私はリアル分野で電子技術コンサル・アドバイザーの自営業(個人事業主として)を約10年間やっていました。
その一方でリアル事業が不振気味になった時期には、古書転売のネットビジネスも、ほぼリアル事業と並行して約6年間ほど実施しておりました。
私の場合は、日本の大手会社では、自己保身しか考えていない無能な上司、仕事能力無く私の足を引張る部下しかおらず、「何で私だけが、こんなに仕事が多く、かつ頑張っているのに、何もせずに日々遊んでいるだけの同僚と同じ給料・同じボーナスなんだ?」という、よくある甘すぎる業務評価・人事評価への疑問と不満がありました。
ある時、これらが原因で自分の心身の健康を著しく害し、ドクターストップが出て半年間残業なしで勤務し健康を回復後に、即座に会社を辞めました。
これを読まれているあなたも、似たような境遇だったんではないでしょうか。
あなたの場合も何らかの会社への不満や疑問が鬱積して、会社を辞めて自営業につかれたか、両親や周りの皆の日々の会社の愚痴を聞いていて、そういう下らない事に悩むより、自分で好きに運営できる自営業・個人事業主を目指し、実践されているのだと思います。
私が個人事業主としてビジネスをスタートしたのが、丁度、世の中がバブルど真ん中の時期で、当初数年間は、会社勤務時代よりも圧倒的に売り上げが出て時間と自由が増え、残業もなく、非常に自由な空気を味わえた時期でした。
あなたの場合も、事業が順調に進んでいた時期には同じような満足感・達成感・自信に満ちた時間を過ごしたことと思います。
しかし、景気の良い時期はバブル崩壊と共に、一気に冷え込み、企業相手のコンサル・アドバイザーのリアル自営業の1本だけでは苦しくなってきて、後半の数年間は、目標月収確保のため、リアル業が空いている時間にネットでの古書転売も開始し、結果、リアルとネットの2本柱で自営業・個人事業を細々と営む形となり、先行きが見通しにくい状況になりました。
あなたもおそらく、私同様、始めたはよいが、「このまま自営業を続けていても大丈夫だろうか?」という、先が見えないトンネルの様な心境が頭のどこかにちらついている・・・といった状況から読んでおられるものと思います。
そこで私の経験からできる限りのアドバイスをさせて頂きますので、ぜひご参考にしてください。
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自営業を辞めたくなる理由
この記事の目次
自営業・個人事業を辞めたくなる理由は、色々あると思いますが、全体的に共通する良くある悩み理由を幾つか上げてみました。
サービスを販売する顧客が集まらない
私の場合、バブル景気の間は、相手先の予備リサーチをして狙いをつけて訪問相談をすれば、3社に1社は上得意先になってもらえ、半年・1年のスパンで、事業コンサルや、事業企画アドバイス、共同開発計画などを進めることが出来ていました。
しかしバブル以後は、どんなに調べて狙いをつけて訪問相談しても、「バブル崩壊後は明日の飯より今日の飯」が定着し、先行開発や新事業検討は一切考えられず、現行事業の改善効率化の話なら聞くが、将来投資的な話は一切不要と門前払いされてしまう状況に。
ひどい時は、3週間、毎日4社訪問継続しても全部全滅が続いた事もよくありました。もちろん、足で営業する以外に一般広告も出しましたが、一般広告は費用ばかりかかるくせに、一向に手応えがない状態でした。
顧客が集まっても途中キャンセルされてしまう
苦労して集めた顧客も、「最終判断を渋り」「小出し条件交渉」ばかりになり、最後の大口事業契約に至る前までの数回程度かかる「検討相談段階」のお話ばかりで、得られる利益は、交渉時に提示する「有料資料関連」のみで赤字収支が続きました。
本来なら条件交渉相談の後に、大口の半年・1年・数年の共同開発や事業計画プロジェクトとなり、年間数100万円規模の売上げになるはずでした。
自営業の収入ベースとなる特定リピート顧客が定着しない
バブル時期には、一度信頼を得た顧客からは、1仕事終了後の半年、1年後に再度、別件でお声がけが普通にあり、収入の柱にできていたのがバブル以後はほとんどが1回限りの仕事となり、しかも最終大口契約に至る前の事前検討や、予備実験検討レベルまでで終了となり、やはり赤字収支に。
宣伝費のわりに売り上げが出ない
一般の広告宣伝は、気休めで、例えば新聞折り込みチラシなどは、地域に1万部配布しても、顧客の購入意欲・問い合わせ意欲のきかっけには1%もなればよい方で、実質は殆どが金をドブに捨てるような虚しさがありますよね。
かといって、何もしなければ、その1%の応答も得られないので、大半が無駄と知りつつも、経営継続のために続けざるを得ない悔しさがある事は、自営業やられている方々は皆、ご存知と思います。
事業継続できる見通しが得られない
広告宣伝費用を投入しても、足で外廻り訪問営業をかけても、それでも応答が得られない状態が3か月も続けば、「先行き不安」にどうしてもなってしまいますよね?
