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厳しい営業ノルマがない、忙しく納期に追われる必要がない。上記のような理由で警備員になった人は非常に多いと思います。

私も昔は家電メーカーで営業をしていましたが、永遠に逃れられない営業ノルマと自分の資質に疑問を感じ、警備員に転職したものの、6年で辞めることになりました。

警備員になって5年経つ頃には、同時期に入社した人間は、もうほとんど残っていませんでした。警備員は対人ストレスだけでなく、肉体的疲労、身の危険、劣悪な労働環境に加えて、低賃金という問題があり、非常に厳しい職種です。

この記事を読んでいるあなたも、当時の私と同じ気持ちを感じているかもしれませんね。

もし、今のつらい環境を脱して幸せな人生を歩みたいと思うあなたに、私の経験をお伝えしますので、よろしければ参考にしてください。

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警備員を辞めたくなる理由

警備員と言っても、様々な仕事内容があります。けれども多くの場合、悩みは似ていると思います。私が辞めたいと思った理由を5つ紹介しますが、同じ警備員なら共感してもらえるものだと思います。

人が嫌がることをやらなくてはいけない

あなたが働いているのはどんな現場ですか?現金輸送でない限り、客先に常駐していなくても警備対象物件の問題に対処しなくてはいけないはずですよね。

例えば、敷地内でたむろしている不良たちを追い出さなければならなかったり、禁煙スペースでタバコを吸っている人を注意しなければいけなかったり・・・。

でも、警備員にはほぼ何も権限がありません。だから、ほとんどの場合、強気にやるのではなく、お願いするという形になってしまいますよね。

たとえ、相手が悪かったとしても自分の意に反することを言われるわけですから、気持ちがいいはずがありません。あなたも自分の言うことを聞いてもらえず、つらい経験をしたことは1度や2度ではないと思います。

施設が警備員を雇っているのは、自分では対処したくないか、することが困難なことだからこそ、お金を払っているのかもしれません。でも、実際に働いている警備員は人が嫌がることをやらされている、とも言えるわけです。

労働時間以上に拘束時間が長い

警備員の拘束時間はたいていの場合、労働時間と同じではありません。

あなたも夜勤や24時間勤務の場合、休憩時間は当然として仮眠時間も労働時間から引いてカウントされているのではないですか?日勤者でも「中抜き」とか「待機」と称して、労働時間にカウントされない時間がありませんか?。

しかしながら、仮眠時間や待機時間の間でも、有事には緊急連絡があり、トラブルに対処しなくてはいけない状態におかれていることが多いです。

そして、対処した時間だけが残業時間になりますが、その前後の時間は給料がもらえないことが通常ですよね。

更に、私の働いていた部署では4時間の仮眠時間がありましたが、なんと仮眠時間は1時間と3時間の2回に分かれていました。仮眠時間が細切れになっていたら、ゆっくりと眠ることすらできませんよね。ましてや、常に呼び出されるかもしれないという待機状態の中で、ぐっすり睡眠をとれる人は、相当精神的にタフでなければいけないでしょう。

私は多い時で、実労働時間は250時間くらいでしたが、拘束時間は360時間を超えていました。しかも、勤務明けに家に帰ったとしても、寝不足で頭がぼーっとして、寝る以外に何もできないことが多かったです。

肉体的に負担が大きい

私は施設警備だったので、立哨警戒がありました。朝8:00位から19:00位まで、休憩時間とトイレに行く時間を除いて基本立ちっぱなしでした。

周りから見ると、楽そうに見えるかもしれませんが、一か所にずっと立っているのは想像以上に大変です。しかも、立哨姿勢というのは、とても腕が痛くなるのでなおさらです。

それが終わったら、夜は巡回です。万歩計を付けたら、一日の歩数は35,000歩でした。1歩が50cmだとしたら、17.5km程度歩いていることになります。

ましてや、巡回は平坦な道ではなく、階段の上り下りもあるんです。

これで体を壊して働けなくなっても、体が資本の仕事ですから、お払い箱になるだけですよね。とても60~65歳まで働ける環境ではありませんでした。

それだけではありません。

先ほど仮眠の話をしましたが、勤務によって仮眠時間が違ったんです。昨日は翌朝4:00~800の仮眠だとしたら、翌日は夜20:00~0:00までの仮眠という具合なんですよ。

