「医療系に勤めておけば、将来安泰」なんて言われた経験はありませんか?

なりたいものがなかった私は、高校時代先輩に「バイトやらない?」と誘われ始めた歯科医院の器具洗いのアルバイトをきっかけに歯科衛生士に憧れ専門学校へ行き、国家資格である衛生士資格を取得しました。

3年の専門学校生活を終え、辛い実習、国家資格取得に向けて猛勉強した日々…しかしいざ就職してみると働いたからこそわかる実態を知ることになります。

感謝しつつも退社した理由は後ほど詳しく紹介していきますが、一歩の勇気が出ないあなたを後押しするべく今回は詳しく解説していきたいと思います。

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歯科衛生士を辞めたくなった理由

先生の「お給料」に対する考え方の違い

私は、上記でもお伝えした職場の他にもう1つの計2軒の歯科医院に勤めましたがどちらにも嫌な思いをしたのは「お給料の遅延」です。

大きな企業や大きな病院、金融機関などに就職すれば、お給料がお給料日に振り込まれるのは当たり前のことだと思います。

しかし個人経営の歯科医院ではお給料日の午前9時、給料日が休日なら前日に…という一般的なお給料に関する概念が皆無だったりします。

しまいにはお給料が入っていない旨を伝えると「お金のことばかり言うな!」と怒られる結果に。私たちが働く理由は、もちろん技術を磨くことも大切ですが生活するために必要なお金を手に入れることが大前提だと思います。

それをないがしろにされては、働くやる気すら出てこなくなります。

女性の職場特有の人間関係

歯科医院の形態といえば、医者がいて歯科衛生士がいて助手・受付となりますが、そのほとんどが女性で構成されています。

オープンスタッフであれば、医院のルールなどは自分たちで決めることになり人間関係がうまくいきやすいのですが、ほとんどの医院では開業歴も長く必ずと言っていいほど「お局さん」が存在します。

その方が優しければ問題ないのですが、わからないことを聞いても教えてくれないとか、私がまだ経験したことのない施術のアシストや、長丁場になりそうなアシストをこちらに任せ失敗して怒られる姿に快感を覚えている人も少なくありません。

聞こえるように陰口を言ったり、まだ卒業したての私にとって精神的にも追い詰められ髪の毛が抜けたこともありました。

これに耐えて成長していく方はどのくらいいるのだろう…全ての歯科医院に当てはまる訳ではないと思いますが、女性の職場ではこの悩みを抱える方は少なくないと思います。

お局さんがいなくても、群れで行動を共にする傾向が高い女性はすぐにグループを作りたがります。学生ならまだ可愛いかもしれませんが、大人になってからの人間関係はなかなか辛いものがあります。

歯科衛生士と助手の違いがわからなくなった

「衛生士はプライドが高い」と言われる原因だと私は思っていますが、それは歯科衛生士と助手の違いが歯科医院の中で曖昧になっていること。

歯科衛生士は専門学校を3年通い、国家資格である「歯科衛生士資格」が必要になります。一方、歯科助手は資格が必要ないので未経験でも仕事をすることができます。

しかし、歯科医院の中にはもはや当たり前のように歯科助手に歯科衛生士並みの仕事をさせているところは少なくありません。

私は高校生でバイトしていた時、スタッフさんたちが患者さんの歯石を取り、被せ物の調整をしていたのを見ていたので全員歯科衛生士だと思っていました。

ですが実際には歯科衛生士は一人もおらず、無資格でも患者さんのお口の中を施術していることやせっかく資格を取っても、「新卒歯科衛生士よりもできる歯科助手が重宝される」という現実に、とてつもない虚しさが襲ってきた記憶があります。

卒業してすぐにバリバリに仕事をこなせる歯科衛生士は早々いません。何故なら学校で学んできたことは、あくまでも基本であり、実際就職すると応用担っているため先生によっても術式は変わってくるからです。

もちろん、歯科衛生士と歯科助手の仕事をきっちり分けている歯科医院もありますが、多くのところではまだ曖昧にしているのです。

この背景にはお給料面にも関わってきます。歯科衛生士には「歯科衛生士資格手当」というものがつきます。医院によって金額は異なりますが、相場は1万〜2万円になり、基本給に上乗せされます。

