女性営業職。営業職と言えば男性が主流となっていた昔とは違い、今は多くの女性が活躍しています。しかし男性同様のパフォーマンスを求めるあまり、男性以上にストレスや悩みを抱えている人は多いですよね?
実は私もその一人。女性営業職ならではのストレスや悩みを抱え、営業を辞めたいと思うことは多々ありました。辛すぎて会社のトイレでこっそり泣いたこともあったほどです。
しかし経験上、改善策を取ることで事態が好転するケースは非常に多いのもまた事実。そのため、営業を辞めたいと感じたのであれば、先ずは職種転換や転職を図る前に、事態を好転させる改善策を図ることが大切なのです。
そこで今回は、営業を辞めたい女性必見。営業を辞めたいときの対処法についてお話します。
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営業を辞めたくなる原因5つ
この記事の目次
なぜ折角掴み取った営業という職を辞めたくなってしまうのでしょう?先ずはその原因について探っていきたいと思います。
体力的にきつい
先ず挙げられる原因。それは「体力的にきつい」ことが挙げられます。
営業は管理部門や一般事務の仕事と比較すると、一般的に忙しい&残業が多いもの。業界や取り扱う商材によっては、昼夜そして休日関係なく対応に追われることもしばしばです。
仮に残業がなかったとしても、営業時間内はバタバタと駆け回るなんてこともあるので、体力的に非常にハードなものになりがちです。
男性でもきつい仕事を女性が同じようにやっていくわけですから、体力の違いでバテてしまうのは当たり前といえば当たり前。でも自分で選んだ道ですから食らいついていくしかない。そんなジレンマに陥ってしまうのが体力面でのこの問題であり、代表的な辞めたくなる原因なのです。
営業に向いていない
次に挙げられる原因は「営業に向いていない」です。そもそも自分は営業に向いていない人間だったとあらためて実感することで辞めたくなってしまうのです。
営業に向いている人間とは、一般的には、コミュニケーション能力が高い、社交性がある、責任感がある、臨機応変な対応ができるなどが挙げられます。
恐らく営業に向いていないと感じる人は、この中の特に「コミュニケーション能力」や「社交性」の部分に自信がない人が圧倒的です。私の実体験からも、営業に向いていないように見える人や営業としての自信を失くした人というのは、大抵この問題に当たっているのが実態です。
対ヒトの業務が圧倒的なポーションを占める営業にとって、これは致命的ですよね?この問題もまた辞めたくなる原因の一つなのです。
ノルマが厳しくて辛い
続いての原因は、ずばり「ノルマが厳しくて辛い」です。
営業といえば、数字、目標達成が鉄則。結果ではなくプロセスを重視してくれる会社もありますが、それでも結果にこだわる会社の方がほとんどです。
なのでその厳しいノルマを達成できない、課せられるノルマに耐えきれないのが原因で、辞めたくなる人はどうしても多くなってしまいます。
女性営業職としての存在が辛い
続いての原因は、「女性営業職をとしての存在が辛い」です。
このように聞くと、いじめのようなかなり深刻なものを想像したかもしれませんが、決してそれだけを指しているのではありません。
確かに女性が営業をすることに対して難色を示す男性は多いです。しかしながら、全てが全ていじめや嫌がらせをするようなものにつながっているわけではありません。
例えば、夜の接待などが挙げられます。男性同士の会食や接待であれば、時には水商売の店に行くこともあります。
しかし女性営業職の場合、時と場合によっては女性営業職がいることで普段通りの接待ができなかったり、扱いがややこしくなってしまったり、お互いが必要以上に気を遣い合う必要がでてきてしまいます。
女性営業職としての存在はかなり異色なもの。そのため互いにその存在が時にネックとなってしまい、必要以上のストレスを抱えてしまう原因になってしまうのです。
一般職女性との人間関係が大変
最後に挙げる原因は、「一般職女性との人間関係が大変」というものです。営業を辞めたいと考える女性の大半が恐らくこの悩みを抱えているのではないでしょうか?実際、私の場合、この悩みは営業を辞めたいと思っていた時の1番の悩みのタネでした。
