【PR】

大学4年生の時、就職活動は楽ではなく、厳しいものでした。なんとか旅行会社に内定をとり、添乗員や事務もこなして通算6年が過ぎたのですが、私は29歳の時にその旅行会社を辞めて他業種に転職しました。

「せっかく入社したのにどうしてなの?」と友人にも詰められたのですが、私は後悔していません。確かに一通りの仕事も覚え、後輩も入ってきて、会社でも中堅どころになりました。

でも昇給やボーナスは期待できない、さらに昭和の古い体質やパワハラ上司、人材の使い捨てなど悩むところは多くありました。結果、ストレスも増えて、結局辞めることにしたのです。

今回、私は自分の経験した旅行会社の退職話を書きます。旅行会社に限ったことではないかもしれないのですが、あなたも仕事で悩んでいる場合、なにかのきっかけになればと思っています。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

(以下のように診断結果が出ます)

診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。

辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

(診断時間は約5分です)

旅行業界を辞めたくなる理由

旅行会社は旅行企画をクライアントに販売し、それを完了させる仕事です。商品の製造や、エンジニア作業と異なり、業務のあらゆるところで顧客応対や人間関係に巻き込まれる独特の職業と言えます。

人が好きで社交的、組織の中でもそつなくこなす営業気質ならば良いと思う方もいるのでしょうが、そんな体質の人でもストレスで疲弊することもしばしばです。今日は旅行会社でよくある辞めたくなる理由を5つご紹介します。

人間関係の商売でストレスが多い

旅行会社は基本的に多くの人間に挟まれます。団体客、社内のバックスタッフ、添乗員、航空会社、百貨店や免税店、宿泊業界の人々、インターネットの予約サイト担当、送迎ドライバーや観光ガイドなどです。

多くの人が絡めば絡むほど、人間関係は複雑になりますし、自分の交渉力が弱いとベテラン業者に無理を押し付けられたりもします。

普通の仕事よりも圧倒的に多くの人間が絡むことになり、対人ストレスが多い仕事と言えます。

身勝手なお客と会社の板挟み

私は事務や営業もやりながら添乗員もやっていました。中でもきつかったのはクレーム気質の団体客にあたったときです。海外や国内でもそうなのですが、旅行すると普段おとなしい人でもテンションが上がっているのですよね。

無駄にはしゃぐというか・・騒ぐだけならよいのですが、なかにはその緊張感がストレスになってそれを旅行会社や添乗員にぶつけてくるクレーム体質の団体客もいます。まるでワガママを聞いてくれることで安心するような感じです。

しかも安いツアー客に限って「こんなにお金を払っているんだから、」とか高圧的な態度をとります。

それだけなら、普通の接客業でもあることかもしれないのですが、旅行会社側からも冷たい態度を取られたら、もう板挟みでつぶれます。

「ホテルがダブルブッキングだけど、君からお客に謝るように」「ガイドがバックレたから、君がガイドしろ」「お客のセクハラぐらい我慢しろ、お金もらっているんだぞ」だとか、会社側の真面目さがない場合、現場で孤立するのです。

このストレスが続くと、新入社員じゃなくても堪えると思います。

普通に体力的にきつい

旅行会社は普通に考えて体力的にキツイ場面が多いです。添乗業務なら面倒なお客やトラブルにあたった場合、寝る時間もなくほぼ24時間振り回されることになります。もちろん、残業代などは出ません。

バックスタッフでも、ときとして祝日や深夜も駆り出されることもあり、このあたりの労働管理は業界としてどうなのだろうかと首をかしげてしまいます。

昭和体質で飲み会が多い

営業系・自称体育会系の会社では飲み会や休日イベントが多いものです。人間関係や組織つくりをすべきと考える管理職が、強制的な会社の集まりやルールをつくり、つまらない自己満足を味わうのです。

自分に自信がない管理職程この傾向があります。しかし、そんな承認欲求に付き合わされる一般社員はたまったものではありません。無礼講というのは管理職がセクハラやパワハラ、アルハラをするだけのつまらない時間です。

お酒の席をしないと会社の人材管理ができないというのは単に管理職の能力不足です。少なくとも会社の飲み会はパワハラやセクハラしかなく、ストレスがとてもたまりました。

人材の使い捨て

旅行業界は人間関係の商売であり、その分、特殊な専門技術というよりは人間の素質によるところが多いです。そのため、人材の流動化が進みやすく、簡単に入れ替えされることも多々ありました。

