私はお金をたくさん稼ぎたいという思いで不動産営業を始めました。有名大学を卒業したわけではないので、年収が社会人1年目の時点で負けるのは悔しかったです。
なぜなら、高級車に乗ったり、タワーマンションで過ごしてみたいと思っていたのに、年収が低いとそれはできないからです。そこで不動産投資の営業を2年ほど続けました。
仕事内容は朝から晩までとにかく電話営業をして、アポイントが取れたらお客さんのところに訪問して商談をして、お客さんが買いたいと言ったら契約成立する仕事です。
給料は固定給+歩合給なので、契約が取れた月は多かったですが、契約が取れない月は少なかったです。そこで精神的に病み、大好きなドライブや旅行を仕事にするべく、長距離トラック運転手に転職しました。
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不動産投資の営業を辞めたくなった理由
この記事の目次
不動産投資の営業は労働環境が悪いです。そのため人間関係やプライベートの時間を確保できないことで悩む人が多いです。ここでは私が実際に感じた悩みを紹介します。
ノルマがキツイ
ノルマは月1件の契約でした。販売物件は新築の投資用ワンルームマンションで2500万円から3000万円ほどの価格です。
ノルマはクリアできた月の方が多かったですが、クリアできない人の方が多かったです。1日に300件ほどの電話をして、話を聞いてくれる人が5人です。
話を聞いてくれた人のうち商談のアポイントが取れるお客さんが週に1人から3人です。なので、仕事中は常にノルマに追われている状態です。とにかく電話をたくさんかけます。
上司に怒られる
ノルマを達成できない人は上司に怒られます。謎の大声を出す社畜を要請するような研修所に行くことになったり、半年持たずに退社することになったりと、精神的に追い込まれて、正気を失った状態になります。
私は研修所に行くことはありませんでしたが、アポイントに同行してもった上司にお客さんとの商談が終わったあとや会社に戻った後に「なぜ契約できなかったのか」や「今月のノルマは達成できるのか」などをしつこく聞かれます。
お客さんから怒られる
お客さんからも怒られます。特に「仕事中に営業しないでください。」や「勧誘なんて迷惑だ。」と嫌われ続けます。
その中でも、たまに話を聞いてくれるお客さんがいるので、そのお客さんに巡り合うまでひたすら我慢に我慢を重ねて営業を続けることになります。また、お客さんによっては買いたくても年収が低くて買えないお客さんがいます。
「私がローン通らないのはなぜですか?」と怒られます。そこは銀行さんの判断なので不動産会社はどうしようもないのです。
買えるお客さんの目安は年収が1000万円ほどの会社員か年収か、年収が700万円ほどに少し落ちても医者や弁護士や公認会計士や公務員など安定した職業の人です。
拘束時間が長い
拘束時間は9時から23時までが当たり前です。労働時間自体は9時から21時までで途中に休憩がな多めにあります。21時以降は電話営業が法律で禁止されるのでできません。
しかし、そこから、上司にロープレの練習やってもらったり、お客さんとの商談の時の資料を作成したりと営業以外のことをやることになるので、遅い時は23時ぐらいになります。
平均すると1日の拘束時間が12時間、休みは週1日でした。また、契約したお客さんとの付き合いで飲みに行ったりすることもあります。
契約をしていただいていることや、今後継続して契約してくれる可能性があるので断ることはできません。
また、投資用の不動産を買えるお客さんは仕事が忙しく年収が高い人が多いので飲みに行く時間は遅くなります。そのため、0時過ぎに帰宅することもありました。
給料が安定しない
給料は固定給が20万円で、歩合給は物件価格の3%でした。不動産営業の会社は大体このような給与体系になっています。
固定給は成績に関わらずもらえますが、ノルマを達成できない月はほぼ休みなく働いて20万円の額面の給料です。契約ができた月とできなかった月でお財布事情は全く異なります。
しかし、家賃や車のローンなどの固定費は毎月かかってきます。そのため、生活を確保するためには、常にノルマとの戦いになります。
私はノルマや拘束時間に耐え切れずやめました