こういった暗い面が、自営業・個人事業には、どうしてもあります。 世間は、無情で、景気が良い時は、呼ばずともお客が来てくれるのに、景気が悪くなり、世間の金回りが悪くなると急激に顧客は財布の口を締めてしまい、1円も支払ってくれない薄情さが身に染みます。
私は上記全ての理由で辞めました
私の場合、上に述べた全部の理由から、自営業・個人事業を辞めました。
最終時期にはネットビジネスの古書転売もしつつ、月々一定の売り上げ利益は出せていたのですが、ある程度大きな金額をネットの古書転売で毎月コンスタントに稼ぐには、当然ながら、月々の回転資金(仕入れ資金と必要経費)が毎月確保出来ねば一定量の売上げも確保できません。
従って、リアル業の「技術コンサル・アドバイザー業務」が、広告宣伝と足で稼ぐ営業努力しても半年以上顧客がつかず、かつネット古書転売業も月々の一定量売り上げに必要な回転資金(仕入れ費用と必要経費)が安定確保できなくなった時点で、仕方なく自営業・個人事業をこの時点で閉めることにしました。
これを読まれているあなたも私と似たような境遇にあるかもしれません。しかし、もう一度立ち止まって考えてみてください。本当にあなたは今、自営業・個人事業を辞めてしまってもよいのでしょうか?
この点について、次の項で大事なことを書いてみましたので、ご参考にしてください。
自営業を辞めるべき人・辞めないほうがいい人
これを読まれているあなたは今悩んでいるはずです。 辞めるべきか、辞めずに続けるべきか? 悩んでいないとしたら、既に、とっくに辞めているはずです。
しかし、決心がつかないのは、現在まだ自営業を続けていて先行き危うい気配があるため、辞めたいけれども、辞めた先にどうしたらよいかよくわからない。つまり現状は当面自営業の細々とした収入はあるが、半年1年先にどうやって自営業以外で同等の収入を確保したらよいんだろう? という不安があったりしませんか?
そこで、私なりに、考えてみた参考になる事を、次に幾つか上げてみました。ご参考になればと思います。
辞めるべきではない人
- 事業運営の回転資金が今後も銀行融資やクラウドファウンディングなどの形で継続的に期待できる人
- 自営業・個人事業のベースが2本以上の複数の柱で構成出来ている人
- 自営業・個人事業を始めて、まだ3年に満たない人
これらの条件のどれかに当てはまる人は、もう少し頑張ってみるべきです。
「資金融資が継続的に期待できる人」は勿論、回転資金が続く限り頑張ってみるべきです。何といっても自営業・個人事業は 本来「自分が好きで・主体となって働き、自分の時間と人生の自由を獲得できる仕事」のはずだからです。
「事業のベースが異なる2本以上の柱で構成出来ている人」は、当然、Aで儲からねばBで稼ぎ、BもダメならCで稼ぎ・・・という形で、世間の状態がどうあれど、どれか1つの継続利益が見込める事業を続け、可能となった時期に再度、元の本命のAやBの事業を再開すればよい訳です。
「自営業・個人事業始めてまだ3年未満の人」は、少なくとも3年以上の期間を頑張って実践するべきです。 今の日本の社会は「一つの仕事を3年頑張れない人間は雇わない」という暗黙の不文律傾向があるからです。(最低3年、長ければ5年でも可)
また同時に、3~5年間、一つの仕事を継続しておれば、その仕事で反面教師的なり、ポジディブ方向の「気づき・発見・自己教訓」が得られるはずで、それらがまだあなたの中に無いのであれば、もう少しの期間がんっばってみてください。
そうすれば、再就職の時に雇用先に胸を張って、「私は自営業時代に○○について気づき・発見・教訓を得ており、それがこれからの仕事で活かせる」という前向きの仕事への自信・経験を発言できるようになり、再就職に有利となるためです。
辞めてもいい人
- 自営業を3年以上経験し、自分なりの気づき・発見・教訓がある人
- 業務回転資金がもう数か月先には確保できない人
- 心身ともに疲れ切っており、健康を害する直前状態の人
上述したように、自営業で3年頑張ったなら、3年以上頑張った実績と、その業務により得られた個人的知見・経験が前向きに次の仕事で活かせますので、今すぐ辞められても大丈夫です。(再就職の時に、その事を自己PRして宣伝すべきです)
