「入社から何年か経過すれば順調に昇進していくはず」そんな理想的なキャリアをイメージして期待に胸を膨らませていたにもかかわらず、いつまで経っても昇進の話がまったくなくて落ち込むことは意外にあるものですよね。
年功序列でエスカレーター式に昇進していけば問題は何もないのですが、そう上手くはいかないことがあります。場合によっては自分より年下の後輩が先に昇進を果たす、そんな屈辱を受けることも珍しくありません。
もしも先に昇進がまったく見込めないとしたら、転職を見越したくなりますよね。それは果たしてダメなことなのでしょうか?
そこで、いつまで経っても昇進しないときの考え方について考えていきましょう。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
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辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)
32%の人が仕事で昇進できず悩んだ経験がある
この記事の目次
働く社会人100名に上記のアンケートを実施した結果、32%の方が仕事で昇進できず悩んだ経験があると回答しています。
昇進候補者に選抜されても、実際には昇進にはならず、自分よりも年下の人が、先に昇進していくのを見たことがきっかけです。
一生懸命頑張り結果も出していたのに昇進できなかった時に、ショックを受けました。いつも全力だったのでこれ以上頑張るにはどうしたら良いのだろうと悩みました。
とにかく入社同期の人数が異常に多かったため、競争相手が異常に多かった。そのため、人事評価の基準が著しく公平性を欠いており、不満を感じていた
新規台数を何台売ったとしても、表彰や言葉での称賛はもらえるものの、実際の昇進、昇給はありませんでした。なんでなんだろうとやるせない気持ちになりました。
19%の人が昇進できないのが理由に実際に仕事を辞めている
仕事で昇進できず悩んだ経験があると回答された方の中で、実際に19%の人が辞めたと回答しています。
辞めたと回答した人の声
何度も上司と直接話合いをし、次の昇進は間違いなく自分だと。そのために、今は踏ん張って後輩を支えてやってくれと言われながらいつまでも実現することもnく、どんどん名前だけマネージャーの後輩が増えたから。
業務の評価基準について、自己と会社側のそれが大きく乖離していると感じ、モチベーションを保つことが難しくなったため転職しました。
このまま在職していても能力を評価されずに後から入ってきた人に抜かされ続けるのは嫌だと思い、転職を決めました。
このまま当時の職場に残っても昇進の見込みがなく、かつ人事担当からも転職を勧めれたのが辞めようと思った理由です。
辞めなかったと回答した人の声
それまで数年培ってきた経歴があったので、簡単にそんなことぐらいで辞めてしまいたくはなかったからです。
昇進することだけが仕事の目的ではなく、違うことに目を向けて、自分が仕事をする意義を考え直そうと思ったためです。
解決は何も出来てないが、やっぱり自分の好きな仕事だし、私がいないと仕事が回らないし、代わりの人材もいない。もうしばらく今の現状で頑張ってみようと思っている。
昇進は諦めましたが、それでも給料が良く、他に転職しても収入アップが見込めないため、割り切って働いています。
仕事で昇進できず辞めたいと悩んだときの対処法
人と比べるのはやめて、自分は、自分に与えられた目の前の仕事を着実にこなしていこうと前向きに捉え直せるようになったので、辞めずに続けています。
昇進できない理由を明らかにして全力で対処する
師長とも面談を重ね、自分の努力が足らなかった部分や理由を客観的に教えてもらい、現状の評価に対して説明で納得できたので、再度頑張ろうと思いました。
昇進できると思っていても昇進できないなら、その理由をまず明らかにしなければいけません。
昇進できないのは、それなりの理由があるからです。これは場合によってはあなたのウィークポイントと向き合うことになるかもしれませんので、あまり考えたくないことでしょう。