私は拘束時間の長さがネックでやめました。拘束時間が長いということは、プライベートの時間が少なることを意味します。
給料自体は同世代の倍近くもらっていました。しかし、遊ぶ時間がなく、お金を使うところも使う時間もなかったです。
その結果「なんおために働いているのか分からない」、「経済的な自由はとても大切。しかしそれ以上に精神的な自由や健康の方が大切」と思うようになりました。
毎日のようにお客さんから怒られ、人格否定のような状態が続く中で働くのではなく「どこかで自分のことを心のそこから必要としてくれる人がいるはず」と思うようになりました。
恥ずかしながら、お金を稼いでも趣味がなく、お金の使い方を知らなかったのです。そのため、見栄をはるためにオーダーメイドの高級スーツを買ったり、腕時計を買ったりしていました。
しかし、今になって思うことはそのお金の使い方は私にとっては本望ではなかったのです。
そこで、拘束時間が長い状態では、自分の趣味の時間を確保することが難しい。自分にあった働き方があるはずと思い、転職することにしました。
不動産投資営業を辞めるべき人・辞めない方がいい人
辞めるべき人
- 営業が嫌になった人
- プライベートの時間が欲しい人
- プレッシャーに弱い人
不動産営業を通じて営業が嫌いになったり、人間不信になる人はいます。なぜなら、毎日のように怒られ続けるからです。そこで営業が嫌になった場合は、向いていないのでやめた方がいいです。
営業の分野ではなく、他に得意な分野があるので自分にあった仕事を見つける方が100倍賢明です。
他にも、プレッシャーを受け続けるという特徴があります。常にノルマを意識することはプレッシャーを受けながら仕事をすることになるので、そのプレッシャーが仇となってパフォーマンスが落ちる人は厳しいです。
例えば、受験勉強で本番の方が成績が悪かった人などは、プレッシャーに弱いので向いていないです。
また、プライベートの時間が欲しい場合は拘束時間の短い仕事を選ぶべきです。拘束時間の短い仕事とは定時に帰れることが多い仕事です。
プライベートの時間を確保することによって、自分の趣味を楽しんだり、趣味を見つけることができます。仕事とプライベートは車に例えると車の両輪です。
そのため、プライベートな時間を確保することが仕事を加速させてくれます。そのため、遊ぶ時間や飲みに行く時間など自分を癒す時間を確保したい場合は、不動産営業をやめるべきです。
辞めない方がいい人
- 営業が好きな人
- とにかくお金が欲しい人
営業が好きな人や不動産営業を通じて営業が得意分野になった人はやめない方がいいです。仕事で勝負するときには「勝てる場所」を見つけることが最も大事です。
趣味を仕事にする人もいますが、現実的な問題として生活がかかっているので、給料がいいに越したことはありません。そこで、給料のいい不動産営業が向いている場合はやめない方がいいです。
また、お金が欲しい人はやめない方がいいです。不動産営業は1年目でも年収1000万円を超えることができます。
固定給20万円×12ヶ月=240万円。歩合給が物件価格の3%で3000万円の物件を年間9件契約した場合は810万円になります。これで年収1000万円を超えます。
20代で年収1000万円を超えている人はほとんどいません。高級車に乗ることもタワーマンションに住むこともできます。なので、今不動産投資営業をしていて順調に成績が取れていて楽しい人はやめない方がいいです。
私がトラックドライバーに転職した理由
不動産投資営業でプライベートの時間を確保できなくなり、自分の好きなことを思い返しました。そこで出てきたキーワードが「旅行」と「車」です。
そのため、旅行と車を仕事でできれば精神的な自由を確保できると思ったのです。このときにはお金よりも健康や、やりたいことをやることに重点を置くことになりました。
そこで思いついたのが長距離トラック運転手です。長距離トラック運転手なら、全国の美味しいものや景色を味わうことができる。また、自分ができなかった趣味を仕事としてできる。毎日が趣味になると考えたのです。
そのため、長距離トラック運転手に転職しました。結果として、長距離トラック運転手として、本州のほとんどの県に運転で行くことができました。
