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製造業は安定して福利厚生もしっかりしているから就職先に選んだという方は多いでしょう。

品質管理を徹底し優れた製品を世界に広め、日本が「ものづくり大国」と呼ばれていたころもあります。海外で日本と言えば、「自動車・家電製品・ゲーム」というイメージを持っている方も多いかもしれません。

自分たちの作った製品に誇りを持ち、また優れた技術を追い求める「ものづくりはカッコいい」と思っていました。

私は工場勤務で光学単結晶製造3年、半導体製造7年を経験しました。毎日が辛い・しんどい・辞めたいということばかりではありませんでしたが、日々の小さなストレスが積み重なって出社するのが苦しくなってきました。

あなたも同じようなストレスを抱えているかもしれません。そこで、工場勤務を辞めたいと悩むあなたに私の経験をお伝えします。

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工場勤務を辞めたくなる理由

工場勤務を辞めたくなる理由は人それぞれですが、だいたい同じようなことで悩んでいると思います。私の経験から5つの理由をご紹介していきます。

同じ作業の繰り返し

いわゆるライン作業という仕事ですね。ベルトコンベアから流れてくる製品に部品を1つか2つほど付けたり、傷がないか確認したりする作業です。

1日8時間も同じ作業の繰り返しでも平気な人もいましたが、私には耐えられませんでした。

まるで自分が機械になったような気になります。何も考えずにひたすら同じことの繰り返しの単純作業ならまだいいのですが、流れてくる製品のスピードが速かったり、ほんの小さな欠けや傷を見逃さないようしなければならなかったりします。

同じ作業を集中してこなさなければいけないのです。苦痛以外の何ものでもありません。

半導体製造の場合も基本的には同じ作業の繰り返しです。ライン作業ではないので、ある程度は自分のペースで仕事を進めることができます。装置の設定を変えたり、製品を処理する順番を変えたりするという違いがあるくらいです。

ですが、ボタンを1つ押し間違えるだけで数百万円の損害が発生する可能性があります。より神経を使い、精神的に疲れやすい仕事だと思います。

同じ作業の繰り返しなので「仕事に対する面白さ」がありません。1つのミスで大きな損害が発生するかもしれないという緊張の毎日でした。昼食が食べられないほど精神的に疲れてしまったときもありました。

立ちっぱなし、座りっぱなし

同じ姿勢で長時間いると疲れますよね。立ちっぱなしで背中とひざ、座りっぱなしで腰を悪くするということはとても多いと思います。

自分のタイミングで休憩を取ることができれば楽なのですが、ライン作業では一人が抜けると全体が止まってしまいます。トイレすら自由に行きにくい職場環境ではストレスがたまらない方がおかしいと思います。

私は腰を痛めて定期的に病院に通っていました。診察でお医者さんから言われるのは「腰に負担にならないように安静にしてください」ということです。

痛み止めをもらって飲んでいましたが、副作用で胃が荒れてしまうので、「副作用のための痛み止め」を飲まないといけない状態でした。

目が疲れる、眠れない

検査の工程で多いのですが、光を当てて傷がないか確認する作業ではとても目が疲れます。パソコンやスマホの画面を見ていても同じように疲れます。ですが、検査の工程で使用する集光灯の強い光は何倍も目に負担がかかると思います。

深夜にパソコンやスマホの画面を見ていた後に、眠ろうとして目を閉じても光が残っていてなかなか眠れないことがあります。集光灯での検査を経験したことのある方は分かると思いますが、比較にならないほどの疲れと頭が痛くなる感覚で眠れないことがあります。

夜に眠れないと仕事中に眠気が襲ってきて作業ミスをするかもしれません。仕事の内容によっては大事故に発展する可能性だってあります。

座り仕事で楽なので検査の工程を希望して作業している人もいましたが、私は目が見えなくなる恐怖を感じるほど負担がかかっていると感じていました。

納期がきつい(個人のがんばりで挽回できない)

営業職はノルマがきついというのは職場の経験はなくてもよく聞く話です。工場勤務でも製品の出荷日が決まっていますので、その日に進めなければいけない作業量というのは同じように決まっています。

営業職であれば、1か月のうち前半に契約の獲得数が少なくても、後半で頑張って挽回できる可能性があります。

工場勤務では、どうでしょうか?