しかし、昇進できない理由を知らないことには、対処のしようがありません。そこで、辛いかもしれませんが昇進できない理由を探っていき、はっきりさせたら全力で対処するように力を尽くします。
あなたは今のままで十分努力をしているのかもしれませんが、客観的な視点で見た時どう評価されるかは正直わかりません。ひょっとしたら、ズレた評価をされていることも残念ながらあります。
ただ、それでも昇進できない理由について何かしらわかれば、それに対処することができますよね。対処してもダメならお手上げですが、裏を返せば対処できるうちは、あなたの力で何とかなるということです。
また、昇進できない理由が、必ずしもあなたの能力的な面だけではないかもしれません。会社にはそれぞれ事情というものがあり、あなたを昇進させたくても状況的にできないのかもしれないです。
人件費削減でとりあえず現状をキープしたい、他の業務をあなたに経験させようとしている、昇進した場合のあなたの後任がまだ育っていないなど、人事は簡単に決められない側面があります。
ただ、それでも昇進できない理由がはっきりすれば、転職を急ぐのではなくて「待つ」という選択肢も出てきます。
対処するだけにとどまらないで待つことも選択肢に入れることができれば、昇進できない焦りはだいぶ消え失せるのではないでしょうか?理由を明らかにすることで、取れる選択肢の数が確実に増えますよね。
もしも理由を探らずしてイタズラに想像を膨らませていても、それはあくまで想像でしかありません。それだと事実を的確にとらえていないかもしれないです。
そうではなく、昇進できない理由についてどんな理由が隠れているのか、それをまずつまびらかにしないと何も始まらないです。ですので、まずは昇進できない理由についてしっかりと探っていきましょう。
昇進できない理由が実力不足なら全力で仕事に精進
昇進できない原因が自分のスキル不足にあったので、今の仕事内容を更に自分なりに掘り下げてみたり、上司に提案してみたり、アレンジすることに専念するようになりました。
昇進できない理由が実力不足だとわかったらとても辛いですが、最後のひと踏ん張りだと思って全力で仕事に精進するのが正攻法の考え方です。何年か仕事に従事してきているのなら、いろいろなノウハウが自然と吸収できているはずです。
あなたはそのノウハウを仕事で活かし切れているでしょうか?
もしかしたら活かし切れていないのかもしれません。それだと上司はあなたのことを過小評価してしまって、昇進をさらに上の上司へと進言してくれない可能性があります。
それはあなたにとって非常に不利益なことですし、ともすれば納得がいかなくなって怒りたくなるかもしれません。
しかし、その怒りのエネルギーを仕事への情熱に変換すれば、今までに発揮できていなかったパワーが発揮されたりするものです。火事場の馬鹿力ではありませんが、追い詰められることによって能力開花を果たすこともあります。
もう転職しようというぐらいに切羽詰まっているなら、これ以上ないぐらいに追い詰められているはずです。その状態から巻き返せるかどうかは、あなたの頑張りにかかっています。
ですから、まずは全力で仕事に精進してみましょう。
この全力で仕事に精進することの意味は、単に昇進を目指すだけにとどまりません。それが第一目標であることにもちろん変わりはないですが、転職をするときに後悔しないためでもあります。
転職を覚悟して全力で仕事に精進したにもかかわらずどうにもならなかった、という事実を前にすれば、転職をする際に「まだやれるかもしれない」という迷いは消えるでしょう。
もしもそれをしなかったら、仕事に精進しなかったことをいざ転職をする段階になって後悔するかもしれません。それでは一生の心残りになってしまいかねませんので、たとえ転職するにしてもどこかで全力で仕事に精進しておかないと、悔しさを残すことになります。
仮に転職をするにしてもまっさらな気持ちでいられなくなってしまいますし、負の連鎖が巻き起こってしまいかねません。
