「一生に一度の最高の一日のお手伝いがしたい」そう考えて結婚式に携わる仕事に憧れを持ち、目指すきっかけになった人も多いのではないでしょうか。。きっと毎日がキラキラして最高の仕事だ!私自身そう感じ、結婚式場への道を志しました。
結婚式場の仕事の中で私が目指したのは、ドレスコーディネーターの仕事でした。大学がブライダルと関係があったわけではなく、結婚式場でアルバイト経験があったことが就職するきっかけになりました。
私は大学卒業後、全国展開する某一部上場企業の結婚式場に就職し、希望であったドレスコーディネーターに配属が決まり、6年間働かせて頂きました。
この記事を選んで下さったということは、おそらく転職も考え悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなあなたへ私の経験が少しでもお役にたてればと思い、ここから転職についてお話しさせて頂きます。
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ドレスコーディネーターを辞めたくなった理由
この記事の目次
残業時間が長く、休みが少ない業務実態
平日は新郎新婦様の仕事が終わった後の夕方から打ち合わせが始まることが多いため、打ち合わせが終わるのが大体21時。その後打ち合わせの片づけや事務処理作業、そして意外と時間がかかるのが広い式場の戸締りなんですよね。
これが結婚式のある土日になると、また大忙し。打ち合わせはもちろん、ナイトウエディングを行っていたので夜の終わりは日付変わることなんて当たり前でした。毎日の拘束時間が長く、家に帰ってもコンビニで買ったお弁当を食べて、寝て起きて、また仕事の毎日にクタクタになっていました。
お昼御飯もまともに食べる時間がなかったので、食生活も悪く、体も疲れがたまっていました。休みの日はひたすら寝る日々で、プライベートはあまり外出もしませんでした。また暦の長期休みはもちろん連勤、年末年始も2日ほどしか休めませんでした。
担当したお客様の結婚式に足を運べない
この仕事をしていて本当に辛かった現実でした。元々キラキラした世界に憧れをもって入社したこともあり、当たり前に結婚式当日に関わるものだと思っていましたが、全くでした。
基本的に衣裳の打ち合わせがメインになるので、いくら担当した夫婦が結婚式を挙げていようと見に行くことが難しいんですよね。打ち合わせ時間と被ってしまうので。
「なんで担当したお二人の当日をこの目で見たい!という願いも叶わないんだ」と何度も思いました。
結婚式当日まで自分が提案してきたドレスがその人に正しかった分からないんですよね。周りの反応や当日の二人が満足することで成果が出る仕事なので、それを目で見て確かめれないって、何のために頑張ったんだろうと感じちゃいますよね。
女性社会のため、人間関係が大変
ウエディング業界であれば大体8~9割が女性ですよね。なので女性の人間関係の難しさに直面することは圧倒的に多いです。
すごく仲の良い会社ではあったのですが、そういえど女性ですから。人数も多いので、陰でこそこそ悪口を言われることもありました。女性特有の体調の優れない日の上司なんて、大変ですよ。明らかに理不尽な指導を受ける日もありました。
それでも、ぐっと耐えて頑張っている人も多いです。私も上手くやっていくために波風立てず耐えまくっていました。でもそういう環境だと、やっぱり心が疲れてきてしまいますよね。
理不尽なクレーム対応が多く
一生に一度の結婚式、高いお金を出して下さっています。そう考えるとしょうがない部分かもしれませんがクレームやアドバイスが多いです。新郎新婦様だけではなく、親御様とも関わりがあるのでお二人のことを思い意見を言われる親御様もとっても多いんです。
本当に些細なことでクレームになります。例えば「打ち合わせで雨だった時にスタッフが傘をさしてくれたが鞄が濡れた、配慮が足りない」というクレームも実際ありました。
言葉遣い・身だしなみ・気遣いや配慮、たくさんのことに身を削りながら毎日仕事をしていました。お客様もいろんな方がいらっしゃるので、苦戦する日々に逃げ出したくなることが何回もありました。
給料が安い
本当に一部上場企業か?と疑問になるくらいに給料が安かったです。それに加え、基本給には残業時間25時間込みであったため、残業は多いのに月の給与は少なく不満だらけでした。
