昔からバラエティやお笑いが好きで、「おもしろいバラエティ番組でエンドロールに名前がのりたい!」と考えていた私は、放送作家を目指して専門学校へ行き、その後放送作家になりました。

しかし、実際に放送作家になるとイメージする華やかな世界とは全く違い、昼も夜もない生活が待っていました。最初は「業界人っぽくて楽しい!」と思っていましたが、将来のことを考えると不安になり、この生活をこれからずっと続けていけるのか?と疑問にも思いました。

私はベテランの放送作家の下について仕事をしておりましたが、2年ほどで放送作家としての活動は辞めて、今は映像制作会社の制作進行を担当しています。

もしかしたら、あなたも私と同じように「これから放送作家を続けていく自信がない」と悩んでいませんか?

競争が激しい世界の中で周りの人には相談しにくい部分もあると思います。そんな悩んでいるあなたに私の経験と感じたことをお話ししたいと思います。少しでもあなたの参考になれば幸いです。

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放送作家を辞めたくなった理由

仕事が地味

当初は華やかな仕事風景を想像しておりましたが、実際はひたすらに番組に使えるネタ探しの毎日です。ある程度の情報はネットで集めることもできますが、歴史や化学ものになると信ぴょう性も求められます。

ある時は図書館に行ったり、資料を探したりとかなり体力と時間を使います。それだけの労力を費やしてネタが採用されなかったときは本当にがっかりします。

また、ほとんど無茶ぶりに近い仕事を頼まれることも多くありました。私の体験ですが「明日の午前中までに世界記録を持っている70歳以上の方とコンタクトをとってくれ」

ある時は深夜の2時に「明日の朝までに歴史上の人物の今まで出たことのないエピソードをまとめておいてくれ」などと言われたことがあります。結局なんとかして集めた情報は日の目を見ることなく終わりました。

給料が安い

基本的にギャランティーは歩合制です。はじめたばかりの頃はまったく仕事がなかったのですが、のちにベテラン作家の下についたためその人の仕事を手伝いながら徐々に周りに仕事を頼まれるようになりました。

しかし、まだ若手ですので、「修行だから」という理由でほとんどタダ、という状況でした。

ギャランティーの相談をすると「若手のくせに」と言われて仕事がふられなくなったことがあり、それ以来何も言えなくなりました。

時間が不規則

番組の会議や打ち合わせは夜行われることが多くありました。主な理由としてはディレクターが日中はロケや撮影に行っているためです。また、多くの番組はぎりぎりまで準備をしていることが多く、徹夜もしょっちゅうです。

それが終わるとすぐに次の打ち合わせのネタ探しに出たりしなければなりません。

また、撮影取材や相談などの連絡は日中にしかできないので、リサーチ作業や台本作成などはどんどん後回しになりまた徹夜、というサイクルが続くこともあります。

モチベーションが保ちにくい

自分が長時間の労力をかけて調べたネタが打ち合わせの場で話にもあがらないと、次の作業へのモチベーションはあがりません。

また、リサーチ作業の単価のことを考えるとさらにモチベーションが下がります。

ギャランティーについて相談しにくい

私はTV制作会社で放送作家をやっていましたが、会社の紹介でレギュラーの仕事がありました。ギャラは会社に振り込まれて、そこから自分のところにまとめて振り込まれるシステムでした。

雀の涙のようなギャランティーでしたがレギュラーということもあり特に文句もありませんでした。しかし、退職後に実際に会社に振り込まれていた金額を聞いてみると、全体の5分の1が私に振り込まれ、あとはすべて会社のものになっていました。

退職後その理由を聞くと「若手だから」「修行中だから」とまったく相手にされませんでした。

私は生活できない給料に嫌気がさい辞めました

私が辞めるきっかけになったのは「お金」です。ある程度仕事が回ってくるようになり忙しい生活を送っておりました。しかし、単価はひたすら安いままなのにネタ資料の質を求められるようになっていきました。

また、生活のためにバイトを入れると「連絡がとれない時間がある」ということが周囲のスタッフにはデメリットとして広がり、放送作家としての信頼性が下がります。

そのため、バイトをする時間もとれなくなり貯金を切り崩して生活するようになっていきました。

あまりに不安になり先輩に「いつになったらちゃんと生活できるようになりますか」と聞くと「30歳になったらだいたい食べられるようになるよ」と言われました。

そのとき私は23歳で、20代の間ずっと自分の時間を切り売りしていくのは耐えられない、と感じ、思い切って辞めました。

放送作家を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

放送作家を辞めたい、と考える時期はみなさん通る道かと思います。不規則な生活、終わらない仕事、将来への不安などあるかと思います。しかし、やはり放送作家というのは多くの人が目にするTV番組に携わることのできる仕事です。

そこには達成感があり、また、給料が歩合制なので働けば働くほどお金を稼ぐことができ、とても夢のある仕事です。

その点も踏まえた上で、辞めたほうがいいのか、それとも続けるべきか、もう1度冷静に考えてみてはいかがでしょうか?

