさんタイプの、あまり人前に出て目立つことをするのは得意ではない人が多いように感じます。

それなのに学会での発表だなんて、荷が重すぎますよね。コツコツとデータを集めることは得意であっても、いざ自分がたくさんの人の前でそれを発表するのは苦手と感じる臨床検査技師は多いのではないでしょうか。

さらには学会のための資料準備は一日の検査業務が終わった後に行い、その分の残業代は出ない・・・なんてこともザラだと思います。病院のために資料を作っているのに、なぜ残業代が出ないのか、不思議でなりません。

連休が少ない

総合病院では土曜日も出勤しなければならない場合が多いのではないでしょうか。

その代わり平日にお休みがとれて、人の少ないスーパー銭湯でのんびりできる…なんていうのは良いところでもありますが、やはり土日2連休に憧れますよね。お盆休みや年末年始も夜勤やオンコール当番があるのでなかなか長期連休をとってリフレッシュすることができません。

お子さんがいらっしゃる方にとっては、辞めたくなる大きな理由の一つになりますよね。

溜まった業務をこなすばかりで、自分が本当に患者さんの役に立っているのかわからなくなる

仕事量が多く、日々溜まった業務をこなすばかりで、ふと我に返った時「私がやっていることは本当に患者さんの役に立っているのだろうか・・・?」と感じることがあると思います。

総合病院では、検査科の中でも担当業務が決まっているため、実際に患者さんと関わる臨床検査技師は生理検査を担当する臨床検査技師のみです。その他の臨床検査技師はほとんど患者さんと関わりません。

廊下ですれ違うくらいですよね。そのため、検体の向こうにいる患者さんの存在がどうしても感じにくくなってしまいます。

もともと縁の下の力持ちさんタイプとはいえ、患者さんとの関わりがあまりにも少ないと不安になってしまう時も多いと思います。

転職先のクリニックを退職しSMOの治験コーディネーターへと転職した理由

  • 午前診察、午後診察と分かれているため、一日の拘束時間が長い
  • 人間関係がかなり狭い
  • ボーナスは少なめ
  • 病院・クリニックではなく企業で働いてみたい

私は総合病院の「24時間体制」から逃れようと、クリニックへ転職しました。クリニックでは一日の拘束時間は長いものの、患者さんと触れ合う機会も多く、楽しく検査業務を行うことができました。

業務量も総合病院ほど多くなく、ゆったりとした雰囲気で仕事ができます。

しかし、ある程度想像はしていたのですが、人間関係がかなり狭いです。この少ないスタッフの中で、自分と合わない人がいた場合、かなりしんどいと思います。この先ずっとここで働くとしたら、ほとんど毎日この人と顔を合わせなければいけない・・・と考えると憂鬱になります。

特にその相手が医師だったとしたら、つらいですよね。

また、ボーナスが下がる場合が多いです。そもそもボーナスを貰えるクリニックは少なく、貰えても総合病院と比べると雀の涙ほどの金額しか貰えないクリニックが多いでしょう。

私自身、「24時間体制」から逃げたい一心で焦って転職活動をしたので、夜勤・オンコールがなければどこでもいい…といった状態でした。焦りは禁物ですね。

そこで、このクリニックを辞めた場合に次はどんな職場で働こう?と考えリサーチしているうちに、治験コーディネーターという選択肢に出会いました。

治験コーディネーターはフレックス制で働けるところが多く、ある程度自分のペースで仕事ができます。もちろん夜勤もありません。ボーナスも年3〜4ヶ月分のところが多いでしょう。

治験コーディネーターであれば、臨床検査技師の経験を活かし新薬を待つ患者さんのために働くことができると感じ転職を決めました。

臨床検査技師を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

ここまでひたすら転職の理由を挙げてきましたが、あなたが臨床検査技師を辞めたいと感じている理由は何でしょうか?

もし辞めたい理由が明確ではないのであれば、もう少し時間を掛けて考えてみた方がいいでしょう。理由が明確でなければきっと上司も認めてくれませんし、実際に辞めた後も次の目標が定まらず途方に暮れてしまうでしょう。

辞めるべきではない人

  • 入社2年未満の人
  • 辞めたい理由が明確ではない人
  • 次の就職先の目処が立っていない人

臨床検査技師で入社2年未満だと、中途採用を狙うには専門知識がまだ足りないと思われがちです。

中途採用は即戦力が求められます。○○検査は自分に任せてください!と自信を持って言えるようになるためには、少なくとも2年の経験が必要でしょう。

また、夜勤やオンコール体制を少なくとも1年は経験し、一人である程度の判断(この結果はすぐに医師に報告した方がいいのか?再検査した方がいいのか?)ができるようになってから就活した方がいいでしょう。

「なんとなく今の職場がいやだから辞めたい・・・」というように、辞めたい理由が明確ではない人は今一度冷静になって考えてみてはいかがでしょうか?