「業務回転資金がもう数か月先には確保できない人」は当然、もう辞めないと事業破産か自己破産かしか無くなってしまいます。
破産状態に至る前に、早めに切り上げるべきです。「破産経験者」というのも世間は辛く当たるので、そうなる前に自主的に、早く事業を円満に終了させ、次の仕事への再就職活動を開始すべきです。
次に、「心身ともに疲れ切っており、健康を害する直前状態の人」は当然、出来るだけ早く事業を終了させ、心身の健康回復に専念すべきです。仕事で体や精神を壊すというのは、本来、仕事としてあってはならない状態です。
しかし、人間は責任感や役割達成意識が強いので、ついつい体や精神が壊れるまで働いてしまいがちなので、ご自身や、周辺の人も、そういう勤務労働している人がいたら、まず仕事を中断させ、健康回復を図るべきです。
このように、多くの場合、「辞めた方が良い人」「辞めるべき場合」というのは、何らかの意味で既に「アラーム状態」直前になっていることが多いです。
ただ、もし辞める方向に心が動いている場合も、辞める前に幾つか考えておいてほしい事があります。これらの考えをまとめておくかどうかで、再就職の時の条件や、これから何をどうしたらよいか?の方向を決めるヒントにもなるからです。
具体的には、次の事項を自問自答してみましょう。
- 自営業・個人事業をなぜ始めたのか・何をやりたかったか・得たかったか
- 達成目標は得られたかどうか(得られなかった場合の理由原因は?)
- 自営業・個人事業をやってみて自分に得られた事・有意義な経験は?
- 今後の次の仕事・人生で活かせる気づき・経験・教訓は?
これらのポイントを一度、自分自身で自問自答をして、その内容を紙に記述しておくと良いと思います。
自営業・個人事業からサラリーマン正社員転職のポイント
自営業・個人事業を辞めて 次に再就職する場合の定番は、やはり、どこかの会社のサラリーマン正社員になる事だと思います。
自営業・個人事業では収益出なくなると普通に勤務していても収入ゼロであるのに対し、会社のサラリーマン正社員は、勤務時間中に普通に勤務しているだけで、(最悪、遊んでいても)自動的に月々の給与が振り込まれるからです。
こんなに都合が良い働き方は他にはないからですよね。
ただし、その一方で自分の時間が拘束される事、場合によっては残業が必要で、嫌な上司や使えない部下や同僚と一緒に仕事をしなければならず、「そういったモロモロの厄介事の迷惑料が月々の給料」と腹を決めて、正社員への再就職活動をすることになります。
そこで、再就職活動をする場合の転職手続き、進め方・考え方のポイントを次に書き出してみました。
具体的には次の手順で進めると効率的に再就職できることと思います。これら手順要点は、実際に私が会社へ再就職したときに実際に効果があった手順要点・考え方なので、あなたも是非参考にしてみてください。
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①自分の過去の履歴や経験を洗い出し履歴書・職歴書ぼ下書きを詳細に作成
この時、複数の会社や自営を経験した場合は 各会社・自営業の要点を 社名・事業名 期間 実績・成果(売上)経験・教訓なども別に詳しく時系列的にメモ書きしておくことをおすすめします。
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②自分がやりたい仕事・やってみたい仕事・やれる仕事の3種類を明確にする
ネットや就職仲介サイトを参考にしながら、希望する会社名・部署名・職種名・勤務地・勤務条件・給与条件 なども併せて記載しておくといいでしょう。
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③履歴書・職歴書を圧縮簡素化し、一般向け応募要項フォームに合う体裁にする
文章部分は1行化し、単語・項目書き・箇条書き的に記載し、スキル・技能・公的資格なども取得している内容全部を記載する事
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④履歴書・職歴書に会社や自営業を辞めた理由背景を追記する
