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病気や怪我で苦しんでいる患者様の生活を支えることができる、そんな作業療法士になりたいと思った人は多いのではないでしょうか。私自身も「怪我で困っている人を助けられるような人になりたい。」と思い作業療法士への道を志しました。

私自身も、順当なキャリアを踏んでいたわけではなく、何度も挫折を経験し、時には仕事を辞めたくなるほどの経験もしました。もしかすると、あなたも私のように「好きな仕事なのに続けていく自信がない。」と悩んでいないでしょうか?自分の仕事が嫌いになることほど辛いことはありませんよね。

この記事を読んでくださっているあなたは、おそらく転職を考えている方だと感じています。そんなあなたに、私自身の転職経験についてお話ししますので、少しでも参考になれば幸いです。

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作業療法士(OT)を辞めたくなる理由

現役の作業療法士が仕事を辞めたくなる理由として、以下の5つが主に挙げられると思います。順番に解説いたします。

報酬が少ない

20代の作業療法士における平均月収はおよそ20万円であり、高齢化社会で社会保障費も増大している中、リハビリテーション報酬は減算を辿っている傾向があります。

また一部の民間企業による個人病院では初任給と昇給が低く設定されているところもあり、長く雇用し続けていても期待した昇給が望めない場面があります。

精神的重圧

様々な症状に苦しんでいる場面でのリハビリテーションを担当するので、症状が改善する患者様もいれば、悪化の一方をたどる患者様もいらっしゃいます。

体調が安定しないリスキーな状態でのリハビリテーションを担当する場面もあるため、必要な医学的知識がなければ、リハビリテーションに心理的なプレッシャーがかかると思われます。

また高次脳機能障害や統合失調症等の精神疾患を持たれる患者様を担当するときは、暴言を吐かれる等のトラブルも起きえます。

ヒエラルキー

看護師や理学療法士と比較して世間的にも認知度が低い医療職であり、自分の職業アイデンティティが確立していない間は、どうしても他職種から下に見られる傾向があります。

また主治医によってはリハビリテーションのオーダーが出ても理学療法のみ処方が出る場合もあり、自分の作業療法士としての存在価値に悩んでしまう場面があるかと思います。

セクハラ

非常に稀ではありますが、作業療法士は現在半数以上が女性であるため、残念なことにセクハラ等の不当な不利益を受けてしまう方もいらっしゃいます。

患者様にリハビリテーションを通してサービスを行う職業ですが、その患者様からのセクハラ被害に遭ってしまう場合や上司からのセクハラにも遭ってしまう場合もあります。

パワハラ

作業療法士の養成校や学生の数が年々増加していることもあり、若いセラピストが増えている中、高圧的な患者様や直属の上司からのパワハラに思い悩む方もいらっしゃるかと思います。

特に臨床実習では、学生がスーパーバイザーからの高圧的な指導により、パワハラを受けてしまう場合が多いように感じます。

私がこれまで2回転職した理由

ここで私自身の退職・転職経験について解説しようと思います。

ケアミックス病院⇒大学病院

新人作業療法士時代は急性期から回復期~生活期まで包括していたケアミックス病院にて勤務していました。当時の私は、回復期病棟だけでなく、急性期や介護部門等の様々な部門を兼務していました。

当時の私は知的好奇心が強く、未経験である領域をどんどん開拓していきたいと思っていました。そんな中、定期的に参加している勉強会で発表を行い、自分の発表内容に感銘を受けた人から大学病院へのスカウトを受けました。

その時に思い切って環境を変えてみることが、自分のさらなる成長につながると思い、転職に踏み切りました。

大学病院⇒無職生活

転職した病院は、実はブラックな病院であり、業務量は非常に多く、終業時刻は22時を越える日が毎日でした。また人間関係に思い悩む時期もあり、その後体調を崩してしまい、3か月ほどの療養後に退職しました。

退職に至った理由としては、上司と定期的に連絡を取っていたものの、業務内容の改善はしないとの方針を聞き、復職してもまた体調を崩してしまう自分が想像できた為、自分を守る上で退職に至りました。

無職生活⇒介護部門クリニック

その後、3か月間の闘病の末、体調が回復し、無職の状態のまま就職活動を行いました。その中でも介護部門のクリニックを選んだ理由として、機能だけでなく患者様の生活を幅広く捉えることのできる作業療法士のニーズが高い部門であるという点です。

また、患者様の入れ替わりはほとんどなかったため、比較的ゆったりとしたペースで業務に取り組むことができました。

作業療法士という自分の存在を有難く思ってくれる上司もいてくれた為、仕事にやりがいを持つことができました。

作業療法士を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

辞めるべきではない人

  • 退職後の生活プランが確立していない人
  • 退職理由が漠然としている人
  • 今いる職場から、もう学ぶことはないと思っている人
  • 転職先の情報収集が不十分な人
  • 転職のメリット・デメリットを十分に吟味していない人