自分一人がどんなにやる気を出して頑張っても、全体の生産に貢献できるとは限りません。あなたもご経験があるかもしれません。

また、海外の安い人件費で同じような製品を作ることができるようになってきています。かつての「日本製=高品質」というのは成り立たなくなっています。

海外との安いコストとの競争に勝つために納期で勝負するようになっていますが、かなり厳しい状況です。

前工程でトラブルがあった、部材の納品が遅れたなどの原因で1日の作業量が達成できなかった場合、営業職のようには取り戻すのは困難です。余裕をもった生産計画では海外との競争に勝てないためです。

遅れを取り戻すために残業・休日出勤が発生します。残業代などの手当ては出ますが、その結果、人件費カットの為の人員整理などが検討されるようになってしまいます。

結局、頑張って残業・休日出勤をしたとしても、職を失う可能性を高めているということになります。

専門性が追及できない

私は研究開発部門から生産部門の工場勤務に異動になりました。研究開発部門であれば自分の専門分野でキャリアを積んでいくということができると思います。

工場勤務では基本的なことは同じことの繰り返しです。もちろん製品ごとに仕様が違うのでまったく同じではありませんが、ほとんどが似たようなことの繰り返しだと思います。

どれだけ部品の取り付けや検査が早くできたからといって5年後、10年後にどうなっているでしょうか?ほとんどの作業はロボットがしているのではないでしょうか?

よほどの繊細な作業やコストが割に合わない小ロットの仕事しか残っていないと思います。

私は体力と精神面の限界で辞めました

  • 立ちっぱなし、座りっぱなしの毎日
  • 目が疲れて、眠れない毎日
  • 体を休める休日も納期の遅れで休日出勤

また腰を痛めて病院でもらった痛み止めを飲み、さらに副作用の薬も飲まなければいけない状態でした。もはや、体力の限界でした。研究開発部門のように辛くても楽しめる仕事なら大丈夫だったかもしれません。

ですが、仕事はほとんど同じ作業の繰り返しでした。やる気を出して頑張っても成果の見えにくい仕事でした。

私にはそんな仕事を続けるだけの精神面の強さはありませんでした。

肉体的にも精神的にも限界だったと思います。これ以上、続けていたら腰が痛くて歩くのが辛くなったり、うつ病になったりしていたかもしれません。

工場勤務を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

辞めるべきではない人

  • 工場勤務の仕事がスタートして1年未満の人
  • 辞めたいと思ってから2か月以上過ぎている人
  • 仕事でこれだけは得意と言えることが1つもない人
  • 次の職場での希望する環境が明確にない人

あなたが上記に該当するなら辞めるタイミングはもう少し待つことをお勧めします。1年未満の経験では次の職場でも「またすぐに辞めちゃうんじゃないの?」と思われてしまうでしょう。

1年のうち忙しい時期、余裕のある時期があるかもしれません。1年未満で辞めてしまうとそういうことも分からないままです。忙しい時期には耐えて、余裕のある時期にはゆっくりと休むということもできるかもしれません。

辞めたいと思ってから2か月以上過ぎているならそのまま続けてみた方がいいと思いますよ。

本当に体力と精神力の限界なら2か月も続けることができないはずです。それが続けられているということは、今の職場はそれほど辛いという状況ではないといえます。

もし別の職場で働くようになったとしても、今の職場より環境が悪くなる可能性もあります。そうなったとしてもゲームのようにリセットボタンを押して戻ることはできません。

職場を変えるたびに環境が悪くなっていってしまうという最悪の状況も想定しましょう。仕事でこれだけは得意と言えることが1つもないとしたら、今の職場で何か1つでもいいので身につけてからでも遅くないと思います。

仕事での強みが1つでもあれば転職の時にアピールすることができます。あなたがもし求人の面接官だったとしたら、「これだけは自信があります。得意です。」とはっきりと言える人を採用候補にしますよね。

