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銀行ならば今後のキャリアに間違いがないだろう、その中でも日本の事業体の99%を占める中小企業の支えとなる仕事ならばきっとやりがいがあるだろう。そんな気持ちで商工中金に入社することを決めました。

しかし、実際の仕事は中小企業へ無理やりお願いをして融資を受け入れてもらう等意味のない融資活動や多くのノルマ項目。フロアには支店長や次長の怒気をはらんだ声。

お客さんのところで他愛もない会話をする時間は好きだけれでも、銀行独特の支店の環境や仕事のやり方に嫌気がさしていました。

商工中金だけではなく、銀行で働くあなたも同じような環境に苦しんでいるかもしれませんね。

私は意味のない融資やノルマ、支店での人間関係への気遣いに疑念を持ち始めていたこと、そしてもっと企業の役に立てる仕事がしたいという思いが強くなっていたこともあり、入社3年半経過後、経営コンサルタントの職へと身を転じました。

この記事では私が感じた銀行業務の理解できないところをご紹介しつつ、銀行という閉ざされた世界を抜けるとどんな社会が広がっているのか、お伝えできればと思います。

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商工中金を辞めたくなった理由

無駄なノルマ

融資の残高を減らさないこと、そして毎月融資残高をより積み上げることがメインのノルマでした。そのために、資金ニーズのないお客様へのごり押し融資も厭いません。自分の数字のためだけに融資営業をすること何の意味があるのかを日々自問自答。

また、自社のクレジットカードやリース等無駄なノルマが諸々と十数項目あり、「なぜこれを売るのか?」という疑念しかありませんでした。

銀行員ならばあるあるかもしれませんね。ただ単に数字を達成することが楽しい人にはよいかもしれませんが、意味ある仕事をしたい人には少々つらい状況ですよね。。

上からの圧力

上記のノルマは支店として必達です。また、それぞれの課毎に数字が振り分けられているので、自分が担当した項目はなんとしても達成しなければなりません。

期末になると、いよいよ数字の大詰めとなり、支店はぴりぴりしてきます。

私の次長の名言として記憶にあるのが、朝礼の場で特定の職員に対して「歯ァ見せんな(笑うなの意味)!食いしばれ!」と言った言葉です。そういった状況は全国の同期に聞いても珍しくないらしく、慢性的にこういった支店の運営がはびこっているのかもしれません。

入社1年目や2年目の頃は研修等で同期が集まると、支店でどんなひどいことが起こったのかを自慢しあう謎の会話がよくなされていました。

和気あいあいと切磋琢磨しあうことを望んでいる場合は、トップダウンの指揮系統に基づく統制はあまりあっていないと言えるかもしれませんね。

疲弊し、次々と消えていく同期

こういった状況ですので、メンタルダウンを起こす同期は入社1年目から後をたちませんでした。入社時には朗らかに話していた同期がいきなり退職、音信不通になる、という経験を何度も繰り返しました。

なぜ若く希望にあふれた人たちがこのようにならなければならないのか。

入社3年目を経過する頃には同期は2/3まで減少していました。一般的な銀行の離職率と変わりませんが、内部にいる人間にとっては身に染みるものがありました。

正直、入社3年目を迎えるまでに退職した同期は前向きな転職ではなく、上司や支店につぶされた結果としての転職であったと言えるでしょう。

旧態依然とした体制

そういった状況が起こってしまうのはなぜなのか。ひとえに体制の問題が大きいと思います。本部や支店長をトップとした審査判断が出来上がっており、自身の想像力を以てトライ&エラーできる環境はありません。上から常に正解を求められるので、それに応えるにはどうすべきかを考えるのが業務となります。

「上の言うことは絶対である」という考え方が染みついているいるため、仮に支店長等の意志と違うことをしようとすると「支店長が言ってたこと理解してないわけ?」と宇宙人のような目で見られたうえでしかられます。

支店の飲み会のあり方

一定のスパンで支店全体の飲み会がありました。総合職は有無を言わさず参加必須で、私は業務以上にこれが嫌でした。

支店長の両隣には若手女性職員、そして席次問わず、女性職員は気を遣えなければ即刻アウトです。

男性職員は支店長や次長等へのゴマすりに必死で二次会はカラオケで支店長のメドレーを聞いたうえで誉めたてる、というのもざらでした。何次会になろうとも、いかにして支店長や上長に気持ちよく飲んでもらうのかが最大のテーマなのです。

なぜこうまでして仕事をしなければならないのか?という疑問の最骨頂がここにありましたが、あなたも同じような経験はおありでしょうか?