それはどう考えてもマイナスですし、転職するかもしれないという覚悟を胸に、昇進を目指して全力で仕事に精進をすると、昇進への道が案外あっさりと開く可能性があります。
昇進の決定権を持つ上司に気に入られるよう意識する
何年か会社に勤めているなら、あなたの昇進の決定権を持つ上司が誰なのかだいたいわかっているはずです。もしも昇進を果たしたいなら、その上司に対して気に入られないと昇進は難しいです。
例えばあなたと同期入社で仕事の能力に大差ないどちらか1人だけを昇進させるとしたら、上司は好きな方、一緒に仕事がしやすい方を昇進させます。これはよくあることで、上司に気に入られているか否かはとても大事なことだと知っておきましょう。
上司に媚びを売るのが苦手、コミュニケーションに自信がないという場合も、もちろんあるでしょう。
そんな場合は、上司と仲良くなるのは難しくても、それなりに普通の関係ぐらいまではもっていかないと昇進はしにくくなってしまいます。
ですから、せめてそのぐらいはできるように仕事の中で意識していきましょう。
別にプライベートな話題を持ち出して無理に仲良くなろうとはしなくても、あいさつを絶対に欠かさない、言われた仕事を最優先でこなす、食事に誘われたらよっぽどのことがない限り断らないなど、上司からの心象を良くするような振る舞いはできますよね。
そんなささいなことが何の役に立つのかと懐疑的になってもおかしくないですが、昇進の決定権を持つ上司からの印象を良くしておけば、それが決定打となってあなたの昇進が決まるかもしれません。
その瞬間をリアルにイメージできれば、上司から気に入られるように努力することも決して無駄なことではないと思えるのではないでしょうか?
周りから引かれてしまうぐらい露骨に媚びを売ったのでは、昇進と引き換えに同僚からの信頼を失ってしまいかねません。それでは希望通りに昇進を果たしたとしても、気持ちの良い仕事はできなくなってしまうでしょう。
ですから、どんな距離感で上司との間合いを詰めていくのか、そのバランス感覚については慎重にならざるをえません。
ただ、気に入られないことには昇進が遠のくばかりですので、少なくとも悪い印象になってしまわないように気をつけて仕事に向き合ってみてはどうでしょうか?
物分かりが良くて上司の言うことに忠実な部下は、上司からすれば助かる存在です。上司は有能なバックアップを常に欲しているものですし、気に入られるように意図的に働きかけていくことも昇進のためには少なからず必要です。
大きな仕事に対してなるべく意欲的に関わっていく
辞めると社長に直接言いました。すると詳しく内容を聞いてくれ、引き止められ次の大きな仕事で結果を出したら昇進させてくれると約束してくれました。そこで、結果を出し約束通り昇進させてくれた社長に感謝です。
これは昇進させざるをえない、そんな状況にしてしまえば自動的に昇進させてもらえることに期待できますよね。では、そのきっかけとはいったい何なのか?
それは会社にとっての大きな仕事でわかりやすい結果を出した時です。そのプロジェクトメンバーに抜擢されるかどうか、まずはそこが重要なわけですが、とにかく意欲的に関わろうとしないことには始まりません。
会社の中に何年か在籍していれば、あなたのポジションがどれぐらいなのか何となくわかってきますよね。そして、その立場にいることに、どこか満足してしまっていないでしょうか?
それでは周りとしても昇進させにくく、とりあえず現状維持になってしまうことでしょう。そこで、大きな仕事に対してなるべく意欲的に関わっていき、それで結果を出せるように頑張ってみましょう。
平穏無事で動きの少ない会社も中にはありますが、そうでなければわかりやすい結果を出すチャンスがどこかにあるはずです。
また、大きな仕事のみならず、営業のように数字を残しさえすれば仕事の成果がわかる場合、その数字にとことんこだわってみましょう。できる人間にはそれ相応のポストが与えられる、これは会社という組織である以上基本原理ですよね。
ならば、わかりやすい結果を出して周囲にその存在を気付いてもらうより他ありません。昇進への意欲が残っているなら、転職の前にまずそこを追及して仕事に取り組んでみてはどうでしょうか?
