私は大学職員として3年間、国立大学の大学職員として勤務しました。大学卒業後そのまま大学職員となって、主に事務作業に従事していました。
国立大学の職員は私立大学の大学職員とは違って、非常に仕事が安定していることが特徴だと思います。逆に、単調すぎて仕事に熱中して打ち込みたいと思っていた私には向いていませんでした。
あなたも大学職員として仕事をしている際に、もっと面白い仕事がしたいと感じることはありませんか?
忙しい時期以外は、定時に帰ることができるのは大学職員の良い点だと思いますが、自分が日々仕事を通じて成長していることを感じられなくなった結果、私は大学職員の仕事を辞めました。
今では仕事を辞めてよかったと思っています。私が国立大学の大学職員を辞めたときの経験について以下では詳しく書いていくので、是非参考にしてみてくださいね。
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大学職員を辞めたくなった理由
この記事の目次
私の周りで大学職員の仕事を辞めた人の多くは次の点を理由として辞めていきました。
仕事にやりがいがない
大学職員の仕事は、ほとんど裏方の仕事となるので、自分が表に立って仕事をするということはありません。大学の運営を決めるのは大学教員なので、大学教員が大学の運営について決定することはありません。
強力な理事長や学長が存在すると、その人の一声だけで学校の運営方針が決まってしまいます。思いつきで決まったことに振り回されるのは大学職員です。それによって仕事が増えることもあります。
大学職員の仕事は、結局のところ教授などの偉い人の雑用や尻拭いであることが多いので、自分で進んでやろうと思える仕事がほとんどありません。
そんな毎日が続いていたので、私は大学職員を辞めることにしました。
毎日同じ仕事の繰り返し
上の理由と重なる部分もありますが、大学職員の仕事は毎日が同じことの繰り返しです。そのため、何か新しいことがあることはほとんどありません。
毎日の仕事が単調ということもありますが、1年後にはほとんど同じような仕事を行うことになるのが本当に苦痛だと思います。
毎日、パソコンに向かってデータ入力をしたり、書類を作成したりといった簡単な仕事を繰り返すことになるので、面白みを感じられなくなってしまいます。
毎日が同じ仕事で、しかも、単調な作業の繰り返しとなってしまったことが、多くの人が大学職員の仕事を辞める理由です。
仕事が自分の成長につながらない
大学職員の仕事は基本的にはほとんど事務作業です。大きなプロジェクトを動かすような仕事を任されることはありません。
もちろん、私が新卒で大学職員となったからというのもありますが、上司から特に仕事の指示をされることもありませんし、勤務態度について何かフォードバックがあるわけではありませんでした。
仕事自体が単調なことの繰り返しなので、仕事を通じて何か自分が得られるというものがありません。結果として、仕事を通じて自分が成長する機会というのが、大学職員にはほとんどないのです。
一般の会社に勤務していれば、時間の経過とともにできることも増えていくと思いますが、私はほとんどデータの入力作業しかしておらず、3年間仕事を通じて得たものはありませんでした。
私の周りの大学職員も多くが、同じような理由で辞めていきました。
閉鎖的な環境
大学職員の仕事は非常に閉鎖的な職場環境となりがちです。外から来るのは大学生ばかりで、大学の外から来る人はほとんどいません。そのため、毎日同じ人と顔を合わせなければなりません。
仕事は基本的に縦割りになっているので、同じ職場の同僚と一緒に仕事をするということはありません。私は隣の机に座っている同僚がどんな仕事をしているのかも知りませんでした。
私がどんな仕事をしていたのかも、隣の同僚は知らなかったと思います。それくらい一人ひとりのが別々の仕事をしているので、大学職員には横のつながりというものがほとんどありません。
私は大学の中でも、総務課で働いていましたが、教務課や会計課との交流など、他の課と一緒に仕事をするようなことはありませんでした。
その結果、職場自体がかなり閉鎖的な雰囲気で、仕事が終わってもみんなすぐに帰るだけというドライな関係でした。そんなドライな人間関係に嫌気が指して大学職員の職を去る人も少なくありません。
大学教員の存在
大学職員は大学教員のサポート的な役割を担うことになります。しかし、大学教員という存在は非常に厄介です。多くの人がイメージしている通り、変わっている人が多いので一緒に仕事をしづらいと感じる人もいます。