一般的に、日々の営業業務は、営業職と事務職との連携で行われます。営業職が取ってきた仕事の事務処理を事務職が行うという流れです。
この流れ、男性営業職と女性の事務職との間ではわりとスムーズにいきます。男性が女性に対して指示出しをすることは元々当たり前の流れとなっていますので、いくら若い男性が年配女性に指示を出したとしても、そこまで問題にはなりません。
しかし女性営業職の場合は違います。女性から女性への指示出しほど大変なものはないのです。同性同士ということもあり、男性のようにスムーズにいくことはほとんどありません。
実際、私もこの指示出しがなかなかスムーズに行かず、何度も一般職女性から反感を買いましたし、かなりの神経を使いました。一般職女性との人間関係を理由に営業を辞めたいと考える女性は非常に多いのです。
営業を辞めたいときの対処法
営業を辞めたくなる原因を挙げてきましたが、当てはまった人は非常に多いのでは?これより今まで挙げてきた原因に対する対処法をそれぞれ紹介していきます。
業務の簡略化・効率化を図る
先ず挙げる対処法、それは「業務の簡略化・効率化を図る」というものです。
先ほど挙げましたように、営業は体力勝負。昼夜・休日問わず仕事に追われることもしばしばですし、残業も多いです。繁忙期にはそうなるのは仕方ない面もありますが、それが毎日というのはちょっとおかしいと先ずは疑問を持つことから始めましょう。そして日々の自身の仕事の流れ、内容を精査してみてください。
例えば、事務処理。一般的に事務処理は一般職女性がやってくれるわけではありますが、それでも営業職がやらなければならない事務処理も多々あります。
エクセルでの係数管理、資料作成等々は営業職も行いますよね?その事務処理、効率的にできていますか?
もし日々の資料作成にかなりの時間がかかっているのであれば、エクセルでの計算式の活用を再度見直してみましょう。エクセルの上手な活用は作業効率に直結します。今はビジネスで重宝する計算式などをまとめた参考書やwebサイトなどもありますので、是非チェックしてみてください。
業務の簡略化や効率化を図る上で、顧客訪問の頻度を下げる、顧客対応の質を下げるというのは絶対にできないこと。しかし自身が行う事務処理の簡略化や効率化は全く問題ありません。
事務処理の部分で体力も時間も削減できないことはないかさがしてみることは非常に有効な方法ですよ?
クイックレスポンスを心がける
次に挙げる対処法は、「クイックレスポンスを心がける」です。これは、自分は営業に向いていないかもと自身のコミュニケーション能力や社交性に自信を失くしている人に特に有効です。
それはなぜか?クイックレスポンスは相手にとって非常に親切且つ有り難い行為に当たるからです。相手の立場に立って考えてみてください。自分が質問、依頼したことにすぐに回答してもらえたらどうでしょう?とっても助かりますよね?
特に急ぎ案件の場合は尚更。不安な気持ちが解消されますし、次の行動にすぐに移ることができますよね?
なにもクイックレスポンスとは、なんでもYESと言ったり、依頼を引き受けたりするということではありません。相手の質問や依頼に対してすぐに回答することのみを指します。なので依頼内容に対して対応不可であれば、断り方には注意が必要ですが素直にNOと言ってしまって問題ありません。
寧ろ悪い返事なら尚更すぐに回答することが大切です。相手はすぐに次の行動に移れますので、無駄な時間を省くことができるからです。
営業として成功するためには、社内外から信頼を得ることがマストです。コミュニケーション能力や社交性の富んだ人が営業として向いているのはまさしく信頼を勝ち取ることが得意だからです。
なのでもし自分がそれらの能力に自信がないのであれば、クイックレスポンスという別の方法で信頼を勝ち取っていけば良いのです。是非試してみてくださいね。
ゴールから物事を考えるようにする
続いての対処法は、「ゴールから物事を考えるようにする」です。厳しいノルマに苦しんでいる人にまさにオススメの対処法です。
ノルマを達成するためには何をすべきで何が必要なのかをきちんと考えた上で行動できていますか?手当たり次第行動していませんか?