歯科助手に歯科衛生士の仕事を覚えさせれば、資格手当は必要なくなるので安く雇うことができます。

最近、歯科助手に歯科衛生士業務をさせている歯科医院を内部告発し逮捕されるニュースがありましたが、やはり資格を持っているという点を先生たちには改めて認識してもらいたいところですね。

休みがなく、営業時間が長い

昔と比べ働く人が増えたこともあり、昔からある歯科医院を覗き最近では年中無休で営業している歯科医院が増えてきました。

私が就職する際、地元の歯科医院を見てきましたが営業時間が短くてもお給料が低すぎたり、給料がそこそこ高くても年中無休で夜20時まで営業しているところかかなり悩みました。

ですが、給料面をみて就職したものの朝8時に出勤し、夜は21時に帰宅はかなりハードでした。

そしてスタッフ人数が少なくても、予約の患者様の人数は減らさないとなると、出勤日が増え週2日の休みももらえなくなり毎日毎日余裕がない生活を余儀なくされました。

どんなに毎日ハードでも、正社員はお給料が固定されているので働くのが馬鹿らしくなってきました。

そして今では法律が厳しくなってきましたが、当時はあまり事件にもなっていなかったこともあり、サービス残業が当たり前で「こんなに働いているのに…」と働いていて楽しいと思える感情が薄れてきてしまいました。

週に1度の休みでも、日々の疲れから予定していた楽しいスケジュールもこなせずキラキラした同い年の友達を見ているとそれがまた辛く感じてしまいました。

看護師からは下に見られる

一般歯科医院の他に、大学病院や市立病院など大きな病院には全身麻酔を使って治療を行える口腔外科があります。そこでの全身麻酔の準備や、治療中に異常がないかを確認するのは看護師の仕事です。

もちろんお口の中のプロフェッショナルは歯科衛生士の方が上回る知識量ですが、看護師は全身のプロフェッショナルなので同じ国家資格でも差があるのは仕方ありません。

看護師から下に見られるのは自分だけが考えていること…と最初は思っていましたが、大学病院などで働く同僚に聞くと「何もできないじゃん」と言われることがあるそう。

同じ医療系でも、やはり扱う部分で差が生じてしまうかもしれませんね。

私は自由がなく、歯科衛生士にやりがいを感じず辞めました

上記の5つの理由から、私が思い描いていた「歯科衛生士」という職種が実際には楽しさも感じなければやりがいも感じれずただただ奴隷のように働いている毎日にうんざりしてしまいました。

お医者さんはやはり私達と考え方が異なり、金銭面ではかなりルーズだったりします。

「お金払ってやってるんだから」と言われたことがありますが、毎日一生懸命働いていても、上から目線で雇われるのはとても心外でした。

髪の毛も抜け始め、毎日泣きながら出勤する自分をどうにか変えたくて、「こんなに辛い思いをしながら世の中の人も働いているのか?」と考えると私はそうではないという結論に至り、辞める決心がついたのです。

患者様のお口の中を綺麗にし、笑顔のお手伝いをする「歯科衛生士」。その歯科衛生士が笑顔になれない状況なら、私は仕事をする意味がないと思いました。

自分が気づいてないだけで、世の中には笑って毎日楽しくお仕事に行く人が沢山いるんだと気づいたのです。

歯科衛生士を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

それぞれ理由は違えど、辞めたいと思った時に勢いだけで辞めてしまう方もいますが、一度冷静に考えてみる必要があるかもしれません。

歯科衛生士は、覚える内容がとても多く、特に先生が変われば治療のアシストの仕方も使う道具も全く異なります。

さらに、歯石除去するための手技や被せ物を作るための型取り、レントゲンのピントを合わす作業など回数をこなさないと身につかない技術も多くあります。

これらを踏まえた上で、もう一度自分の立場に置き換え辞めるか辞めないかを考えてみてもいいかもしれません。

辞めるべきではない人

  • 全く技術が身についていない人
  • 同級生が衛生士を辞め、自分もそんな気持ちになった
  • 職場に未練がある人
  • 自信を持ってできるものが一つもない人
  • 就職して半年未満

