私は玩具・インテリア・雑貨などを扱う小売店で正社員として約10年働きました。

就職でその会社を選んだのに深い理由はなく、なんとなく好きなもの(私の場合は玩具系でした)に囲まれて働ければいいかなと思ってのことです。

商品知識のベースはあるし、業界の情報も聞けるだろうし、従業員販売で欲しいものが安く買えるだろうし、趣味と実益を兼ねるってこういうことかと、正直それぐらいの軽い気持ちでした。

好きなものに囲まれて仕事をするのは楽しかったのですが、時を経るにつれて自分の環境と考え方に変化が生まれ、その会社を辞め転職するに至りました。

以下、私の体験談を語らせていただきます。接客業を辞めたようか迷っているあなたの何かの一助になれば幸いです。

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接客業を辞めたくなる理由

転勤が多いこと

私が就職したのは全国の都市圏に小売店をチェーン展開をしている会社だったため、転勤は元々想定されていました。2年~5年ぐらいで経験を積み、転勤で役職が上がって次の土地へいくというパターンが多かったと思います。

私も当然それは覚悟の上での就職だったため、当初は特に問題も疑問も感じたことはありませんでした。むしろ、数年で新しいところへ行け、違う街、違う土地、違う地方の文化が味わえたので楽しかったです。

最初の赴任地で妻と出会い結婚しました。結局転勤生活は東北、関東、関西、中国、九州と日本を縦断する形になりましたので夫婦二人で楽しみました。

しかし、です。そろそろ子供を授かろうかと考えたときに、このままの生活を続けていいのだろうかと思ったのです。

幼稚園までならまだいいけれど、小学生中学生になっての転校は子供にとっては良くないんじゃないか、と。そうなると私が単身赴任という形になるけど、それは嬉しいだろうか、と。

若いうちは身軽にどこへでも行けますし行くことに何ら問題は無かったのですが私にも家族ができ、考え方に変化がでてきたのです。

給与が低いこと

接客の仕事は、語弊を恐れずに言えば誰にでもできる仕事です。

カリスマと呼ばれるような人たちは人心掌握、コミュニケーションのスキルに長けているんだと思いますが、基本的には最低限度のコミュニケーション能力があれば、働き始めの段階で難しい技術は要りません。よってその分、給与は低いです。

例外なく、私が働いていた会社もそうでした。

最終的に私は店長をしましたが、売上管理、仕入れや在庫管理は勿論、損益やテナントの家賃、従業員の採用や教育と店舗運営全てを担う立場だったため、責任と給与のバランスは果たして釣り合っているのかと思うことはしばしばありました。

クレーム対応による疲弊

接客業にクレームは付き物なので、ある程度は諦めるしかないと思いますが、どんなに理不尽なことを言われても最後まで我慢して謝らなければならないことには鬱屈した思いが溜まっていきます。

こちらが悪ければ仕方がありませんが、それはちょっと違うだろうと思えることも耐えなければいけない場合も多かったです。クレーム対応は時間がかかる場合も多く、精神的にも疲弊してしまいます。

一件のクレーム対応で丸一日を費やしてしまったこともあり、その時は、一体自分は何をしているんだろうと自問したこともあります。昨今は「モンスター」が出没するとも聞きます。

そういう人はお客様ではない、と言い切り対決するだけの体力があればいいんですが、「この対応に費やす時間と精神的苦痛」と「要求を呑んでさっさと解決する」を比較して後を選択してしまうこともありました。

休み、勤務シフトが不規則であること

接客業なので、一般企業に勤める人が休みのときは休めません。ゴールデンウィーク・お盆・お正月といった、一般的に長期休暇がとりやすい時期は逆に繁忙期であるため休めません。

平常時もカレンダー通りの土日休みではなく、2日~4日働いて休みというパターンで、平日の休みがどうしても多くなります。一般企業に就職した友人と遊びに行くことを計画してもなかなか休みが合わずに調整が難航したことは一度や二度ではありません。

また、店の営業時間はテナントで入っている場合はその施設に準じることになりますが、大体10時間ぐらいでしょうか。

よって2交代制が多く、遅番勤務で仮に21時までの営業の場合は店を閉め、精算をし、残務処理をして約1時間。家に帰って落ち着くころには深夜0時を回っているということもざらでした。

食事の時間もその日によってバラバラになりがちなため体調管理にも気を使いますし、遅番の翌日が早番だと睡眠時間確保のためすぐに寝なければならないのも辛いところでした。

これも転勤同様、事前にわかった上でのことでしたが、頭で理解していることと実際に身をその現実に置いてみたときとのギャップ、でしょうか。

スキルアップがなかなか望めないこと

将来的な自身のキャリアプランを考えた時に「店長職をしていました。店舗運営ができます」ということが果たしてどれだけの武器になるのか疑問に感じていました。

同じ業界であればいいですが、逆に言えば他業界へは「潰しが効かない」と思ったのです。具体的なスキルを履歴書に書けるのかといえば何も書けず、誰が見てもわかるような資格があるのかというと何もありません。