もっと言うと、実は休みの日もサービス残業したりしていました。決して仕事のスピードが遅かったわけではないんです。仕事量に対して時間が足りないんですよね。
残業は仕事の効率が悪いと上司から怒られることも多く、仕方なくサービス残業です。理不尽でも終わらさないと困るのは自分自身なので・・・
文句も言わず我慢したにも関わらず、なのに給料が本当に安い。そしてボーナスなんてほぼないようなものと言いたくなるくらいの金額でした。
サービス行は給料が安いイメージはありますが、1年ごとに数百円給料が上がるくらいだったんです。頑張ってもこれじゃあ活力にならないですよね。
私がドレスコーディネーターを辞めた1番の理由は割に合わなかったから
退職理由は表向き結婚ということでしたが、本当の理由はこの環境から抜け出したいという理由でした。毎日残業ばかりでろくにプライベートも作れない、頑張った分給料で反映されればまだ我慢はできましたがそれもないんです。
これだけ毎日頑張っても、とてもじゃないですが労働と成果が見合ってなさすぎますよね。そしてどこの企業も同じですが、部下のミスで指導係の私はかなり怒られる毎日でした。
会社でたまったストレスを家族にぶつける毎日で、負のループにはまった感じでした。ここから抜け出すには辞めるしかない!そう思いました。
忙しい日々で忘れていましたが、このご時世こんな働き方でいいのか?とシンプルに考えるようになりました。6年働いたというのも、自身の将来を見直すいいきっかけになったのでよかったです。。
ドレスコーディネーターを辞めるべき人・辞めないほうがいい人
ドレスコーディネーターを辞めたいと思う理由は人それぞれですよね。
どの仕事にもメリットデメリットは必ずあります。それがわかっているからこそ、「辞めたいな~」「辛いな~」と思っても辞める決断に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
ドレスコーディネーターという仕事は、一生に一度の幸せのお手伝いが出来る仕事ですよね。辛いことも多いですが、結婚式を挙げたお二人や親御様、列席者から感謝していただける仕事でもあります。
私自身この仕事の経験ができたことは宝であると感じています。そう思える仕事であるからこそ、辞めてから後悔はしてほしくないと思うのです。
辞めるべきではない人
- 雇用条件に満足いっている人
- ドレスコーディネーターの経験が1年未満の人
- 辞めた後の目標がない人
- ドレスコーディネーターとして、やりきったといえる仕事がない人
- 辛くてもこの仕事が楽しいと思える人
上記の内容に一つでも一致する間は、もう少し辞めることを考え直してみてもいいのではないかな、と思います。特に辞めた後の目標がないという方は、もう少し続けてみてもいいと思います。
きっと何かしらの理由があり退職を考えるとは思いますが、目標がない時に仕事を辞めたとなると、じゃあ次の仕事を探そうと思ってもどういう仕事が自分に合うのか、次自分は何がしたいのかが分からないからです。
まして1年も働いてなければ、余計にどうしていいか迷いますよね。それではあなたのせっかくの時間と経験を活かすことができません。
そして楽しい!なんて少しでも仕事で思えるのであれば、なおさら今は辞めるタイミングではありません。だって仕事を楽しんでやれる人は、今の仕事でこの先辛いことがあっても必ず乗り越えられる人だからです。
そう思える仕事に出会えたことは幸せです。二度とそう思える仕事に出会えないかもしれないので、是非ゆっくり考えてほしいです。
辞めてもいい人
- 自信を持って人に言える明確な目標がある人
- 精神的に不安定になっている人
- この仕事はやりきった!後悔ないと思える人
- 最悪な人間関係の職場、上司を信用できない人
上記に当てはまる人は、新たな環境に踏み出すのもいいと思います。他にやりたいことや目標があるのであれば、今以上にそちらを選んだ方が楽しい充実した毎日を過ごせますよね。辛い思いをして今の環境を選ぶ必要はありません。
後は一歩踏み出すだけです!
職場環境が悪い、ましてや上司に信頼をおけないのであれば、即日辞めることを考えるべきだと思います。自分の考えを変えることはできても、人はなかなか変わりません。
それが目上の方なのであればなおさらです。自分を抑えて辛い環境であるのであれば、我慢せず新たな道も考えてみて下さい。
ドレスコーディネーターからのおすすめ転職先
ドレスコーディネーターからアパレル業
なんといってもおすすめは接客業ですね!
