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人を支える、人の役に立つ仕事がしたいと思い、損害保険会社の仕事に惹かれ三井住友海上火災保険株式会社に入社しました。学生時代に東日本大震災を経験したこともあり、そのような思いになるのは私の中では自然なことでした。

厳しい就職活動の末、念願の第一志望の企業に入社でき、これからの社会人生活が楽しみで仕方ありませんでした。

しかし、実際に仕事をしてみると自分自身が思い描いていた理想とは大きくかけ離れており、「人を支える、人の役に立つ」ことはほとんどありませんでした。朝早くから夜遅くまで働き続ける、ただの保険代理店のお世話係としての日々が待っていました。

代理店の保険募集人からこき使われる毎日。会社から渡される携帯電話には24時間365日、時間帯に関わらず保険募集人から電話がかかってきます。もちろん、出ないことは許されないので、基本的に肌身離さず持っていました。
 
なぜこんなことやらないといけないのだろう?と思うようなことまでやらされることも多くあり、「私は何のためにこの仕事を続けているのだろう?」と思うようになり、最終的に退職し今はスペインで充実した毎日を過ごしています。

もしかすると、あなたもかつての私と同じような思いを持ち、悩んでいるのではないでしょうか。

今、悩んでいるあなたに私の経験談をお伝えし、少しでも力になれればと思っています。

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三井住友海上を辞めたくなった理由

保険募集人のお世話係にされる

代理店の保険募集人は仕事を進めていく上での大切なパートナー。就職活動、新入社員研修の時点ではそのように思っていましたが、実際は力関係がハッキリした関係が成り立ち、「パートナー」という言葉は全くあてはまりませんでした。

本来、エンドユーザーであるお客さまにお渡しする見積書や申込書などは、保険募集人である代理店の仕事です。

しかし、面倒な見積であったり、扱いの多くない種類の保険である場合、募集人はただ面倒という理由で、全て丸投げ。酷い募集人だと、ただファックスだけを送り電話の一つもしてきません。

確認のため、私から電話をすると、一方的に締め切りだけ伝えられ電話を切られます。面倒なことは、全て保険会社の営業担当者に任せばいいやというスタンスの募集人に対して次第に嫌気が差してきました。

丸投げは申込書作成だけには留まりませんでした。募集人によっては、申込書も営業担当者に作らせる上に、挙げ句の果てに「説明して、契約してきて」と平気で言ってくる人も。。。

何もかも人任せにするその様に、可哀想な人だなと同情に似たような感情さえ湧いてきたことは今でも鮮明に覚えています。「私のお客さまでもあるけど、まずはあなた自身のお客さまだろ?自分で何か提案するとか考えはないの?」と本当に言いたくなります。

せっかく楽ではない、むしろ厳しい選考を乗り越えて入社したのに、結局は募集人のお世話係として毎日を過ごしていました。このお世話係と募集人の構図は、少しずつ心と身体を蝕んでいったように思います。
 

休まる時間がない

保険募集人のお世話係としての毎日を送っていた私には、本来営業担当者としての仕事を行う時間はあまりありませんでした。商品部への申請や、翌月翌々月の予算作成など、営業担当者としての仕事は多くありますよね。

営業担当者としての仕事もある中で仕方なく優先的に募集人から頼まれた依頼事項を行っていると、他の代理店の募集人から携帯に電話がかかってきて、「明日の朝までにこれを仕上げて欲しい」と、言われた経験はあなたもおありかと思います。

電話のたびに、その時行っている作業も中断しなければならないので、再開するのにまた時間がかかってしまい、負の連鎖です。

もちろん、担当している代理店の募集人全てが毎日電話することはないにしても、何百人と募集人を担当しているので、終わりは見えません。

少し締め切りに遅れそうになると「まだ終わらないの?」と平気で電話をかけてくる募集人と接していると、怒りや悲しみなど色々な感情が入り混じって発狂しそうになりますよね??

心の中で、怒りの感情を押し殺した回数はあなたも数知れずだと思います。要するに終わりが無く、且つ行っても評価されない作業の繰り返しなのです。

百歩譲って業務時間内に上記のような依頼をされることは良いとしても、業務時間外の依頼は流石に呆れました。夜中の12時に今飲んでるから〇〇に来いという電話がかかってきたことはあなたも経験されているかもしれません。

もちろん、行ける場合もありますが、終電を過ぎている場合や電話に気付かなかった場合も当然あります。人としての常識はそこにはありません。このような場合、最もタチ悪いのが乗合代理店の募集人ですよね??