あるとき支店長が変わったときは最悪で、支店の半分くらいの人が解雇されて、入れ替えされました。理由は支店長に合わないとか、過去の会社不祥事をしっているとかそういう理由です。

人材を使い捨てにするような会社を信用することはできず、長く働く気持ちはなくなりますよね。

私は結局、様々なストレスで辞めました

実は私は多くの人に合うのは好きで、旅行自体も大好きです。学校時代も体育会系であり、普通の飲み会なら喜んで参加します。

でもそんな私でもこの旅行会社のやり方にはかなりのストレスを受け、毎日の出社が嫌になりました。これだけ心身をすり減らしているのに、給与は上がらず、ボーナスも出ない。

支店長は「会社はボーナスを払う義務はない、査定は公平だ」といつも威張り散らしていました。

こんなひどい環境では今後の自分の生活が危ういと考え、心身のストレスも手伝って、退職と転職を決心したのです。ストレスに耐えられなかった、または耐えるほどの価値のある仕事や会社には感じなかったというのが大きな理由です。

旅行会社を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

ただし、旅行会社といってもいろいろなタイプがあると思います。個人客中心もあれば、海外や国内専門とか、手配業務だけで業務がスリムになっている会社などです。

また業務形態の違いだけではなく、人間関係でも頼りがいのある上司ややりがいのある職場もあるかもしれません。

確かに人間関係に左右される業界ではありますが、それは裏を返せば、嫌な人だけではなく、尊敬できる人や一緒に仕事して楽しい上司に出会うチャンスもあるのです。

あなたの周りには本当に嫌な人、嫌なストレスしかないのでしょうか?なにか見落としている良いことはないですか?

あなたもいろいろな理由でストレスを感じているかもしれないのですが、少し今の自分を客観的に見て、考えてみてください。ケースバイケースですが、すぐに辞めるべき人もいれば、感情的にならず、少し考えた方がよい人もいます。

辞めるべきではない人

  • まだ配属替えのチャンスがある人
  • それでも旅行業務が好きな人
  • 嫌な同僚もいるが、尊敬できる同僚もいる人
  • 給与や役職が上がっていきそうな人
  • 他にやりたい仕事が考えられない人

あくまで私の経験談に基づく意見ですが、あなたが、上記のような方ならば、少し立ち止まって考えて、まだ辞めない方がよいと言えます。すぐに辞表を書かずに落ち着いて考えましょう。

例えば「まだ配属替えのチャンスがある」のであれば、簡単に辞めてしまうのは損です。昭和気質の上司や過酷な仕事も、配置転換と一緒になにかの良い変化があるかもしれません。

あなたが、多少のストレスや嫌なことがあっても「それでも旅行業務が好き」という人ならば、その場合も辞めない方がよいでしょう。旅行業界は特殊なものがあり、他の業種では味わえない部分もあります。旅行が好きで添乗したいならなおさらです。

「嫌な同僚もいるが、尊敬できる同僚もいる」場合もあせって退職する必要はありません。人は強烈に嫌なことがあると、トラウマのようにそのことばかり考えてしまいます。でもよく考えてみてください。

嫌な人もいますが、一緒にいて楽しい人や、人生を学べる先輩も本当にいないのでしょうか?ほんのわずかの嫌な人のために、自分の良い人間関係までも全て捨ててしまうのはもったいないかもしれません。

もし味方が多いなら、協力して嫌な人を弱くさせることもできるかもしれないのです。

「給与や役職が上がっていきそうな人」も直ぐに辞めるのはもったいないと言えます。新しい労働条件を少し経験してから、辞めるかどうかを吟味しても遅くはありませんし、その条件を手に入れてからの方が転職の幅も広がります。

「他にやりたい仕事が考えられない人」も立ち止まってみましょう。転職が考えられないなら、まずは今の仕事にいすわって給料泥棒になっても構いません。い座りながら今後のことをゆっくり考えた方が安全です。

あなたが上記に当てはまるような人なら、友人にも相談して少し考えてみましょう。退職はよく考えた方がよいと思います。

辞めてもいい人

  • 配属替えのチャンスがまったくない人
  • 尊敬できる同僚よりも嫌な同僚が多い人
  • 給与や役職が上がる見込みが全くない人
  • 他にやりたい仕事を既に考えている人
  • 既にストレスで心身に異常をきたしている人