ドレスコーディネーターって元々アパレルや美容が好きな人も多いですが、お客様から美容の質問を受けることが多いので、働いて知識が増えることが圧倒的に多いですよね。なので再就職する際にも経験として話せることも多いのでお勧めです!
この仕事が好きだった人、特にコーディネートをすることが楽しい人にとっては尚更楽しめる職業だと思います。
人と接するお仕事なので、今までの経験を存分に発揮できる業種です。
ドレスコーディネーターからメーカー勤務
もっと絞ると営業職がお勧めです!毎日接客するお客様って、結婚式のために高いお金を払って下さっているので正直生半可な接客じゃクレームがきますよね。かなり鍛えられた接客技術を持っています。
しかも相手のためになにかしてあげたい、と思う考えの人が多いので、必然的に相手にとても喜んでもらえる人付き合いができるのです。
メーカー側からしても、結婚式場での経験がある人材は即戦力にもなるしとても魅力的なんです!ノルマは必ずありますが、モチベーションに変えれる方であれば、是非チャレンジしてみて下さい。
ドレスコーディネーターから事務
全然違うじゃんと思われるかもしれませんが、真逆でもないんですよ。もちろんメインでやってきたことは接客ですが、事務処理や電話対応は本当に多いですよね!キラキラな世界だと思い入社した私にとってイメージとかなり違った部分でもありますが、、
時間がない中の毎日で仕事をしていたので、期限厳守は得意ではないですか?そしてチームでの仕事ですので、報告・連絡・相談ができるんです。出来て当たり前と思うかもしれませんが、その当たり前ができない人も多いし、企業側にとって有難いんです。
また、事務であれば今よりも決められた時間で仕事が出来るので、不規則な生活になることもないので精神的にも楽になるのではないでしょうか。
ドレスコーディネーターを辞めたいあなたに最後に伝えたいこと
自分の武器を作ってから退職を
せっかく頑張ってきた仕事です。何も得ずに辞めることは1番もったいないですよ!
どんなことでもいいのです。電話対応が得意、後輩とコミュニケーションとることが得意だから指導が好き、裁縫が得意など、小さなことでもいいので何か自分の新しい武器を知って退職しましょう。
自分の長所って見つけることが苦手な人もいますよね。でもそれがあなたの活かせる魅力になってくれます。
それを知ってからでも辞めるのは遅くないですよ。
退職後の目標・やりたいことを明確に
ここが明確でないと辞めない方向に言いくるめられます。何人もそういう先輩方を見てきたので、私は「○月に結婚式を挙げたいので、結婚式の準備期間、引っ越しを考えて○月に退職したいです」と明確に伝えました。
部下も持っていたので、退職までに部下をここまで育てる!という意思も一緒に伝えたので、すんなり受け入れてもらえました。
ぶれない意思はすごく大切ですよ。そこがぶれると退職時期ものびたりしますのでご注意下さいね。
退職意思を伝える際は早めに
退職意思が固まったら、まずは早急に意思を上司に伝えて下さい。担当の振り分けがあるので早く意思を伝えないと、どんどん担当が増えて辞める日数が遅くなります。
世間一般では3か月前なんて言いますが、私の場合9か月前に伝えました!それでもギリギリだったくらいです。
せめて担当するお客様には最後まで迷惑をかけないように、早め早めで行動して下さいね。
まとめ
私はドレスコーディネーターの仕事をしたことに誇りを持っています。たくさんの経験をした分、たくさん辛いことがありました。辞める決断をしたことも後悔していません。
ただ、二度と同じ仕事はしたくないと思っています。それはやりきったと満足できるほどの経験が出来たこと、「もういい、頑張った」と納得できたということです。
少しでも納得が出来ない部分があるのであれば、もう一度立ち止まってみて考えてくださいね。たった一度の人生、自分を大切に守れるのもあなた次第です。
私の経験が少しでも参考になれば嬉しいです。最後まで読んで頂き、有難うございます。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)