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他の業界ではなくドラッグストアを仕事に選ぶ際に、「人を助ける仕事がしたい」という思いはほとんどの方が持っていると思います。

私も怪我や健康で困っている人を助ける事ができる一番身近な存在になりたいと考え、大学卒業後にコスモス薬品へ就職、店舗へ配属されました。

しかし、店舗に配属され待ち受けていたのはノルマをこなす日々。売上へのノルマがあることは覚悟していましたが、クレーム対応や雑務ばかりに追われ、半年という短い期間で、退職・転職に至っています。

あなたも、人の役に立ちたいという高い志を持って入社したはずなのに「これでいいのだろうか?」と悩んでいらっしゃいませんか?

この記事では、私の転職経験について良かったこと、後悔したことなどについてお話しますので、少しでも参考になれば幸いです。

【この記事を書いた人の経歴】
コスモス薬品へ就職⇒約1年で退職⇒現在は人材派遣会社に勤務

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コスモス薬品を辞めたくなった理由

人の役に立つ仕事がしたいという気持ちと、ノルマ・売上に追われるだけの矛盾

ドラッグストアで働く大きな意義は、怪我をしたり病気をした人が、病院よりも気軽に頼れる存在であること。入社して間もなくは、困っている人の役に立っているという実感があり、他小売業にはないやりがいを感じることが出来ていました。

しかし、ドラッグストアは慈善事業ではありません。入社後間もなく、売上のノルマというものが課され、利益の取れる商品についても月◯個以上とノルマが課せられ、必ず売らなければならなくなりました。

会社員として、会社の利益を求めることは当然です。しかし、利益のために本当におすすめしたい商品を売ることが出来ず、会社が指定した高利益の商品ばかりをおすすめする、というのは、お客様を裏切っているような気持ちになりますよね。

気付けばいかにノルマを達成するかだけを考えて売るという日々は、私にとって理想のドラッグストア従業員とは大きくかけ離れたものであり、退職を考える大きな理由となりました。

どんどん辞めていく同僚・先輩を見て不安になった

ドラッグストア業界は、他小売業に比べ離職率が高いと言われています。コスモス薬品も同様です。理由は様々ですが、私の同期・先輩の退職も日常茶飯事。一人、二人ならまだしも、多くの人が辞めていきました。

たくさんの同期・先輩が離職していく中で、残った私はどうなるのだろうと、本当に不安を抱える日々。いつしか、自分はここにいてはいけないのではないか、と考えるようになってしまいました。

他職種へ就職した友人への劣等感。アルバイトの延長のような感覚

コスモス薬品に就職したあなたも、学生時代のアルバイトの延長のような感覚で働いてしまっていること、ありませんか?

私は社員の先輩よりもパート・アルバイトの方と話しをしたりすることが楽しく、仕事内容もあまり変わらなかったので社員という意識は薄かったことを覚えています。

しかし、久しぶりに学生時代の友人数人と話したとき、営業が大変だという話や、名刺交換などのビジネスマナーについての話になり、全く話についていけないことにひどく劣等感を感じ、社会人としてこのままでいいのだろうかと感じてしまいました。

ドラッグストアで働いているということに引け目を感じるようになり、退職を考えるきっかけとなりました。

出世の早いドラッグ業界、しかし店長からその先が見えない

コスモス薬品は、店舗配属後かなりのスピードで昇格していきます。

一般社員から副店長へ、副店長から店長へ。新卒二年目で店長へ昇格する先輩も多くいました。早く出世できることへの期待から、いつかは店長へというやる気を持っていました。

しかし、私は働いていく中で、店長より先の未来を見通すことが出来ませんでした。

なぜなら、毎日働いている店舗には店長以上に偉い人が存在しません。もちろん、店長からその先もあるのですが、そんな狭い職場にずっと居たら目指すべき存在がどんな仕事をしているか、何を目指すべきなのかも分かりませんよね。