辞めない方が良い人とは反対に、あなたが上記のような方ならば、早めに退職の計画を進めていくのがよいと言えます。

「配属替えのチャンスがまったくない」状態なのに、嫌な相手と一緒に仕事をすることはストレス以外の何物でもないですね。昭和体質のブラック企業は我慢や忍耐を美徳として強制してきますが、その手には乗らない方が賢明です。ストレスで円形脱毛症になってからでは手遅れです。

「尊敬できる同僚よりも嫌な同僚が多い」場合も即時退職しましょう。転職先や仕事は意外とたくさんあります。そのような嫌な場所にいても人間的な成長は望めません。

「給与や役職が上がる見込みが全くない」場合も長居は禁物です。昇給や昇進がないということは管理職や経営陣の「恩恵を与えるつもりはないから」というメッセージです。早めに縁きりしましょう。

「他にやりたい仕事を既に考えている人」であれば、具体的な転職先がイメージできると思います。次の職場のイメージがあるなら、今の嫌な職場に気兼ねすることはありません。計画的に行動して、退職プランを進めましょう。新しい世界で自分の経験を増やすのが得策です。

最後に、「既にストレスで心身に異常をきたしている人」の場合ですが、このようなときは時期は別としても必ず転職を考えましょう。社員の心身に損傷を与えるということは会社の安全管理義務に問題があります。

休職して傷病手当金をもらうのもよいのですが、その会社の欠陥を見定めて、再発を防ぐためにも、あなたが楽になる道を考えてください。会社に尽くしても会社は人が変われば守ってくれません。

変に義理立てしないであなたの人生を大事にしましょう。

旅行会社を辞めるときの注意点

  • 引継ぎをしっかり行うこと
  • 業者など関係各社には丁寧なあいさつをすること
  • 有給など自分の権利を確認すること

あなたの中で退職日が決まってきたなら、「引継ぎをしっかり行うこと」は大切です。旅行会社は多くのお客様を遠方や海外に長期間送る仕事です。辞めるからといって中途半端なことをしては善良な旅行客が途方に暮れてしまいます。

会社のためではなく、真面目な旅行客のために丁寧な引継ぎを心がけましょう。その方があとで思い起こしても負い目がなくて済みます。

それら引継ぎ作業と並行して「業者など関係各社には丁寧なあいさつをすること」を心がけましょう。旅行会社の隣接職は多岐にわたります。次の職場や仕事でもどこかで誰かとつながる可能性は大いにあります。

またそのような打算がないとしてもお世話になった人に挨拶するのは気持ちが良いものですよね。

引継ぎや挨拶も進行させながら「有給など自分の権利を確認すること」も行いましょう。「辞める奴には有休をとらせない」、「最後の給与は手渡しだ!」などには法的拘束力はありません。

きちんとあなたの権利を主張し、毅然とした態度で挑みましょう。そこまでしなくてもまともで一般的な上司なら権利取得は認めてくれます。

旅行会社からのおすすめ転職先

下記に旅行会社を辞めた後のおすすめの異業種転職先を3つ記載します。同業他社はあえて除外していますのでご安心ください。転職先の定番、私の個人的な経験、知り合いの話からお勧めをご紹介いたします。

旅行会社から百貨店、免税店勤務

旅行会社を辞めた後に百貨店や免税店勤務をする方は多いと言えます。販売や接客と言うより、旅行客、団体ツアーの買い物を受け入れる部署の事務や営業です。

もともと旅行会社はツアーの中で百貨店や免税店のショッピングデーを設けていることが多く、百貨店の免税カウンター奥には旅行会社添乗員やガイド向けの事務室があるところもあります。

送客やフリープラン買い物の仕組みを知っている旅行会社経験者は百貨店・免税店としても大きな戦力になるので転職しやすいのです。

旅行会社からホテル・宿泊業界勤務

私の知人や知り合いには旅行会社を辞めて、ホテルや宿泊業界へ転向した人も多くいます。旅行企画はチケットとホテルに代表されるように旅行会社とホテル業界とのつながりは大きなものがあります。