それでも同じ業界を渡り歩いていこうとする場合にはいいのでしょうが、私の場合は先に書いた通り、この業界に対する不満がありましたので、将来的に他業種への転職をしたいとなった場合、どこにも行けないんじゃないかと危機感めいたものを持っていました。

私が辞めた1番の理由は転勤でした

私が辞めたのは上記5項目すべてが理由といってもいいんですが、きっかけとなったのは転勤に関することからでした。

ある日、人事から本部への異動打診がありました。本部ならば転勤がなくなって勤務シフトも楽になると喜んだのもつかの間、これまでよりも過酷な生活になりそうな内容だったのです。

いわく、私は本部付になり全国の新店舗の立ち上げを担当してもらいたい、数か月前からその土地へ行き、店作りと従業員の教育を行って欲しい、開店してしばらくして落ち着いたら別の新店舗へ行ってもらう、月に一度は会社負担で自宅に帰らせてあげるよ・・・こんな感じでした。

仕事の内容だけ見れば昇格、栄転といえるかもしれない内容でしたが、給与に見合った仕事じゃないと思ったことと何より家族と離れて暮らすことが嫌でした。

さすがに約半年ぐらいのサイクルで引っ越しを繰り返すことは現実的ではありませんから、単身赴任してウィークリーマンションなどで生活するしかない状況だと思いますが、それははっきりと嫌でしたので、その異動を辞退したいと伝えました。

すると、「社命を辞退するとは何事だ君に選択権はないのだよ。どういうつもりだね。もし辞退したらその後はわかっているだろうねえ」という話になり、結局会社とは喧嘩別れのような形で辞めることになったのです。

接客業を辞める前に考えて欲しいこと

まず、こう自分に問いかけてみて欲しいです。「自分は何のためにこの仕事をしているのか」

生活のため?家族のため?自分のスキルアップのため?夢のため?お金のため?やりがいのため?平和のため?恋人のため?プライドのため?趣味?

人により答えはさまざまでしょうし、家族のためだけとか夢のためだけとか、一つの答えだけに集約されることもないと思います。複数の項目がでてくるのが自然だと思います。

では、次にもう少し掘り下げて考えてみてください。「その中で、自分にとって何が一番大事なのか」

私の場合、一番大事なのは「家族との時間・生活」でした。それを侵されることが自分自身許せなかったしたまらなく嫌だったのです。生活基盤である収入がなくなることに対する不安は勿論ありましたが、それよりも「家族との時間・生活」を大事にしたかったのです。

このように、ご自身の仕事の目的や目標がはっきりしていれば、おのずと次に取るべき対応もわかってくると思います。

あなたにとって一番大事なのは、一番大切にしたいのは、一番守りたいものはなんでしょうか。

人間関係の悩みで辞めることを考えている人は、割り切ってこう考えてみて欲しいです。自分がこの職場にい続けるには、

  1. 人間関係を改善する
  2. 原因である人がいなくなる
  3. 自分がいなくなる

のいずれかであると。

この時に、1.は状況によって当人含む周りの理解や協力も必要で、時間と努力と忍耐とかさまざまなものが必要でしょう。それに費やす精神的体力や余裕があるか、そこまでして私はこの職場にいたいのか、と考えてみてください。

  • 「今後のためにどうしても得たいスキルがある」⇒「それはここでしか得られないもの?」
  • 「仕事そのものは大好きなんだけどあの人が」⇒「仕事とその人を天秤にかけたらどっちが重い?」
  • 「私が辞めると周りに迷惑が」⇒「それで自分が潰れてしまったら結局同じことでは?」ト

など、自問自答を繰り返してください。

さまざまな環境や状況があるので簡単に決断ができることもないと思いますが、最終的に一番大事なのは自分自身です。自分の身体と心です。身体や心が壊れると思ったら、あっさりと逃げればいいと思います。

「逃げるが勝ち」は人生には往々にしてあると思いますよ。

辞めるべき人・辞めない方がいい人

前項を踏まえると、辞めるべき人そうでない人は比較的簡単にわけられます。

辞めるべきではない人

  • 辞める理由が明確ではない人

接客業はルーティンの業務が多いため、慣れてくると次第に変化のない毎日に飽きてしまうということがあるかもしれません。

経験を重ねていくにつれ一日、一か月、一年の流れが分かり、起こりうることが大体わかるとそれは平凡な日常になってしまい、退屈に感じてしまうこともあるでしょう。

接客の仕事をしてみたくてやってみて、もう充分じゃないかなと漠然と思っている人へは、こう言いたいです。

仕入れや在庫管理、陳列やディスプレイで売上や利益があっという間に変化することがあり、経営者の視点でそれを見ると別の世界が広がるよ、と。モノを売るという本質部分に関わるようになると商売って面白いなあと思う瞬間がきっとあると思うのです。

