大学在籍中、旅行が好きで世界中を旅していた経験から、世界の魅力をお客様に伝えたいという思いで旅行会社への就職を考えていました。
当時、旅行会社といえば、HISがJTBを追い抜こうとする勢いを感じ、数ある旅行会社の中から、HISに就職することにしました。
入社する前は、旅行というイメージから「華やかなイメージ」がありましたが実際入社してみると、「地味で殺伐とした雰囲気」さえある仕事環境でした。そんな新卒で入社したHISでしたが、私は10ヶ月足らず退職しました。
あなたも私と同じように、「思っていたのと違った会社に転職してしまった」と悩んでいませんか?私も同じような悩みをかかえ、転職する道を選びました。今、同じように悩んでいるあなたに、私の経験をお話したいと思います。少しでも参考になれば幸いです。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)
HISを辞めたくなった理由
この記事の目次
労働時間が長った
仕事をしていて、一番キツかったことは「労働時間」です。ただ、旅行が好きだけで会社を選んでしまった私は、あまり労働環境を考えずに、会社を選んでしまいました。
新入社員研修を終えて配属された店舗では、店舗の営業時間が長く、働いているスタッフも多いためそれまでは、普通の社会人と同じ土日休みの9:00から18:00の勤務体系から「シフト勤務」へと変わりました。
シフト勤務のメリットは、多くの社会人が休む平日に仕事を休め行きたいところに行っても混んでないということかもしれません。しかし、仕事をしていく上では、大きなメリットにはなりませんでした。
というのも、シフト勤務故に、不規則な生活を強いられるからです。2日勤務して、1日休んで、3日勤務して、1日休んで、1日勤務して、1日休んで…みたいな形で、安定した生活リズムをつくることができませんでした。
また、その日によって、勤務時間も異なったため決まった時間に食事を取ることができず、安定した食事時間を確保することができませんでした。
ゆえに、体重も増えて、毎日の疲れが取れきれず、友達と遊ぶ時間も減り、デメリットばかりで大きな悩みの種になりました。
手間が多かった
もともと人とのコミュニケーションを得意してしていなかった私は、お客さんと楽しい会話ができませんでした。
上司からは、「もっと明るく対応しなさい」と注意をうけて直そうと思いますがどうしても会話がぎこちなかったです。接客にむいてなかった私は、日々の業務が憂鬱でした。
また、人それぞれ旅行のスタイルがあるように手配もお客さんによって違い、細かい手配が求められることがあります。
その上、失敗も許されません。例えば、ハネムーンのお客さんを担当することになって何らかの手配ミスをしてしまったら、一生に一度のハネムーンの思い出に泥を塗ってしまうことになります。
覚えなければいけないこと、やらなければいけないことも多く「ここまでやってられるかと…」仕事する上でのモチベーションを維持することが難しかったです。
給与が安かった
入社する前から、旅行業界全体として給与は決して高くないことは承知の上でした。
しかし、実際入社し働いていくにつれ「これだけのことをやって、これだけしか貰えないのか」「大学の友人で、他の会社で勤務している人と比べるとこれだけか…」「このままで将来大丈夫かな」と、入社する前から、覚悟していた給与の問題も働き続けていくにつれて、「不安・不満」が大きくなっていきました。
特に、新人であるとやることが山ほどでてきます。日常業務に加え、掃除、書類の整理、イベントの企画・運営、チラシの配布・・「これだけのことをやって、これだけか…時間給に計算すると…」などと考えていくうちに、不満が大きくなっていきました。
ノルマが…
ベンチャーをうたっていたので、ある程度覚悟していましたし、入社する前も話しには聞いていました。しかし、実際自身が、日々のノルマを追いかける立場になったら、やはり「ストレス」でした。
小さな営業所内でお客さんの争奪戦になります。ノルマを達成するためには、一人でも多いお客さんのお問い合わせに出なければいけない。営業所内も殺伐とした雰囲気になります。
私の中でのノルマにおける最大のストレスは、「どうしたら達成できるか」というプロセスが検討もつかなかったことです。
会社であるので、目標があるのは当然だと思います。ただ、その目標に対して「どのように達成していけばいいのか」ということが見えなかったことは私のなかで、ストレスになっていました。