私はこの5点に一つでも当てはまるのであれば、もう少し踏みとどまってみることをお勧めします。

就職して半年で大体の医院の様子や、先生の治療傾向、自分が何をすると必要とされるのかがわかってくるのですが、半年以内では何もわからないままです。

さらに、歯科衛生士の手技は簡単に身につくものではありません。

様々な歯科衛生士業務の中で「これだけは自信がある!」という何かがないと、次の歯科医院へ就職した時、また覚えることが1からのスタートになりどこへ行っても結局やりがいを感じず、また嫌な気持ちが募り結局ダメなループに陥ってしまいます。

全く違う職種につくと考えているなら話は別ですが、せっかく取得した歯科衛生士の資格を無駄にしたくないと、次の就職先も歯科医院にするのであれば必ず一つでもいいので技術は身につけておきましょう。

実際に、私の同級生では就職するたびに「次は自分に合う職場だ!」と職場を転々としてその度に毎回同じ状況に陥り年齢だけが過ぎていってしまっている子がいます。

そうならないためにも、何も得ないで辞めるなら何か一つでも身につけて辞める方が、自分にとっても得になるのではないでしょうか。

辞めてもいい人

  • 違う職種に魅力を感じ、実行する人ト
  • 今の職場に未練がない人
  • 精神的ダメージが強い人

「私には不向きだ」と新たな職種に魅力を感じ、歯科衛生士に対する未練が残っていないのであればズルズル引っ張るよりもさっぱり辞めてしまう方が気持ちが楽になるのではないでしょうか?

私自身、辞めたいけど辞めれないジレンマと身体の精神的ダメージがどんどん悪い方向に向かってしまいました。

よく仕事を辞める前に「残った人に迷惑をかけてしまう」と強い責任感を感じる方がいます。私もその一人でした。でも、仕事を辞めるということはそういうことだと私は感じました。

辞めてしまえば、正直残った人のことなど関係ないのです。残った人のことを考えて、嫌な仕事を続けるのに自分へのメリットは何一つありません。

嫌だと思う気持ちが、辞めた時に晴れるとキラキラ輝く本当の自分に出会えるのではないでしょうか。

あなたに合う職場があれば、あなたに合う新たな職種もきっとあります。辞めることが恥ずかしいことではなく、その先の人生で変わるのです。自分の気持ちを大切にしてもらいたいと思います。

退職手続きのアドバイス

嫌な職場であれば、他のスタッフに相談はしないほうがいいかもしれません。悪口の対象になる可能性があります。なので、先生に昼休みなど1対1になれる時に、退職届を出すことをお勧めします。

仲のいい職場であれば、一応◯月◯日で退職しようと思っていることを軽く伝えておきましょう。

退職する時期について

職場の決まりにもよりますが、辞める1ヵ月前には伝えておくことが一般的です。

なるべく円満に退職したいのであれば、そういった細かい気遣いも忘れてはいけません。

ただ、法律的には辞める2週間前に退職届を出すそうなのですが、新しく求人などを出すことも考え1ヵ月前がいいかと思います。

退職理由の伝え方について

理由づけは皆さん困るかと思いますが、退職願や退職届を提出すれば「一身上の都合により」と記入するのが形式的にも問題なく受け入れてもらうことができます。

最近では口頭で退職を伝えたり、退職届を出すという文化が歯科医院に根付いていないところも少なくないようですが、立つ鳥跡を濁さずということわざがあるように周りに流されず、しっかりと一般的な形式で退職しましょう。

【補足】退職金について

退職金に関してですが、最近の歯科衛生士の求人を見ていると退職金に×が付いているところが多くあります。まずは、当時の求人情報をしっかり確認しておきましょう。

退職金がある職場でも勤務年数によって変わってきますので、わからないことは就職まえに前に知っておくことが大切です。

歯科衛生士からのおすすめ転職先

歯科衛生士から看護師

学生期間が始まるのは大変かもしれませんが、医療系から医療系に進むことで歯科衛生士の専門学校で学んだ知識も活かせるので勉強がしやすい環境が整うのではないでしょうか。