他の銀行に努めていた友人も同じようなことを経験しているようで、業界としての悪しき習慣が残っているのかもしれませんね。

私が商工中金を退職してコンサル会社へと転職した理由

よりお客様への課題に親身に応えたい

銀行の業務を通して、私はより企業にとって最適なソリューションを提供することで価値を発揮していきたいと感じるようになりました。そんな中で選択したのが経営コンサルタントです。

企業の課題に対して解を導き出すことが使命ですので、自信の働きがダイレクトに企業の経営にインパクトを与えられることに魅力を感じました。

銀行は融資をすること、そして残高をキープすることがノルマですが、コンサルタントがコミットすべきはお客様の事業へ役立つ働きをすることで。そのため、アウトプットの質や、クライアントの事業がいかに改善したかが評価ポイントです。

そのため、銀行のような無駄な数字を追いかける必要なく、お客様の事業のことだけを考えられるのがやりがいとなるポイントです。

「自分で」仮説を立て検証できる

銀行の業務はある程度信用スコア等ができあがっており、正解がすでにある状態だと言えます。

しかし、コンサルタントはあらゆるデータを駆使して自分で仮説を立て、検証し、クライアントの事業を改善する提案をすることが可能です。

フレームワーク等ある程度身に着けてからの業務ですので一定の正解は銀行同様あるのかもしれませんが、上司からのトップダウンの指揮系統が存在するわけではありません。

コンサルティングファームにおいてはある程度自信で考え抜く力、自立していることが求められているので、そういった意味ではロジカルシンキング的な思考能力が段違いで身についていきます。

経営コンサルタントになることによって、自信の社会人としての価値を最も高めることができると感じ、私は入社を決意しました。

フラットな職場

銀行は年功序列が一般的ですが、コンサルタントならば実力主義で這い上がることが可能なため、年齢や経験問わず切磋琢磨できる環境がありました。役職問わず、何が正しいのかを議論できる場は銀行にはないものかもしれませんね。

また、フラットな環境ですので、トップダウンのゴマすり飲み会もまったくないのもよいところです。そもそも全体でマストの会社全体で出席必須の飲み会のようなものはほぼなく、大勢集まったとしても各個人の持っている案件の進捗状況等を和気あいあいとい語らうのみなので、まったくストレスを感じません。

おそらく、銀行業界に携わっているあなたには想像もできない程、転職すれば「飲み会が楽しい」と思えるはずです。

商工中金を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

半官半民という安定した環境でよい給料を稼いでいきたい、というキャリアビジョンの方は辞める前に一考する予知は十分にあると思います。ただ、中長期的に自分は何を成し遂げたいのか?を深く考えたとき、商工中金という場でそれが可能かはよく考えてください。

辞めるべきではない人

  • 入社3年未満の人
  • コミュニケーション能力に自信のない人
  • 安定して給料が稼ぎたい人
  • 感情を押し殺して働ける人
  • フレームワークに沿って黙々と業務に就ける人

上記に該当する場合はまだ辞めるべきではないかもしれません。

商工中金の業務は明らかに他の銀行と比べてもハイレベルなので、継続することで力になることはたくさんあります。決まった正解に対して黙々と進める方、安定した給料をこのまま臨む場合はもう少し現職でがんばってもよいと思います。

辞めてもいい人

  • 財務諸表の読み方に問題がない人
  • 融資以外の知識(不動産や外為)を身につけた人
  • 職場内外のコミュニケーションに問題がない人
  • もっと自由な発想で仕事をしたい人
  • お客様に対してより親身な働き方がしたい人

