言い方がきつかったり、感情的に怒ったりされると、萎縮してしまいますよね。
先輩は仕事に対して真剣なのかもしれないし、反対に先輩自身が仕事に余裕がないのかもしれません。
それとも、今まで根性とか精神論、上下関係を重んじる環境だったから、上のものは威圧的な態度を取るのが当然と思っているかもしれないし、もしかすると自分が威圧的とすら思っていないかもしれません。
そんな怖い先輩へ対応するには、まず自分の気持ちを知ることが大切です。
そんなことはもう分かっていると思うかもしれませんが、本当にあなたが自分の気持ちを理解すると、ただ怖いだけの感情から、どうしたらいいだろうという建設的な気持ちに変わっていきます。
そんな方法を中心に、怖い先輩への対処方をお伝えします。
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13%の人が職場の先輩が怖くて悩んだ経験がある
この記事の目次
働く社会人100名に上記のアンケートを実施した結果、13%の方が職場の先輩が怖くて悩んだ経験があると回答しています。
私の仕事覚えが悪いのを大きな声で叱るので、普段から叱られなれていない私としてはとても怖いと思いました。
とりあえず、仕事をしない先輩でしたので、私にも最初から仕事を教えてくれませんでした。毎日やる事がない私は、私なりに仕事を見付けて取り組むのですがその度に「余計な事をしなくていい」と叱られました。上手くコミュニケーションがとれなかったです。
配属されてすぐの何の経験もなく右も左も分からない私に仕事を任せ、こちらが質問やアドバイスを求める度に「何故そんなことも分からない?」と怒られた。
プロジェクトが予定通り進んでおらず、そのせいで先輩の負担が大きくなり、先輩が後輩に八つ当たりする機会が増えていった。それが怖かった。
15%が職場の先輩が怖くて実際に仕事を辞めている
職場の先輩が怖くて悩んだ経験があると回答された方の中で、実際に15%の人が辞めたと回答しています。
辞めたと回答した人の声
その先輩のために悩みながら仕事に行くことがもったいないと思った。それならと以前から話の出ていた彼との結婚を承諾して辞めた。
直属の上司に相談したが言葉では励ますが具体的な行動を何もとらなかった為、状況の改善を見込めず、それが原因で心療内科に通う事になったので退職を決意しました。
すごく小さな会社だったため、こんなことを言う上司の元では働けない、若いうちに早く違う会社に移ろうと思い退職しました。
編集長にはそれなりに評価されていたため相談したのですが、社歴も長くこれまで尽くしてくれた先輩を無下に扱うことはできない、とのことで退社を決意しました。
辞めなかったと回答した人の声
ひたすら耐えました。その先輩のことはすごく嫌でしたが、私から避けることはせず必要なことは話すようにしていました。とても辛かったですが、頑張って続けていると半年ほどでその態度は変わったので辞めることなく頑張れました。
生活がかかっているのですぐには辞めることはできません。それに段々大きい声で怒られるのにも慣れてきました。
その先輩以外の人はいい人だし、みんな、その先輩に対して怖いと思っているらしくて連帯感が生まれたので。この人のために辞めるのはばかばかしいと思った。
退職しようかと真剣に悩んでいたのだが、こちらの決断ができないうちに先輩が問題を起こしてしまい、責任を取る形で退職していった。
職場の先輩が怖くて辞めたいときの対処法
自分は悪いこともしていないし、堂々としていようと思ったことと、2、3年経てば異動があるのでそれまでの我慢だと思って耐えました。
あなたの気持ちを見つめて、自分を恐怖から救い出しましょう
とにかく聞く耳をもたずに、自分に与えられた仕事を淡々とこなしていたら、自然と先輩からの暴言や指摘は気にならなくなりました。
怖いという感情があると、誰でも萎縮してしまい、なるべくそこから逃げようとします。先輩が怖いと思うと、先輩となるべく関わりたくないと思うのは当然のことです。
けれど、先輩の側からすると「自分のことを避けている」と思えば、余計にあなたに色々と言ってくる可能性があります。
ここでは、先輩との実際の関わりを変える前に、あなたが怖いと思う時の気持ちを見つめてみましょう。
何が怖いのか、どういう時怖いのか、あなたは先輩のどんな言動が怖いのか、詳しく見ていきます。
例えば、先輩があなたのミスを激しく責め立てるのが怖いとします。その時あなたは先輩のどんな言葉が怖いのでしょうか?
