【PR】

私は大学卒業後、大手外資系製薬会社に入社し、MRとMSLを経験した後、希少疾患専門の製薬会社へ転職。転職後の会社で4年のMR経験の後に、PMSモニター業務の担当となりました。

私はPMSモニターとなる前にMR業務を経験していただけに、営業活動をしない普段の業務に物足りなさを感じたり、ジレンマを感じたりする事がありました。

もしかすると、あなたも以前の私のように「この仕事に対するモチベーションが上がらない!」といった気持ちになっていないでしょうか。

この記事を見てくださっているあなたは、恐らく転職を考えておられるのでしょう。そんなあなたに私の経験をお話しますので、少しでも参考にしていただければ幸いです。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

(以下のように診断結果が出ます)

診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。

辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

(診断時間は約5分です)

PMSモニターを辞めたくなった理由

業務に物足りなさを感じる

これは私のように、MRから異動された方が多く感じることになるのではないかと思います。

御存知のように、MR(医薬情報担当者)の業務は「MRの使命は、医薬品の適正使用のための情報の提供・収集・伝達を通して、自社医薬品を普及させることです。(公益財団法人MR認定センター HPより)」とされていますが、PMSモニターは情報の“収集”に特化された部隊となり、自社医薬品の普及という“営業業務”がありません。

もともとPMS業務自体、MRの時も実施していた方にとって、先生方と面会しても、治療提案やデータ紹介等の議論をする機会が激減します。

MR時代にPMSが苦手だった人にとっては、苦手な業務ばかりやらされるのも嫌ですし、PMS業務をしっかりとこなしていた方にとっては、業務範囲が減らされてもどかしく感じる事も増えたのではないでしょうか。

私の場合、PMS業務は得意ではありませんでしたが、先生方から患者さんの治療経過を確認しても、深い議論に進むことのできないモヤモヤ感を払拭出来ませんでした。

医師等の顧客から嫌われることが多い

PMSは医師にとって必要性を感じられにくい業務で、「めんどくさい!」と憎まれるケースも多いかと思います。

他のMRやマーケティング部の担当者と違い、自分が会いに行く時は調査票の記載依頼だけですので、医師から廊下で見かけられてもウンザリした顔をされたり、アポイント依頼のメールに対しても返信が遅かったりと心が折れそうになる場面も多くなりがちです。

こちらとしても、相手の嫌がる事はしたくないのですが、どうしてもしなくてはならない。そんな場面が他の業務より多くなることで、心が疲れ果ててしまいました。

尻ぬぐい業務をしているような気分になる

これは社内での話になりますが、自分が薬剤の処方開始に関われず、突然、調査業務が飛んでくることになります。

受け身業務なので、自分の気持ちの持ちようによれば、楽なのかもしれませんが、私の場合、PMSはMRが誰でもやるべき業務・出来て当然の業務ですし、美味しい所だけ奪われる感覚がぬぐえませんでした。どうしても、尻ぬぐい感が消えないのです。

また、PMSモニターが担当する調査は、希少疾患であったり、調査票の細かい特定使用成績調査であったりすることが多く、MR業務の華やかな面だけ持っていかれている感じでむなしい気分になる事もあったことを覚えています。

医師と話す機会が減り、自分の知識や技量の低下が無いか不安になる

MR時代と比較して、1日に外部顧客と面会する機会自体が少なくなる上に、面会者も医師ばかりではなく、施設によってはCRCの方や薬剤師といったケースも多くなります。

PMSモニター業務を複数年経験している間、医師との面会経験値がガクッと下がりますので、「これで(MR等の)他の職種に戻った時に、以前よりトーク力が落ちている?」と不安に感じる事は多くなります。

私は30歳代前半で、PMSモニター業務に携わるようになりましたが、残りの社会人人生を考えた時に、この業務が自分のキャリアアップに繋がるのか不安に感じて仕方ありませんでした。

単純に仕事が楽しくない

上に挙げた理由を総括すると、単純に“楽しくない”んですよね。

業務内容自体もそうなんですが、「製薬企業としてあるべき安全性情報収集に特化した専門部隊」と立派な言葉で言われたところで、MRでもやっていた必須業務ですし、私にはどうしても“劣化MR”感がありました。

成績評価の面でも、新規開拓をして加点方式の評価を得られる事は無く、調査票回収率をどれだけ100%に近づけられるか?という形で減点方式の評価を受ける事が多くなります。

