ネイリストを目指したのは、高校生の頃にネイルサロンに通っていたのがきっかけです。ネイルの技術や手早さはもちろんのこと、綺麗めなお姉さんが多く、おしゃれな雰囲気や話術に憧れを抱きました。
専門学校のネイリスト専攻に1年通って、ネイリスト3級とジェルネイル初級の資格を取って就職という流れです。百貨店のみに店舗を構えるネイルサロンに就職をして、ほぼ見習い状態を1年半続けて退職しました。
その後はネイリストを続けず、飲食店のアルバイトをしていました。現在は結婚をして、1才の子供を育てながら専業主婦をしています。
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ネイリストを辞めたくなった理由
この記事の目次
やすりやスティックが自費
私が働いていた職場が、お客さんごとにやすりとスティックを交換する規則でした。「百貨店のネイルサロンなんだからそこら辺のサロンとは違いを見せないと」という何とも謎な理由で…
そこまでは良いのですが、その使い捨て同然のスティックとやすりはなんと自費購入…まとめて割引付で買っても、月に2000円ほどかかる痛い出費でした。
ニッパーや筆は使い勝手があるので自費で構いませんけど、消耗品はさすがに会社で用意してほしかったです。2000円あれば、仕事終わりに美味しいコーヒーが5回買えますよね。
お給料が安すぎる
私が働いていた職場は、専門卒の初任給で16万円、手取りにすると13万円弱しか残りませんでした。
交通費も出なかったので、定期で6000円ほど使って、道具を新調したり手入れすると10万ほど…実家暮らしなので食べたり飲むのには困りませんでしたが、上京組は仕送りしてもらってましたよ。
正社員で手取り13万円ではやりがいがありませんよね。
お客さんからは、ケアとネイルワンカラーで8000円、ケアとジェルワンカラーで12000円、ケアのみでも4000円も取っているサロンだったので、お客さんの支払い額と自分のお給料の差をすごく感じました。
労働時間が長すぎる
早番でシフトに入った場合、開店の1時間前にはお店についていないといけませんでした。
さらに、上がる時間が来てもコットンやキッチンペーパーのカットを頼まれてなかなか買えることができず…9時~18時のシフトなのに、実際の勤務時間は8時~19時半でした。
また、暇さえあれば新しいジェルの試し塗り、技術確認、次のテストに向けての練習、先輩のハンドモデルなど、いろいろな用を言いつけられて、とにかく労働時間が長かったです。「8時間勤務とは?」って感じでした。
時間外なのに残業代がつかない
労働時間が長く、雑用や先輩のハンドモデルで半強制的に残されるにも関わらず、残業代がついたことは1度もありませんでした。勤務表にはシフト通りの出勤、退勤時間を記入するように言われていたので、事実上は残業すらなかったことになっていたんです。
1度だけ、正直に退勤時間を記入したのですが速攻で本部から連絡があり「残業しないでよ」「何で残ってたの?」と注意されてしまいました。
サービス残業は良いけれど、残業代を請求される残業はダメという風潮でしたね。
社内テストとその練習が大変
私の居た職場は、とにかく社内テストが多かったんです。ハンドマッサージ、ケア、ファイル、マニキュア、シェラック、ジェル、スカルプ、アートと細かく分けれていて、合格した項目から施術に入れるという仕組みでした。
テストは良いのですが、社内テストに向けた練習のために、休みを返上して本社まで呼び出されるのが苦痛でした。社内テストすべてに受かるまでは最短でも1年以上かかるので、結局辞めようと思うまではずっと週1休みでした。
練習ではどこから連れてきたのか分からない講師に怒鳴られ、馬鹿にされ、常にピリピリしている雰囲気で皆ネイルをしていました。
ハンドモデルとして親を連れてきている同期も居たのに、殺伐とした嫌な空間には異常さすらも感じてしまいます。
私は人間関係に耐え切れず辞めました
安すぎるお給料と時間外労働が辛かったのはもちろん、お客さんごとに毎回使い捨てのやすりやスティックが自己購入なのも辛かったのですが、1番の理由は女だらけの職場ならではの人間関係でした。
入社してすぐにお局に目をつけられたのですが、理由は「声が高すぎて気にくわない」というものだったんです。入社式でもわざわざ名指しで「しっかりやってね、○○さん」と言われたり、入社前研修でも私だけ大勢の前で声出しをさせられました。
