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人と食に関わる仕事をして、人の役に立ちたい。そんな思いがあり、株式会社伊藤園の採用面接を受けました。

自動販売機の管理業務をメインにお客さんのお店を回りながら、お客さんといろいろな話ができる。そういった関係作りが営業成績に反映し、給料も上がると人事部からも聞いていたので、頑張って営業しようと思っていました。

ですが、実際に仕事してみると管理する自動販売機の数があまりにも多く、残業時間が多かった。その残業時間にも固定残業代制度が導入されており、基本給の中に残業代が含まれていました。

会社説明会や採用面接の時に、聞いた話と違う。そんな風に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今、悩んでいるあなたに、私の経験をお伝えしたいと思います。少しでも参考になれば幸いです。

【この記事の執筆者の経歴】
伊藤園⇒農協

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伊藤園を辞めたくなった理由

業務量が圧倒的に多い

伊藤園を辞めたくなった一番の理由は、業務量が多い事です。私は自動販売機の補充をメインとしたルートセールス営業の仕事をしていました。一人当たり管理する自動販売機の台数は約120台。

一般店(スーパーや企業売店など)の担当件数は約20件。一日あたり回る自動販売機の件数は15~20件回っていましたね。これくらい回らないと目標の売り上げには到達しませんでしたので。

この件数を回りながら商品の賞味期限を管理し、故障対応(おつりが出ない、商品が出てこないなど)を行っていました。自動販売機も機械なので週1回は120台のうち、どこかの自動販売機でトラブルが起きていました。

イライラして、缶コーヒーを地面に叩きつけたことも多々ありました。

これらの業務の合間に自動販売機の新規設置の営業を行い、自販機推進部(自動販売機の新規設置営業をメインに行動している部署)が獲得してきた自動販売機の新規設置の案件に立ち会い、売り上げの悪い自動販売機の引き揚げ交渉をする。

これだけの仕事をこなし、売り上げを獲得しながら新規営業の件数を達成する。お昼の時間は取れると思いますか?定時で帰れると思いますか?業務量と給料が見合ってないのではないかと感じました。

同じように考えていた同期社員もたくさんいましたね。ちなみに私の仲の良かった同期が10人いましたが、私を含め3年以内に8人辞めました。

長く勤めても給料が上がりにくい

私が伊藤園に勤めていた時の上司や先輩社員の皆さんがおっしゃっていたのが、給料がなかなか上がっていかないということです。

伊藤園は、年功序列の風習が色濃く残っており、グループリーダー以降の役職になかなか上がれませんでした。生活のために仕事をしているのです。仕事の為に生活しているのではありません。

長く勤めて、仕事で結果を残しているのにも関わらず、お金に反映されないのであれば、辞めたくなりますよね。結果を残していた先輩社員からどんどん退職していき、条件のいい企業に転職しているケースが多く発生していました。

固定残業代制度が導入されている

固定残業制度って聞いたことありますか?簡単に言うと、基本給の中に、一定時間分の残業代が含まれているということです。

基本給を見ると高く見えるのですが、この制度を導入している企業は残業前提の仕事量を与えてくることがほとんどだと思います。給料の安さを固定残業代でごまかすのは許せないですよね。

このような制度を導入している企業は意外と多く存在します。労働契約書をちゃんと確認した方がいいと感じました。

全国転勤が多い

全国展開している企業ですので、全国転勤があるのは仕方ないと思います。県を跨ぐ異動や地元で配属にならないのは私自身気にはなりません。採用面接でもそう言われていましたので。

私が何を伝えたいかというと、伊藤園では結婚して持ち家を建てると県外へ異動させるという悪しき風習があるということです。持ち家を建て、住宅ローンを組むと簡単に仕事を辞められなくなります。

そういう状況になった者から、人手の足りない支店への異動を進めていくのです。この悪しき風習を理由に、辞めていく方は多くいましたね。

休みの日にお客さんから電話がかかってくる

24時間365日、自動販売機は稼働しています。つまり、トラブルがあれば自分に連絡がくるということ。お客さんは、自分の休みの日を把握していないので、仕方ないといえばそうなのですが…。

