塾講師という職業を選ぶ人というのは、程度の差はあれども人と関わるのが好きで、自分自身学ぶことに楽しさを感じていた人だと思います。

私もその一人でした。私は大学を卒業したあと、小学生から高校生を対象とした学習塾で2年半の間、主に国語と英語を担当していました。

就職した当初はやる気いっぱいで、「頑張って生徒たちの成績を上げてあげたい!」と希望にあふれていました。おそらくあなたも最初はそうだったのではないでしょうか?

でも現実は全く思うようにはいかず…あなたはきっと今とても苦しい思いをしていることと思います。私がどうして塾講師を辞めたのか、それからどうしたのかをお伝えすることで、少しでもあなたの力になれればと思います。

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塾講師を辞めたくなる理由

不健康な生活すぎる

塾講師の仕事というのは子どもたちが学校から帰ってきてから、つまり夕方からが本番ですよね。そのため、普通の「朝起きて夜寝る」という生活からは必然的に縁遠くなってしまいます。

私の毎日のスケジュールを簡単にあげてみますと…13時に出勤して研修や事務作業、16時から21時まで授業、居残りした生徒に付き合いつつ教室の掃除をして早くて23時頃退社、日越えすることも頻繁にありました。

家に帰ってからは食事や入浴を済ませて翌日の予習等して、明るくなった頃に寝る・・・。そんな日々の繰り返しでした。きっとあなたの毎日も似たような感じだと思います。

私の勤めていた塾では定期テスト当日の朝は教室を6時から開けており、自習をしてから学校に向かうことができました。そんな日は夜中帰ってから寝ないまま朝出勤して、自習時間が終わってまた家に帰るのです。

1日に2回出勤するんです。ありえないですよね?あまりの眠さに頭がぼーっとしてコインパーキングのゲートに車をぶつけたこともあります。

また、夜中に帰るため自炊する気にもならず、食生活もめちゃくちゃになりました。こんなの確実に寿命を縮める生活ですよね。

プライベートがなさすぎる

毎日をそれだけ仕事に費やしていたら当然プライベートの時間はなくなります。

平日はもとより、休日がつぶれることもしばしば・・・。定期テスト前にはテスト対策講座、受験シーズンになると受験対策講座、模試の監督なんかもありますよね。

他にも私がいた塾では生徒確保のためにいろんなイベントを企画しており、クリスマス会や牧場体験、米作り体験など、様々な理由で毎週のように休みがつぶれました。また、「プライベートで生徒に遭遇すること」これがとてもストレスがたまりました。

きっとあなたも1度は経験があると思います。

たまの休みの日に出かけてみると「あ、先生!」と声をかけられ、無事に会わずに済んだと思っても翌日「先生、昨日に○○いたでしょ~」と言われる始末。

これがなぜか会いたくないと思っている時に限って会ってしまうんですよね。生徒だけならまだしも、保護者も一緒だともう最悪ですよね。

一気に休み気分は吹き飛び、塾の先生モードに入らなければいけません。

『生徒に見られてまずい場所には入らないように』とのお達しがありましたので、ネットカフェやゲームセンターはもちろん、本屋でマンガを買うのにも気を使いました。

だんだん買い物をしていてもお茶をしていても周りが気になるようになってしまい、休みの日でも外に出られなくなってしまいました。

プレッシャーがきつい

2017年9月に厚生労働省から発表された新規学卒就職者の3年以内離職率で、教育・学習支援業は45.4%という数値を出していました。

まり教育業界に就職した約半数が3年以内に辞めてしまうという結果が出ているのです。そのため慢性的な人手不足に陥り、経験値が少ないうちからどんどん責任の重い仕事を任されるという状況が生まれます。