銀行員として必要なスキルを身に着けられていたら、転職してしまった方がよいと思います。預金残高の少なさから資金調達コストは高く、銀行業界全体の利益率が減少している中で、商工中金にしがみつく必要はないです。

あなたが得た知識や経験を活かせる自由闊達な社会はあなたが創造する以上に広がっています。銀行という閉ざされた世界から一度飛び出してみるのは意義ある一歩かもしれません。

商工中金からのおすすめ転職先

コンサルティングファーム

企業の戦略立案、業務改善等を担うコンサルティングファームは元銀行員の転職として人気がありますが、商工中金元職員にとっても親和性の高い先だと思います。

融資という一つのソリューションに縛られず、あらゆる側面からクライアントの企業価値を向上するためにはどうすればよいのか、と思考錯誤することが可能です。また、年収についても現状維持できるケースが多く、おすすめです。

各種事業会社の経理担当

多くの商工中金職員は簿記等の資格を取得していること、また銀行取引との窓口業務に即戦力として期待できることから、私の同期の転職先としては非常に多いです。

商工中金時代に課されていた膨大なノルマからも解放されますし、日々の業務を着々とこなしていきたい場合にはぴったりの職場です。ただし、商工中金時代と比べて年収が下がることも想定しておいていただきたいポジションではありますね。

転勤がないケースが多いので、それとトレードオフ、という考え方もありかもしれません。

公務員

もともと公共性の高い仕事への興味関心が高い職員が多いのが商工中金の特徴ですね。そのため、次のキャリアステップとして公務員を選択する同僚は非常に多い印象です。

半官半民の企業で働きつつ財務の知識を身に着けているというポイントが公的機関との親和性が高いのでしょう。経理同様、商工中金時代の無駄なノルマから解放され、真に社会にとって必要な業務に専念できる環境です。就業する機関にもよりますが、応募先の給与体形等は確認が必要となります。

また、応募年齢の制限もあるため、最初に確認する必要がありますね。

商工中金から転職するときのポイント

退職して何を実現したいのか明確にする

単にノルマがきついから、支店の雰囲気が悪いから、という理由では成功する転職はできません。商工中金では成し遂げられない自信の野望を明確にするところから始めてみましょう。

エージェントはDODAがおすすめ!

私は知人が就業していることもあり、退職後DODAでお世話になりました。金融機関出身者専門チームもあるため、具体的な相談も可能です。特にDODAは20代の若手の転職には定評があるため、非常に頼りがいがあります。

私は、初回の面談で担当者へキャリアビジョンを告げると、その場で自分にあった求人票をたくさん持ってきていただけ、すぐにエントリー、転職活動を開始することができたので、テンポよく転職活動をしたい場合には利用してみるのもよいかもしれません。

商工中金を選んだ理由は面接でかなり聞かれます

数ある金融機関の中でもなぜ商工中金なのか、、、これは非常に面接官が興味を持つポイントです。

メガでもなく新卒でこんなに渋いチョイスをしたのはなぜかとよく聞かれます。自信のキャリアビジョンと合わせて、過去の自分の思考をまとめ、今回の転職で何を望んでいるのかを明確にしておくと安心です。

まとめ

私は銀行員、経営コンサルタントというキャリアをたどることができ、非常によかったと感じています。それは早期に財務知識を叩き込んだうえで、キャリア転換をしたからかもしれません。

そもそも商工中金は低金利による利益率の悪化、もともとの預貸率の課題、半官半民としての立場の行く末等今後の課題が山積みです。商工中金という会社が今後社会に対してどういった働きができるのか、を自問自答した結果として、転職に至ったという部分も大いにありました。

それでもあなたが商工中金で培った知識や経験は社会のいたるところで役立つに違いありません。

ノウハウを身に着けたあなたを待ち望んでいる企業がどこにあるのか、あなたの持ち味を活かせるのはどういった職種なのか、今一度転職活動を通じて考えてみるのも一つの手かもしれませんね。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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