忙しい日が続いたり、ミスが続いたりしてしまうと落ち込んでしまうのは当たり前です。辞めたい理由が明確になってから行動に移しましょう。

具体的に次はどんな条件で働きたいかが決まっていない人も、辞めるのはもう少し待った方がいいでしょう。働きながら就活することもできますので、焦らずある程度次の就職先の目処が立ってから退職手続きを始めましょう。

辞めてもいい人

  • 「24時間体制」がいやな人
  • 病院の緊迫した雰囲気がいやな人
  • 体調に悪影響が出ている人
  • 臨床検査技師以外に興味がある人

もし辞めたい理由が「24時間体制がつらい」だったり「病院の緊迫した雰囲気に疲れた」ということであるならば、解決方法はすぐに見つかります。

ほとんどのクリニックは夜勤もオンコールもないため「24時間体制」ではなくなりますし、病院の緊迫した雰囲気からも逃れられます。検診センターへ転職するという手もありますね。

また、体調やメンタルに悪影響が出ている人もすぐに辞めましょう。患者さんの健康も大切ですが、まず何より自分の健康です。

臨床検査技師以外の職種に興味があるのであれば、もちろん挑戦してみるのもいいでしょう。ただし、未経験からの中途採用はなかなか厳しいものがあります。それに耐えられる自信があるのであれば挑戦してみるのもよいでしょう。

臨床検査技師を退職するときの注意点

退職する時期について

2~3ヶ月前には直属の上司に伝えましょう。もし生理検査を担当しているのであれば生理検査部長、一般検査担当であれば一般検査部長といった感じです。直接検査技師長に伝えに行くよりは、まずは担当部長に相談しましょう。

私の場合は、担当部長に伝える⇒担当部長を交えて技師長と話す⇒検査科担当の医師と話す、といった流れでした。なかなか長かったです。

大学病院程の大規模な総合病院では、最後の「検査科担当の医師と話す」というステップはないかもしれません。

この一連の流れが終わるのに約3週間。そこから引き継ぎを約1ヶ月、有給消化で約1ヶ月休み、晴れて退職しました。もしあなたの有休の残日数が多いのであれば、その分早めに伝えるのがよいでしょう。

法律では民法第627条第1項に「退職日は14日前に伝えれば良い」と定められており、退職を申し出た日から14日後には退職できることになっています。しかし、いくら嫌な職場だからといって険悪な雰囲気で退職するのは嫌ですよね。

臨床検査技師業界は意外と狭く、転職先が同じ県内であれば学会や勉強会などで顔を合わせる機会があるかもしれません。就業規則で「退職時には◯ヶ月前までに退職届を提出する」のような規則がある場合はそれに従うのがベストでしょう。

大体1〜2ヶ月前であることが多いと思いますので、2〜3ヶ月前までに直属の上司に伝えられれば十分でしょう。

【退職理由の伝え方】退職願は必ずしも必要ではない

上司に二人きりになれる時間を作ってもらい、退職したい旨を伝えます。

まずは「今現在一番辛いこと」を伝えましょう。もしかしたら代案をもらえるかもしれません。私の場合は、「24時間体制がつらい」ということを伝えたら「しばらく当番から外そうか」と提案されました。

少し悩んだのですが、きっと他のみんなも好きで当番している訳ではないのに自分だけ当番を外してもらっても働きにくい・・・と感じ、代案は受けないことにしました。

もう「なにがなんでも辞める!」と決心しているのであれば、回りくどい言い方は必要なく、引き止められにくい理由を直球で伝えましょう。

例えば「旦那の転勤」「実家(遠方の場合)に帰らなくてはならなくなった」「親の介護が必要」などです。嘘をついて「旦那の転勤」や「親の介護」を退職理由に使用した場合はバレると厄介なので「次の就職先が決まった」でもよいでしょう。

ところで、退職願と退職届の違いはご存知でしょうか?病院へはどちらを提出したらよいでしょう?

退職願は、これからの退職に向けて「退職したいです」と打診する書類です。あくまでも打診する書類であるので、必ずしも提出する必要はないものです。

退職届は、すでに退職が認められた後、「退職します」と改めて届け出る書類です。事務手続きの記録としての書類ですので必ず必要です。私は一応退職願も提出しました。

最初に直属の上司に退職したい旨を伝えに行く時に、退職願を持って行ったのです。辞める気持ちが固まっているのであれば、退職願を持っていった方が辞めたいという気持ちがより伝わると思います。

退職届は退職が正式に決まった後に上司から受け取ります。もしいつになっても退職届を貰えない場合は総務課へ相談しましょう。

【補足】退職金は勤続3年20万ぐらい

退職金は、一般企業と同様に3年以上勤めていないと貰えない病院が多いでしょう。

金額については施設によるとは思いますが、私が総合病院を退職した際に貰った金額は、勤続3年半で20万強でした。クリニックはそもそも退職金制度がないところが多いです。

