私は元々、製薬会社に入る前は、メーカーの営業職をしていました。大学の同窓会で製薬会社に勤めている友人から、MRという仕事について話を聞く機会があり、そこで初めて製薬業界について知りました。

直行直帰、営業所に行くのは必要な時のみ、個人の裁量が大きく働き方を自由に決められること等に魅力を感じ、MR職への転職を決めました。

業界では規模の小さな製薬会社ですが、無事転職することができ、MRとして約10年間活動を続けてきました。

その間、最初の転職先の小さな製薬会社から外資系大手製薬会社へ転職し、その後退職し現在に至ります。

MRを辞めることは大いに悩みましたが、刺激のない毎日に耐えられなくなり、趣味のスノーボードをもっと楽しみたいと田舎へ移住し、現在はスキー場で働いております。

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MRを辞めたくなった理由

一人で仕事が完結してしまう孤独感

メーカーの大小によってMR数に大きな違いがありますが、MRは孤独な職業だと思います。

県内を50人で担当する会社もあれば数人で担当している会社もあります。私が最初に所属していた会社では県内を数人のMRで担当していたので同僚MRと顔を合わせる事も少なくほぼ一人で仕事をしている状況でした。

朝自宅から直接卸に行き、喫茶店に入りメールのチェック、昼に開業医を回り、午後から病院を訪問する。そのまま直帰し自宅に帰る。毎日この繰り返しでした。

担当エリアが営業所から離れた県境だったため、駐在扱いでした。月曜に自宅を出、金曜に自宅に帰るまで毎日ホテル暮らし、営業所に行くのも月に2回ぐらいでした。

会社には所属しているが個人営業、同僚とも会わず一人で仕事をしている感覚で大きな孤独感に襲われました。

人間関係、ノルマでストレスがたまる

営業職の中でもMRは特に人間関係に悩んでいる人が多いですよね。待合室で1時間待たされようやく医師面談ができたと思ったら何の反応も無く1分で終わる。

薬局からは患者用指導箋や資材を急いで持って来いと上から目線で言われる。卸の朝礼で製品説明をしても寝ているMS。そのくせ自分の仕事の時だけ協力してくれと言われる等、理不尽に思う事だらけだと思います。

MRといえど会社の営業マンです。数字のノルマが厳しくプレッシャーに耐えられないという人も多かったと思います。予算達成のために訪問軒数、勉強会回数などを細かくチェックされ、会議で上司に追及される。

会議が近づいてくるとそれだけで憂鬱になっていました。

このようなストレスだらけの環境なので、精神状態がおかしくなり、鬱になる人も多く、私の周りでも休職者、退職者が何人もいました。

MR不要論、業界の将来性

ここ数年で大手メーカーの早期退職が続々と始まり、医薬品業界はMRを減らす方向に動いています。

特にプライマリー領域は長期収載品が多くなり、国の後押しを受けたジェネリックの推進によりどんどんジェネリックに置き換えられています。それに伴いMRが会社の重荷になりつつあり、将来を見越してリストラが始まっています。

今後MRはオンコロジー領域や専門性の高い領域以外は不要となり、今よりMRは確実に減っていくと思われます。

また、外資に比べて日本国内の内資メーカーは規模が小さく単体では生き残りは難しい状況です。私の所属していた会社も外資に吸収合併され、その際エリアで重なったMRやマネージャーなどの管理職はかなりリストラされた経験があります。

あなたも実感していると思いますが、医薬品業界の未来は暗く先が見えない状況です。

仕事がつまらない、刺激が無い

新薬が出る時は、上市に向けて製品研修が始まり、会議で会社の戦略、方向性が示され会社も現場も活気が出てきます。

逆に新薬が出せないメーカーの場合、同じ説明、話法、アプローチをひたすら繰り返すだけの日々を送ることになります。

既存製品の拡売、ジェネリックメーカーからの切替防止、ドクターに面会しても目新しい話題も無く世間話をしているだけ。あなたも何の刺激を感じることも無く達成感も無い日々を送ってこられた経験があると思います。

私も金の為と割り切って何とか仕事をしていましたが、本当にむなしい毎日でした。こんなつまらない日々を毎日繰り返すだけの人生?何のために必死に勉強してMRになったのか?など自問自答を繰り返す毎日でした。