上記に該当する方は、辞める前にもう少し情報収集をしたうえで退職を検討することをおすすめします。特に漠然とした思いで退職をしてしまうことは非常にリスクが高いです。

退職後も日々の生活費や税金、国民保険料等は止まることなく請求が来るため、貯蓄が一気に減ってしまうからです。生活に困窮してしまえば、その後の求職活動にも影響が出てしまうため、事前に退職後の生活プランを確立しておくことが大事です。

また転職活動の際、自分のキャリアを漠然とした意味合いで説明するレベルでは、いくら作業療法士が人手不足な状況だとしても採用してくれない場合が多いです。

自分のキャリアを棚卸した際、これまでの自分の作業療法士としての経験や長所が、求人先の病院が出しているニーズにマッチしていなければ、仮に転職しても、転職先での業務に悩んでしまう可能性が高いです。

辞めてもいい人

  • 今いる職場がブラックな職場だと感じた人人
  • セクハラ・パワハラ等が横行しており、対策もされない職場にいる人
  • 退職後の生活プランを確立している人
  • 転職をする目的がはっきりしている人
  • 退職後の収入源が確立している人

上記に該当している方は退職を検討しましょう。特にブラックな病院で勤務されている方や、本来仕事上で受けるべきではない不利益を受けている方は1日でも早く逃げ出しましょう。

残念ながらハラスメントが横行している職場は改心されない場合が多いのが現実です。貴重な自分の人生を犠牲にしてまで勤務先にこだわる必要はないので、体調を崩してしまう前に退職の手続きを取りましょう。

退職後に勤務しない状況にある可能性がある方は、必ず失業保険の申請を行いましょう。怪我や病気で働けない状態にある方は傷病手当による給付も受けることができます。

退職手続きのアドバイス

退職する時期は1ヶ月前に自己申告

会社の規定で多くは3か月前に自己申告するようにと記載されている場合があると思いますが、法律上では2週間以前に通知すれば退職は可能です。

とはいうものの、2週間前の退職は業務の引継ぎや退職手続きに支障が出てしまい、勤務先に迷惑をかけてしまう場合が多い為、遅くても1か月前には通知するようにしましょう。

通知する先は主に直属の上司となります(作業療法士部門の主任や副主任など)が、上司に話しづらい状況にある場合には科長や部門長などの部門ごとのリーダーでも構いません。

退職理由は「一身上の都合」で問題なし

退職を伝える際は、無理に難しい言葉を使う必要はなく、「~日を持って退職させていただきます。」「すみません。」とだけ伝えましょう。

退職届に記載する内容も自己都合退職の場合には「一身上の都合により、~年~月~日をもって退職させていただきます。」との言葉で構いません。

その時上司から、退職の引き留めや転職先について聴取されることがあるかと思いますが、なるべく転職先の情報は伝えずに退職する方が、転職後のトラブルを未然に防ぐことができるかと思います。

ここで注意してほしい点は「退職願」は任意、「退職届」は強制の意思表示となります。退職願はあくまでも願いであるため、退職を引き留められる可能性が高いです。

確実な退職を希望している方は退職届を提出しましょう。退職届は手書きでもワード上で作成したものでも、どちらでも構いません。

【補足】退職金は3年勤務で20万~30万

病院によっては、勤務年数や契約内容によって退職金がもらえる場合ともらえない場合がありますので、雇用契約書をよく確認しておきましょう。

概ね3年程度の勤務年数があれば、退職金が支給される場合が多いように感じます。相場は3年間勤務の場合だと20~30万円となります。

※勤務先によっては、退職金の給付率も異なっているので、相場より多くの退職金を受給できる場合があります

作業療法士からのおすすめ転職先

別領域の病院への転職

作業療法士での転職で一番多いのは、別領域の病院への転職だと思います。例えば、身体障害がメインの回復期病院から、精神障害がメインの精神科病院への転職など。

作業療法士が担当する領域には大きく分けて以下の4つの領域に分かれます。

  • 身体障害領域:脳血管障害や骨折などの整形疾患
  • 精神障害領域:統合失調症やうつ病などの精神疾患
  • 発達障害領域:脳性麻痺や自閉症などの発達障害
  • 老年期障害領域:認知症や廃用症候群などの老年期疾患

各領域それぞれに症状も異なっており、作業療法のアプローチも異なってきます。しかし別領域とはいえど、リハビリテーションの基本的な考え方はどの領域も同じであり、必ず自分の臨床経験が生きる転職になると思います。