社会を知らなすぎた、という反省もありますが、自ら勉強する事がなければ、店舗という狭い世界に視野が狭くなるのはしょうがないことだと今でも思っています。

どんなに嫌でも3年は働け、という先輩を反面教師だと思った

私が働いていた店舗では、入社3年目の先輩が店長をしていました。その先輩によく言われていた、「どんなに嫌でも3年は続けたほうがいい」という言葉。

しかしながら、店長としての仕事はやはり大変なもので、先輩の顔はいつも疲れていました。

今となって思えば、それだけ真剣に仕事に打ち込み、やりがいを持ってやっていたのかもしれません。ただ、私自身がドラッグストアの仕事に疑問を持ち始めていたこともあり、「自分も3年後はこんな疲れた顔になるのかな」と考えるようになっていました。

今ではこの言葉の意味もちゃんと理解できるのですが、当時の私にとってはいい意味でも悪い意味でも自分の3年後を考えさせられるきっかけとなりました。

約1年でコスモス薬品を辞めて派遣コーディネーターに転職した理由

スーツを着る仕事に憧れて

コスモス薬品での仕事は、スーツを着ることはありません。入社して日が経つにつれ、スーツを着て仕事をしている友達を見て、なんとも言えない劣等感を感じていました。

まわりから見ると何を馬鹿なことを、と思われるかもしれませんが、この記事を見てくださっているあなたも同じ気持ちになったことがあるかもしれません。

学生の頃は、社会人として働く=スーツを着て働くイメージがありましたよね。

白衣のような服やエプロンを着ている自分がすごく恥ずかしい気がするのと同時に、休みの日に街を歩いていても、スーツ姿の人とすれ違うだけで、きっと自分よりすごい仕事をして、給料もたくさん貰っているんだろうなと思うようになりました。

そしていつしか自分の目指す姿は一緒に働く店長の姿ではなく、スーツを着て仕事をしている誰かの姿となっていたのです。

転職活動をしていたら、世界が広がった

きっかけは本当に些細な思いからだったのですが、転職の求人を見たり、友人に相談する中で、これまで思いもしなかった自分の可能性が見えた気分になりました。

転職をするなんて思ってもいなかった私にとって、様々な仕事を選べるドラッグストアで働いていく、少しの間でも社会人として働いたからこそ、求人一つをとっても、仕事に対するイメージや労働条件などが、就職活動をしていた学生の頃よりもハッキリイメージすることができました。

自分にはもっと出来ることがある、店舗で働くよりももっと外の世界を見てみたい!と考えるようになり、転職活動をすることで、より転職への決意が固まっていきました。

人の役に立つ仕事はドラッグストアだけではない

転職活動をする中で、派遣コーディネーターの仕事をしている知人から、一緒に働かないかという誘いを受けました。そもそも、私は人の役に立つ仕事がしたいという思いでコスモス薬品に就職をしました。

しかし、知人から派遣コーディネーターの仕事も職に困っている人をサポートする仕事だと聞き、仕事というものはどんな形であれ人の役に立っているんだと気づきました。

スーツを着て、名刺や携帯、社用車を与えられ、営業しながら派遣社員の方をサポートする、という仕事にものすごく魅力を感じた私は迷わずその誘いに乗り、転職することになりました。

【補足】転職後の正直な感想

正直なところ、派遣コーディネーターの仕事は想像よりも遥かに大変な仕事でした。特にギャップを感じたことは、マニュアルや決まりきったやり方が無いこと。

コスモス薬品で働いていた頃のように、品出しや発注などの定常業務をこなし、お客様に商品を売って終わり、ではなく、派遣社員の方や取引先に対し臨機応変に長く付き合っていかなければならないため、そこにはもちろん気を使うことやトラブルもたくさんあります。

スケジュールの管理や仕事の進捗も自分でコントロールしていかなくてはなりません。コスモス薬品との働き方の違いについていけなかった私は同じ様に転職を繰り返してしまいました。