売上◯◯円がノルマ、つまり 目指すべきゴールであれば、それを達成するために必要なことや今ある問題点、そして考えられるリスクを先ずはリストアップしなければなりません。
素早い行動は確かに大切ではありますが、それでも的外れな行動を取ってしまっているのであれば何の意味もありません。それに失敗する確率も上がりますし、必要以上に時間がかかる可能性だってあります。
また行動する前に、必要事項や問題点、リスクを洗い出しておけば、実際に行動に入る前に上司に相談することだって可能です。
自分一人で抱えながら走るよりも、上司の力を借りつつ正々堂々進められますので、ある種の保険になります。プロセスも重視してくれる会社であれば尚更です。業務効率化にも繋がりますので、是非試してみてください。
女性ならではの営業スタイルを貫く
続いて挙げる対処法は、「女性ならではの営業スタイルを貫く」というものです。女性営業職としての存在意義や一般職女性との関係に悩んでいる人には特に有効です。
要は、男性同様の営業スタイルを取ることにこだわらなければ良いのです。女性は男性ではないので、男性と全く同じことをすることは不可能です。なので、ここはもう割り切って女性であるという特徴を使って営業をするようにしましょう。
例えば、きめ細やかな対応が挙げられます。男性のように接待の場で酒を飲み交わし交流を深めるということが難しいのであれば、日々の顧客対応に丁寧さを出してはいかがでしょうか?
クイックレスポンスもそうですが、正確性もまた一つ女性ならではのスタイルでしょう。
また資料を提示するのであれば、依頼されたものプラスαで提示をしてあげれば気配りのできる営業ということでポイントアップが図れますよ?
そして対一般職女性についても、男性のように全てをお願いする方法はやめましょう。信頼関係ができるまでは、多少苦しくてもある程度は自分で行い、その上で仕事を依頼してみる等、同性同士であることを敢えて意識して行なってみてください。
実際私は、一回り以上年の離れた女性に仕事を依頼する際、自分を信頼してくれるまでは、相手の業務負担がなるべく軽減するような形で仕事を依頼するようにしていました。
暫くすると相手も自分を理解・信頼してくれるようになりますし、徐々に全ての依頼事項を行ってくれるようになりますよ?所謂、急がば回れです。
女性である以上、男性同様にはできません。なのであえて女性であることを利用して営業することが1番の得策なのです。
営業を辞め、他の職種に転身または転職する
最後に挙げる対処法、それは「営業を辞め、他の職種に転身または転職する」というものです。
営業として折角入ったわけですので、道半ばで諦めて欲しくないというのが私の本音でもありますが、もし本当に辛い場合は、今の営業を辞めることも有効な方法です。これまで挙げてきた対処法を試してみてもうまくいかなかった場合は、他の職種への転身や、転職を検討するのは誤りではありません。
と言いますのも、自分が営業として成功できなかったのは、自分だけの問題ではなく、現在いる環境のせいである場合もあるからです。環境が変化すれば成功する可能性も大いにあります。
例えば、職場全体がブラックであれば環境を変えれば成功する可能性は高いです。また職種転換に関しても、営業を一度経験してみて自分なりに問題点や反省点を理解することができたのであれば、それを活かして他の職種に移ることは新たなフィールドでの成功に繋がるでしょう。
色々対処法を試してみたけどNGであったのであれば、職種転換や転職も検討してみてください。
まとめ
女性営業職の数は増えてきたものの、それでもまだまだ難しい立ち位置であるのは事実。悩みは尽きませんし、女性営業職の数が増えるほどその分悩みのタネも増えていきます。
男性以上にストレスや不安を抱えていると言っても過言ではありません。
もし今、自身が営業職を辞めたいと悩んでいるのであれば、先ずは職種転換や転職を図るのではなく、事態を改善することを考えてみましょう。折角掴んだ営業という仕事。簡単に手離しては勿体無いです。
今回挙げた対処法を参考に、是非事態を好転させ、自身が気持ちよく仕事ができるような環境を先ずは整えてくださいね。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)