保育士は聖職とも言われ、子どもから憧れられる仕事とされていますが、実態はなかなか厳しいものですよね。

私は保育士を17年勤めました。最初の職場は、事業所内保育園でした。このA 園には11年勤務しました。自宅からとても近く、定時に帰れることは魅力でしたが、給料が非常に低いのが不満でした。

正社員フルタイム、週5日勤務で手取り12万。

私は奨学金返済もあったので、この給料では非常に厳しかったのですが、実家から通えたのでなんとか勤めていました。しかし、もともと少人数制の保育園だったため、次第に利用者が減少し、閉園するのに伴い、退職となりました。

次の職場は、病院経営の事業所内保育園でした。このB園に7年勤務しました。

B園は家から遠く、シフト制で夜勤もありましたが、その分給料は手取り17万ほどにアップしました。しかし、勤続年数が増えてくると、業務内容の上乗せや細分化により、さまざまな負担が重くのしかかってきました。

子どもが好き、保育の仕事にやりがいは感じていても、どうしても辞めたいと思わざるを得ない状況が多々ありますよね。私の体験を通じて、これから保育士を目指す人、また辞めようか迷っている人たちの参考になればと思います。

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保育士を辞めたくなる理由

とにかく拘束時間が長い

私の場合、勤務地が遠かったこともありますが、早番の日には朝5時30分に家を出て、勤務が6時45分スタート、休憩は1時間になってはいますが父兄や上司からの電話対応などに追われて座れないまま食事も取れないこともしばしばです。

更に、引き継ぎなども大変細かく伝えなくては帰れないので、定時に帰れることなど皆無です。また、帰っても行事の制作準備や活動の為の準備物、カリキュラムの作成など、気の休まる暇がありません。

家族にも、「本当に帰って来たら寝るだけね」と何度も呆れられました。

細かい雑用が果てしなく多い

保育活動というよりは、細かい雑用が本当に多いです。私は0歳児担当を長いことしていましたが、掃除やおもちゃの洗浄、消毒、洗濯の時間が保育活動より長いくらいでした。

もちろん、感染症予防などで必要なこともあるのですが、その他にも個別に虫刺されの薬や日焼け止めを塗ったり、飲み薬の管理なども対応していましたので、毎日それはそれは気を付けていました。

でも、本来は保育活動に関係ないことも多いので、うんざりしていました。

急に休みや勤務交代がしにくい

保育士に限ったことではないかもしれませんが、体調不良などの急な休みに対応するのが難しいです。特に、担任をしている時はなかなか代わりをしてもらうのが難しい場合があります。

私は、一度急病で2週間入院をしたのですが、その時に対応してはもらえたものの、散々嫌みを言われてしまいました。病気だから、不可抗力だと思いますが日頃頑張っていてもこんな扱いなのだとがっかりしました。

マタハラがひどい

信じがたいことですが、マタハラがひどい職業の一つが保育士だと思います。

私の同僚が何人も結婚の際、妊娠について上司から確認されたり、妊娠すると配慮することが求められるため、表向きは仕方ない風を装いますが、実際は嫌みを言われたり上司から勤務を制限されたりしているのを何度も見てきました。

中には退職まで追い込まれた人もいます。実は私も、結婚が決まった時には上司に「まさか妊娠してないわよね?」と念を押されたほどです。また、第二子を妊娠するタイミングも難しいです。

私の同僚は、第二子を妊娠した時にクラス担任を受け持つ予定でしたが、結局フリーにさせられました。

ちなみに彼女はとても健康で順調な妊娠だったので、副担任がいれば産休前まで担任はできたはずですし、彼女自身もそう望んでいましたが、聞き入れられませんでした。

働く母親たちのサポートをする仕事でありながら、私たちのサポートは後回しにされてしまうばかりか、圧力をかけられることも少なくないのです。

私は同僚からの妬みで辞めました

保育士と言えば、聖職の一つとして憧れられるくらいだと思っていたのですが、甘かったです。

自分としては、人間関係は上手くやれているつもりでしたが、私が先にクラスリーダーになったことが同僚の妬みをかってしまい、上司にあることないこと告げ口されるようになりました。