私にはこれもPMSモニター業務が楽しくないと感じる一因となっていました。

私がPMSモニターを退職しマーケティング職へと転職した理由

“劣化MR”のような感覚が消えなかった

前述の辞めたくなった理由にもありますが、MRならPMS業務をしっかりこなして当然なんですよね。それだけに、“情報の収集”のみに特化し、先生方と治療や新たなデータに関して議論する機会も減り、どんどん物足りなさを感じるようになってしまいました。

自分の話術に対する技量低下が無いか怖くなった

医師との面会も減るので、2か月もすると、言葉がパッと出てこない。面会中に声が裏返ったり、噛んだりする。「もっとこういう言い回しをすればよかった」と反省する場面が増えてきます。

話術を磨く一番の要因は“経験(場数をこなす事)”だと思いますし、その“経験”が減って、自分が以前の力を出し切れていないと感じる場面が出てきて、このままで残り約30年ある社会人人生を過ごせるのか、どんどん不安に感じてきてしまいました。

やっぱり営業業務は楽しい

MRとして働いていた時に、プロモーションコードや社内ルールも厳しくなり、モヤモヤする事も多かったかと思いますが、PMSモニター業務を経験すると、営業時代の業務がどれだけ楽しかったか、改めて、感じる事も多くなってきました。

営業業務にもっと積極的にかかわりたい気持ちが多くなり、転職活動を開始。MRも含め、広く面接をしていたのですが、偶然にもマーケティング経験なしでもマーケティング部として迎えてくれる会社と巡り合い、現在に至っています。

PMSモニターを辞めるべき人・辞めないほうがいい人

私はPMSモニター業務にモヤモヤ感を感じ続けていたため、転職となりましたが、全員におススメできるわけでもありません。

特に外資系企業を中心に、今後もPMSモニター業務へ力を入れてくるかと思いますので、早いうちに業務経験を重ねておくことで、これまでの製薬企業には無かった新たなキャリアを築ける可能性があるのではないかとも考えています。

辞めるべきではない人

営業活動が苦手

私は営業活動が無い事が不満でしたが、元々、営業活動が苦手であった人には合う仕事ではないかと思います。

どの会社も厚労省からの指摘により、安全性情報の収集には力を入れていく流れになっていますので、しばらくはPMSモニター業務が減らされるという事にはならないと思います。

もし転職しても、製薬企業を目指すのであれば、どの会社でも当然やるべき業務になりますので、苦手な営業活動から解放されるという意味で、この職は自身に合った職となってくるのではないでしょうか。

担当エリアも広くなりがちなので、1軒の面会のために、出張時に各地のご飯を楽しんでくるのも役得ですね。

医師と話をするのが苦手

PMSモニター業務では、医師以外にCRCや薬剤師、事務スタッフ等に面会する事も多くなり、その分、医師との面会数は減ってきます。医師には、良くも悪くも癖の多い方もおり、そういった先生とはもう出来るだけ関わりたくないという方には、PMSモニター業務の方が合っているのではないかと思います。

管理職を目指している

PMSモニター業務はここ数年で、急に普及してきた職種で、過去にこの業務ばかりやってきたという人はいません。そういう意味で、今、PMSモニター業務をやられているあなたは、業界のパイオニアに近い位置にいるわけです。

今後、しばらくは拡大傾向にある職種ですから、今は不満を抱えていても、(自身の年齢や過去の業務経験にもよるかと思いますが、)30歳代半ば以上の方であれば、この業務での経験を買われ、そのまま同グループのマネージャーに昇格という可能性もあると思います。

「いつかはきっと管理職に!」と思われる方は、多少の不満は我慢して、2~3年経験する事も選択肢の一つとして考えても良いのではないのでしょうか。

辞めてもいい人

どうしても営業業務をやりたい

PMSモニター業務には、安全性情報の収集ばかりで、製品の普及といった側面の業務が職責に含まれていません。

もちろんやりようによっては、患者さんの治療経過を確認出来ますので、その過程を医師と確認しながら、治療提案も可能ではありますが、かなり自分で能動的に知識を蓄えていかねばならない上に、その努力も評価されにくい環境です。