そして何より、今後看護師として働いていく際に、歯科衛生士としても看護師としても最善のアシストや患者さんの気持ち、症状を理解してあげることができるので、患者さんを内側から安心させてあげることができるでしょう。

歯科衛生士からライターやパソコン関係のお仕事

専門学校では、実習の成果をパソコンで入力したりパワーポイントで発表するために作り上げたりします。私の友人の多くが、歯科衛生士からライターやパソコン関係のお仕事に転職しています。

最近では、記事作成などのサイトもありパソコンを使った仕事が増えていて、歯科衛生士の資格を活かしながら歯科に関する記事作成で収入を得ています。

歯科衛生士から入学した専門学校の姉妹校へ入学

歯科衛生士の学校は専門的に歯科衛生士学科のみの学校もあれば、大きな専門学校では歯科衛生士学科の他に沢山の学科や、姉妹校といって異職種の専門学校が同じグループの傘下で分校しているところもあります。

私の通っていた専門学校は、歯科衛生士学科の他に医療系の11学科の他、スポーツ学科や姉妹校では美容系の専門学校がありました。

そのため、歯科衛生士を辞めても新たに全く違う道を選択することができます。医療系ではなく、美容系など全く異なる職業に就くきっかけにもなるので考えてみるのもアリかもしれません。

同じ専門学校の仲間も、今では立派なウエディングデザイナーとして新たな道を楽しく生きている子もいます。自分のお仕事に関する選択肢もかなり増えるのでぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

歯科衛生士から転職するときのポイント

精神的ダメージが強い場合は一度休息を

お金面できついと感じる方は、早々にお仕事を探すかもしれません。

ですが、働いていた中で精神的なダメージが強く、まだそこから抜け出せない状態ではお仕事を初めてもきっとまた病んでしまう可能性があります。

私も紹介したように、どんなに仕事を続けようと思っても気づけば身体が悲鳴をあげ髪の毛が抜けたり、毎日朝が憂鬱で泣きながら仕事に行きました。

いざ、仕事を辞めた時は職業安定所からの雇用手当をもらいながら数ヶ月仕事を探しながら好きなことをする時間を取りました。

ちなみに雇用手当は、特別なことがない限り申請から3ヵ月は給付されないので注意が必要です。

退職届けを出す前に次の就職先を決めるのもアリ

私は結果、休職を選びましたが先に歯科衛生士を辞めた友人の中には、ある程度次の就職先の候補を決め条件などを確認し面接で今の自分の状況を話した上で、理解のある就職先に完全に退職するまで待ってもらったという話を聞きました。

次の就職先を決め面接を受けてから、退職届を出す例は少なくないようです。

間髪入れずに次の場所で働きたい方はこの方法もアリかと思います。

まとめ

ここまで、私は記事を書き改めて自分が今、歯科衛生士を辞めたことを良かったと思い幸せな気持ちに満ちあふれました。

当時の朝から憂鬱だった気持ちや、何故か自然に涙が溢れてくる状況は今思うととても危険なサインだったのだと思います。

後を引くような後悔する辞め方は絶対にオススメしません。ですが、自分が活き活きしているビジョンが見えているのなら、あなた自身がキラキラ輝く場所は他にあるのかもしれません。

歯科衛生士を辞めてしまえ!と職種を恨んでいるわけではなく、あたなを無理に辞めさせようとしているわけでもありません。

最終的に、続けるのか、もう少し頑張ってみるのか、辞めるのかはあなた次第だからです。ただ、私の経験が少しでも重なる部分があるとすれば無理をせず冷静に考えてみてはいかがでしょうか?

まずは、今の仕事の適性を調べてみませんか?

仕事を辞めたいなら、現状から把握してみましょう。今の仕事は合っているのか、どういう仕事が自分に合っているかを知ることで、辞めるべきかを判断する手助けになると思います。

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