また、運転の仕事自体が好きなので、たくさんの運転手仲間とも繋がることができました。
不動産投資営業からのオススメの転職先
不動産投資の営業で学んだスキルは絶対に損しません。むしろ、ビジネスパーソンとして必須のスキルです。
不動産投資の営業の特徴として、相手が買う気のないお客さんに売ることと、単価が高く毛役まで成立することが難しいという特徴があります。
そのため、商談の時には、相手の一挙手一投足をしっかり見る癖がつき、それがコミュニケーションを円滑に進めるスキルとして身についています。そんな不動産投資の営業を経験した人向けのオススメの転職先です。
他の不動産投資営業の会社
成績を取れていて、上司と上手くいかない場合は、不動産投資を営業するスキルはあります。ただ単純に人間関係が合わないだけの可能性があります。その場合は、他の不動産営業の会社でも通用します
。そのため、業界を変えずに会社を変えることをオススメします。その場合は、転職先でも成績を残せるでしょうし、給料だけでなく人間関係も充実することによって今のストレスが軽減するでしょう。
保険や車の営業の会社
今まで培った営業スキルは無駄になりません。また気が付いていないだけで営業スキルが付いていることが多いです。投資用の不動産は売ることが最も難しいと言っても過言ではありません。
なぜなら、価格が高く多くの人が買えないまたは買いたがらないからです。そのため、お客さんに怒られることが多いですが、投資不動産から保険に業界を変えてトップセールスマンになった人はよく聞きます。
また、気分一新に取り組め売ることも利点です。営業職の場合は、やはり精神状態が成績に直結します。そこで、気分転換も含めて業界を変えることにより、成績が上がったり、自分の長所に気がつくきっかけになったりもします。
そこで、営業職は続けたいけど、不動産投資の営業の場合はノルマがキツくて嫌な人には、業界を変えて営業を続けることがオススメです。
塾講師
不動産投資の営業を始めた人は元々は人と話すことが好きな人が多いです。また不動産投資の営業が嫌になる人は優しい人が多いです。
そのため、人に教えることが向いてる人が多いのでそこで塾講師は向いています。
私自身も学生時代に塾講師をした経験がありますが求められるのは勉強ができる優秀な頭よりも、伝えることができるコミュニケーション力や子供のことが好きでる性格です。
また中学生相手の講師であればそんなに難しい内容を教えることはありません。そのため塾講師に転職すると人気講師になる可能性は十分にあります。
不動産営業からの転職のポイント
不動産営業から転職する際は「自分が思っている以上にコミュニケーション力が付いている」ことを意識することです。そのため、面接を受ければほとんど落ちることはありません。
大事なことは「不動産営業から転職することになった自分を自己分析できているか」です。そこができていれば面接は受かります。なぜならば、不動産営業の時のお客さんは「買うつもりのないお客さん」です。
そのため嫌がれます。しかし、転職の時の面接官は嫌がらずに純粋に話を聞いてくれます。そのため、営業の時の商談に比べたら簡単です。
また、不動産営業の時はノルマに追われることのよって知らず知らずのうちにメンタルが鍛えられています。そのため、転職して辛いことがあっても耐えれることが多いです。
なので「精神力」と「コミュニケーション力」というビジネスパーソンとして必須のスキルを手にしているので、あとは自分に向いている仕事や好きな仕事に積極的に挑戦してみましょう。
まとめ
不動産営業は総じて労働環境は厳しいです。一方でスキルやお金は手にできます。そのため、不動産営業を経験した場合はどの業界に行っても通用します。
そこで、今まで経験した辛かったことでも将来への立派な投資になっているので、一度自己分析の時に整理してみましょう。あなたを必要としてくれる人は必ずいます。
その結果として、転職する際には後悔することのないように会社を選べるといいですね。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、何か今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)