毎回、勤務ごとに仮眠時間が違ったら、体内時計が狂って睡眠障害になりかねませんよ。

でも、自分の職場では、それが当たり前でした。実際に睡眠障害が理由で辞めていく人も、一人や二人ではありませんでした。

それでも会社からは「規則正しい健康な生活を心がけてください」なんて言われます。じゃあ、この劣悪な勤務環境を変えてくれよ、と言いたいですよね。

身の危険を感じることが多い

私は全国でも有数の繁華街にある複数のビルを警備していました。中に怪しい飲食店が入居している雑居ビルもあり、反社会的勢力が出入りしていることもありました。

ある日、夜にビルを巡回していたら、ビルの周りにヤクザが整列していたこともありました。きっと偉い人が遊びに来ていたのでしょう。

何も危害を加えてきたわけではありませんが、もし何かあれば我々がそこに真っ先に駆け付けなければいけないことを考えると身の危険を感じざるを得ませんよね。

実際に、飲食店の中で暴れている客がいて、駆け付けたことがあります。いくら警察に通報してあっても、警察官が到着するまでは警備員が対処しなければなりません。

そして、どんなに横暴そうな相手でも、先んじて相手に危害を加えることが許されないので、実際には周りのお客を安全ところに誘導するとか、相手をなだめて時間稼ぎをするようなことしか私にはできなかったです。

ある同僚は、暴れる泥酔者を相手にしてケガを負いました。

私の警備先の半径500m以内のビルで、年間1~2件は人が死んでいましたから、いつ自分がそんな現場に遭遇しても不思議ではありませんでした。

そんな中でも、警察官は最低2名以上で対応する上に、どんどん応援がやってきますが、警備員は原則たった1名で対処しなければならないのです。

給料の水準が低い

警備業界の給与水準は低いです。これを読んでいるあなたも警備員であれば納得してくれているはずです。

私の勤めていた会社では基本給はなんと125,000円程度でした。ここに家族手当やら資格手当やらが加わるわけですが、大した金額にはなりません。

あとは残業代と深夜残業で稼ぐしかありませんでした。

会社もそれを分かっていて基本給を低くしているのです。だから、「働けば働くほど手取りが増えるから」とシフトをたくさん入れることで処遇するのですが、常に長時間残業を強いられることになります。

私は妻と小さい子供がいましたので、会社からシフトを多めに入れてもらいましたが、会社からすれば、都合のいい人材だったのかもしれません。

ボーナスもありましたが、基本給がベースになっているので、給与1ヶ月分といっても大した金額にはなりません。

警備員は施設ごとに配置人数や時間が契約で決まっており、それを破ることができません。営業職みたいに1人で何人分も売上を稼いでくる、といったことができないため、どんない頑張っても一人一人に会社が払える金額は、およそ決まっているのだと思います。

給料が低いとモチベーションも下がり、ただでさえつらい仕事が、もっともっとつらくなりますよね。

私は仕事が厳しいのに給料が安いことが理由で辞めました

私は給料が安い仕事は、仕事内容も楽だと考えていましたが、実際に警備員として働いてみると、その考えは打ち砕かれました。

しかも、若いうちは耐えることができたとしても、これを60~65歳まで続けられるのかと考えたときに、無理だなと思いました。

普通の会社だと働けば働くほど、給料が上がっていくと思いますが、警備員は基本的に上がりませんし、上がってもわずかです。

自分の家の近所のスーパーにいる警備員は、覇気のないおじさんばかりで、こんな風になりたくないな、と思っていたのですが、その理由が働いてみて分かりました。

こんな労働環境と待遇だから、最終的にそういう人ばかりしか残らないんです。

警備員を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

実際に警備員を辞めるに至った経験から、今どうすべきか悩んでいる人に向けて、警備員を辞めるべき人・辞めないほうがいい人を考えてみました。

辞めるべきではない人

他の職種では仕事が務りまりそうになく、仕方なく警備員になった人は辞めない方がいいと思います。

警備員は仕事内容は厳しいですが、難易度という観点から言うと簡単な仕事の部類になります。従って、そういった人は他の業種に転職できたとしても、すぐに行き詰まる可能性があります。