それだけならまだしも、社内テストの時が最悪でした。お客さんと話ながらを想定してのテストなので色々と話しかけるのですが、私が何を言っても「ふーん」「別に」としか返事をしてくれずに施術になりません。
「普段お手入れはご自分でされていますか?」「どうしてそんなこと答えなくちゃいけないの?」「・・・」といった感じです。
そんな緊迫した中普通に施術が出来るはずもなく、ディスペンサーを倒してしまったりしてテストは散々…案の定不合格続きで、なかなかお客さんに入ることができませんでした。
社内テストのための本社研修では、私と同じ店舗の同期が「本当に学校出たの?」「それでよくネイリストになろうと思ったね」などと大勢の前でおき下ろされたため早々に退職…お陰さまで店舗に新入社員は私だけだったんです。
なので、シフトも遅番、早番、早番、遅番、休み、早番といった感じで嫌なところ取りでした。
希望休も私だけ1日も通らず、インフルエンザで休めば「休める身分じゃない」と叱られる有り様で毎日泣きながら帰っていたのを覚えています。
そんなこんなで仕事に行くのが嫌になって退職届を出し、受理すらされなかったので「労基にパワハラで相談します」と伝えたところ、カフェに呼び出されて「受理するので穏便に」と退職が叶いました。
ちなみに早々に辞めた同期は、話すら聞いてもらえず百貨店内のベンチで手続きされられたそうですよ。
ネイリストを辞めるべき人・辞めないほうがいい人
劣悪な労働環境に身を置きすぎるとタイミングを逃してしまうので、すぐに辞める方が賢明という場合もありますが、退職や転職は重大な決断なので、1度冷静になるのも大切です。
辞めるべきではない人
- ムカつく人がいるという理由だけの人
- 辞めて困らせてやろうと思う人
- 次の仕事の見通しが通っていない人
- お給料や労働条件には満足している人
- 正社員として働けている人ト
「うまが合わない上司がいる」「意地悪されているわけではないけどムカつく」「辞めて自分の大切さを分からせたい」という場合は、気持ちが先行して衝動的になってしまっているので、1度落ち着いて仕事のメリットや待遇を考えてみるのもいいかもしれませんよ。
また、ネイリストは求人がたくさんあるわりに、労働条件が過酷なものばかりです。
「正社員で働けている」「福利厚生がしっかりしている」「給料が高い」「サービス残業が無い」場合は、それよりも良い条件があるのか求人を確認してから考えるべきだと思います。
資格を持っていなかったり、ネイリスト2級、ジェル検定初級しか持っていない場合は、そもそも求人が少ないので辞めない方がいいかもしれません。
私はネイリスト3級とジェル検定初級しか持っていなかったので、辞めたあとに面接を受けるのが大変でした。受かった職場もブラックでした。
辞めてもいい人
- お給料が安すぎる
- 道具が自費
- 時間外労働が多い
- 喋りっぱなしが苦痛
- シフトに偏りがありすぎるト
お給料に不満がある場合は辞めても良いと思います。どうせ辞めるくらいの気持ちで交渉するのもアリですが、基本給や時給が安い職場はあまり応じてくれません。
また、そういう職場は昇給しにくいので、それなら辞めて少しでも給料の高い職場に就くのがおすすめです。
また、時間外労働が多かったり、残業代がつかない場合も掛け合ってダメなら辞めた方がいいです。大体「みんな残ってやっている」「早く終わらせれば良い」「自分で調節して」と誤魔化されてしまいますけどね。
調節してというわりには、退勤時間30分前に予約を入れたりしてきますから。タダ働きを容認する会社はネイリストを軽く見ているので、労働条件も良くならないし、給料や待遇アップも見込めませんよ。
あとは、自分だけ希望休が取れなかったり、嫌な時間帯のシフトを組まれやすい場合も辞めた方が良いかもしれません。人不足が慢性化しているネイルサロンは、シフトが厳しい場合が多いですよ。
シフトが厳しいので人がすぐ辞めて、人が居ないから元従業員のシフトが厳しくなる負のスパイラルに陥っています。よほど給料や待遇を良くして求人をかけるか、役職のある人がしっかりと現場にでない限り変わりません。
最後に、お客さんと喋りっぱなしがキツイ場合も辞めて良いと思います。黙々とネイルに集中できると思いきや、全然そうではないし、気を遣いながら話続けるのは大変ですよね。