もちろん良い大学教員もいます。大学職員にとって授業のサポートなどの仕事は非常に楽なので問題になりません。
しかし、理事長や学長などのトップの権限が強い大学では、鶴の一声でいろいろなことが進んでいくようになります。その仕事を実行するのは大学職員です。
どんな目的でどんな効果があるのかもよくわからない仕事を任されることもあり、面倒が増えるだけで学生のためにならないことが多いです。
そのせいで、次の年にはすぐにその施策は中止となって、また変な仕事を任されることになります。そんな仕事が嫌になって大学職員を辞めるという人も大勢います。
私は単調な仕事に耐えられず辞めました
私が大学職員の仕事を辞めた1番の理由は、仕事があまりにも単調で、自分が仕事を通して成長する見込みがなかったからです。毎日が同じ仕事の繰り返しでは、やはり仕事にやりがいを見出すことができませんでした。
単調な仕事を毎日のように繰り返すのはかなり苦痛です。あなたも大学職員ならそのように感じているのではないでしょうか?今日も、明日も一年後もほとんど同じ仕事の繰り返しでは、自分の成長など見込めるはずもありません。
他にも、私はもともと一般の会社に就職するつもりでした。会社で働くことも目標にしていたので、大学職員という仕事は非常に退屈でした。
3年間勤務したにも関わらず、ほとんどが同じことの繰り返しで、1年目と3年目で仕事が変わったということはありませんでした。
上司からも仕事に対するフィードバックなどもないので、自分の仕事がどのように評価されているのかもよくわかりません。もともろ仕事が単調な分、フィードバックする必要がないのかもしれません。
しかし、仕事についてきちんと評価されないと、どんどん仕事に対するモチベーションも下がってしまうのは誰でも一緒ですよね?
私は自分の仕事が適切に評価されないことにも不満を感じていましたし、齟齬とのやり方についてもっと上司と話し合いたいと感じていました。
大学という組織は、一般の会社と違って競合他社と競争関係にあるわけではありません。そのため、非効率な仕事がまだまだたくさんありますし、意味がないと思われるような仕事もたくさんあります。
もっとこうした方が良いのにということがあっても、それが慣例だからと言って取り合ってもらえません。そうして、単調で非効率な仕事を繰り返し行うことに耐えられなくなって、私は大学職員を辞めることを決意しました。
仕事単調さに加えて、自分一人で任される仕事が多く、基本的に同僚と協力して何か仕事をするということがありません。縦割りの仕事となっているので、同僚と一緒に仕事をする機会もないというのが仕事を辞めた理由の一つでした。
大学職員を辞めるべき人・辞めないほうがいい人
大学職員を辞めようと思ったら、まずはきちんと大学職員であることのメリットについて考えてみてください。大学職員のポストは非常に少ないので、一度辞めてしまえばもう二度と大学職員に戻ることはできません。
その点をよく考えた上で、大学職員の仕事を辞すかどうかを決断するようにしてください。
辞めるべきではない人
下記に該当する人は、大学職員の仕事を辞めるべきではありません。
- 単調な仕事が向いていると思う人
- 仕事に安定性を求める人
- 明確に辞めたい理由がない人
大学職員の仕事の多くは単調な仕事ですが、そのような仕事が好きという人も多いと思います。単調な仕事を淡々とこなすのが好きという方は、大学職員の仕事を辞めるべきではないと言えるでしょう。
また、仕事に安定性を求める人は大学職員を辞めるべきではありません。大学職員の仕事は普通の会社とは異なり非常に安定しています。
きちんと仕事をしていれば、基本的にリストラに合うこともありませんし、大学が潰れるということもほとんどありません。もちろん、今後少子高齢化が進んで潰れる大学が出てくることもあるあるでしょうが、国立大学には国から助成金が出ているので心配はないと思います。
そのため、大学職員はほとんど競合他社と競争するようなこともありませんし、同僚と昇進を競い合うようなことはありません。
給与は基本的に勤続年数とともに上がっていきますし、ボーナスの安定して定額支給されます。福利厚生も充実しており、通勤手当はもちろん、住宅手当も出ます。
会社に勤務している場合とほとんど同等の福利厚生環境が整っており、競争環境にないので、かなり仕事内容は緩いです。そのため、仕事に安定性を求める人は大学職員の仕事を辞めるべきではありません。