たまに警備員が嫌になって転職したけれど、しばらく経って別の会社で警備員をしている人がいます。そういう人は転職先でもうまくいかなくて、結局戻ってきたわけです。

ましてや、警備業界は人不足ですから、経験者はどこの会社に行っても簡単に採用してくれる傾向にあります。

せっかく転職したのに舞い戻ってくるくらいなら、転職せずに今の会社で昇進を目指す方をおすすめします。

警備業界は離職率も高いですから、決して能力が高くなくても、辞めずに残っていれば現場の責任者クラスになれる確率は十分にあります。

辞めてもいい人

現在の仕事をしっかりとこなせていて、他の会社でもやっていけるという自信がある人は転職していいと思います。

いくら社内で昇格できるといっても、警備員の昇給余地は限られていますし、ポジションに空きができなければ、昇格もままなりません。

  • 今よりも良い待遇が欲しい
  • 今のままでは自分がダメになってしまう

そう思える人は向上心が強い人だと思うので、新しい転職先でも活躍できる可能性が高いです。

また、低賃金と重労働という厳しい労働環境に耐えてきた経験があれば、大抵の新しい転職先での待遇に喜びを感じることができるでしょう。

警備員からのおすすめ転職先

警備員から警察官

勤務内容は違うものの保安業務という同じカテゴリであり、不規則な勤務の経験やイレギュラー対応の経験、礼式の基本動作などが生かせます。

警察官も非常に厳しくて大変な職業ですが、もらうことができる給料の水準が全く違うので、やりがいが違うと思います。

また、警察官は警備員と違い、法律によって身分が保障され、権限を付与されているので、対応する相手の反応も警備員とは全く違うものになるでしょう。

新卒でなくても、まだ年齢が比較的若い方には、採用のチャンスがありますので、チャレンジしてみることをおすすめします。

警備員から運送業

私の職場では運送業に転職する人が非常に多いです。

現在、運送業界も慢性的な人手不足と高年齢化に悩まされており、40代でも若手と言われるそうです。転職したくても年齢がネックになっていた人も、尻込みをすることなく転職活動ができますね。

そのおかげで転職のハードルが低いうえに、待遇のいい職種に空きがあることも多く、ドライバーに限らず、運行管理や倉庫管理といった職種でも採用される場合があるので、必ずしも大きな車を運転しなくても、今よりいい給料をもらえる可能性があります。

また、在職中に大型免許などを取得しておくと、やる気があると判断されて、非常に採用の確率が高まるので、運送業界に転職したい人は取得しておくことをおすすめします。

警備員からビルメンテナンス

ビルメンテナンス業界は警備業界と非常に関連が深い業種です。ビル管理会社は社内に警備部門を持っていることも多いです。

なので、面接官は警備員の業務内容をよく知っており、今までの頑張りや努力をアピールすれば正当に評価してもらえる可能性が高いです。

ビルメン業界もまた年齢にかかわらず採用されやすい業界ですので、多くの方に門戸が開かれています。

未経験の方の給与水準は、警備業界と同様に低い場合が多いですが、経験を積んで資格を増やしていけば、年齢にかかわらず給料は上がっていきますので、転職後も資格の勉強をコツコツとできる人には非常におすすめです。

警備員から転職するときのポイント

転職活動を始めたい場合は、まずは自分の転職したい業界や職種をある程度絞っておくことが重要になります。

警備員として勤務している期間に得られるスキルや資格は、他の業界ではあまり価値がないことがほとんどですから、あらかじめ転職したい業種や職種を絞ったうえで、そこで重宝される資格を取得したり、必要とされる知識を頭に入れておくと、以後の転職活動にとても有益になります。

次に、転職サイトに登録するといいと思います。

特に行きたい業界の求人が多いサイトを選びましょう。転職サイトは幅広い求人が掲載されており、行きたい業界の中でも自分に合った職種の求人が転がっている場合があります。

ハローワークの求人は、中にはいいものもありますが、玉石混交で比較することが難しいです。

そして、転職サイトは必ずと言ってもいいほど、web履歴書を作成することができます。これを作成して公開しておくと、あなたの経歴が目に留まった企業からオファーが届くことがあります。たとえ応募しなくても、自分の経歴のどんな内容を見て、会社がオファーを出しているのかを確認するだけでも価値があります。

そういった反応を見ながら履歴書を修正していけば、実際にお目当ての会社に応募する際にも有利になります。

また、応募したい職種が特に事務系の職種の場合は、転職エージェントを活用することが有効です。転職エージェントは無料で登録することができる上、登録後も利用料を払うことがないところがほとんどです。

また、転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーという担当者がつきます。キャリアアドバイザーは、あなたの転職にかかわることをすべてサポートしてくれます。

例えば、履歴書や職務経歴書の書き方から、面接ではどういったことをアピールしていけばいいのかもサポートしてくれる頼もしい存在です。

更に、応募先企業の詳しい実態や情報を持っていますので、転職後のミスマッチも起きにくいですし、そもそもあなたがその会社に面接を受けに行くべきかどうかも含めて相談に乗ってくれます。

たとえ、応募しなくても自分がどの程度の会社なら脈がありそうか、ということも教えてくれたりするので、気軽に登録してみることをおすすめします。

まとめ

警備員は会社によっても、差はありますが、総じて厳しい労働環境と低賃金で働かざるを得ない実態があります。

もし、あなたが警備員を辞めたいと考えているけれども、転職するための行動を起こすのをためらっているなら、現在の仕事を60~65歳まで続けている自分自身の姿を想像してみてください。

もし、そんな自分が想像できない、そんな自分になりたくないなら、転職活動を始めてみるといいと思います。

警備員として働いているあなたなら、もしも面接で厳しいことを言われたり、転職活動が思うようにいかないときも、きっと耐えることができるでしょう。

今の大変な環境で働き続けていることができているあなたは、少し勇気を出すことができれば、今よりも幸せなキャリアと人生を歩むことができると思います。

私の経験が少しでもあなたの役に立てるなら嬉しいです。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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