自分が医師と議論し、処方してもらう瞬間に快感を感じる方であれば、転職を考えてみるのも良いかもしれません。

加点評価が合っていると感じる

どうしてもPMSモニター業務は、100点にどれだけ近づけられるかという減点評価を受けがちな職種です。加点評価も華やかな結果が無ければつらい物ではありますが、その結果を出すための過程に楽しみを感じられる方は、PMSモニター業務以外の職種の方があっていると思います。

細かい記載ミスを探すのが苦手

私もそうなのですが、書いて頂いた調査票をじっくり眺めて、間違い探しをするのが苦手な方っているかと思います。文字を見ていると数分で飽きてしまう(笑)。そんな方は、この職を長期で続けるのは厳しいかもしれませんね。

PMSモニターからのおすすめ転職先

PMSモニターからMR

PMSモニターを経験されている方は、MRから異動されてきた方も多いと思います。

この業務を経験したことで、上手な回収の仕方や調査での重要事項を知る事ができ、今まで以上にPMS業務に対しての取り組み方も変わってくる自分を感じられると思います。

また、久しぶりに経験する営業業務に対しての楽しさや、自分で自由に外回りが出来る仕事環境の自由さを、これまで以上に感じて、満喫できるようになるのではないかと思います。

PMSモニターからMSL

これは各企業によって業務内容やポジションが異なりますので、一概に言えませんが、PMSモニター業務を通して、安全性情報の大切さやデータの公平な見方・評価の仕方という面でも経験が上がってきているのではないかと思います。

自社の営業向け研修で習うデータばかりを、研修で受けた話法そのままに話していた時よりも、公平にデータを読む方法やデータの集め方を知る事で、MRよりももう一段学術レベルの高い業務が可能になると思います。

その強みを活かせると感じられる方は、MSLへのチャレンジを検討してみるのはいかがでしょうか。

PMSモニターからCRA(臨床開発モニター)

こちらは、PMSモニター業務と近い職種にはなりますが、どうせ似たような仕事を経験するなら、市販後調査よりも開発系の業務に携わるというキャリアアップの道もありなのではないかと思います。

もちろんCRAになりたては、情報収集業務が中心となりますが、治験に対しては、市販後調査に比べて、病院勤務の先生方も前向きになってくださる先生が多くなりますので、前向きに先生方と関わることが出来る精神的な負担の軽減効果的な面でもメリットはあるのではないかと思います。

PMSモニターから転職するときのポイント

PMSモニター業務に特化した部署が製薬企業各社で新設されてきている事を考えると、どの会社にとっても安全性情報の収集に非常に力を入れている事が感じられると思います。

この業務は製薬企業にとって外せない業務になりますし、安全性情報を丁寧に扱う事の大事さを学び、それを他の業務でも大切にしていきたい気持ちを柱に据えて、安全性情報を転職希望の職種にどう活かせるのか話が出来れば、面接での話も魅力的になってくるかと思います。

例)MRとしての転職希望理由

調査票には薬剤を御使い頂いた患者さんの経過が細かく記載されており、先生方と議論を進めていく上で非常に有力な情報となります。回収も手間はかかりますが、その回収に伴う先生との話し合いを通して、患者さんがこれだけ良くなっているんだと各種検査値の推移を医師と共に確認する事で、自社製品の強みを改めて感じて頂ける有効な資料ともなる事を強く感じました。その経験を活かして、営業活動に取り組んだら、過去の自身のMR活動と比較して、大きく話の幅が広がり、さらに信頼されるMRとして活動できるのではないかと考え、MRに戻りたいと考えるようになりました。

まとめ

私はPMSモニターの業務範囲の狭さに耐えられず、転職となりましたが、ここ数年、外資系企業を中心に注力してきている職種ではあり、また有害事象の報告漏れが厚労省から指摘される企業が増えれば、さらに力を入れてくる分野になっていると思います。

しかし、本来であれば、MRが完璧に実施すべき業務内容であることも確かです。

もし今の仕事内容に不満を感じて、転職を考えられるとしたら、安全性情報の収集以外に自分がやりたい業務がなんであるのか。ハッキリとしたビジョンを持ってから、活動をされる事をお勧めいたします。

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。一度しかない人生、後悔の無い選択をなさってください!

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

(以下のように診断結果が出ます)

診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。

辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

(診断時間は約5分です)

おすすめ診断テストをチェック!
問:あなたが解決したいお悩みは?
上記選択での該当件数:
画面下にある検索ボタンを押してください。

この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

>>運営者情報について