介護部門への転職

二つ目としては介護部門への転職です。作業療法士の勤務先は病院だけではなく、訪問看護ステーション、介護老人保健施設、特別養護老人ホームなどの介護福祉施設にも需要があります。

作業(=生活行為)を通してクライアントの生活をサポートする専門職であることから、地域に根差した在宅医療へのニーズが高まっています。

介護部門での作業療法は、病院勤務と比較して、クライエントの生活に直接触れる機会が多く、その点において業務内容にやりがいを感じやすいセラピストもいらっしゃいます。

私自身もこのような理由で介護部門への転職を希望しました。

作業療法士から福祉用具関連の一般企業

三つ目としては、福祉用具関連の一般企業に就職することです。

一般企業への転職は稀なケースですが、作業療法士は道具、住宅用具等の環境面の評価を行いながらクライアントの作業遂行を支援するので、他職種と比較しても福祉用具の知識は豊富なことが多く、一般企業でもその経験は重宝されるかと思います。

実際の例でいうと、元作業療法士の会社員が、脳卒中で半身不随となり、更衣動作がうまくできなくなったクライアントに対し、ボタンではなくマジックテープを使用したTシャツを開発し、更衣動作の自立へアプローチした例があります。

作業療法⇒作業療法士に転職するときのポイント

まず自分の強みを知る

まずは自分のキャリアを振り返り、“作業療法士としての自分独自の強み”を理解しましょう。

自分自身の人材としての市場価値を客観的に理解した上で、転職活動を行うことで、転職先とのミスマッチを事前に防ぐことができます。

自分自身の強みは、今までの業務のどの部分にやりがいを感じたかを振り返ることで見つけることができるかと思います。他にもウィークポイントを長所に転換することで、強みを見つける方法もあります。

※限られた疾患しか経験していない⇒特定の疾患のスペシャリストになれる、転職回数が多い⇒様々な病院での経験を実務に役立てることができる、など

複数の転職エージェントに登録する

転職エージェントは必ず活用しておくべきと考えます。転職エージェントは一般の転職サイトに載ってないような求人を紹介してくれるだけでなく、履歴書の添削や転職先の交渉などのサービスを無料で行ってくれます。

また複数登録しておくこともお勧めします。時に希望していない求人を無理やり推し進めてくるエージェント等、どうしても相性が合わないエージェントもいるので、様々なエージェントとのやり取りから自分に合っているエージェントを選ぶようにしましょう。

マイナビコメディカルなど、リハビリ職特化の転職エージェントなどは特におすすめですよ。

様々な場所から転職情報を仕入れる

転職を考えている方は、日ごろから求人先の情報や月収の相場などの情報を仕入れるようにしておきましょう。主にハローワークの求人検索や転職サイトなどから求人の情報を仕入れることができます。

また転職先のことについてよく知っている知人がいれば、事前に勤務内容や職場の雰囲気等、求人サイトでは手に入れることのできない情報について聴取しておきましょう。

希望する転職先に電話連絡する

転職先が確定すれば、病院のホームページ等から病院側の人事部へ直接連絡が取れる電話番号へ連絡し、求人へ応募する旨を伝えます。

応募する前に、必ず転職先が現時点で作業療法士の求人を行っているかを確認しましょう。転職エージェントを利用していれば、エージェントがこの作業を代行してくれる場合があります。

必要書類の作成⇒面接へ

面接日程が確定すれば、面接に向けて必要書類の作成と、転職先の企業研究を行いましょう。面接に必要な書類は主に履歴書・職務経歴書となります。(企業によっては職務経歴書が不要な場合もあります)

続いて企業研究ですが、病院のホームページ等から病院独自の理念やリハビリテーションの特色などを調査し、それが自分の人材価値とマッチしていることを確認しましょう。

私自身がやっていたことは、病院のホームページ等から“転職先の良いところ”を箇条書きでノートに書きだし、自分自身の仕事上の理念とマッチしていることを確認した上で、それを面接でアピールするようにしていました。

まとめ

転職のリスクを徹底的に調査した上で、それでも転職する方がよいという考えは理にかなっていると思います。作業療法士の働き方は様々に存在しており、決して一つの職場だけにこだわる必要なんてありません。

患者様にサービスを届ける仕事ですが、我慢を重ねて無理に苦しみながら働く必要はないと思います。患者様だけでなく、自分自身も同じように大事にしていってほしいと思います。

自分自身を大事にすることができてこそ、患者様も大事に思うことができ、作業療法士という仕事にやりがいを感じることができるのだと思います。

マイナビコメディカルなど、エージェントに相談するなどして、自分の今後のキャリアプランをしっかり吟味して後悔のない選択をしていってほしいと思います。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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