翌日の朝、電話を折り返すと「昨日電話に出なかったから〇〇(競合他社)に契約移すから」と言う始末です。契約を他社に移されると、その月の目標まで届かないなんてこともザラにあるので、このような募集人は本当に扱いに困りますよね??

結局、24時間365日いつでも電話に出れるようにしておかないといけないような状況に追い込まれてしまうのです。

他にも、正月出社や土日出勤など数えきれないほどやってきました。特に覚えているのが、入社1年目の正月での休日出勤です。私が所属していた支社は、大手の中古車販売店を担当していました。

あなたの支社でも大手のディーラーや中古車販売店は担当しているのはでないでしょうか。中古車販売店は正月も営業していたため、それの手伝いとして保険会社から支援して欲しいとの要望がありました。

当社以外にも競合他社に声をかけていたため断ることは出来ません。先ほども記載しましたが、明らかな力関係がありますよね??

私はその中古車販売店の営業担当ではなかったものの、先方からの依頼日数が多かったため、支社の営業担当全員で振り分けることとなりました。その結果、元旦とその翌日の2日間に支援として中古車販売店の業務を手伝いました。

沢山のお客さまが来れば少しは救われるものの、2日間で十数人程度しか来ず、必要ないだろと強く思いました。要するに、その中古車販売店に試されていたのです。休日でも、ウチ(中古車販売店)からの要請だったら来るよね??と。

勿論、代休など貰えず1月4日には出社しました。 

ごますりで出世が決まる

これは、もしかすると当社だけではなくて他の企業にもあてはまるかもしれませんね。しかしながら、他社の友人と話していても当社はそれが顕著だと感じていました。

本当に分かりやすい構図なのですが、仕事が非常に出来ても上司の言動に対してイエスマンでなければ、出世はありません。しかし、仕事がいまいちでも上司の言うことを絶対としていれば少なからず出世はある程度までは順調に進みます。

実際に、私が在籍していた支社にも素晴らしく仕事が出来、且つ後輩社員の面倒見も良い、先輩としての鑑のような方がいました。その方は相手が誰であろうとしっかりと意見を言う方だったので、上司とも口論になることはありました。

案の定、窓際族になり、出世の道は断たれてしまいました。口論していた上司は紛れもなくごますりで出世していったタイプ。上司が来ると態度が豹変する、本当に絵に書いたような方です。

入社1年目に、その上司から「先輩から飲みに誘われたら、どんな仕事もすぐに切り上げて行くんだ」と言われ、「はい」と返事をしながらも納得してなかったなと今でも思い出します。

それから、会社の飲み会で上司が帰るまで帰れずに結局オールナイトになってしまったことも多々あります。しかも平日に、、です。一番驚いたのは、夜22時や23時に仕事が終わり、その時間から飲み行くことです。

「1時間1本勝負」この言葉をあなたも聞いたことあるのではないでしょうか。要は1時間でササっと飲んで帰るということです。夜遅くに始まる飲み会は大体この言葉とともに始まります。

もちろん、1時間で終わることなんて辞めるまでに1回もありませんでしたが。最終的には、上司の終電がなくなり、「先に帰るなんてあり得ない」ようなことを言われ、朝まで付き合うしかないということです。

私は支社から借りていたアパートまで近かったため、1度先輩を差し置いて、帰ることにしました。すると、次の日の朝「あれはないな」とのお叱りが。

言いたいことは山ほどありましたが、話しても伝わらないことは既に知っていたので、何も言わずにただ聞いていました。

私が三井住友海上を辞めてスペインに渡った理由

時間をかけて仕事をやる価値が見出せない

これはもう説明する必要もないくらいだと思います。基本的には、代理店のお世話係としての仕事になるのでやり甲斐はあまりありません。

常識のある保険募集人なら、感謝してくれたりすることも勿論ありますが、そのような方は多くないですよね。そのような環境の中で、時間をかけてやろうとは到底思えなくなるのが普通なのではないでしょうか。

目標がない

これは数値的な目標がないという訳ではもちろんありません。(その月の数値的な目標[予算]は、嫌なほどありますもんね。)これは、正当に評価されないため、目標がなくなるという意味です。

上記記載通り、出世したり希望する部署へ異動するためには、仕事の出来よりは上司への服従が重視されます。極端に言えば、いくら仕事が出来ても上司との反りが合わなければ出世は厳しいのです。

健康を損なう

24時間365日、いつかかってくるか分からない携帯電話を持たされていれば、自然と身体・心は休まりません。その上、平日は上司やお客さまとの飲み会、土日は平日に終わらなかった仕事や代理店主催のイベントの手伝いと休まるわけがありませんよね。