仕事に慣れるまではがむしゃらに勉強して吸収しようと働けますが、仕事をこなせるようになるとむなしい感情に襲われました。

転勤、労働環境が悪い

MRは転勤が常にあり、私もだいたい2年間隔で異動していました。転勤の度に一から人間関係を構築していかなければならず、人生設計も難しくなります。

勤務時間が長いのがこの業界の悪い特徴ですよね。私の会社は残業代は出なかったので、夜診が終ってからしか面会できないドクターだと夜10時を超える時もありました。

病院では医局に立ち、ひたすら面談したいドクターが通るのを待ちます。1時間待って誰とも話せない事もよくありますし、なんで今時こんな非効率なやり方をしているのか疑問に感じていました。

ただ立って待っている、それだけで給料がもらえるという何の生産性も無い無駄な時間でした。

朝から夜遅くまで働こうと、予算が未達であれば評価はしてもらえません。毎日いつ辞めようか?次はどの業界で働こうかと考えながら仕事を無理やり続けていました。

私は何の刺激も無く仕事がつまらないことに耐えられなくなり辞めました

この生活があと20年以上続くのだと考えた時に、我慢できなくなりました。確かに他の同世代、他の企業に比べて給料は貰えていたし、毎年海外旅行に行き、外車にも乗りプライベートは不自由なく生活できていました。

でも一旦仕事の事を考えると虚しさしかなく、成長も希望も何も感じられなくなりました。そのため、私は40歳までは何があってもMRを続けよう、40歳になったらMRを辞めて自分の好きな事を始めようと決めました。

それが、スキー場で働いて趣味のスノーボードを存分に楽しむという生き方です。

明確なゴールを決めたことで40歳まではと何とかモチベーションを保つことができ、40歳になった今、MRをスパッと辞めることができました。

MRを辞めるべき人・辞めないほうがいい人

MRを辞めることは簡単ですが、その前に一旦考えてほしいことがあります。

まず、MR資格を取得しているかどうかです。MR資格が無いまま仕事を辞めたら、他の製薬会社に転職を考えた場合にはかなり難しくなると思います。

製薬会社へ入社し、MR資格も取得できずに退社したとなると、辛い事から逃げ出した、我慢が足りないと判断されかねません。辞めるにしても最低限MR資格を取得してからにしましょう。

辞めるべきではない人

  • 入社後1年未満
  • 給与、待遇面に不満があるト
  • 人間関係が構築できない

あなたの同期にもいたと思いますが、新卒で入社し、1年未満で辞める女性MRが多いですよね。

半年に及ぶホテルでの缶詰研修が終わり、配属先が決まり現場に出ます。配属先が気に入らなかったり現場に出て思い描いていた仕事と違うといって辞めていく女性MRが多く、非常にもったいないと感じました。

半年間研修してくれる業界はほとんど無いと思います。それだけ手厚く教育してくれる製薬業界ですので、この環境がいかに甘やかされているかを理解する必要があると思います。

辞める前に、次に転職しても同じことの繰り返しにならないかをまず考えてみてください。

40代になれば他の業界よりも給料は高いですが、20代では他の業種と変わらないと思います。激務に見合っていないと退職を考えているなら、危険です。

他の業界の営業マンはもっと労働環境が過酷で、日当も出ません。そういった環境でも働き続けることができますか?

MRは人間関係に悩んでいる人も多いでしょう。高学歴の医師や薬剤師は気難しい人が多いのも事実です。ですが関わる人数は他の業界に比べて少ないのです。

メーカー営業であれば、取引先に加え社内の製造部と納期の打ち合わせをし、自分で見積書を作成し、債権管理、回収まで行わなければなりません。MRはこのような作業がないはありませんよね。

そのため医療機関との関係性も構築できないようでは、転職しても苦しむことになると思います。逆にこのような人達と円滑な関係性を構築できたなら、他の業界でも活躍でき、かなりの武器になると思います。

辞めてもいい人

  • MRとして一人前の能力がある
  • 異動した先でも、同じように予算を達成できている 
  • MR取得後3年経過している入社後1年未満

MRとして独り立ちし、営業成績も残せているなら会社を辞めて他のメーカー行く、異業種に転職することもできると思います。MRは営業と言っても他業種の営業とは全く仕事内容が違います。

価格交渉、売上管理等をしない営業マンは他の業界ではありえないからです。仮に早期退職に応募してMR以外の業種で営業をしようと考えても恐らく不採用となるケースが多く意外と潰しのきかない職種です。