ゆっくり起きてのんびりしている時間に電話がくる。対応できないので週明け対応すると連絡する。

心に嫌な気持ちを抱えたまま過ごす休日ほど嫌なものはないですよね…。

私が伊藤園を退職し農協へと転職した理由

未来のビジョンがイメージできない

飲料メーカーということもあり、重い荷物を運ぶことが多くありました。残業時間も月50時間ほどあったので、年齢を重ねた時に体力的につらいだろうなと感じていました。先輩社員の中にも、腰をけがしてしまった方も多くいましたし…。

そしていざ家庭を持つようになると、異動で家族と離れて暮らすことになる。そういったこともあり、未来のビジョンがイメージできませんでした。

スーパーと商品を取引してみたい

伊藤園でのルートセールス営業では、スーパーや売店に商品を納品するだけでした。価格交渉や売り場レイアウトなどは自由にできませんでしたので、そういった部分で、お客さんとのやり取りをしたかったですね。

そこが飲料メーカーとしての醍醐味だと言えるので。

母の実家が農家

母の実家が農家だったこともあり、昔から農業の手伝いはしていたので知識はありました。農家と仕事ができるというのも面白そうだなと感じていましたね。

そして何より、人と食に関わる仕事をしたかったというのが根本にあったので、農産物を扱える農協という選択肢ができました。

【補足】転職後の正直な感想

正直に言いますと、私は伊藤園を辞めたことを失敗だと感じています。なぜならば、転職した農協が伊藤園以上に劣悪な環境だったからです。

農協の求人では、残業代全額支給・土日祝日休み・適切なノルマ設定などが掲載されていましたが、全て思っていたものと違いました。

  • 残業代は所属長の許可がないと支給されない。(そもそも所属長は許可しない為、ほとんどの職員がサービス残業をしている)
  • 毎週のように休日出勤がある
  • 農業の部署なのにJA共済のノルマや飲料缶を売るノルマがある

求人を鵜吞みにし、企業研究を怠ったことが私の失敗でしたね。最悪な会社に転職してしまいました…。良かったことをあげるならば、農家から野菜がもらえることくらいでしょうか(笑)。

伊藤園を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

辞めるべきではない人

伊藤園を辞めたいと思い、転職サイトを見ている人がいるかと思います。その理由は様々だと思います。しかし、伊藤園は日本という国の中でもかなりの大手企業です。

これからの未来で、倒産するリスクはかなり低いと思います。そういった意味では、ある程度安定した生活は送れるでしょう。辞めるべき人や辞めない方がいい人について、私なりの意見を見て頂きたいと思います。

  • やりたいことが決まっていない人
  • ノルマが嫌という理由の人
  • 一人でする仕事が好きな人

転職を考える上で、次にどんな仕事がしたいのか。今よりもらえる給料が増えるのか。気になった企業の内部情報をしっかり調べて、行動しないと私のような失敗をしてしまいます(笑)。

求人に掲載されている情報はほとんどあてにしない方がいいでしょう。企業は都合の悪いことは書きませんからね。やりたいことが決まっていない人は一度、自己分析する時間を取りましょう。

転職サイトに登録すると、自己分析や適職診断などを無料で行うことができます。参考程度に見てみるのもいいかもしれませんね。

ノルマが嫌だという人も、少し考えた方がいいかもしれません。なぜならば、伊藤園は昔に比べノルマにうるさくなくなったからです。仮にノルマに到達しなくとも、それなりの給料はもらえます。堂々としているのもありだと私は思います。

一人でする仕事が向いていると思う人も少し考えた方がいいですね。ルートセールスという仕事は、基本一人で行動することが多いですよね。誰かに合わせて仕事することがないので、気楽に仕事ができます。

転職により職種が変わるとチームで仕事をするケースが多くなります。ルートセールスというのは自分である程度業務スケジュールも組めるので、一人で気楽に仕事をしたい人は、一度考えましょう。