私の勤めていた塾でも年の近い先輩は一人もおらず、新卒の私たち同期以外はみんな30代、40代の人ばかりでした。

そのため私は1年目から前述の様々なイベントを任されるようになり、マニュアルもサポートも何もない丸投げ状態で、手探りのまま無我夢中でこなしていました。

2年目に入ると家庭教師部門の責任者という仕事も加わりました。中学生や高校生の子どもがいるような保護者に対して、大学を卒業したばかりの小娘がえらそうに面談をしないといけないわけです。

これは大変きつかったです。

経験値が圧倒的に不足しているので何を言っても薄っぺらいように聞こえて、わざわざ時間を取ってくれている保護者に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。1年目や2年目なんてまだまだ授業のことだけ考えていたいんです。

なのに生徒確保や面談など考えなくてはいけないことが他に多すぎて、上からプレッシャーをかけられて、つらい気持ちでいっぱいでした。

保護者の過剰な期待がきつい

塾に行かせただけで成績が上がると思っている保護者、あなたの職場にもいませんか?塾に行くのは当然成績をあげるためです。

ですが、それはあくまでも本人の頑張りがあってのものなのに、それを理解せずに「どうしてうちの子の成績があがらないんですか!?」と言ってくる保護者もいました。

宿題はしてこない、授業中は上の空か落書きばかり、居残りをさせようとしてもふざけてばかり、そんな態度で成績が上がったら逆にびっくりですよね。

「私は魔法使いじゃありません!」何度言いそうになったことか・・・。もちろんモチベーションを上げさせるよういろいろな話はします。

けど、塾はあくまでも勉強をする気のある子が来る場所です。塾にいる間は責任を持って指導します。

けれど家での学習は本来親が責任を持つべきところ。宿題をしているかのチェックすらせずに文句ばかり言ってこちらに丸投げ姿勢、こんな保護者には本当にうんざりさせられました。

幸せな将来が見えない

一部の超大手予備校の講師などを除くと塾講師の給料はあまり高くはありません。私の初任給は手取りで15万程でした。

学生のアルバイトの時給は他のものより高めではありますが、それも授業の準備や報告書の作成時間などを加味すると割に合わないものであることがわかると思います。

不規則な生活、ストレスフルな毎日、そして薄給、これが塾講師の現実です。

若いころはがむしゃらに頑張ったとしても、それを10年、20年続けていけるのか?結婚したら?子どもができたら?そう考えると絶望しかありませんでした。

ちなみに塾講師の離婚率はとても高いそうです。私がいた塾でも先輩講師はバツ1か未婚の人ばかりで、幸せな結婚生活を送っている方が少なかったです。

そりゃそうですよね、自分自身だってきついのに、もしパートナーがこんな仕事をしていたらと思うと、とても耐えられないですよね。あなたは自分が将来幸せになっている姿が想像できますか?

いまの仕事を続けている限りそれは難しいのではないかと思います。

その時私に見えていたのはお金もなく、結婚相手も子どももなく独り寂しく暮らしている自分の姿でした。

私は給料カットが引き金で辞めました

ここまで塾講師を辞めたくなる様々な理由を書いてきましたが、私が最終的に転職を決意したのは社長からの「給料カット」の言葉でした。

その頃先輩社員の一人が会社を辞め、すぐ近くに自分の教室を開きました。生徒はどんどんそちらに流れ、会社は経営が厳しくなっていました。

私はその先輩をとても尊敬していましたのでその分ショックも大きく、これまでため込んでいたストレスが一気に噴き出して辞めたいとばかり考えるようになっており、それでも「ここで自分までやめたら残った生徒たちはどうなる」と何とか踏みとどまっていました。

しかし心労はひどく、毎日授業のあと生徒が帰った後は涙が止まりませんでした。今思えばうつ病になりかけていたのかもしれません。

そんな中、社長から経営状態の悪化からしばらく給料を全社員カットさせてほしいという言葉がありました。それを聞いた瞬間心が折れました。

それまで生徒のため、会社のためといろいろ理由をつけて何とか辞めないように自分を押し殺していましたが、自然と「あ、もう無理だ」とあきらめのような気持ちになり、その日の内に上司に辞める意思を伝えました。