これはあなたも痛いほど経験していると思います。特に入社1年目や部署が変わって1年目は、心身への負担が大きく、精神的な疾患に陥ってしまう人が多くいます。

同時期に入社した同期でも1年目で精神疾患を患い、会社に行けなくなってしまったという話は多く聞きました。「健康第一」とは昔から言いますが、ここまで実感したのは三井住友海上に入社してからです。

やりたいことをやるべき

上記記載しましたが、挙げるとキリがないくらい三井住友海上を辞めるべき理由が出てきます。そのようなことを考えるうちに、やはりやりたいことをやるべきだという考えに辿り着きました。

私自身は、将来的にスポーツ関係の仕事に就きたいと思い、英語・スペイン語を学びつつ、スポーツも盛んなスペインに渡ることを決めました。

三井住友海上を辞めるべき人・辞めないほうがいい人

三井住友海上を辞める、辞めないの判断は最終的には自分自身で決めますが、辞めてから戻るということは基本的には出来ないので、やはり辞める前にじっくり考えるべきだと思います。

辞めるべきではない人

  • やりたいことが明確ではない人
  • 三井住友海上というブランドにステータスを感じている人
  • 働く理由が「お金」である人
  • 働いて3年未満の人

上記の4つに1つでも当てはまるのであれば、考え直したり身近な人に相談するのが良いかもしれません。

当たり前ですが「やりたいことが明確でない人」は辞めるべきではありません。三井住友海上は知名度も高く、給料も良い所謂一部上場企業です。特に問題を起こさなければ辞めさせられることなどないです。

これは3つ目の理由にも通じますが、お金は働いてさえすれば勝手に振り込まれてきます。しかも、年々上がっていく一方です。

また、「三井住友海上」で働いていることにステータスを感じている人も同様です。一般的に、エリートコースと言えますので肩書を気にされる方はもう1度考え直してみて下さい。

加えて入社3年未満など、経験が少ない場合も辞めるできではないと思います。なぜなら、損害保険自体が難しいもので直ぐに理解出来るものではないからです。入社1年目に「保険約款」を読んで、理解出来なかった経験もあるかもしれませんね。

つまりは、少なくとも3年は働かないと約款の意味も理解出来ませんし、社会人としてのマナーも中途半端になってしまう可能性があります。

辞めてもいい人

  • やりたいことが明確な人
  • 働く目的が「お金」ではない人
  • 行動力のある人

上記の全てに当てはまる人は、私は辞めるべきだと思います。生活していくにはお金も必要なので、給料のような定期的に支払われるお金がなくなるのは、当然不安です。

しかしながら、他にやりたいことがあるなど、理由がきちんとしていれば辞めるべきです。今こうしている間にも時間は過ぎ、あなたがやりたいことにかけられる時間も刻一刻と少なくなっています。

いち早く次のステップへ踏み出してみては如何でしょうか。

三井住友海上の退職を検討しているあなたに最後に伝えたいこと

行動を起こさなければ何も始まらない

私自身がそうでしたが、自分だけで悩んでいても何も始まりません。辞めたらどうなるかを細かく考える必要もあるかもしれませんが、行動を起こすのが先決ではないでしょうか。

辞めて失うこと・モノを考えるよりも、やりたいことをやって自分の望む生活を想像してみると1歩踏み出せるかもしれませんね。

人生は一回きり

人生は本当に何が起こるか分かりません。最悪、明日死ぬかもしれませんし、、、。そんな中でやりたいことをやらない選択肢はありえませんよね??

勿論、自分自身が望む結果が待っているとは限りませんが、たった一度の人生で後悔のないようにやりたいことにチャレンジしてみては如何でしょうか。

辞めても何とかなる

これは私の実体験ですが、会社を辞めてもやりたいことに向かって自分で行動を起こしていけば、何とかなります。お金の不安も、本当にやりたいことに向かっているのであれば、アルバイトでも何でもやる気になると思います。

色々な出会いから、人脈も増えかけがえのない経験が出来ます。要は、主体的に行動出来るかどうかにかかっています。

まとめ

私は三井住友海上を辞めて全く後悔はしていません。むしろ後悔どころか、辞める決断をして本当に良かったと思っています。

叶えたい夢に向かって過ごす日々は本当に充実していますし、自分が行動することで素晴らしい出会いもありました。今、素晴らしい経験・生活が出来ているのも自分自身で責任を持って決断したからだと思います。

色んな方に相談するのは大切ですが、やはり最終的に決断するのはあなた。それは今生きているのがあなたの人生だからです。

あなたが決断するにあたって、私の実体験や考え方が少しでも助けになれば大変嬉しく思います。

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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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