さらに、大学職員の仕事を明確に辞めたいと思う理由がない場合は、辞めるべきではありません。大学職員の仕事は、一度辞めてしまえば決して戻ってこれません。
大学職員に中途採用で採用される可能性はかなり低いですし、仕事のポストが空くということも非常に稀です。そのため明確にやめたい理由もないのに、大学職員を辞める必要はありません。
上でも説明したように、毎日単調な仕事でも問題ないのであれば、大学職員という職業は非常に安定しています。
給与面で大きく恵まれているとは言えないものの、勤続年数とともに給与が上がっていきますし、問題なく仕事をこなしていれば定年まで勤め上げることも可能です。
今どきそんな職業は非常に珍しいと言えるのではないでしょうか?そのため、特大学職員を辞めたいという明確な理由がない場合には、大学職員を辞める必要はありません。
辞めてもいい人
- 大きなプロジェクトや仕事をしてみたい人
- 同僚と協力して仕事に取り組みたい人
- 仕事を通じて成長したいと考えている人
大きなプロジェクトや仕事に取り組みたいと考えている人は大学職員の仕事を辞めても問題ありません。大学職員の仕事をしている間は、ほとんど裏方の仕事となるので、自分が前に出て仕事をするということはありません。
大学職員として働いている間は、大きなプロジェクトや仕事をするということはないので、そんな仕事をしたいと考えている人は仕事を辞めても問題ありません。
また、同僚や仲間と協力して一つの仕事を完遂してみたいという方も、大学職員の仕事を辞めても問題ありません。大学職員の仕事は縦割りでそれぞれの担当者に仕事が任されているので、同僚と協力して一つに仕事に取り組むことはありません。
大きな仕事をしたいということと関連して、大きな仕事をするためには仲間との協力が必要になりますから、大学職員の職にとどまる必要はないと言えるでしょう。
その他にも、仕事を通じて成長したいと考えている場合には、大学職員を辞めるべきです。ほとんど同じ仕事の繰り返しである大学職員の仕事では、仕事を通じて自分が成長していくことはできません。いつまでも同じステージで仕事を続けることになります。
大学職員を辞めるときの注意点
大学職員を辞めるときの注意点としては次のことが挙げられます。
- 大学職員を辞めるタイミング
- 仕事の引き継ぎはきちんとすること
大学職員を辞めるときは、必ず次の転職先を探してからにした方が良いです。仕事を辞めるタイミングについては誰もが悩むものですよね。大学職員を辞めるタイミングとしてベストなのは、次の仕事が決まったタイミングと言えます。
その理由は、大学職員という仕事は非常に特殊な仕事であるからです。ほとんどの人が、大学職員から一般の会社に転職活動をすると思います。私がそうだったように、転職活動時に前職は何をされていたのかは必ずチェックされます。
大学という組織と企業という組織では職務の内容が全く異なります。大学職員として培ってきた経験は、企業に勤めるときのプラスの要素としてはほとんど働かないと考えて良いでしょう。
そのため、あなたが大学職員を辞めてから転職活動を始めても、なかなか就職先が決まらないことがあります。
私は大学職員を辞める前に転職活動をしていたので問題になりませんでしたが、同僚で転職先が決まる前に仕事を辞めた人は、思うように転職活動がうまくいかず、新しい仕事に就くまでに半年程度の時間がかかっていました。
もちろん、大学職員も失業保険に加入しているので、ハローワークなどに行って適切な手続きをすれば失業手当を受け取ることができますが、あまりに長期間にわたる転職活動となるとストレスになりますし、何よりも生活が不安定になるので注意が必要です。
さらに、大学職員を辞めるときは、必ずきちんと上司に辞めるタイミングを伝え、仕事の引き継ぎをしておかなければなりません。大学職員の仕事は基本的に縦割りとなっているので、仕事上の横のつながりがほとんどありません。
つまり、一人ひとりに仕事が割り当てられているので、他にあなたと同じような仕事をしている人がいない状態です。
結果として、あなたが転職した場合、その仕事内容をきちんと引き継いておかないと、次の人に仕事が全く引き継がれない状態になってしまいます。もちろん、転職するあなたにはもう過去の仕事など関係ないと言えるかもしれません。
しかし、きちんと引き継ぎをしてから辞めないと、新しい仕事に就いた後や転職活動中にあなたのところに仕事内容に関する電話がかかってきます。