「何度注意したら分かるんだ!」「やる気ないんだったら辞めてしまえ!」「そんなことも分からないのか!」という、仕事に対しての注意が多いとします。そのときあなたは、どう思うのでしょう?
- 何度言われてもミスしてしまう、情けない気持ち
- 怖くてビクビクして仕事をしているから余計にミスしてしまう。先輩の言い方にも問題ある
- 先輩が休みのとき、他の人から指導されたけれど、伸び伸びと仕事ができた
- 具体的にどうやったら、ミスしないで済むのか教えて欲しい
- 怒られて傷つくのが嫌だから辞めたい
- 自分はこの仕事に合っていないのではないか
- 先輩は仕事ができる
- 先輩は仕事に対して厳しい
- 仕事以外のことは何も言われない
- 先輩は、後輩には怖がられているけれど同僚には好かれている
など、様々な気持ちや感じたことを、出来れば書き出してみると良いです。そうすると、だんだんと冷静になり客観的になってきます。客観的になると、完全ではないけれど、物事を公平に見やすくなります。
その結果、もし先輩のきつい言葉と、自分が仕事ができないこと、両方に問題があることに気づいたとします。
自分の仕事ができないのが全て悪いわけでもなく、萎縮して普段の力が発揮できなくなるような先輩の怖い言い方が全て悪いのでもない。両方に原因がある。ということを感じたとします。
そうしたら今度は、自分の思いではなく先輩はどういう状態や気持ちできつい言い方をしているのかを推測してみましょう。
- 思うように仕事を覚えない自分にイラついているようだ
- 注意しているうちに感情的になる
- 自分の反応が薄いのが気に入らないようだ
- 仕事を甘く見ていると思っていて許せないようだ
- 新人だから言い易いようだ
- 私が新人だったころはもっと厳しかったが、口癖
- 努力がたりないと思っているようだ
ここでは、先輩のやってきたことを自分にもさせようとしている、ということに気づいたとします。このように先輩の要望をおおよそ推測することもできます。
そんなこと初めから分かりきっている!と思うかもしれません。けれど、恐怖に捕らわれながら思うのと、ある程度自分の気持ちを整理して改めて気づくのとは違います。
まずは、怖いという感情の中に嵌まっているあなたを、自分で救出します。それから、対策を考えましょう。
例えば、先輩のやってきたことを自分に求めている、と推測すると、先輩が新人の時にやってきたことは何だったのか、尋ねてみようと考え、あなたができることは真似してやってみる方法を思いつくかもしれません。
先輩とあなた、どちらにも良くないところがあると気づいたとすると、いきなり先輩は変えられないので、まず自分のできる改善点を考えることも出来ます。
努力が足りないと思われているなら、いつも注意されること、例えば、
- 予想外のことが起こるとすぐに慌ててしまい、顧客の話しが耳に入ってこなくなり、大切なことを聞き逃してしまうならば、顧客と話すときにメモを使ってみよう
- 慌てることがあったら、自分の中で3つ数えてみよう
とか、自分なりに工夫してみることもできます。
また、どうしてすぐに慌ててしまうのかなど、仕事がうまくいかない原因も、客観的に見ていくことで、改善方法の糸口が見つかるかもしれません。
他にも、あなたにとって感情的に怒られるのが特にきついのだと気づいたら、感情的に怒られない為に、例えば先輩に注意されているときは、目を見てみよう、しっかり受け答えをしてみようと思うかもしれません。
こんなことは本などに書いてあると思うかもしれませんが、知識ではなく大事なのは自分で気付くことです。
それから、あくまで自分が気づいたことであって、それが他人から評価されることか、合っているか間違っているかは気にしなくてよいです。あなたにとっての真実を見つけましょう。
いかにも怖い先輩は、実は頼もしい人かもしれません
本人には心地いい言葉しか言わないけれど陰では悪口を言い、ある日突然、あなた要らないと、何も指導もされず排除されるよりは、怖いと思うほど気を抜けない先輩の方が、ある意味優しいです。
思ったことを隠さず、言ってくれるというのは、今時親切なのかもしれません。
そしてこのような先輩は、一度信頼を勝ち得ると、とても良くしてくれますし、頼もしい存在になる場合が多いです。
もし先輩がそういうタイプならば、とにかく一生懸命仕事励み、何度叱られても、嫌厭せずに、反対に積極的に質問できれば良いですね。
先輩は、自分が怖がられていると知っている場合が多いですから、積極的に来る後輩は、始めはパフォーマンスだと勘繰るかもしれませんが、継続していくと惜しみなく仕事のアドバイスをくれるでしょう。