上司や部下・同僚との間の人間関係的な負のイメージの表記は避け「外界環境理由」的なイメージで記載するのがコツです。どの会社も 人間関係が悪い人物・コミュニケーション下手な人物は人事が真っ先に嫌うからです。
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⑤履歴書・職歴書を、希望する業界・業種を扱っている転職仲介サイトに登録し求人応募する。
3~4サイトに応募登録するといいです。候補会社まで絞ってある場合は各希望会社の中途採用HPへ直接応募すること。
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⑥各転職仲介サイトの中の「転職スカウト」のページがあればそこへも履歴書・職歴書・希望条件を登録し、エージェントからのスカウト連絡待ちにも対応する。
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⑦転職仲介サイトの一つ「indeed」にも登録し、indeedの企業・職業検索条件をアラート登録し、日々・毎週 条件マッチ案件がメール通知されるようにセットする。
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⑧最寄りのハローワークに登録・相談をする。求職者登録が出来ると ネットのハローワークサイトから、地域の募集仕事案件が自宅PCなどから詳細検索できるようになります。
手順⑤~⑧まで幅広く応募することで、早ければ3日程度、遅くとも2週間以内で、応募結果・スカウトメールなどが届きます。面接面談まで行けた場合には次の手順10を参照。応募結果が残念であった場合は、めげずに以上の各サイト検索や条件マッチメールを参考に、応募したい案件をさらに探し出し追加応募を進めます。
あなたが45歳未満であれば、上述した対策だけで遅くとも3か月以内には再就職できるはずです。早ければ1か月も可能です。
再就職がかなった場合には、最初の3日間・3週間・3か月間は試用期であると心得て、ボロを出さないように勤務態度・受け答え・挨拶には十分注意しましょう。同僚との会話も大切にしてください。
あなたがもし45歳以上、50歳以上の場合には、再就職はかなり難航するはずです。世の中の企業は中途採用・正社員採用は40歳若しくは最大でも45歳未満が上限です。45歳以上は会社としては余剰人員と見る傾向が日本の企業風土にあるので要注意です。
もし、あなたが45歳以上で、1ヶ月求職活動して1件も転職・正社員職が見つからない場合は、最終対策として「派遣会社勤務」という手があるので派遣会社へ応募してみましょう。ただし、派遣会社は色々な種類があり、口コミに注意してブラックな派遣にひっかからない注意が肝要です。ブラック派遣は結構あります。
以上の手順・ポイント要点を注意して再就職活動を行えば、1ヶ月~3ヶ月以内程度で再就職はできるはずです。特に、自営業・個人事業での営業活動や個人実績は面談の場では自己PRとして積極的に提示しましょう。
まとめ
自営業・個人事業の場合、辞めるべき時、辞めた方が良い場合というのは割合に簡単に、その時期・傾向特徴が分かる事が多いです。
具体的には、前記の通り、「回転資金の行き詰まり」「心身的に健康が危うい時」「業務の業界先細りが明らかな場合」などが特徴的な条件だと思います。
継続が可能な場合は「自営業の柱が複数あり、世情によりどれか1本は稼げる状態」であるか、「売上・回転資金はあるが人手が不足している場合」などには人員増員で対応できるなら、人員増員を積極的に考えるべきです。
現在順調な自営業・個人事業であれば、稼ぎのベースとなる柱を複数化する事を早く進め、世情不景気や業界不振が来ても、他の事業柱で持ちこたえる対策をするべきでしょう。
最後に、仕方なく自営業・個人事業を辞めるときには「自営業で得られたプラスの何か」を今後の指針・ヒントとして活用しつつ、前記で提示しました再就職の手順・要点ポイントをヒントに再就職活動を行い、無事、あなたも再就職ができる事を、お祈り申し上げます。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)