私もそうでしたが、せっかく転職したのに、昔の仕事に煩わされるのは嫌ですよね?そのため、きちんと仕事の引き継ぎをしてから、仕事を辞めることが大切です。
大学職員からのおすすめ転職先
大学職員から公務員
大学職員から公務員に転職する人は非常に多いです。大学職員の仕事は、定時であがることができます。そのため、18時には家に着くことも可能です。
その時間を活用して公務員試験の勉強をして、大学職員から公務員に転職する人は非常に多いです。仕事内容についても重なる部分が多く、転職してもスムーズに仕事に馴染むことができる点もおすすめの理由です。
公務員は年齢関係なく仕事に取り組むことができるので、同僚とも馴染みやすいと言えるでしょう。
大学職員から会社経理
大学職員から会社経理に転職する人もたくさんいます。会社経理の仕事は大企業から中小企業まで数多くの募集があり、大学職員からでも問題なく転職することが可能です。
会社経理をするためには、簿記の基礎について勉強しておく必要がありますが、大学職員には勤務外の時間を十分に確保することができるので、問題なく勉強の時間を作ることができます。
会社経理にまず転職し、そこで経験を積んで将来的に税理士を目指す人もいます。
大学職員から客室乗務員
意外に思われる人も多くいますが、大学職員から客室乗務員に転職する人もいます。大学職員は英語ができることが条件として課されていることが多いです。
外国人教員とのコミュニケーションには英語を使いますし、外国の大学とやり取りをするときには、英語を使うからです。そのため、大学職員は英語ができる人が多く、ストレス耐性も高い人が多いため、客室乗務員へ転職する人が多くいます。
大学教員から客室乗務員に転職する人の多くは女性であることが多いものの、男性でも転職に成功している人はいます。
大学職員から転職するときのポイント
大学職員から転職するときのポイントは、自分のやりたい仕事だということをアピールすることです。大学職員として働いていた経験は、転職活動の際のアピールポイントにはなりません。
むしろ、「大学職員として働いていた人がなぜ会社に転職したいの?」と転職活動の際によく聞かれるくらいです。大学職員という仕事は特殊な仕事であるということをきちんと理解した上で、転職活動に取り組むことが大切です。
新しい転職先が自分のやりたい仕事であることをアピールしたり、仕事にやりがいを感じられるという点を積極的にアピールするようにしましょう。
ただ闇雲にアピールしても会社の採用担当者はなびかないことも多いので、仕事と関連する資格の勉強などを進めておくと転職活動を有利に運ぶことができます。
そして、繰り返しになりますが、大学職員から転職する際は、まずは転職活動を進め、転職先が決まってから辞めるようにしましょう。転職先が決まって辞めることを上司に相談すれば、基本的にはスムーズに辞めることができます。
大学という組織は、辞めるときの嫌がらせやしがらみなどはなく、ほとんど事務的な作業のように辞める手続きは進んていくことが多いです。
その分、辞めるときの手続きは煩雑となりますが、書類を着々と書いてサインをしていくだけで、スムーズに転職することができます。
まとめ
大学職員からの転職活動は簡単ではありません。大学職員という特殊な仕事の経験を生かせる仕事が多くないからです。大学職員の仕事自体は非常に安定しています。
そのため、明確な理由もなく大学職員を辞めるのは損です。よく考えて行動しましょう。それでも辞めたいと思うなら、大学職員は定時で仕事を切り上げることができるので、仕事後の時間を有効に活用して資格を取得したりして転職活動を有利に運ぶようにしましょう。
大学職員からの転職は事前の準備が非常に重要です。転職活動は大学職員としての仕事を辞めるよりも前にきちんとしておかないと、転職活動の期間が長くなる可能性があるので注意してください。
大学職員からの転職を考えている場合には、まずはどんな仕事に就きたいかをよく考えた上で、計画的に準備して転職活動を行うことが大切です。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
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辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)