しかしながら、仕事を探して困っている人の役に立っているというやりがいがあり、会社は変わりましたが、今も派遣コーディネーターとして働いています。転職を繰り返したものの、コスモス薬品を退職したことも、これまでのキャリアにも後悔はありません。

なんとなく辞めたいから、で退職していれば後悔があったかもしれませんが、あの時勢いだけで辞めずに、しっかり思い悩んで出したからこそ、今の仕事を頑張れていると思います。

コスモス薬品を辞めてOKな人、NGな人

辞めてはいけない人

  • 転職先が決まっていない人
  • コスモス薬品に就職して半年未満の人
  • 辞める理由を探している人

上記に該当する方は辞める前に一度踏み止まる必要があります。

特に転職先が決まらないまま辞めてしまうと、転職活動にもお金や期間が必要ですので余裕を持って次の仕事を探すことができなくなってしまいますし、「短期間で辞める予定の人」と、「短期間で辞めてしまった人」では、次に応募する転職先企業への印象が全く違います。

就職後短期間で辞めてしまったという事実は、あなたが社会知らずで無計画に辞めてしまったと思わせてしまい、辞める理由がどんなものであれ説得力がなくなってしまいます。

コスモス薬品での仕事についても、半年未満の経験ではまだ知らないことも多く、せっかく就職した経験を次に活かすこともできませんし、「あの時にもっと頑張れたのではないか」と後々後悔してしまいやすくなります。

反対に、半年間働いていればドラッグストア店舗での仕事をほとんど経験できますし、企業によっては半年で副店長を任せてもらえる場合もあります。コスモス薬品での仕事を一通り経験した上で、辞めるかどうかの判断をおすすめします。

また、なぜ仕事を辞めたいのか、理由がはっきり定まっておらず、辞める理由を探してしまっている人も、もう一度考え直すべきだと思います。

私の周りでは、パート・アルバイトの方が辞めていく姿に、自分もなんとなく辞めたいという気持ちを持ってしまう同僚がたくさんいました。

正社員と非正社員という違いはあっても、同じような仕事をしている人が簡単に辞めていくと、自分も…という気持ちになりやすいですよね。実際に流されて辞めていく人も少なくありませんでした。

辞めて後悔する事があっても後悔しきれませんし、転職時の退職理由においても説得力が持てず不利になります。

辞めていい人

  • 今の仕事以上にやりたいことがある人
  • なぜ辞めるのかを周りにしっかり説明できる人
  • 頑張って達成したことが一つでもある人

結局のところ、辞めるかどうかの判断はあなた自身にしか出来ません。
しかし、上記の項目に該当する方であれば、思い切って辞めてもいいと考えます。

勢いで退職することはもちろんおすすめしませんが、他にやりたいことがあるとハッキリいえる人、堂々と説明できるほどの辞める理由があるという人は、むしろ自分の人生を次のステップへ進めてもいいのではないでしょうか?

また、今の仕事で何か一つでも、頑張って成し遂げた事があれば、退職後も自らの支えとなります。
私自信、辞めたあとに悩みを抱えることもありましたが、コスモス薬品で売上ノルマを達成出来たことや、クレーム対応が上手く出来たことなど、些細なことでも自分が頑張った結果を思い出し、挫折したときや辛い時にも「あの時みたいに頑張ろう」と思えることが出来ました。これが私がコスモス薬品で身に着けた力だと、今でも感じています。
辞めることを悪いことだと考えずに、次のステップの糧に出来るという思いがあるのであれば、ドラッグストアという世界にこだわりすぎる必要はないと思います。

コスモス薬品から転職を考えるあなたに最後に伝えたいこと

転職する理由を振り返り反省する

せっかく転職をするのであれば、なぜ自分が転職に至ったのかを振り返り、反省するということは必ず必要だと思います。

特に、コスモス薬品に就職したことが失敗だった、と思う人はその失敗を繰り返さないためになぜ失敗したのか、何が悪かったのかを把握して置かなければ、同じ失敗を繰り返す可能性が大きくなります。