結局お金かと思われるかもしれませんが、当然そうなんですよ。人間霞で生きているわけではありませんから、自分の働いた分を要求する正当な権利があるんです。

苦しいときだからこそお金が最後のよりどころで、それが奪われたとき職場に未練はありませんでした。

塾講師を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

塾講師を辞めたくなる理由を読んで、きっと共感していただけた部分も多くあったかと思います。

今あなたの頭の中は既に「会社にいつ、どうやって辞めると伝えようか」でいっぱいでしょう。しかし、中にはすぐに辞めるべきではない人もいるかと思います。

そこで私の考える辞めるべき人、辞めない方がいい人を挙げてみます。自分はどこに当てはまるか考えて、今後の参考にしてみてください。

辞めるべきではない人

  • 入社1年目の人
  • 自分がこれまで何をやってきたか明確に言えない人

これらに当てはまる人はいずれ辞めるにしても良いタイミングは今ではないと考えます。まず入社1年目の人ですが、これはどの業界でも同じですね。

1年持たずに辞めたというのは転職市場において間違いなく不利になります。せっかく採用してもすぐにまた辞めてしまうのではないかと思われますからね。

同じような学歴、職歴の人が2人居たとしたら長く勤めてくれそうな方を選ぶのは当然ですよね。

ですからどうしても今すぐ辞めないといけない事情がある場合を除いて、最低1年は頑張って欲しいと思います。

そして今度あなたがする就職活動は中途採用ということになりますが、中途採用の場合会社が知りたいのはあなたが即戦力として何ができるのか、どのくらい会社に貢献できるのかということです。

新卒の時とは見られる部分が違っていますので、あなたは今の会社で可能な限り多くのスキルを身につけ、自分がどれだけのことが出来るのかを知っておく必要があります。

その準備ができていない人は辞める前にもう一度よく考えてみた方がいいでしょう。

辞めてもいい人

  • 上記にあてはまらない人
  • うつ病になりそうな人

逆に上記2項目に当てはまらない人はもう辞めても大丈夫なタイミングだと思います。ある程度長く勤めて、転職市場で戦える武器を手に入れている人であれば、あとはあなたの気持ち次第です。

迷う必要はありません。

次に何の仕事をしたいのかだけ考えて行動に移してください。そして、このままだとうつ病になりそうな人はすぐにでも辞めてください!

新入社員だろうと転職活動で不利になろうと関係ありません。今の環境から逃げることを最優先してください。もし本当にうつ病になってしまっても会社はあなたの今後の人生に何の責任も負ってはくれません。

あなた自身が健康でさえあればあとでいくらでもリカバリーは出来ます。まずはあなた自身を守ること、それが一番大事です。

塾講師からのおすすめ転職先

塾講師からサービス業

塾講師から転職する際に自分が何が得意かと考えたとき、まず最初に浮かんでくるのは「話すこと」だと思います。

これまで喋りを武器に仕事をしてきたわけですから、あなたの会話能力、コミュニケーション能力は他の人よりずいぶん高いはず。

なのでサービス業、接客業、受付などお客様と直接会話する職業はあなたの能力を十分に発揮できるかと考えます。

自分の押しの強さに自信のある人だったら営業職などもいいですね。

塾講師から事務職

塾講師の仕事は授業をするだけではありません。

授業で使用するプリントや色んな行事のお知らせなど、様々な書類を作成したこともありますよね。おそらくWordやExcelなどの扱いはお手の物と思います。

務職に応募する際、これらは必須になっていることも多いので、ただ得意ですと言うのではなく、関数やグラフ作成など具体的にどういったことが出来るのかを説明できるようになっておきましょう。