目標になる人がいなかった
私のなかでHISをやめる決定打になったことは将来、この先輩のようになりたいという目標になるような人が見つからなかったことです。
一緒に働かせていただいた方々は、人としては「いい人」ばかりでした。しかし、5年後・10年後を考えたときに、自分が描いていた「自分像」と合致して働かれていた方がいませんでした。
「頑張っても将来がないんじゃないか…」そんな気がして、私がHISをやめる決定打となりました。
私がHISを退職して求人広告営業へと転職した理由
結局、「このまま一生この環境で働いていくのか」ということを考えると、自分には合わないと考えるようになっていきました。
考えても考えても、辞めた方がいいんじゃないかというこで、どうせ辞めるのであれば、早くやめて切り替えてしまった方がいいと考え、就職して10ヶ月足らずで辞めて、転職する決断をしました。
転職を決断した理由としては、
- 視野を広げる
- いろんな経験をしてみたい
- 環境を変えたい
ということが挙げられますので、一つ一つみていきます。
視野を広げる
10年、20年を考えて心のどこかで、「いずれ会社を経営してみたい」という思いがありました。
そのような思いを実現しようとすると、HISで身をおいて働き、ほとんど実現不可能な「HISの社長」を目指すよりは一度いろんな業界の人から、話を聴ける環境で自分を視野を広げて自分ができることが何なのか探し、仕事をしていきたいという思いになりました。
いろんな経験をしてみたい
仕事の日も、ほとんど残業となり、休みの日でも、日々の疲れで何も動く気になりませんでした。
ふと気がつくと、自分がやりたいことを諦めるのは、嫌だなぁという思いになりました。当時、不規則な生活リズムのなかで、ストレスを抱えながら生活するよりは、安定した生活リズムのなかで、いろんな経験をしてみたいそんな思いになりました。
環境を変えて働きたい
現状より給与をあげたい、勤務時間を見直したい、土日休みにしたいということを考えていくと、現場の人材不足の店舗で働かされる環境に答えはなく、結局、転職して環境を変えるしかありませんでした。
思い立ったら、我慢できない私は環境を変えて転職することを決意しました。
HISを辞めるべき人・辞めないほうがいい人
私の場合は、転職して正解だったと思いますが、人によって、まだ辞めるべきではない人もいると思います。
ただ、今が辛いという理由だけで辞めてしまうとその後の人生も転職を繰り返してしまうかもしれません。下記に当てはまる人は、もう一度やめる前に考えた方がいいかもしれません。
辞めるべきではない人
- 入社3年未満の人
- まだ、やりたいことが社内でできると思う人
- 目標となる先輩がいる人
- 将来、何をしたらいいか分からない人
上記に関連して、辞める前に「ただ辛いだけでやめようとしていないか」ということをもう一度自問自答してみてください。
入社3年未満の場合(私の場合もそうでしたが)、転職の選考、特に書類選考で苦労します。
これは、世の中一般的なイメージもあって仕方ない部分もあるのですが新卒3年以内の転職はポジティブなイメージを持たれません。「3年以内で辞めてまで、したいことが何か」ということが明確でなければもう一度考え直した方がいいかもしれません。
また、HIS特有ですが、HISは日本の他社に比べると、海外勤務がしやすい環境にあると思います。海外で働いてみたいといった理由でHISに入社した人は、HISで海外勤務できるまで頑張ってみた方がいいと思います。
辞めてもいい人
- 自分のやりたいことが明確な人
- 職場環境にストレスを感じる人
- 接客が苦手
- 会社の目指す方向とズレがある
そうは言っても、上記に当てはまる人は、HISを辞めてもいいと思います。一番重要なポイントは、「自分のやりたいことが決まっていること」だと思います。やりたいことが決まっていて、それがHISで実現できなければ辞めるべきだと思います。
また、自分の努力でどうしようもならない場合、転職を考えましょう。
- 接客が苦手
- 旅行が嫌い
- 会社の方針とは合わない
などと思ってる方は、転職し環境が変わることで、解決できる問題で悩んでいるのであれば転職した方がいいと思います。
転職の判断は、最終的には自分自身で行うしかありません。自分が転職する理由は何なのか、もう一度考えてみましょう。
HISからのおすすめ転職先