失敗したと思っていない人も、ではなぜ転職する必要があるのか、何が原因で転職するのかをしっかり見つけ出すことによって、次に自分が何をすべきかが見えてくるでしょう。

私はこの反省が出来ていなかったため、同じような失敗、つまり転職を繰り返してしまいました。

なぜ転職をすることになったのか、改めて考える。あの時の自分に一番強く言いたいことでもあります。

転職エージェントなど、転職についての情報を集める

あなたにとって、もしかすると初めての転職活動となるかもしれません。学生の頃の就職活動と転職活動は似ているようで大きく違うところもあります。

わかりやすいもので言えば転職では職務経歴書が必要など、知らないといけないことがたくさんあり、一人で転職活動をしようとすると、ものすごく大変です。

そこで、転職活動を助けてくれる転職エージェントといったサービスについても是非調べてみましょう。

特にやりたいことがなく、退職するか悩んでいるのであれば、なおさら転職エージェントに相談することをおすすめします。転職エージェントによっては、あなたの今後のキャリアを一緒に考えてくれますし、求人では分からない詳細な仕事内容などを聞くことも出来たりもします。

退職ということだけににこだわりすぎるのではなく、転職エージェントを活用して今後のキャリアを真剣に考えることは、必ずあなたにとって良い経験となるでしょう。

販売・接客業を卑屈に捉えない

私自身がそうだったのですが、ドラッグストアに限らず販売・接客の経験しかない方は自分を卑屈に捉えがちです。

あなたも、レジ打ちや品出しかしていない自分が営業なんて出来るのだろうか…など、販売・接客の仕事が、他の職種に比べてまるで劣っているような気持ちを持ったことはありませんか?

私だけではなく、同じような思いを持っている人は私の周りにたくさんいました。営業なんてしたことがない、専門的なスキルや資格もない、ビジネスマナーなんてあまり分からない。ドラッグストアで働いていると、ほとんどの人がこういった考え方をしてしまうのではないでしょうか?

転職を重ねた私自身の経験から言わせてもらえば、まさにその通りとも言えますが、全く気にする必要もないと言えます。違う業種や職種に転職すれば、誰だって未経験からのスタートです。

ビジネスマナーを分かっていても、いきなりレジ打ちや接客なんて出来ません。いくらバリバリの営業マンでも、初めてドラッグストアの仕事に携わるならばほとんど何も出来ないでしょう。

そして、接客の経験はどのような仕事でもコミュニケーション能力として活きてきます。品出しやレジ打ち、発注などの業務経験も絶対に何らかの形で確実に活かされます。

あなたには、ドラッグストアの仕事しか出来ない、と考えずに自分のやりたい仕事を選ぶことが出来ますし、不安になる必要は全くありません。

決して卑屈にならず、様々な業種・職種を視野に転職活動を行ってください。

まとめ

私は、コスモス薬品を退職した後、思い描いていた通りの仕事人生を送れた訳ではありません。店舗での仕事とは全く別の大変さに、挫折や後悔をすることもありました。

しかし、今後の人生を真剣に考え、理想の自分を追い求めて挑戦したからこそ、今の自分があると思います。後悔することもありましたが、今ではあの時、コスモス薬品を退職してよかったと胸を張って言えるのです。

あなたも今は退職すべきかどうか、思い悩んでいると思いますが、悩んだ時こそ自分を変えるチャンスです。真剣に悩み、考えて出した答えであれば、きっと間違いではありません。

あなたの人生、決断するのは自分しかいません。私の経験談が、あなたの決断の一助となれば幸いです。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。

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辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。

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問:あなたが解決したいお悩みは?
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この記事の監修者

株式会社eia

 

この記事の企画・監修者は株式会社eiaです。クラウドソーシングサービスより実際の体験談の執筆依頼・インタビュー調査した内容をまとめた記事になります。

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