どんな職場でも、こんなことはあるだろうとは思っていましたが、まさか仲良くしているはずの同僚から裏切られるとは思ってもみませんでした。

一番辛かったことは、確かに至らない自分ではありましたが、好きな保育士の仕事を一生懸命してきたのに、上司は一切私の話は聞いてくれず、同僚の話だけを鵜呑みにしていたことです。

また、この頃体調も悪くなり、当時遠距離恋愛していた彼からも、なるべく早く仕事を辞めて結婚しよう、と言われたこともあり、表向きは結婚による退職という形を取りました。

しかし、実際はクラス替えの上司との面談で自分から担任を外れ、病児保育と学童の担当を希望しました。担任を受け持つと辞めにくくなるためです。

覚悟を決めてからは、辞めることに悔いはありませんでした。でも、もう一度保育士をやりたいとは思わないだろうとも思いました。

保育士を辞めるべき人・辞めてはいけない人

辞めるべきではない人

  • 保育士3年未満の人
  • 担任を受け持っている人
  • ピアノや絵など、特技のある人

やはり、まだ3年未満の経験では保育士の仕事の奥深さがわからないと思います。子どもたちから得られるものはたくさんあるので、できれば3年は頑張って欲しいです。

また、担任を受け持ち中の人は途中で辞めるのはよくありません。病気などのやむを得ない理由なら仕方ないですが、子どもたちにとっても担任がいなくなることは非常に大きなショックです。

また、ピアノや絵が得意な人は、なかなか他で特技を生かす職場はないですしかし、保育士としてはかなりプラスに働くので存分にアピールできます。

辞めてもいい人

  • 体や心の健康を損ねている人
  • 子どもが苦手な人
  • コミュニケーションが苦手な人

体や心の健康を損ねている人は、どんな職場であってもすぐに辞めるべきだと思います。

ケースバイケースではありますが、保育士という仕事は心身ともに重労働です。子どもを預かる責任も重い仕事ですから、自身がまず健康でなくては務まりません。

迷ったら、上司や医師に相談しましょう。そして、意外に子どもが苦手な人もいます。

いではないけど、接してみるとどうしたら良いかわからないなど、経験を積むと解決していくこともありますが、苦手意識はなかなか克服しにくいものです。

近年は虐待などへの問題から、保育士の些細な態度にも厳しい目が光っています。無意識に表れた態度でも、誤解されやすいですから、苦手な人に続けるのは難しいでしょう。

また、コミュニケーション能力は必須です。子どもだけではなく、保護者や同僚とコミュニケーションがとれなければ絶対に仕事が成り立ちません。

努力で改善していくこともありますが、どうしても苦手意識のある人は別の仕事を考えるべきだと思います。

保育士を退職するタイミングなど辞めるときの注意点

  • 大きな行事の前(運動会など)を避ける
  • 引き継ぎをきちんと行う
  • 個人情報に関する資料を処分する

保育士を辞めるタイミングとして、運動会などの大きなイベント直前の退職は避けるべきでしょう。ただでさえ忙しく、引き継ぎの時間も取りにくいですし、現場が間違いなく混乱します。

また、担当の子どもたちの引き継ぎも十分にしておきましょう。些細なことでも気づいたら、後任の保育士に忘れず伝えましょう。

その際、個人情報を記載した書類なども確認しながら処分もきちんとしておきましょう。

保育士からのおすすめ転職先

保育士からベビーシッター

保育士としての資格を生かしやすく、採用されやすいです。イベント会場の託児や、歯科医院や美容院の託児室など、働く時間や曜日が選べるのが魅力です。都心部なら、ベビーシッターの派遣会社に登録して、訪問型のベビーシッターもあります。