私も転職時によく言われましたが、応募条件が35歳までとしている会社が多いので早めに検討したほうがいいと思います。

異動した先でも同じように予算を達成できる、成績を残せる人も転職しても大丈夫だと思います。

エリアによっては前の担当者が優秀で引継いだだけで売上が自然に上がり高い評価を得られることもあり、その逆もあります。どこのエリアに異動してもずっと優秀な成績を残せる人は成功体験の再現性が強いからです。

自分の中で売上を上げる方法が確立しているのでどこにいっても活躍できるのです。このような人は他の業界でも活躍できるでしょう。

MRとして3,4年経験を積み、20代後半となれば即戦力として他メーカーでも活躍できるため、ステップアップを考えた製薬会社への転職も可能だと思います。

MRからのおすすめ転職先

MRから医療機器メーカー

医師との深いコミュニケーション能力が活かせる仕事です。医療機器は外資、内資、大手から中堅まで沢山の会社が有ります。

病院内でも医療機器メーカーの担当者と会う事も多く仕事内容もイメージしやすいと思いますが、院内での立ち回りや、医師への面会などもMRの仕事と重なる部分は多いと言えます。

最近は製薬会社の求人が少ない為、医療機器営業に応募するケースも増えています。医療機器からMRになった同僚がいますが、給料も成果に応じたインセンティブが多くMR時代より給料も良かった時もあったと聞きました。

また、メーカー間の棲み分けがある程度できており、コンプライアンス順守も医薬品ほど求められていないので動きやすい環境と言えます。

MRから保険会社の営業職

MR時代の人脈を活かすことができる為、保険の営業に転職する人も良く聞きます。MR時代の営業経験と人脈が生命保険の営業に活かすことができますし、営業としての実力を試したいからという転職理由も多いようです。

MRとしてある程度成功した人であれば、自分の実績に応じて完全歩合制の生命保険の営業の方が年収が上がる確率が高いです。

転勤も無く、会社に毎日出社する必要もないので実績さえ出すことができればかなり働きやすい職業が生命保険の営業です。

MRからCRO臨床開発モニター

製薬業界から受託した治験のモニタリング業務や報告書作成、臨床開発モニターとして業務を行います。院内での仕事、医師とのやり取りであることなど、>MRの経験が活かせる職業でもあり、最近では看護師さんの転職先としても人気があるようです。

基本的には医師と一緒に薬の治験を進めていきますし、特に抗癌剤などの副作用が必ず出る領域だと細かいケアやデータ回収が必要になります。

MRほど収入が無くても、落ち着いて仕事ができる、転勤もしたくないと考えている人にはとても人気の高い転職先と言えます。

MRから転職するときのポイント

私が転職した時は転職サイトを利用しました。転職エージェントに登録し、エージェントから連絡が来て電話でヒアリングをしてもらいました。

そこで、希望の条件、勤務地、領域などを伝え、条件に合う転職先を紹介してもらい納得できたら面接に進むという流れです。

登録して1週間後には案件の話が来て、その次の週に面接し合格、入社までトータルで2カ月程度で転職が終了しました。

エージェントを通すことで面接日の調整や給料など個人では交渉しずらい話もしてもらえるので、とても便利で転職活動に集中できますよ。

気をつけなければならないのは、担当者によってはこちらの都合を考慮せず、条件内で収まる、入社しやすい企業をやたらと進めてくるケースもあるので、複数の転職サイトに登録しエージェントも何人かとやり取りをしたほうがいいと思います。

まとめ

MRは過酷でストレスがたまる仕事だと思います。私もいつ辞めようかとばかり考え無理やり働いていました。

辞めようと決心してからも上司、同僚から引き止めにあったり、異業種へ転職することで給料も減り、リスクは大きく大変悩むことになると思います。

辞めようか悩んでいるということは何かしらの不満があるということ、理想と現実でこのままMRを続けるのか?辞めて他の業種へチャレンジしてみるのか?自分が納得するまで大いに悩みぬくことが大切だと思います。

私も数年かけて悩み続けたおかげで自分の中で結論が出せ、MRを辞めることができました。収入も大幅に減りましたが、納得できたうえでの退職なので後悔はしていません。

転職は一大事だと思いがちですが、選ばなければ仕事はいくらでもあります。日本にいて飢えて死ぬようなことはありませんので、あなたも大いに悩んで納得して結論を出してみてください。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

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