退職後にしばらく無職の期間があるのであれば、退職金をもらえないとなると辛いものがありますよね。

臨床検査技師からのおすすめ転職先

クリニックの検査技師

一番のおすすめ理由は、仕事量が少ないことです。クリニックに在籍する臨床検査技師は1名〜2名と少ないので、ある程度忙しい時期や時間帯もありますが、総合病院での仕事量に比べれば大したことはありません。

緊急性のある患者さんが来ることもほとんどないので、急いで検査結果を出さなければいけない!という緊張感も少ないです。(もちろんゆっくりしすぎると医師に怒られますが・・・)

午前診察・午後診察で分かれていることが多いため、中休みに一旦自宅に帰ることもできます。この時間に家事ができるのは嬉しいですよね。

ただし一日の拘束時間が長くなってしまうため、ご家族の理解がある方のみおすすめします。また、お盆休みや年末年始、GWも基本的にはお休みのクリニックが多いので、その点もおすすめポイントです。

検診センターの検査技師

こちらは友人の体験談になりますが、検診センターも総合病院よりは仕事量が少ないです。基本的に健康な方が検査対象となりますので、総合病院の検査室のような緊迫感もほとんどありません。

もしあなたがエコー経験者であれば、検診センターはかなりおすすめです。エコー経験者の場合は基本給が上がったり、他のライバルに比べて優遇して採用してもらえるでしょう。

ただし、巡回健診を行なっている施設では早朝出勤や出張がある場合もあるので就活時にはしっかりとリサーチしましょう。

臨床検査技師から治験コーディネーター

臨床検査技師以外で働きたい、一般企業で働いてみたい、という方におすすめです。

治験コーディネーターは臨床検査技師、看護師、薬剤師、栄養士から転職する方が多く、私が働いていた職場も中途採用の方ばかりでした。

どの職も未経験からの中途入社は厳しいものがありますが、治験コーディネーターであれば臨床検査技師としての経験を活かして仕事ができるためおすすめです。

また、お給料が上がる場合が多いので、その点でもおすすめします。

病院とは違い一般企業のため、売り上げが重視される傾向にありますが、それを気になさらないのであれば問題ありません。

臨床検査技師から転職するときのポイント

臨床検査技師⇒臨床検査技師

「辞めたい」と感じた時、まずあとどれくらいならこの病院で頑張って働けるのかを考えました。そこから自分の有休残日数と就業規則を確認し、いつまでに上司に伝えたらよいかを逆算します。

ご家族への相談と、退職した後の生活費の計算も忘れないでくださいね。

退職手続きの計画が立てば、さっそく次の職場を探し始めましょう。すぐに就職する場合は、退職日の3ヶ月前くらいから就活を始めれば十分ではないでしょうか。

中途採用を募集しているところは「いますぐにでも人材が欲しい!」と考えているところが多いです。そういうところを狙うのであれば、1~2施設受ければ就職先はすぐ決まるでしょう。

私は「DODA」という大手転職エージェントを利用し、退職日3ヶ月前くらいから求人情報を物色、2ヶ月前くらいに採用面接し、無事次の就職先が決まりました。

担当の方も医療系の求人情報に詳しいです。自分が働いているうちに担当の方が自分が提示する条件に合った求人を探してくれるのでありがたかったです。

臨床検査技師⇒異業種

臨床検査技師から異業種に転職する場合は、「臨床検査技師の経験が活かせるかどうか」が重要だと思います。医療と関係のない業界を狙うのであれば、全くの未経験からの挑戦になりますよね。

もちろんそれに耐えられるメンタルの持ち主であれば問題ありませんが、そうでなければ同じ医療業界での転職を考えた方がよいでしょう。

臨床検査技師の経験を活かせる職種として、治験コーディネーターや臨床開発モニター、医療機器メーカーにおけるアプリケーションスペシャリストという選択肢があります。

しかし、やはり一般企業と病院では、営業目的が大きく異なります。病院では患者様の健康(もちろん利益も重視されますが)を第一に考えてきたと思いますが、一般企業では売り上げ第一精神が強いです。そのあたりを自分の性格とよく照らし合わせてみましょう。

まとめ

ここまで読んで下さり、ありがとうございます。

今の状況は辛いけれど退職するか迷っている、という方はたくさんいらっしゃると思います。今の職場の良いところ・嫌なところを挙げてみて、もし嫌なところの方が多かった場合は、退職へ一歩踏み出してみてもいいのではないかと私は思います。

とりあえず求人情報サイトに登録してみるのもいいかもしれません。視野が広がってくるでしょう。きっとあなたの経験や能力を欲しがっているところは他にもあるはずです。

あなたが次の職場で今よりもっとストレスなく楽しく働けることを願っています。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

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辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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