また、親分肌の人は、立てられるととても気分が良くなります。おべんちゃらは通用しませんが、謙虚な気持ちで先輩から学ぶという意識を見直してみましょう。
恐怖心で、逃げることばかり考えていた時とは違い、同じ怒られても自分の為と思えるかもしれません。そこまでいかなくても、前述したように先輩のことを理解しようとすると、先輩も鬼ではなく、理由があって怒るのだと分かります。
けれども注意しなければならないのは、こういう人の元にいると、優しく繊細な人は、自分が悪いのだと自己否定しやすくなります。
「仕事ができない=人として駄目」ではありません。そこだけは間違わないでください。どんなに仕事ができなくても、それはその人の一部であって、他に色々な良いところ悪いところがあります。
そもそも、良い悪いというのも微妙です。例えば、ある環境では素早いところが良かったとしても、丁寧にやらないといけない環境では嫌がられるかもしれません。
倫理的、法律的なもの以外は、良い悪いもその時次第のこともたくさんあります。とはいえ、まだ新人だったり、新人でなくても、どちらかといえば要領が悪い人は、新しい部署などの仕事に馴染むまでに時間がかかり苦労することもあります。
あなたがもしそういうタイプなら、特に仕事に慣れるまでは、自分の工夫だけでなく周りからも謙虚に学びましょう。疑問なことや困ることは素直に先輩や上司に質問し、ひたむきに努力していれば、大抵の人は嫌な感情を持たないです。
最初に失敗を重ねたりうまくいかないことが多ければ、その分たくさんのパターンを学べますから、慣れてからはあなたの良さが発揮されることも多いです。
もしかしたら厳しく鍛えてくれる先輩がいるのは、幸せなことなのかもしれません。
オンオフを切り替えてみましょう
仕事で嫌な思いをしたことを、プライべートで引きずってしまうと心が休まりません。仕事はあなたの全てではなく、あなたの生活の一部です。
なので、仕事で嫌な思いをしたことは、その場に捨てていくくらいの気持ちが良いです。その方法としては、結界をつくることです。
結界というと、いかにも精神世界のことと感じるかもしれませんが、なにも神秘的なものだけでなく、例えば日常では暖簾も結界の一つのアイテムです。
内と外に分けて、聖と俗を分けるという意味ですが、聖俗はともかく、仕事とプライベートを分けるために、例えば、会社から10歩出たらとか、改札を超えたらプライベート区域と決めておいて、その10歩の間や改札までに嫌な思いを捨ててくるのです。
プライベート区域に入る時に心の中で「ハイ、捨てた」とつぶやくのもいいでしょう。結界というには大げさですので、区切りと言ってもいいでしょう。
そして、プライベート区域に入ったら、楽しいことを考えましょう。例えば家に帰ったら夕食に◯◯を食べよう、とか、好きなテレビ番組や音楽を楽しもう、とか趣味の〇〇をしようとか、仕事と自分を切り離しましょう。
なかなか難しいと思うかもしれませんが、一日中怒られたことをくよくよしていても改善しません。
そうやっても100%切り離せることはなく、心の隅にはいつもモヤモヤが残るかもしれませんが、気持ちの切り替えは大切です。
あまりに落ち込んだ時には、眠れないほど悩むこともあるかもしれません。その時は腹をくくり、徹底的に自分のどこが失敗だったのか、どう改善したらいいのかを考えることも必要です。
しかし、いつもいつも、嫌な気分を引きずって過ごすのは、好んで自分を痛めつけているのとあまり変わらないような気がします。
先輩の怖さが度を越えている場合
なんでもかんでもパワハラ扱いにするのは違いますが、もし、先輩の言動が明らかに仕事のアドバイスからは離れてきていて、単なる個人攻撃、弱い者いじめであると感じた場合は、あなたがどんなに努力しても、改善が難しい場合が多いです。
先輩も人間なので、あなたが先輩の思ったようにできず、イライラして感情的に叱ったり、攻撃的になることもありますが、あまりに酷い人格否定や、脅しのような言動が続くようなら、先輩がストレスを発散するためにあなたを攻撃して苦しむのを喜んでいる可能性もあります。
確かに自分にも悪いところがある、仕事が未熟だから、と負い目がある場合は、認めにくいですが、いくら仕事が未熟でも、それを盾に取り、言葉の暴力をふるうのは許されることではないです。
そのように、仕事のアドバイスという名目で、人格を否定したり傷つけるような叱責が続くようなら、パワハラにあたるかもしれません。
何より、あなたの体や心の具合はどうでしょうか?胃が痛いとか、会社に行こうとすると吐きそうになったりしていないでしょうか?いつも憂鬱だったり自分を責めすぎていないでしょうか?