HISからの転職先として、定番の転職として、以下の3つがあります。もちろん、人によって様々ですが、参考までに、ご覧いただければと思います。
ITベンチャー
HISからの転職先として、よくあるのがITベンチャーです。HISで、ある程度鍛えられた精神力を武器に、自分の可能性を試すべくベンチャーにチャレンジしてみる人が多いみたいです。
ベンチャーは何もない状況から、自分達で作りあげていくしかありません。HISもベンチャー企業をうたっているため、いろんな意味で鍛えられてそれを試そうとするのは、必然のことかもしれません。
リクルートホールディングス
リクルートは、どちらかというと今までの経歴より、その人のポテンシャルをみて採用してくれます。リクルートが展開している業務内容も幅広く、チャレンジしたい成長したいと思っている人の転職が多いみたいです。
キャビンアテンダント
次に、転職先として多いのがキャビンアテンダントいわゆるCAです。
航空業界は、ある意味旅行と密接に関わっているんですが、最近の、各エアラインがCAを中途採用に力をいれているため店舗で接客を経験した強みを活かし、活躍が期待されているのでしょう。
HISから転職するときのポイント
いざ転職しようと思っても、何をしたらいいのかわからず前に進めないという人も多いと思います。そんな方は、以下の4つから実践してみるといいと思います。
自分の将来設計をする
「自分の本当のやりたいことは何ですか」まずは、この質問に答えられるようになっていくことが大切だと思います。「将来、貯金を10億円つくる」などお金の目標でもいいと思います。自分が目指したいことを、人生でやりきりたいことを明確にしてみましょう。
考える際のポイントととしては、考えすぎないということです。大まかで考えましょう。人生は予測できないので。ざっくりとした目標を決めることが大切です。
友人に相談する
新卒で就活をした人は、やったことがある方もいるかもしれませんが「自分って、どんな人間なのか」自分をよく知る友人に聞いてみることもこの機会にしてもいいと思います。
その過程で、自分って何が得意で、何が不得意なのかみえてくると思います。それが、最終的には転職理由、志望動機に繋がっていきますので、やってみても無駄にはならないと思います。
エージェントに登録する
「そんな相談できる友達なんて、いないよ」という方は、転職エージェントに登録して相談にのってもらうのもいいと思います。
私が利用したのは、業界大手の「リクルートエージェント」です。親身になって相談にのってくれます。
また、転職先を一緒に探してくれ応募書類の添削、面接の日程調整、模擬面接などもしてくれます。転職サイトから探して、いちいち応募するのといった転職における、管理が面倒だという人には、エージェントは、おすすめです。
転職を一緒に伴奏してくれる「相棒」のような存在になってくれ転職に関わる強力なパートナーになってくれます。
転職活動をスムーズに行いたいのであれば、サービスも無料で利用できるため転職エージェントに一度相談にいかれてはいかがでしょうか。
退職の意思を伝える
転職における最大の難所であるのがこの転職の意思を伝えることではないかと思います。今までお世話になった職場の上司に退職を伝えるのですから。
上司と面談を行うことになり、多くは、引き留めにあうと思います。ここで、気持ちが揺らいでしまう人もいます。実際、私の友人にもいました。
自分が一度決めたのであれば、気持ちをぶらさずに、退職交渉を進めることをおすすめします。
一度、気持ちが揺らぎ引き留められ在留するとまた、転職しようとした際に引き留めにあい結局ズルズルいってしまうからです。
転職を決断したのであれば、意思を貫き通すことが大切です。
まとめ
現在から、逆算して振り返ってみると、私はHISから転職して正解だったと思っていますし、後悔もしていません。
自分が本当にやりたいことを見つけることができ、それに向けて行動を起こせたので。
私は、一度しかない人生、やりたいことをやるべきでたと思います。また、やりたいことに対して全力で努力し行動をすれば、やりたいことは実現できると考えています。
もちろん、実現するまでの道のりは険しいです。人に反対されたり、思うようにいかなかったりと…
ただ、行動することで、今までと比べると何かがは変わっていくはずです。そんな小さな積み重ねながら、人生を変えてみてはいかがでしょうか?
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)