私も我慢していましたが、お客さんの反応や相性の良し悪しで疲れてしまいました。喋るのが苦痛と思うあなたは、もともと接客業が向いていないタイプなのかもしれません。
ネイリストからのおすすめ転職先
ネイリストから事務職
事務職は女性の転職の定番と言えます。パソコンがある程度出来れば採用されますし、残業も少ないホワイト企業が多いです。ネイリストのようにずっと喋っていなくても良いので、働いている間も気が楽ですよ。
ネイルや髪型も自由なので、おしゃれを楽しみながら働けるのも嬉しいですよね。
ネイリストから飲食業
「ネイルの資格も独学で取ったから学歴がない」「面接に落ちやすい」「なんの仕事をすれば良いか分からない」「とりあえずお金は稼ぎたい」というあなたは、飲食業に転職するのがおすすめです。
私もそうでした。特に、バーや居酒屋は見た目も自由で、シフトも融通が利きますよ。
飲食業は面接にも受かりやすく、仕事も覚えてしまえば簡単です。深夜時給ならかなりお金を稼ぐことが出来るし、勤務歴が長くなれば時給アップも見込めますよ。
ネイリストから工場勤務
「もう人と話すのすら疲れる」「ネイルなんて見たくない」というほどネイリストの仕事に疲れてしまった場合は、工場勤務に転職することで疲れた心を癒せますよ。
食品系は規則がうるさいですが、部品製造や組み立てなら見た目も融通が利きます。
工場勤務の良いところはシフトが自由なところです。正社員を選ばなければ、イベントや旅行に合わせて長期休暇を取ることもできます。
24時間稼働している工場を選べば時間帯も選び放題なので、「夜型だから早起きがキツイ」「朝はゆっくり寝ていたい」という場合でも安心です。
工場勤務は比較的時給が高く設定されているので、ネイリストよりも少ない労働時間で、ネイリストよりも高いお給料をもらうこともできます。任される仕事や年数によって給料が上がりやすく、残業もなく時間ぴったりの勤務なので気を楽に働けますよ。
ネイリストから転職するときのポイント
求人情報をチェック
働いてみたいと思う求人情報や、欲しい給料を貰えそうな求人情報、自分が面接に受かりそうな求人情報をチェックしておくのがおすすめです。
転職先の目星がつきやすいし、自分が何がやりたいのか、自分には何が出来るのかを見直す機会にもなりますよ。
退職届けを出す
求人情報をチェックして決意が固まったら、上司に退職届を出しましょう。ネイリストは入れ替わりが激しく人不足ですし、経験のある人が辞めるのは嫌がられます。
新人を入れても教育するのが大変なので、引き留められる可能性が高いですよ。
「辞めてほしくないな」「考え直して欲しい」と言われてうまく断る自信がない場合は、事前に相談せずにさっと退職届を出しましょう。
退職届を出せば受理せざるを得ませんし、もしも受け取ってもらえなくても「気は変わりません」と突き返すことができます。
転職までの期間に就職活動
退職届を出してから退職するまでの期間は、一般的には1か月です。労働基準法では2週間と言われていますが、大体の企業では1か月前に申し出ることが常識のようですよ。
なので、退職届を出してから辞めるまでの1ヶ月の間に面接を受けるとスムーズです。
面接の時は「○月○日付で退職予定です」「○月○日から働けます」と伝えて、今の職場に迷惑がかからないようにすると円満に退職できますよ。
まとめ
ネイリストを辞めるときは「みんな我慢している」「ネイリストなんてこんなもの」と諦めないことが大切です。もっと良い職場に出会える可能性はあなたにもあるので、自分のためにも転職を前向きにとらえることが大切ですよ。
私も「せっかく資格を取ったのに勿体ないかな」「我慢してやってる同期もいるのにな」と「自分に根性がないだけかも」なんて悩んでしまいましたが、辞めてからの方が楽しくて決断は正しかったと思っています。
ネイリストは技術職なので、もしもまたやりたくなったら自宅サロンとしてこじんまりやったり、友人から材料費だけ貰って施術するのもアリです。
まずは労働環境や、お給料、待遇、自分の心身の健康を優先させてくださいね。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
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(診断時間は約5分です)