辞めてもいい人

  • 次にやりたいことが明確な人
  • 給料アップを望む人
  • 精神的につらい人

次にやりたい仕事が明確な人は、今すぐにでも転職をして環境を変えましょう。やりたい仕事がある時点で、今いる環境で仕事をする意味はありません。やりたいことをして生きていく人生が一番いいですよね。

迷わず転職面接を受けてみることをオススメします。転職エージェントなどを利用して自己PRなどを添削してもらうと、伝えたいことをうまく伝えられる文章が完成すると思いますよ。

今よりもっと給料をあげたい人も行動した方がいいでしょう。老後2000万問題など、未来は不安だらけです。今よりいい条件の企業に行くことは悪い事ではありません。生活をするために仕事をしているのですから。

もちろんちゃんと企業研究はしないとダメですよ!私のように後悔することになります(笑)。

精神的につらい人も、辞めることを考えた方がいいです。自分の体にかわりはありませんよ。命より大事な仕事はありません。心が壊れる前に、仕事を辞めましょう。

辞めることが難しいと感じる場合は休職することを視野に入れてみてもいいと思います。一度壊れたメンタルはなかなか元には戻りません。他に仕事はたくさんありますので、自分に合った仕事をゆっくり考えてみてください。

伊藤園から転職したいあなたへのアドバイス

伊藤園という企業が大手企業ということもあり、転職活動の面接などでも印象はいいと思います。

伊藤園での営業経験というのは履歴書や職務経歴書、自己PRなどで印象に残る経験だと感じます。お客さんからの紹介新規が多いルートセールスの特徴から考えて、コミュニケーション力をアピールすることができると思います。

伊藤園という肩書きは最大限に活かした方がいいですね。

退職を伝える

上司や所属長に退職の意思を伝えるのは非常に嫌なものです。ただ、これは避けて通れない道なので、なるべく早く伝えましょう。伝えた後は心が楽になるものです。

今の仕事が嫌になったとか、給料が安いから嫌だとか言う必要ありません。「他にやりたいことができました」とこれだけをちゃんと伝えるようにしましょう。

余計なことを伝えると、説得をしてきたり、圧力をかけてきたりするので、ちゃんと自分の意思をしっかり持ちましょう。

次の仕事に向けて準備をする

次の仕事に向けて、勉強しておくことをオススメします。役に立ちそうな資格の勉強をしたり、どのような業務をイメージしてみたりするだけで、次の職場でスムーズに仕事ができます。

私は農協に転職する前に、農薬について勉強し毒物劇物取扱責任者の資格を取得しました。この資格を取得したことで、基本給のベースがアップしました。

また、転職先では即戦力を求められます。社会人経験があることを期待して採用されているケースがほとんどですので、ある程度仕事に関する知識を持っておいた方がいいと思います。

有給休暇を使い切る

退職する上で、ちゃんと引き継ぎはしましょう。退職する会社のことなどどうなっても関係ありませんが、同じ支店で働いていた社員がかわりに担当することになるので、売り上げの取れるお客さんやルートセールス計画の立て方のコツなどを教えてあげましょう。

そして、ちゃんと引き継ぎをした上で、有給休暇を全部消化するべきです。有給休暇をまとめて使うことが申し訳ないと考える人もいらっしゃいますが、有給休暇は労働者に与えられた権利です。

給料が発生するのにもらわないなんてもったいないですよね。また、辞める会社のことを気にする必要はありません。これからの人生でもう二度と関わることなんてありませんから。

まとめ

私は伊藤園を退職し、農協に転職したことを後悔しています。求人を鵜吞みにし、企業研究をしなかったことや目の前の嫌なことから逃げたことが失敗の原因だったと感じています。

転職活動を始める前に、少しイメージをしてみるといいと思います。このまま今の職場で働き続け、どのような未来が待っていますか?転職し、新しい職場で働いたらどのような未来がイメージできますか?転職へ一歩踏み出すのは勇気がいることです。

ただ、自分や現状を変えたいと思うのであれば、一歩踏み出さなければいけません。読んでいただいた方の踏み出す一歩のきっかけになればと思います。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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