辞めたいくらいというのは、もしかしたら、先輩が怖いのが普通ではないからではないでしょうか?
そんな時は、一度上司に相談してみましょう。上司は部下を監督するのも仕事ですから、心配しながら様子を見守っているかもしれません。
あなたが病気になってしまう前に、相談することをお勧めします。
しかし、あなたがいつも仕事にあまり熱心でなく、ただ辛いというだけでは、上司の気持ちも動きにくいですから、給料をもらっている限り、仕事はできる限りしっかりとやりましょう。
先輩の抑圧が強すぎて、始めは熱心に取り組んでいた仕事に、向き合えないほど自身をなくしてしまったり、怖くなったりして辛くなることもあります。
そんなときも本当に仕事から逃げたくなる前に、自分で解決できないほど苦しければ上司に相談してみましょう。
最後の手段で転職も考えましょう
入社して半年後、先輩が違う店舗に異動になりました。先輩の異動がなければ、私の方が辞めて転職していました。
どれほど努力しても何も解決できません。なので現在転職活動をしています。そして見つかったらすっぱりと辞めたいと思います。
手を尽くしても状況が変わらないこともあります。その場合は、転職を視野に入れましょう。
適材適所という言葉があるように、今の職場ではあなたの良さが活かされなかったとしても、違うところでは、活かされることも良くあります。
ただ、先輩が怖いからといっていつも転職するわけにもいかないことも事実ですので、今までお伝えしたことで、もし何かあなたの心に触れることがあれば参考になさったり、そのほかにも色々と工夫してみてください。
その上で、やはり自分は辞めたいと決心したときは、転職活動をしてみましょう。
特に先輩の言動がパワハラである場合で、上司や会社に相談しても改善されない場合は、あなたの環境を変えるのをお勧めします。
仕事がつまらなくても人間関係が良好なら仕事は楽しくなるものです。その逆で、どんなにやりがいのある仕事でも人間関係が最悪なら、仕事は辛いものになります。
環境を変えるのは当然リスクもあります。転職先で誰があなたの先輩になるかは入社してみないと分かりませんからね。
でも、今のまま働いていればメンタルがやられてうつ病になりそう・・・というなら、環境を変えるしか道は残されていません。
もし、環境を変える勇気があるのであれば、すぐに転職する必要はなく、転職サイトに登録するでもいいので、できることから行動してみてください。絶対に病むまで我慢してはいけませんよ。
まとめ
先輩の中には、後輩を叱責するのは当たり前と考えている人もいるかもしれません。上手にそういう先輩と付き合える人もいますが、大声やきつい物言いは苦手という人もたくさんいます。
もしあなたが、先輩の物言い自体が辛いというならば、頭の中できつい言い方をソフトに変換してみる方法も試してみてはいかがでしょうか?それで全て解決とはいかないでしょうが、少し心の余裕が生ませるかもしれません。
「なんども同じこと言わせるな!」なら「同じことを注意されないように気を付けてね」という具合です。色々と工夫してみると、だんだん良い方法が浮かんでくるかもしれません。
大切なのは、先輩が怖いという心に流され自分を見失わないことです。そして、あなたがどうしても耐えられないくらいの辛さなら、転職を考える時期かもしれません。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
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辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)