特に理由がなくもういいか、と思っている人はもう少し留まって小売りのこういった面の面白さを味わってもいいのではないかと思います。

辞めるべき人

  • 自身の身体もしくは心がこのままでは壊れてしまうと思っている人
  • 理由が明確である人

この場合、勤務年数は関係ないと思います。とはいえ、勘違い思い違いはありますし、人の気持ちが変化することも当然あります。

  • 「初日に生理的に嫌いな上司に出会った」⇒「もう少し付き合ってからでもいいんじゃない?」
  • 「思っていた職務内容と違う」⇒「その内容はどうしても許容できないもの?」
  • 「忙しすぎて私には無理」⇒「慣れたら大丈夫じゃない?みんな働いてるんでしょ?」

人間関係の場合は数ヶ月、職務内容の場合で許容できない場合はすぐに辞めても構わないと思います。お金のために働いている場合でしたら、同じ給与がもらえるなら仕事の内容は融通がきくと思います。

企画希望なのに販売に回されたなどという場合は、長い目でみてその経験がスキルアップなど後々の自分にいい影響を与えるかどうか、そしてそれを許容できるかどうか、が判断基準でしょうか。

最終的には自分がどうしたいかですが、人に話すことで考えが整理できることもありますし、視野が狭くなっている可能性もありますから、自分だけで考え過ぎずに友人や家族に相談してみることも大事だと思います。

接客業からのおすすめ転職先

接客業から他接客業

これまでの仕事を通じて得た接客や販売のスキルを活かし、さらに磨きステップアップのために同業他社への転職はありです。

接客業から事務職

クレームや不特定多数の人との関わりが嫌になった場合は、人間関係の輪が比較的小さい事務職を選ぶのもいいかもしれません。シフトも休みも計算がしやすくなり、予定が立てやすくなります。私がそうでした。

資格を取り他業種へ

具体的な転職先ではありませんが・・・。接客業の特徴は「手に職がなくてもできる」ことだと思います。それゆえに誰でもすることができるというメリットがあり、それゆえに賃金レベルが低いというデメリットがあります。

しかし、接客の仕事は店の営業時間内で業務が完結することが多く、家に持ち帰って何かをしたり考えたりすることはそれほどなく、自分の時間は自分の思うように使えるはずです。

その時間を利用して、手に職を付けるために資格試験の勉強にあてるのもいいでしょう。私の知人にはそういった時間を利用して再就職に有利な簿記の検定を受けたり社労士の資格を取ったりした人がいました。

接客業から転職するときのポイント

転職サイトを活用する

私が転職活動したときには今ほどネット情報が潤沢ではなかったので、ネットを利用して転職活動をすることはなく、就職情報誌を買って見ることがメインでした。

今はリアルタイムの求人情報がネットで見られますし、場合によっては転職サイトの担当が付いて細かくサポートしてくれる場合もありますので、これを使わない手はないです。

登録しておくだけで、先方から(サイト経由で)オファーが来ることもあるため、自分で動くことなくある程度のところまでは行けるケースもあります。

派遣の会社に登録する

次も接客業で働こうと思う場合は、一旦派遣会社に登録しておくのもいいでしょう。

登録した会社にもよりますが、短期から長期、さまざまな仕事があり、ちょっと働いてみて気に入れば長期にシフトすることができる場合もあります(そこから正社員登用への道も)。

色々な業種職種を経験して自分に合った仕事を探すのもいいと思います。

自分でリサーチする

小売店で人の採用をしようとする場合でそれほど大きな会社でない場合は、ネットを利用することも勿論あるでしょうが、店頭に求人の貼り紙をするというアナログな手段を取ることもあると思います。

気に入っている店があればそこに頻繁に通ってみるのも手です。また、この場合は求人情報サイトで検索するよりも自社ホームページの求人情報を見た方が早いと思います。

まとめ

辞めたいと思ったら、焦らずに自分を見つめ直してほしいと思います。

「なぜ辞めたいと思っているのか」に始まり、「自分にとって仕事とはなにか」「何のために仕事をするのか」まで考えてみて欲しいです。

この問いに、現時点でのあなたの答えが出せれば、次にどうすればいいのかは自然とわかるのではないかと思うのです。

接客業は「誰にでもできる」仕事です。それゆえ給与が低いというデメリットはありますが、「誰にでもできる」からこそ、他の職種に比べて転職は簡単だというメリットがあります。この強みを生かすことも考えてもいいかもしれませんね。

あなたも後悔のない選択ができますように。

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