辞めるべきではない人

  • 不規則な働き方が苦ではない人
  • 放送作家の会社へつとめることを考えたことがない人
  • 働く場所を変えてもいいと思っている人ト

もしも、上記の3つのどれかに当てはまる方は、もう1度放送作家を続けることを考え直してみてください。

放送作家を辞めることは比較的簡単です。基本フリーでやっている人が多く、離職をする際に余計なストレスなどはほとんどないと考えられます。また、技術的な専門職ではなく自分に代わるは人が多くいるので周囲の方へきちんと連絡しておけば問題ないでしょう。

離職率の高い放送作家という職業を辞める理由の多くは「夜中の作業が多い」という点です。体力的にもきつく、プライベートの時間もうまくとることができなくなります。

もちろん上手に時間を作れる人もいますが、最初の頃はなかなか難しいでしょう。ここでつまずく人が多い中で深夜の作業もある程度苦ではない、というのは一つの大きな才能と言えるでしょう。

また、急な依頼にも対応できる放送作家としてどんどん名前が売れていく可能性があります。

また、収入の不安定さが気になる人は作家事務所に所属する、という方向もあります。昔は放送作家になるには師匠に弟子入りする、芸人さんと組んで座付きになるなどとにかく曖昧で人脈にたよる部分がありました。

しかし、今ではコンスタントに仕事がくるように調整されている作家事務所が少しずつですが増えています。ライバルは増えますが、まったく仕事がなくお金がない、という時期は避けられると思います。

その状態で作家を続けていくかどうか検討するのも1つの方法かと思われます。

また、どうしてもこの土地でやりたい!という執着がなければ働く場所を変えるのも1つの方法です。今まで作った人脈はいったん置いていくことになりますが、新しい出会いやきっかけも多く生まれます。

特に地方では1つの仕事を大人数で取り合うことになりますが、都会にでると仕事の数も多く、きっかけも多く生まれるでしょう。

辞めてもいい人

  • やりたいことが特にない人
  • 家庭を優先したい人
  • 黙々とした作業が苦手な人

上記に当てはまる方は、思い切って放送作家を辞めてみてもいいかもしれません。放送作家はその気になれば戻ることもできる仕事なので今の自分はどう考えているか見直してみましょう。

競争率の高い放送作家の仕事では最終的な目標を持っているとある程度辛い仕事でも耐えることができます。

逆に言うと特にやりたいことがない状態で始めると「なんでこんなことをずっとやらなければいけないのだろう」という考えから抜けずに辛く、特に意味のない日々を過ごすことになります。

もちろんやってみてから見えてくるものもあると思いますが、現状自分が最終的に何をしたいかがまったくわからない人はいったん放送作家という仕事から離れるのもいいと思います。

他にも、放送作家という仕事はやはり自分の時間を少なからず削る仕事です。カレンダー通りの勤務ではないので、突然の仕事にもすぐ対応できるようにする心構えは必要です。しかし、家庭があるとそうもいきません。

旅行の予定も立てにくく、子どもが急に体調を崩したときなどの対応も大変です。パートナーに理解があればある程度はなんとかなりますが、やはり仕事に重心を置いて仕事をする人が多い業界で、家庭とのバランスを取るのはなかなか難しいです。

家庭の時間を大事にしたい人は時間が不規則な放送作家の仕事はあまり向いていないと思われます。

また、黙々とした作業が苦手な人は作家の仕事がかなりつらいと思います。打ち合わせや会議以外の時間はほとんどが台本作成やリサーチ作業に時間が費やされます。チームで組むこともありますが、基本的な作業は1人でやることが多いです。

孤独な作業が苦手と感じる人はかなりきつい時間が続くでしょう。

私が放送作家から映像制作会社へ転職した理由

私は放送作家を辞めた後、広告などを作っている映像制作会社に転職しました。体力や金銭面で放送作家を辞めましたが、「おもしろいものを作りたい」という気持ちは変わらず、クリエイトな現場で働ければと思いました。

そこで、就業時間が決まっていて、休日もあり、給料体制がしっかりしている映像制作会社の制作進行を希望しました。

長時間の労働で培った体力や、広い範囲のものを調べることのできるリサーチ能力は映像制作会社で働く際にメリットとになりました。また、映像広告はTV番組と違って予算や製作期間の余裕があります。

そのため、スケジュール管理をすれば就業時間内で余裕をもって納品することができます。また、たくさんの人と関わるため結束感を感じることができました。

まとめ

私は放送作家を辞めようと思い、周りに相談したときに「根性が足りない」「やる気がないのではないか?」と言われるばかりで具体的にどうすればいいのか分かりませんでした。そのような改善が見込まれない状況で放送作家を続けなくてよかったと思っています。

働き方改革などでさまざまな職業の働き方が見直されていますが、TV番組関係はまだ難しい部分があるようです。あなたが働いているうちはフリーの放送作家の働き方を尊重するまではなかなかスタッフの意識は変わらないでしょう。

体や心、そして人生が壊れる前に離れることも大事な決断です。

実は「おもしろいものを作りたい」という気持ちは他の仕事で生かすことができます。TVというメディアにこだわりすぎてあなたのせっかくの才能や経験を無駄にしてしたくないと思います。

どうしても視野が狭くなってしまう世界ですが、ぜひあなたの気持ちを大事にしていただきたいです。

私は放送作家を辞めたことはまったく後悔していません。それどころか、もしあのままずるずる続けてしまっていたら・・・とぞっとすることもあります。

これからどうするべきか、少しでもあなたの参考になれば幸いです。

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