また、次の職場で希望する環境が明確にない人も辞めるべきではありません。

現状からとりあえず逃げ出したいという気持ちはとてもよく分かります。肉体的、精神的に弱っていると冷静な判断ができなくなってくるものです。

ですが、まずは落ち着いて現状をきちんと把握することが重要です。工場勤務などの製造業での基本的な考え方を使いましょう。

  • 現状を把握する
  • 問題点を抽出する
  • 改善案を検討する
  • 改善案を実施する
  • 評価をする

次の職場ではどういった環境で仕事をしたいのでしょうか?それが明確になっていないのなら転職はもう少し考えてみることをお勧めします。

たとえば、給料は多少減ったとしても、体力的に余裕のある職場環境を希望するというようなことです。

辞めてもいい人

  • 体力的に限界の人
  • 精神的に限界の人
  • 次の職場でやりたいことがはっきりと決まっている人
  • 別の職業に挑戦してみたいと思っている人

体力的に限界がきていると感じている場合できるだけ早く辞める方がいいでしょう。腰痛やその他の体の不調があるとしたら仕事を続けることで悪化はしても改善されることはないでしょう。

精神的に限界だと思っている場合は少し厄介なこともあるかもしれません。休日に友達とカラオケや食事に行ってストレスを発散できていると思っていても、深いところで精神的に疲れてしまっていたりすることもあります。

最悪、うつ病になって休職しなければならなくなってしまいます。うつ病で休職した後の再就職はとても大変です。

また、次の職場でやりたいことがはっきりと決まっているなら、すぐに辞めても大丈夫だと思います。別の職業に挑戦してみたいと思っている人も大丈夫ではないでしょう。

どちらもポジティブな思いから辞めようとしているからです。前向きな姿勢で辞めたということは、次の仕事での面接でも好印象です。実際に働き始めても頑張ることができるのではないかと思います。

工場勤務から転職するときのポイント

自分に向いていることを見つけましょう

工場勤務での仕事をしてきた中で、自分に向いていることは何かを知ることで転職を有利に進めることができると思います。

手当たり次第に求職活動をしても自分に合った職場が見つかる可能性は低いのではないでしょうか?

せっかく新しい職場に変わるのであれば自分を見つめなおす良い機会だと思います。ただし、理想の職場を探し続けて、いつまでも仕事が決まらないように気をつけてくださいね。

まずはこれまでの経験から転職先に求める条件をリストアップしてみましょう。そして優先順位をつけていきます。

転職サイトなどを使えばいくつか転職先の候補が見つかるので、優先順位をつけた条件を照らし合わせてください。納得のいく妥協点を見つけることを試してみください。

工場勤務からのおすすめ転職先

工場勤務から事務職

事務職の求人数は多いですし「残業なし」という職場も多いです。パソコン作業が多いかもしれませんが、座りっぱなしということもなく事務作業全般をするなら工場勤務よりも身体への負担は減ります。

電話対応や来客の対応などもあり、機械相手ではないのでやりがいも見つけられやすいのではないでしょうか。

工場勤務から飲食店勤務

これは私の経験からですが、工場勤務での品質管理の考え方は飲食店(厨房)での仕事にとても役に立ちました。

料理を作るのは段取りがとても大切です。製品を作るのと同じです。飲食店での仕事は身体への負担が大きいのが普通です。

段取りを考え、立ち位置やモノの置き方、置く場所などを改善することで質を落とさずに楽に作業することができるようになりました。

工場勤務から販売職

営業職への転職も多いと思いますが、工場勤務からまったく別の営業という仕事に変わるのはなかなか大変だろうと思います。

販売職であれば勤務中はほぼ立ちっぱなしですが、店内を回ってお客様へ声掛けしていきますので工場勤務と比べるとそれほど辛いと感じたことはありません。

販売ノルマは数値で管理しますので、工場勤務の生産状況を把握する経験が応用できますよ。

まとめ

仕事を辞めるのは簡単です。簡単ですが、とても勇気が必要です。将来に対する不安や次の職場でちゃんとやっていけるかという心配もあります。

ちゃんとした準備をして再就職活動を進めれば不安を感じることも少ないと思います。

再就職活動にも工場勤務で得た経験を生かしてみましょう。そのことを面接で話せばかなりの確率でうまくいくのではないでしょうか?

自分が求める理想の職場というのはそうそう見つかるものではないです。どれだけ自分の条件との妥協点を見つけるかということを考えてはいかがでしょうか。

前向きな妥協をすることで何十年も続けていける仕事に出会えるかもしれませんよ。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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