私の場合は、自宅から歩いて通えるところに歯科医院があり、近所のかたから是非託児をお願いしたい、と紹介されて勤め始めました。

時給1000円なので悪くはないのですが、予約制でキャンセルされると当然報酬はなくなりますし、逆に急に呼び出しされることもあります。勤務形態としては非常に不安定なので、代わりの方が見つかるまでの数ヶ月だけ、ピンチヒッターとして勤めました。

でも、勤務形態さえ安定していれば続けたかった仕事でした。

保育士から接客業

ベビーシッターの次に選んだのが接客業です。

なぜ接客業を選んだのかというと、やはり人と接する仕事で得た喜びを忘れられなかったからです。自分に向いているかはわかりませんでしたが、人に接する仕事で求人も多く、主婦が働きやすい条件も揃っているために働くことを決めました。

求人サイトやフリーペーパーなども読んで探しましたが、結局私は買い物先で求人の貼り紙を見つけて、そのまま応募し、採用となりました。

私はベビー用品の売場配属になりましたので、保育現場で培った知識を生かすことができるうえに、イベントで読み聞かせをしたり、誕生会の司会なども任せていただき、楽しく働いています。

保育士時代にもこの分野は得意でしたので、経験が生かせることはありがたいです。

意外に思われますが、コミュニケーション能力が高く、言葉づかいや態度がきちんとしている保育士は接客業でも好印象です。

また、お客様に親身にすることで感謝されると保育士の時に味わったやりがいも感じることができます。

レジ作業もしていますが、慣れればコツもわかって来ます。何より、場の空気を読むことに長けているので、お客様の流れやお店の状況などに素早く対応できます。

接客業は保育士同様に給料は高くありません。ですが、やりがいを感じれる仕事でもありますし、同年代の同僚も多く働きやすいメリットがあります。

保育士から放課後児童支援員

学校が終わった後の学童保育や、休日などの児童館など、主に午後からの勤務になるので、特に主婦をしている人におすすめです。

とても求人も多く、資格があると優遇されるケースも多いです。パートだけでなく正社員の求人もあるので、求人によっては今より給与UPすることも十分可能です。

私は放課後児童支援員に転職はしませんでしたが、元同僚が数人、転職していましたので選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

保育士から転職するときのポイント

保育士資格は、使い方によっては転職の際、両刃の剣になってしまいます。転職する時には、以下の点に注意して面接や履歴書記入をしましょう。

履歴書記入の時に注意すること

転職先の業種によりますが、例えばベビーシッターなどの保育士資格を生かしたいのであれば、前職の経験を生かしたいとアピールしましょう。

私は経験が長いので、履歴書を見せればほぼ転職は成功しました。ただし、辞めた理由が人間関係であっても絶対にそこは触れないようにしましょう。

また、別業種の時には、人と接することが好きだとアピールできます。

私は接客業につくとき、やはり資格があるのに保育士職を探さないのかとハローワークでも言われました。その時は、家庭があるので希望勤務時間が限られると説明しました。

この時も退職理由については必ず触れられるので、きちんと答えられるように考えておきましょう。

面接の時に注意すること

どんな転職先の面接でも、必ず保育士資格については触れられると思います。

特に辞めたいきさつについては先方が、一番気にするところですから、トラブルなく円満退職であることをアピールしましょう。

一番いいのは、私のように転居で通勤できなくなった、などが無難ですが、辞めたくはなかったがやむを得ない事情ができた、未経験の業界でも経験が生かせるなどと話してみましょう。

まとめ

保育士という職業自体はやりがいもあり、素晴らしい仕事ですが、残念ながらまだまだ優遇や改善にはほど遠いと言わざるを得ません。

保育士をされた方なら、きっと責任感もあり、行動力もある方たちでしょう。先にあげた仕事以外にも、勿論転職先は幅広く見つかるはずです。

是非、その経験を生かして自分に合う仕事を見つけていただきたいと心から願います。

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