大きな仕事や数字の出やすい仕事に関わって失敗すれば、状況がさらに悪化してしまうかもしれません。ただ、転職するかどうかの瀬戸際にいるあなたからすれば、リスクを考えてもあまり意味はありません。
それなら粉骨砕身の精神で大きな仕事や数字の出やすい仕事に関わっていき、周りの誰もが気付くような目に見える成果を出す努力をしてみるといいでしょう。
それによって誰もが称賛するような結果を出せれば、昇進するのは決して難しいことではないでしょう。
そこで評価されればさらに上へと昇進していくための足がかりになりますし、仕事でこの上ない結果を出せば昇進というあなたの望む結果を引き寄せられるかもしれませんね。
昇進の可能性が全くなさそうなら転職しても構わない
結局、社長へごますりがうまい人間が評価されると客観視した時に分かってしまい、この環境に時間を投じていても得はないと判断しました。正当な評価をしてくださる環境下でもう一度試そうと思ったのです。
もう何もかもが決まってしまっていて昇進なんて全然考えられない、努力の余地もないというなら、会社に居残り続けることがプラスになるとは思えないですよね。
それどころか会社から何のアクションもなく、むしろ窓際に追いやられようとしているならなおのことそうです。会社のトップがガラリと変わって急に昇進を果たす、そんな僥倖のようなこともまったくないわけではありません。
しかし、それを待つのはあまりに苦しいですし、その会社にグズグズととどまっている分だけ転職のタイミングが遅れてしまいます。
それでは貴重な時間をロスしていくことになりますので、そのほうがフラストレーションを溜めてしまうことでしょう。
会社と人との間には縁が存在しますが、その会社は残念ながら縁がなかったのかもしれません。入社した当初に抱いたイメージ通りに昇進していければ何も問題はなかったのですが、それが必ずしも叶うとは限らないのが会社です。
志半ばで転職の道を選ばざるをえないのは、やはり心苦しいことでしょう。ただ、昇進のためにいくら頑張っても望む結果がついてこないのなら、転職の道を選んでも誰かに責められるようなことはないはずです。
昇進することができるかどうかはいろんな思惑が関係してきますので、思い通りにいかないこともよくあります。
そこで腐ることなく努力を重ねてみてそれでもダメなようならば、転職をすることに迷いはないのではないでしょうか?
もしも「こうしていればよかった」「まだチャンスがあったはず」と少しでも心残りがあるなら、転職の選択は早いです。最後まで頑張ってみることで、滑り込みの昇進があるかもしれません。
しかし、そうではなくて「もうやり切った」「これ以上何も打つ手がない」というのなら、それ以上頑張ったとしても状況は変わらない可能性のほうが高いです。
そして、それは会社に対して見切りをつけるのに十分な理由です。
昇進できないからといって転職を何回も繰り返すようでは先の未来に不安を残すばかりですが、そうではなくとことん力を出し切ったうえでの転職なら転職先できっと仕事を意欲的に取り組めるはずです。
今は終身雇用の時代ではないため、転職が必ずしも悪いということではありません。ですので、昇進の道がもうないことを痛感しているなら、転職に向けて準備をしても構わないでしょう。
まとめ
昇進をすれば収入がアップし、会社の中の地位も手に入れられます。仕事の責任はその分大きくなりますが、サラリーマンやOLをしているならそれは名誉なことですよね。
ただ、昇進できる人数は決まっていて、その人選から漏れてしまうことも十分ありえます。
それなら次の昇進の機会をうかがって努力する、それがまずやるべきことです。しかし、それでもいっこうに昇進できないなら、その時はもう1つの選択である転職も決してダメなわけではありません。
会社に残るか転職するかは二者択一の選択だけに迷ってしまうところですが、昇進のための努力を最大限行ったうえでの選択なら悔いを残しにくいです。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
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(診断時間は約5分です)