今度はホテル側として旅行会社の様々な要求や団体客のサポートになるのですが、旅行会社と違って施設滞在型のサービスになりやすいのが特徴です。

海外のお客様が多いホテルならば外国語も勉強になりますので、楽しい転職先になるのではなることと思います。

旅行会社から航空会社勤務

旅行会社のつくる旅行企画は航空チケットとホテルが主になります。航空チケットを取り扱うことは航空会社とのやりとりを深めますので、必然的に航空会社の仕事雰囲気が分かるようになります。

さすがに中途採用でパイロットとかは目指さないと思いますが、空港地上勤務や一般事務など様々な職種があり、また全体的に教養のある人が多いのが特徴です。

航空会社の母体によっては英語、フランス語、中国語など、外国語スキルや留学経験を活かせる職場もありますので積極的に探してみたいものですね。

旅行会社から転職するときのポイント

あくまで私の個人的意見ですが、旅行会社から実際に転職活動したころを思い出し、旅行会社から異業種へ転職するときのポイントをご紹介します。

転職はどのような流れと手順でやればいいかに関して、できるだけ時系列で書いてみました。お役に立てれば幸いです。

履歴書用の良い写真を撮影する

たかが写真されど写真です。結構これは転職の時に重要なファクターになります。履歴書写真に正解はないのですが、書類審査の時に人事担当はここから多くの情報を読み取ろうとします。

社交性や清潔感はあるのか?明るい性格か暗い性格か、接客に回せるのか、謙虚なのか強引なのか?など、写真の人相をみて想像する担当者は少なくありません。

それくらい大事な部分ですので、できればある程度のお金をかけて写真屋さんにお願いし、若干のデジタル修正で顔色も明るくしておきましょう。

写真はデータでも貰えば何社分も使いまわしできますし、最近の技術なら肌荒れや目の下のクマも修正できます。私は最初のころ、面接になかなか通過しなかったのですが、履歴書写真を良いものに変えてから面接に進みやすくなったと思います。

履歴書と職務経歴書の作成

写真も用意しながらですが、もちろん、本体である「履歴書」「職務経歴書」も大切です。今までに作ったものがあっても最新のものにアップデートしてみましょう。

履歴書と職務経歴書を自分で理解することは面接の時の受け答えにも自信がでてきます。またあなたに少し余裕があれば、ホテル業界、百貨店業界、航空業界など転職希望先に合わせて職務経歴書をその業界よりに微調整しましょう。

会社の仕事は多岐にわたります。相手の業界に合わせたエピソードや側面を目立つようにすることで書類審査も突破しやすくなりますし、面接でも話題が増えます。

できるならワードのフォーマットを作成し、データ保存しておくと何度も同じことをしなくて済むので楽です。

転職エージェントに登録し、様々な求人情報を探してみる

写真も撮影し、履歴書、職務経歴書の準備もできたならば、いよいよ転職エージェントを使った仕事探しです。給与、勤務地、規模、業務など様々な条件設定で仕事を探すことができます。

第2新卒や中途採用、ミドルに特化した転職エージェントもいますので、あなたにあった転職紹介会社を探して登録し、キャリアカウンセラーに相談に乗ってもらいましょう。

しっかりした転職エージェントなら非公開を含む多くの求人情報を持っています。あなたのスキルや性格にマッチした良い会社が必ずどこかにあるはずです。応援しています。

まとめ

私の旅行会社を退職し、転職した体験を説明しました。最初は誰にも言えず、一人で悩みながら退職するかどうか迷っていましたが、今では決断して良かったと思っています。

転職後ももちろん、大変なことはあるのですが、それでも体力的にも時間的にもかなり良い生活になりました。嫌な上司や同僚もほとんどいません。こういうのって社風もありますよね。

何より、プライベートも楽しむ余裕が出てきたことが嬉しいです。今では定時に帰って習い事もしています。初めての退職は決断力が必要かもしれません。

ただし、もし本当にあなた自身の人生をよくするために必要なことならば、それは強い気持ちで進めるべきです。

今回の私の旅行会社の転職体験談が、あなたの今後の人生設計のなにかになればと思っています。ストレスに負けずに頑張ってください。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

(以下のように診断結果が出ます)

診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。

辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

(診断時間は約5分です)

おすすめ診断テストをチェック!
問:あなたが解決したいお悩みは?
上記選択での該当件数:
画面下にある検索ボタンを押してください。

この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

>>運営者情報について