塾講師から教師

これまでやってきたことを無駄にしたくないという人は教師という転職先も視野に入れていいのではないでしょうか。

今とあまり変わらないと思われるかもしれませんが、不規則な生活、将来への不安の部分に関しては塾講師とは大違いです。

子どもが好きで教えることは楽しい、でもこの生活をずっと続けるわけにはいかないという考えで転職を決めたのであれば教師になるという選択は十分に有りだと思います。

塾講師から転職するときのポイント

まずは辞める時期ですが、これは出来れば3月の年度末を狙った方がいいでしょう。

担当するクラスが変わる時が一番混乱が少なく済むので引き留められる可能性が低くなり、スムーズに退職することができるかと思います。

年度途中で辞めてしまうと担当クラスを途中で放り出すことになってしまいますので、そこに未練を感じてしまいその後の就職活動に影響を及ぼす可能性もあります。

私は3年目の途中で辞めてしまいましたので、その後生徒たちは無事に受験に合格したのだろうかと時々思い出して切ない気持ちになったこともあります。

心機一転、新たな気持ちで新しい世界に飛び込むためにも、なるべく3月末の退職をおすすめします。

では具体的にどうやって転職活動をするかですが、方法としては

  • 転職サイトを活用
  • 転職エージェントを活用
  • ハローワークを活用

などがあるかと思います。転職サイトの特徴はその求人数の多さです。

気軽に応募できるということもあり、自分のペースで動きたいという方は転職サイトを利用すると良いでしょう。ただ、転職先探し、書類作成、応募など全て自分1人で行うこととなりますので、負担も大きいです。

転職エージェントの場合は担当アドバイザーがついて手厚いフォローを受けながらの転職となります。

あなたのスキルや経歴から受かりそうな企業を紹介してもらえるので、安定した転職が出来るメリットがあります。

かし何をするにもアドバイザーとの面談が必須となりますので、自分からどんどん動きたいと思う人にはもどかしく感じるかもしれません。ハローワークの強みは地元就職に強いことです。

もしあなたが今住んでいる地域限定での仕事を探しているならば一度ハローワークで探してみると良いと思います。

しかしハローワークは無料で求人掲載できるため、質の悪い求人も多く、その会社が本当に就職しても大丈夫なところなのかしっかりと見極める必要があるでしょう。

また、あなたがもし次に就職したい分野の知識や技術が足りないと思うのであれば、転職の前に職業訓練を受けてみるという方法もあります。

多いのは簿記や宅建、パソコンなど事務系のコースですが、ネイリストやフラワーコーディネーターなどの珍しい職業訓練を行っているところもあるそうです。

授業料はかかりませんので一度お住まいの地域でどのようなコースが開催されているか調べてみるのも良いと思います。

一般的に塾業界は潰しがきかないと言われることが多いです。子ども相手に授業をするという特殊な仕事のため、他の業種には関係ないと思われがちなためです。

しかし、これは授業というごく狭い範囲で考えているからそうなるだけであり、実際には他業種に通じる多くのスキルがあるはずです。例えばプレゼンテーション能力、事務能力、営業力、他にも様々な能力が考えられます。

大事なのはあなたが希望する職種にこれまでやってきたことをどのように関係させ、相手が納得するアピールをするかだと思います。

まとめ

以前の私は「転職をするのは悪いこと、一つのことを続けられない根性なしがすること」と考えていました。しかし終身雇用制度が崩壊した現代、一つの会社に勤め続けられる人がどれだけいるのでしょうか?

転職はすでに珍しいことでも何でもなく、転職することに対して罪悪感を持つ必要はありません。

現状あなたが塾講師を辞めるべきなのかは私には分かりません。しかしあなたがもう一度自分を見つめなおして、それでも辞めたいと感じた時、何よりも優先すべきはその気持ちです。

辞める、辞めない、例えどちらの選択をしたとしても後悔だけはしないようにして欲しいと思います。

大事なのはあなた自身、あなたが幸せに毎日を過ごすことなのです。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

(以下のように診断結果が出ます)

診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。

辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

(診断時間は約5分です)